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お買い物
お買い物。 ベートーヴェン「第9番」 (DVD): 〜青春讃歌 Vol.3〜 / 常総学院高等学校吹奏楽部 付録に弱いので(笑)、初回特典の「第9」CD盤(本編はDVD)をゲットするために購入した。 [rakuten]gdc-miracle:10388822[/rakuten] 2ヶ月ほど前に vol.1 を買ったのであるが、まだ1枚も見ていないうちに vol.2 が出てしまった。こちらの方が「モダン・タイムス」「殺人狂時代」「ライムライト」といった名作が収録されているので、こちらを先に見てしまうかも知れない。 「ライムライト」は「おかしくて悲しい」チャップリンの総決算ともいえる作品。「かつての名声を引きずっている老芸人」という役柄がチャップリン本人の歴史とも重なる。この映画の最後にあるチャップリンとバスター・キートンによる劇中劇のパントマイムは非常に気に入っている場面である。場面としてはとてもおかしいのだが、チャップリンの喜劇精神の最終到達点のような気迫が感じられて息を飲む場面である。こころなしかチャップリンの目つきが違う。 [rakuten]nhkgoods:10005259[/rakuten] ううん、CCCD だったか ….. 気が付かなかった …..
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カルミナ・ブラーナ
KEIKO AND CARMINA… RA! 「響宴」会場で買った DVD を見てみた。(画像は同時収録のCD) [rakuten]bandpower:10001226[/rakuten] そういえば《カルミナ・ブラーナ》全曲の吹奏楽版CDというのは今までなかったのかな?まあ、合唱が入ってしまえば吹奏楽編曲の違和感はそれほどないのではないかと思う。それよりも、コーポロン氏のアゴーギクの不自然さがちょっと気になる。 安倍圭子作曲の《プリズム・ラプソディII》が映像で見れるというのがかなりポイント。特に、この《II》はもともと独奏だったマリンバを2人の奏者に振り分けているので、この2人の独奏者の掛け合いを見るのも非常に面白い。このへんは CD では聞き取りにくいだろう。元々の《プリズム・ラプソディ》は管弦楽のために書かれたものであるが、吹奏楽編曲は1995年に浜松で開催された WASBE で初演された。(ちなみにこの時の演奏は佼成出版社からリリースされている第7回世界吹奏楽大会コンサート・ライブの初版のみに収録されている。持っている人は DISK 4 をチェックしてみよう。第2版以降は代わりにリチャード・ロドニー・ベネットの《朝の音楽》が収録されている。) 同時期に収録された CD でもそうだったが、録音はかなりホールトーンを含んでいる。北テキサスウィンドシンフォニーの演奏はかなり解像度が高い録音が多かったのだが、それとは対照的である。また、この DVD は 5.0 サラウンド(低音成分である 0.1ch 分が入っていない前方LR + 前方センター + 後方LR の5チャンネル分)の音声も収録されているのであるが、これだとさらに演奏者が遠く聞こえ、迫力のない音に聞こえてしまう。PCM 音声を聞いている方がいいように思う。
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響宴
「響宴」を聞きに東京へ。 まずはメトロポリタンプラザの中で昼食を取ったついでにHMVをのぞく。NAXOSのシチェドリン/「カルメン組曲」を見つけたので買っておくことにする。昨年行った演奏会で初めて聞いて面白いと思ったのでじっくり聞いてみたかったのである。このCDのカップリングはアメリカ空軍バンドの自主制作盤にも収録されていた「お茶目なチャストゥーシュカ」 である。 [rakuten]hmvjapan:10319739[/rakuten] せっかく池袋に行くことだし、演奏会前に「ミッテンヴァルト」に行こうと思っていたので行ってみる。久しぶりに行くと土地勘が鈍っていてなかなかたどり着けない。たまたま携帯のメモに住所が残っていたので助かった。お目当てはこのショップの自主制作盤である「オーケストラ・ニッポニカ」の2枚のライヴ盤である。戦前から戦中にかけて作曲された日本人作曲家による作品が収められている興味深いCD。 さて「響宴」。まずは会場内で昨年の「響宴のビデオ」やら、ノーステキサスの《カルミナ・ブラーナ》のDVDやらを購入する。ビムス・エディションズのブースでは、近々CDがリリースされるということを聞き、さっそく予約した。 演奏会の内容について。どのバンドも全日本吹奏楽コンクールかと思うくらい鳴らしまくる。少々げんなり。あれだけ鳴らしてしまうと音色が飽和してしまい、同じような響きしかしないような気がするのだが。 後藤洋氏が作品に寄せたメッセージの中で「マニアックなものに走らず広く演奏される作品を紹介して云々」という文言があった。しかし「吹奏楽も含めた全ての音楽」という視点に立てば、特に問題意識もメッセージも持たずに大同小異の曲を生産し続けるコミュニティの閉鎖性も問題にされるべきなのではないかと思う。アンケートにも書かせていただいたが、「難解な作品」と「広く演奏されるべき作品」は対立する概念ではないはずだと信じている。
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浜北吹奏楽団演奏会
時間の都合で第1部しか聞けなかったが、浜北吹奏楽団の定期演奏会を聞きに行った。浜北市文化センター中ホールは500人に満たないキャパだと思うが、満員で立ち見が出るくらいのお客さん、そのほとんどはご年配の方のようであった。 第1部は全日本吹奏楽コンクールの課題曲を集めたプログラムで、《音楽祭のプレリュード》(リード)、《ディスコ・キッド》(東海林修)、《風 紋》(保科洋)、《そよ風のマーチ》(松尾善雄)、《行進曲「SLが行く」》(若杉海一)が演奏された。曲自体は課題曲の中でも人気がある曲だし、選ばれ た曲の作風もおおむねバラエティに富んでいてプログラミングとしては悪くないと思う。しかし「全日本吹奏楽コンクールの課題曲」という括りを訴求すること は、あまり意味がないのでは、とふと思った。特にお客さんで吹奏楽経験者も少なかったようだし。 演奏については、ただ漫然と音楽が流れて行っているだけ ….. という印象を持った。技術的にどうこうという問題の前に、演奏する曲に対してバンドなり演奏者なりの意味付けが行なわれていないのではないかと思うのであ る。自分自身と自分が振っているバンドへの戒めも込めて。
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アメリカ空軍バンド
最近まったくアクセスしていなかったのだが、アメリカ空軍バンドのホームページがかなり様変わりしていた。このページからは過去にリリースされた自主制作CDのディスコグラフィが見れるし(ただし全てのCDではない)、曲によっては音源が聞けるものもある。 例えば《リンカンシャーの花束》、デ=メエイの《指輪物語》、ドビュッシーの《海》が聞ける。 ***** 前にも書きましたが、アメリカの軍楽隊の自主制作CDに多少ダブリがありますので交換していただける方を募集します。基本的な方針としては、 軍楽隊の非売品CD同士の交換(軍楽隊のCDでも商品との交換はいたしません) 一対一の交換 金銭トレードはなし と考えております。興味がある方はお気軽にメールください。
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吹奏楽のCDたち
なかなかネタがないので、最近買ったCDの紹介でも。ただし、インターネット通販で買ったので品物はまだ届いていない。 Chunk / University Of Nevada – Las Vegas Wind Symphony (Mark Custom / 4867-MCD) UNLV の最新作。表題はジョナサン・ニューマンの作品で世界初演らしい。ウォルトンの《メジャー・バーバラ》とかアーノルドの《第6の幸運をもたらす宿》とか日本で最近人気のあるレパートリーが取り上げられている。 Major Barbara Walton, William Pini di Roma (Pines of Rome) Respighi, Ottorino October Whitacre, Eric Chunk Newman, Jonathan (World Premiere) Inn of Sixth Happiness Arnold, Malcolm Melody Shop, The King, Karl L 以下の2枚はウィスコンシン大学ミルウォーキー校ウィンドアンサンブルの「Classics for Wind Ensemble」というシリーズのCD。今までに3枚リリースされているようだが、一枚目はミッドウェストで入手していたらしい(記憶が定かではないが、おそらく購入したのではなくて、ブースで無料でもらった覚えがある)ので、他の2枚を購入することにする。 Classics For […]
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フルーツ・パフェ
フルーツ・パフェ plays フルーツ・パフェ 伊藤康英さんのフルートアンサンブル作品集。「フルーツ・パフェ」というのは演奏しているアンサンブル(みなさん東京芸術大学在学中とのこと)の名前であるとともに、伊藤さんの作品でもある。 いわゆるフルーツ・パフェ(Fruit Parfait)と、「完璧なフルートたち」という意味のフランス語(Flutes Parfait)をかけた題名。「フルーツ・パフェ」「マロン・ミロンガ」「チョコレート・ダモーレ」「ジェラート・コン・カフェ」という4楽章からなっている。サロンミュージックっぽく洒落た感じの曲である。 「ケニアン・ファンタジー」はもともとピアノ連弾のために書かれた作品であるが、いろいろな編成に編曲されている。これはケニア民謡の旋律を使っていて、構成的にも技術的にも平易に書かれている。聞いても演奏しても楽しめるのではないかと思う。 CDショップではおそらく販売されないと思うので、直接伊藤さんのホームページで問い合わせてみてください。
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シンクロニシティ(ウォレン・ベンソン/フランク・ザッパ)
日記にも書いているように、最近ウォレン・ベンソンの《落葉》のスコアを読んだり、フランク・ザッパを聞いたりしているのだが、《落葉》のスコアに載っているウォレン・ベンソンの文章を読んでびっくり。 《落葉》には賛美歌377番「神はわが砦」が引用されているのであるが、ウォレン・ベンソンにこの賛美歌を紹介した学生が、後にフランク・ザッパのバックでマレット・パーカッションを叩くことになる、人呼んで「超絶マリンバ娘」ルース・コマノフ(バンドメンバーであったイアン・アンダーウッドと結婚していたため在籍時はルース・アンダーウッド)だったそうである。
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カレル・フサの本
とりあえず無事帰宅。郵便局に留め置きにしていた郵便物を取りに行ったら、年賀状などと一緒にカレル・フサの伝記が届いていた。 Karel Husa: A Bio-Bibliography (Susan Hayes Hitchens / Greenwood) という本である。伝記とは言っても短めのバイオグラフィが載っているだけで、内容の多くは参考文献、作品リスト、演奏記録などに費やされている。研究のとっかかりに便利なリファレンスといったところだろうか。
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ベンソン/マクベス
久しぶりに海外のショップから楽譜とCDを買った。 まず、ウォレン・ベンソンの《落葉(Leaves are falling)》のフルスコア。ウォレン・ベンソンは日本ではほとんど注目されていないが、アメリカではその作品の多くが吹奏楽の重要なレパートリーとして位置付けられている作曲家。 この《落葉》はリルケの詩「秋」に基づく作品で、今から40年ほど前に書かれた。後半で賛美歌《神はわが砦》が引用されている。複調やポリメー ター(この作品は 4/4 拍子と 6/4 拍子が同時進行する)といった技法が舞い落ちる木の葉をうまく写実的に表現している。とはいえ、精神的に非常に深い内容を持った感動的な作品である。 音源はおそらく委嘱者であるイーストマン・ウィンド・アンサンブルが CENTAUR という非常にマイナーなレーベルに録音した盤が唯一のものではないかと思うが、これも現在は廃盤になっているそうである。 正直、吹奏楽作品のスコアを見てこれほどまでの畏敬の念を感じたのは初めてである。例えばシュワントナーの《…そして、どこにも山の姿はない》 もかなり衝撃的なスコアであるが、これは内容よりも表現が先走っているような気がする。この《落葉》が表現しようとしているとてつもなく深い世界を音にす ることができるのだろうか?次回の定期演奏会の候補曲として考えていたのであるが、大きな期待と不安を抱えている。 あとはサザン・ミュージック・カンパニーからリリースされているフランシス・マクベスの自作自演集「McBeth conducts McBeth」。とりあえず3枚購入したのであるが、Vol.3 は近作なので、おそらくサザンの無料サンプルと同一音源なのではないかと思われる。それよりも貴重と思われるのは Vol.1 と Vol.2。《神の恵みを受けて》(かの市立川口高校の圧倒的名演が懐かしい)や《第七の封印》などなかなか聞くことができなかった大作が収録されている のが楽しみ。