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発熱/打上/雷箱/ソナー
いろいろなことがあった日だなあ ….. 午後、息子が通っている保育園から電話がある。 お昼寝でなかなか寝付かなかったので、熱を測ってみたら39度あったとのこと。 あわてて引き取りに行き、とりあえず家で休ませる。 行きつけの医者の診療開始時間に合わせて医者に連れて行った。 風邪とのこと。3月末からずっと咳き込んでいて体調はよくなかったのだが、それとは別の風邪をもらってしまったらしい。何日かの間は周期的に高い熱が出るらしい。 夜は、職場の(とりあえずの)打ち上げ。 ずっと継続的に開発を続けている部署だし、その中の担当別ではそれぞれ締め切りが異なっていたりして、なかなか打ち上げのタイミングが難しい。 待っていたらいつになってもできないと思ったので、一応「仕切り直し」のタイミングとなるこの時期に設定したわけである。 テスティングで来ていただいている方が、実は音大出身で、学生時代にオケの下振りをしたことがあるということで、いろいろ話を聞かせていただいた。 帰ってきたら、オークションで落札した CD が 2 点、偶然にも同時に届いていた。 サンダーボックス(紙ジャケット仕様) ジャケ買い。イギリスのブルース・ロック・バンド「ハンブル・パイ」のアルバム。 デザイン集団ヒプノシスがデザインしたジャケットである。 このジャケ写だとわかりにくいが、オリジナルジャケット(紙ジャケも然り)では真ん中の鍵穴の部分が切り抜かれていて、レコード収納する袋に描かれているトイレに腰掛けている女性を覗けるようになっているのである。 Sonar 2004: The Best Electronic Music at Sonar 2004 バルセロナで毎年開催されるエレクトロニック・ミュージックとマルチメディアアートの祭典「SONAR」。2004 年の SONAR に出演したアーティストを紹介するコンピレーション・アルバム。意外と安く入手できた。 細野晴臣/高橋幸宏のユニット Sketch Show の《Wiper》、教授の《Chasm》が収録されている。音源はおそらくオリジナル・アルバム収録のものと同バージョン。 この SONAR 2004 では、この 3 人によるユニット Human Audio Sponge(しつこいですが、あくまでも HAS は YMO ではありませんよ(笑))がライブを行い、その模様は以下の DVD で見ることができる。 HAS/HAS HUMAN AUDIO […]
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当たりました
先行予約のチケットが当たった。 http://www.nissen.jp/stpj/live2007.htm YMO も見たし、Sketch Show も見たが、Human Audio Sponge は初めて。 楽しみ楽しみ。 久しぶりに grok さんとお会いして、お三方についての雑談をする。 やはり YMO は YMO で、HAS は HAS なんだということで意見が一致。 ということで、私は YMO ではなく HAS を聞きに行くのである。
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RYDEEN 79/07 に寄せるアンビバレントな思い
今月は全然日記を書いていないなあ ….. というわけで。 まあ、当然のことながら YMO の《RYDEEN 79/07》を iTMS から購入して聞いているわけなのだが ….. 「79/07」って、てっきり 1979 年 7 月だと思っていて「何で、こんな中途半端な月をタイトルにしたんだろう?」と考えていたのだが、何のことはない 1979 / 2007 というわけなんですね。 (ちなみに 1979 年 7 月というのは、YMO 海外デビューとなるロサンゼルスのグリーク・シアターでのライヴ(チューブスの前座)の 1 ヶ月前である。) で、この《RYDEEN 79/07》なのだが、私は「否定派」である。 某所でも宣言したように(笑)、YMO の魅力は「時代の要求に応えない」ところにあると思っているので、この曲はとてもオールドファンにおもねっているように見えるのである。「HAS は YMO じゃない」と言っていたところにこの曲が出てきたら「え?」と思ってしまう。 ….. とか言っているが、「YMO でなければなし得なかった音楽ではない」と偉そうなことを言って切って捨ててしまった「テクノドン」も数年後に聞き返したらたいそう気に入ったという過去 があるので、《RYDEEN 79/07》も何回か聞き直したらもっと気に入るかも知れない ….. 「BGM」や「テクノデリック」も何回も聞いたものなあ …..
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母の日の日記
つらつらと今日の日記を。まずは今日届いたCD。 プレイズYMO(初回限定生産) セニョール・ココナッツ(アトム・ハートらの変名ユニット)が YMO をラテン風にカバーしたアルバム。YMO のお三方もゲスト参加しているあたりが洒落がわかるというか。 《シムーン》や《ファイアー・クラッカー》あたりのトロピカルなナンバーがラテンのリズムと相性がいいのは何となく想像できるのであるが、《リンボ》や《ビハインド・ザ・マスク》あたりも意外とはまっている。 クラフトワークとかディープ・パープルもこの調子でカバーしているらしいのだが、聞きたいような聞きたくないような … ***** 午前中、家の裏が雑草に覆われてきたので草刈りをする。そもそも、ここは市有地なので私が草刈りをする必要がない土地なのであるが、誰も刈ってくれないし、ふだん自転車専用道路に出るために使っているので、やむを得ず刈っているのである。 午後、このたび無事ン十代(あえて秘す(笑))に足を踏み入れた団員の誕生パーティーへ。しこたま酒飲みながらしこたまケーキを食べる。明らかにカロリーオーバー。 今日は「母の日」なのでカレーを作る。ホワイトカレーなどというものが売られていたので試しに買ってみた。「カレーの王子様」を少しスパイシーにした感じ。悪くない。妻の提案でハンガリーのトカイワインを合わせたのであるが素晴らしい相性。 さ、明日からダイエットしようっと。
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ストーンズを聞こう(その3)
何とか毎日続いている。我ながら感心。 スルー・ザ・パスト・ダークリー(ビッグ・ヒッツVol.2)(紙ジャケット仕様) 今日はランダムに引っ張り出すのではなくて狙い打ち。八角形ジャケットで有名なベストアルバム。 さすが有名どころばかり揃っている ….. というか、以前買ったストーンズの結成40周年を記念してリリースされたベストアルバム「Forty Licks」に収録されていないのは11曲中2曲だけである。 その2曲《ダンデライオン(たんぽぽ)》《2000光年のかなたに》は時代的にかなりサイケデリックな雰囲気が漂っている。この2曲の次に、これまたサイケデリック的というかフラワームーヴメント的な《マザー・イン・ザ・シャドウ》が収録されていて、ストーンズの歴史の中での異質な流れがベスト盤の中で作り出されている。 王道だけではない、ちょっと毛色の変わったベスト盤という印象があるが、私はストーンズが作り出すサイケデリック・サウンドも嫌いではないので悪くはない。 というわけで、そろそろ問題作「サタニック・マジェスティー」でも聞くか。 ***** 追加。 偶然見つけたのだが、2004 年に Human Audio Sponge が参加した SONAR の様子が BS 朝日で放送されていた。かなり前に放送されたものの再放送らしいが、あわてて録画することにした。まだちゃんと見ていないのだが、HAS 以外にもカーステン・ニコライ(Alva Noto 名義で教授とのコラボレーションもやっている)なども紹介されていた。楽しみ楽しみ。
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とりあえず一枚目(HAS)
ほぼ発売日に買ったまま、ほったらかしておいた(何せ時間が取れない)のであるが、 各方面からの絶賛の嵐とプレッシャーに背中を押されて、やっと見ましたとも。 HAS/HAS HUMAN AUDIO SPONGE Live in Barcelona-Tokyo [DVD] とりあえず1枚目のバルセロナ編を。 3人の並び順の配置やステージ美術などにはニヤリとさせられるが、やっている音楽は決して YMO ではなく、あくまでも HAS (Human Audio Sponge = Sketch Show + Ryuichi Sakamoto) なのだ。 基本はエレクトロニカなのだが、ラップトップをいじっているだけでなく、ちょっとずつ3人のプレーヤーとしての姿が見られるのがミソか。 YMO ナンバーである《Riot in Lagos》へのオーディエンスの反応は意外と冷静。 2枚目の東京編だとこうはいかないだろう。 このあとに名曲《Chronograph》を続けるところが絶妙。 後方のアンビエンス感が控えめではあるが、音は DTS で申し分ない。 画質はあまりよくない。
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満一歳
息子が満一歳の誕生日を迎えることができた。 午前中は頼んでおいた「バースデイ・フルートタルト」を取りに行く。息子にはまだ生クリームはあまり与えたくないし、親の我々にとっても生ケーキは負担が大きい(なんせ今年の目標は「身も心もダイエット」)ので、タルトにしたわけなのである。 午後からは近くの写真屋で記念写真。私が数十年前に着た着物を今度は息子が着て撮影する。 写真を撮っている時はしかめっ面でなかなか笑顔が作れなかったのだが、撮影が終わるとごきげんになってそこら中を歩き回ったり、お姉さんの撮影風景を見学したりしてご満悦。 夜は所属する吹奏楽団の新年会。なんか暴走してしまった気がするなあ。 ここでも何人の方から息子の誕生日についての言葉をいただく。ありがとうございました。 新年会へ行く前にふと買ってしまったCDたち。 audio sponge(1) 来月、Human Audio Sponge(Sketch Show + 坂本龍一 = YMO)の DVD がリリースされるわけだが、ちょっと調べていたらこのコンピレーションに Human Audio Sponge 名義の作品が収録されていることに気付いた。 ブラボー、マエストロ!アンコール! フレデリック・フェネルの一周忌にあたる 12/7 にリリースされたアンコール集。意外にヴァラエティに富んでいる。
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YMOのコピーバンド
ライヴ パブリック・プッシー 「Yセツ王(ERO MAGIC ORCHESTRA)」は「OMY」と並ぶYMOコピーバンドの代表格である。 「OMY」がパロディという形でYMOをコピーしているのに対して、Yセツ王は直球勝負というかそのままYMOの演奏を再現する形でコピーしている。 というわけで、このアルバムは「PUBLIC PURESSURE 公的抑圧」を完全にコピーしたもの。 演奏面からいうと、《TONG POO》のオープニングのボソボソ声、《THE END OF ASIA》のアウトロ、《COMSIC SURFIN’》のイントロの MC、《BACK IN TOKIO》の雰囲気などかなり細かいところまで再現しようとしているし(このくらいしないとYMOファンは唸らない?)、ジャケットはもちろん、イン ナーにある海外プレスの引用や、第1回ワールドツアーにおけるメンバーの日程表などもパロっている。 なんでエロでなければならないのか(笑)、という必然性はさておき、こういうノリは嫌いではない。 当たり前ではあるが、YMOのオリジナルを完全にコピーすることは不可能であるから、Yセツ王の演奏には確実に「違い」がある。 その違いにがっかりするか、ニヤリとするかが、YMO に対する愛情の試金石ともいえるのではないだろうか。 オリジナルの「PUBLIC PRESSURE」が持っている、あまり広くないライブ会場でやっているという空気感もよく再現されていると思う。 リアルタイム世代として語らせてもらえば、この「PUBLIC PRESSURE」は、YMO が大ブレークする直前にリリースされたライブアルバムで、個人的にも初めて聞いたYMOのアルバムである。上記の空気感というのは、ブレークする前の、ま だほんの少しアンダーグラウンドというか非主流な雰囲気を漂わせていた YMO 自体にも通じる空気感であって、そういう空気感はリアルタイム世代でなければ感じることができなかったのではないか。 YMO に対する愛情の試金石とはそういうことでもある。 ボーナストラックは高橋幸宏のソロアルバム「音楽殺人」に収録されている《BIJIN-KYOSHI AT THE SWIMMING SCHOOL》を下敷きにしたオリジナル曲。それにプラスチックスやP-MODEL を隠し味に加えたような典型的なテクノポップ・サウンド。
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YMO飲み会
ひょんなことから YMO についての飲み会をすることになった。 私が YMO ファンであるということは社内でけっこう広まっているようで、面識がない方からも言われたことがある。また、現在一緒に仕事をしている方が、かつて坂本龍一さんとかなり近しい関係で仕事をしていたということもわかった。なんたって、再生YMOの「TECHNODON」や教授のソロアルバムの「HEARTBEAT」にクレジットされていたり、再生東京ドームコンサートの写真集に写っていたりする方なのだ。そんな感じで雑談をしているうちに盛り上がって、「じゃあ、お宝お披露目の飲み会をやろう」ということになったしだいである。 今は亡き生田朗さんのポラロイドとか、メディア・バーン・ライヴの教授直筆のセットリストとかスタッフ・ジャンパー(もちろんツアー・メンバーのサイン入り)とか、当時のスケジュール帳とかを見せていただく。七輪でイカを焼いているような環境でこんな貴重なものを見せていただいてよかったのだろうか? 話は膨らんで、カルト Q とかマーティン・デニーとかモンセラットの AIR スタジオとか ….. (このへんから記憶が飛んでいる) 結論。「未来派野郎」は名盤である。 また、続きやりましょうね。
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電子音楽 In The (Lost) World
電子音楽 In The(Lost)World 「電子音楽イン・ジャパン 1955~1981)」や「電子音楽in JAPAN)」(こちらは前者の増補版で CD もついている)の著者である田中雄二の新刊。究極の電子音楽レコードガイド。前著の充実ぶりを考えれば、この本もいい出来だろうと考え、さっそく購入。 例えば YMO やその周辺のテクノポップ・ムーヴメントはもちろんのこと、冨田勲、ジョン・ケージ、ウェンディ(ウォルター)・カーロス、YES … いちいちアーティスト名を挙げていっても挙げ切れないほどの広い分野をカバーしている。オールカラーでジャケット写真が見られるのもうれしい。 吹奏楽関連の人では、《ディスコ・キッド》の東海林修さんのシンセサイザー・アルバムはもちろん紹介されているのであるが、天野正道さんが所属していた「TPO」というグループのアルバムも紹介されている。そういえば、その昔「うる星やつら」の音楽担当のクレジットで天野さんの名前を見つけた時にはびっくりした覚えがあるなあ。 そういや、天野さんの経歴を見ると「卒業後、豪州に赴き日本人で初めてCMIをマスター …」と書かれているが、これだけだと普通の人には意味不明だろう。「CMI」はフェアライト社が作ったシンセサイザーで、今で言うサンプラーの走りのようなもの。坂本龍一さんなども1980年代前半に使っていた。天野さんはフェアライト社があるシドニーへ行って、その使い方をマスターしたということなのである。 (後日付記:シンセサイザー奏者としても著名な藤掛廣幸さんの作品も載っていました。)