結婚おめでとう

備忘。ドイツ語では「Herzlichen Glückwunsch」と言うのだそうだ。カタカナだと「ヘアツリッヒェン・グリュックヴンシュ」。

ふだんは誕生日にケーキを振る舞われることが多いのだが、今日は「この会社で働き始めて1周年」の人と「最近結婚しました」の人が偶然にも同時にケーキを用意してくれた。

今日は歯医者の予約が入っていたので、歯医者に行く前にケーキをしこたま食べるのもアレだが …

 

息子のサッカー観戦

土曜日の午前中、息子が所属するサッカーチームの試合があるので送迎と観戦。

こちらの学期は8月から始まる(通常は8月下旬か9月上旬から始まるのだが、今年はかなり前倒しだったらしく8月上旬から始まっていたらしい)ので、サッカーのリーグも8月から始まっている。昨シーズンまでは練習試合はあくまでも練習試合だったのだが、今シーズンからは学年が上がったということなのか、ちゃんと毎試合記録が取られていて、それによって順位もつけられている。前節までは6試合で4勝1敗1分けで2位につけている。

実は息子が今シーズンの試合に出場するのは初めて。息子が所属するチーム(クラブ)では2つのチームを編成してほぼ交互に参加しているのだが、たまたま息子の所属するチームの試合日に限って、旅行していたりとか、日本に一時帰国していたりとか、日本人学校の運動会とぶつかったりとかしていてなかなかチャンスがなかった。

今までどの試合も圧勝と言える点数差で勝っているので、息子が参加したとたんに勢いがなくなるようなことがなければいいなあ、とちょっと不安に思っていたりもした。もちろん、息子一人でそんなにチームの雰囲気が変わることはないのだが。

ということで息子はフォワードで先発。コーチからは「とにかく前でプレーしろ」と言われていたらしい。

以前は、自分のところに来たボールを蹴り返すだけ、みたいな感じだったのだが、積極的にドリブルして相手のゴール前で展開しようとしている。そういえば息子の試合を見るのは数ヶ月ぶりだと思うのだが、ずいぶん成長している。

… と私も妻もちょっと目を離している隙に息子がゴールを決めたようだ。回りにいる他の子の親たちが息子の名前を連呼してくれている。(あとで見たらカメラには何とかシュートの瞬間を収めていたのだが …)

前半(試合は20分ハーフ)の後半には疲れてきたのかポジションが下がってきた。チャンスの時は上がっていかなければいけないので、結果的に「無駄走り」が多くなってしまったのだが、なかなかいい活躍だったと思う。試合終了直前には右サイドを駆け上がってクロスを入れ、チームメイトのゴールにもしっかり貢献した。「もう一つアシストをすれば清武と同じだったのに」とか贅沢なことを言っている。

試合は11対5で大勝。これだけ後味のいい試合は久しぶりかも。

 

秋の到来

昨日に比べるといきなり気温が下がった。最高気温も20℃に達しなくなり、昼間でも最高気温は16℃くらいだった。本格的な秋の到来である。

ということで、夕食は秋ならではのものを。

(食べかけですみません …)

まず奥のワインは以前にも紹介したフェーダーヴァイサー(Federweißer)。発酵中のぶどうを瓶詰めしたものである。いろいろなところで売っているものを試して、最初はスーパーマーケット、次は牧場の産地直送っぽいもの、そして今回はハルステンベックにあるワインショップで売られていたものを買ってきた。

手前にあるのは、そのフェーダーヴァイサーに合うと言われているらしいツヴィーベルクーヘン(Zwiebel Kuchen)。直訳すると「たまねぎケーキ」ということになるが、たまねぎ、ベーコン、チーズを卵やクリームと混ぜて、タルト生地に入れて焼く、ほとんどキッシュのようなものである。確かに少ししょっぱい味付けがフェーダーヴァイサーの発泡した飲み心地と合うような気がする。

そして、これも昨年紹介したクルミ。まだドイツ産のものは出回っていないらしく、これはアメリカ産。ドイツ産に比べると大きめだし、ちょっと乾燥している感じがする。これはまだ旬じゃないかも。

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息子が、ともだちが DS でやっているゲームを見て「初音ミク」に目覚めたようだ。タイトルを覚えてきた曲(《深海少女》とか《マトリョシカ》とか)を YouTube で探して聞いている。(ついにローマ字で日本語入力もできるようになってきた。)

 

9/15の徒然

ハンブルクの中心部へ買い出しに行く。アジア食材を中心に買い込む。

昼食は以前から気になっていたお店に行ってみることにした。

以前この場所に何があったのか全然覚えていないのだが、数ヶ月前からこじゃれた雰囲気のベトナム料理屋ができていた。ちなみにこの撮影位置から右に向かうと、ハンブルクでは比較的有名な(そして正統的な)タイ料理レストラン「サラ・タイ」がある。

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それからビールの買い出し。前にも書いた「パウラナー(PAULANER)」というメーカーからちょっと見慣れない銘柄も含めていろいろな種類のビールが出ていたので買ってみた。

左の3本がいわゆるヴァイツェン。いちばん左が「ドゥンケル」。通常よりも高い温度で加熱したモルトを使うのでビール自体も褐色に近い色になる。味もちょっと苦みが強くなる感じ。その隣りの「ナテューアトゥリュープ」はいわゆる一般的なヴァイツェン。「トゥリュープ(trüb)」は「濁り」という意味だそうで。「クリスタルクラー」はヴァイツェンの「濁り」を取ったやつかなあ …

「サルヴァトール」は初めて見かけた。ちょっと調べてみたら断食期間中に修道院で栄養補給のために醸造したビールだとか。秋から春にかけて出回る。味は甘めで、アルコール度数は普通のビールより高め。

「ヘル(ヘレス)」はミュンヘンを中心とするバイエルン地方でポピュラーなビール。ハンブルクではほとんどお目にかからないような気がする。

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日本と同じように、ヨーロッパでもワールドカップ予選が始まっていて、先週はブンデスリーガはお休みだった。今週から再開し、清武が所属するニュルンベルクは、最近伸長著しいボルシア・メンヒェングラートバッハとの対戦だった。

珍しく ZDF で放送されていたハイライトを見たのだが、1点目から清武のフリーキックから、2点目はコーナーキックから得点が生まれた。2点追い付かれたあとは清武の決勝ゴールでニュルンベルクが勝利。まさにやりたい放題の活躍だった。当然、香川慎司と比較されることになるのだが、ニュルンベルクの監督は「いや、清武は清武だから。」と結構冷静なコメント。正直、ニュルンベルクはそんなに強いチームではないので、清武がリーダーシップを発揮するにはちょうどいい条件のチームだったのかも知れない。注目され始めて他のチームからもマークされてからが正念場と言える。がんばって欲しい。

今節、我が(という言い方も切ないものがあるが …)ハンブルガーSVは土曜日でなく日曜日に試合がある。アウェイでフランクフルトとの対戦。フランクフルトは先シーズン2部に落ちて今シーズン再昇格を果たしたのだが、比較的調子がよい。そして、いよいよハンブルガーSVに復帰した元オランダ代表のファンデルファールトの再デビュー戦となる。

 

ボブ・ディラン/テンペスト

2009年の「Together Through Life」以来となるボブ・ディランのニューアルバム。その前作である「Modern Times」から続くアメリカン・ルーツ・ミュージックを下敷きとした音楽であることはあらかじめ予想できた。

… とか偉そうに言っているが、そういえば「Together Through Life」はドイツへの引っ越し直前にリリースされたので買ったはいいがまともに聞いていないことを思い出した …「Modern Times」はその絶妙にブレンドされたバッキングに惚れ惚れしていた。(あ、ブートレッグシリーズとかの発掘ものは買っていません。)

今回の「Tempest」も、これらと同じような系列なんだけどやはり「Modern Times」の奇跡のような仕上がりは越えられないようなあ … とつらつら思いながら聞き進む。

会社への電車の中で iPod で聞いているので、もちろん歌詞は完全には聞き取れないのだが、いわゆる「バラッド」(バラードではなく)系の作品が多いような気がする。そんなことを考えていると、実はディランがやっていることは根本的に50年近く変わっていないんだなあ、と妙に感慨深くなってしまい、そんなタイミングで大作(実に14分近い)「Tempest」が流れてくると本当にしみじみしてしまった。

 

送別会

今日は大どんでん返しがあって、もともとやるつもりだった仕事が十分にできなかったし、体調が十分に回復していないのだが、明日(!)日本へ帰任される方の送別会。

本当に明日帰れるのだろうか?寝過ごしてフライトに遅れたりしないのだろうか?私は一次会が終わったところで帰らせていただいたのだが、寝過ごすといけないということで徹夜も辞さないカラオケ大会が行われる気配 …

毎回、日本へ帰られる方には餞別を贈ってハンブルクの記念の品を買ってもらって、それを送別会で披露していただくことになっている。今回の主賓が選んだのは、Sバーン(近郊電車)のHOゲージ。我々が住んでいるハルステンベックも走っている電車である。確かに走らせなくても飾っておくだけでハンブルクを思い出せそうな気がする。

 

休養→読書

週末から体調が優れなかったので、今日は会社を休んで自宅で休養していた。

その間に読んだ本。

夏休みに一時帰国した時に買ってきた本である。日本人によって書かれたクラシック音楽を中心として(もちろんそればかりではないが)幅広いパースペクティブを持っている筆者による著作。このシリーズは出た時に買うようにしている。第1弾、第2弾はCD批評、第3弾、第4弾は書評、そしてこの第5弾はラジオ番組のいわゆる「文字起こし」である。

もともと政治学がご専門なだけに、多くの方が感じているであろう「第二次大戦時における状況にも似た、震災以降の情報統制に関するぼんやりとした不安」をわかりやすく説明している。「あとがき」によれば、ほとんどメモなしにこの内容をしゃべっているらしい。

好評につき売切れです

これも一時帰国に買ってきた本。タイトルに惹かれて買ってみた。ドイツに住んでいる上で、多少なりともキリスト教に関する知識は持っておかないと以前から感じていた。例えば、クリスマスは言わずもがな、復活祭など休日の多くがキリスト教に由来するものである。

また、バッハを理解する上でもキリスト教やドイツの歴史などは知っておいた方がいいだろうと思っていた。

まだ途中であるが、上記のような事柄に対してわかりやすい説明が載っている。バッハがドレスデンにいた時代にドレスデンが属していたザクセン王国はどういうなりたちだったのか、マルティン・ルターによる宗教改革とバッハの諸宗教作品の関連は?などなど。

 

ハンブルク日本人学校/補習校運動会

なかなか微妙な天候の中でハンブルク日本人学校/補習校運動会が行われた。

毎年(とはいっても昨年は日本出張と重なってしまったので参加できなかったのだが)天気が悪い中で「小雨決行」というような状況だった。いろいろ予定の調整が難しいのでできるだけ予定当日に決行することになっているようなのだが、今年は開始時間の午前9時前からかなりの大降り。開始を30分遅らせたものの、結局開会式は土砂降りの中で行われるはめになってしまった。

保護者は傘をさしながら見ていられるからいいのだが、子供たちや先生方はずぶ濡れである。

うちの息子はといえば、急きょリレーの先頭ランナーに決まったとかでかなり神経質になっていたが、予想外にいい走りができたようで喜んでいた。「南中ソーラン」の踊りも以前見た時に比べてメリハリがついていてよかったのではないかな。

あと、これは閉会の挨拶の時にも触れられていたが、いちばん感動したのは小学部高学年と中学部全員によって行われた「組み体操」。真剣さが伝わってくる。人数が少ないゆえに一人一人に与えられる責任が大きいのである。(最初から知っていれば広角レンズ持って行ったのになあ … 使う場面がなさそうだったので置いてきてしまったのだった …)

お疲れ様でした。

おいでませハンブルクへ(特別編)

大学と会社の後輩であり、同じ吹奏楽団にも所属していた知人がハンブルクに出張に来るということで、時間を作ってもらい家族と夕食をとった。

ベルリンからフランクフルト経由でパリに飛び、パリからハンブルクに戻ってくる、というスケジュールらしかったのだが、今週はドイツ各地でルフトハンザ航空のストライキが行われているため、まともにその影響を受けてしまったようだ。(うちの会社のもう一人の駐在員も日本出張の帰りにミュンヘンで足止めをくらってホテルで余計に一泊したと言っていた。)

フランクフルトで乗るはずだったパリ行きが出発直前にキャンセルになってしまい、当然預けた荷物とは離れ離れになってしまったらしい。パリでは着替えを買うためにユニクロに行き(よかったねえ、ハンブルクにはユニクロないから(笑))、ハンブルクでは歯磨きセットや髭剃りが欲しいということでドラッグストアに連れて行った。

帰りもフランクフルト経由ということなのだが、9/7(金)もストが予定されているため、9/6(木)中にフランクフルトまで行き、そこで一泊しておそらく影響がないであろうANAで日本まで帰るとのこと。大変な強行軍である。

さて、夕飯は最近日本から人が来るとよく連れて行く「フリーゼンケラー」というレストラン。いかにもハンブルク料理という感じの、魚を使った料理がおいしいお店である。

お土産をあげたりもらったり(もっとも浜松から持ってきてもらった「うなぎパイ」はヨーロッパのどこかをさまよっているらしいが …)、息子の成長ぶりに驚いていただいたり(最後に会ったのは3年以上前だから、そりゃ大きくなる)、楽しい時間を過ごすことができた。

ということで、みなさん、私がいるうちにぜひお越しを(笑)。

2つの指環

ショルティの生誕100年、ワーグナーの生誕200年(来年)を記念してショルティ/ウィーンフィルによるワーグナーの《ニーベルンクの指環》のボックスセットが出るというニュースを聞いたのは数ヶ月前。

価格も高いし、場所も取るし、音だけならもっと安く買えるし、と思って逡巡していたら、メトロポリタン歌劇場の《ニーベルンクの指環》のブルーレイディスクが出るというニュースも入ってきた。

シルク・ドゥ・ソレイユの演出家ロベール・ルパージュが手がけているというところも気になる。また、いわゆる「読み替え」をやっていない演出というのもよさそうだ。ショルティの CD ボックスセットよりもこっちの方が安いし …