-
TOWERで買ったもの
久しぶりに新宿TOWERへ。以前は「吹奏楽CDの聖地」であったショップも、ここ数年はオンラインショッピングのサイトが充実してきて、ことに吹奏楽のCDに関しては新宿TOWERでなければ入手できないCDというのは少なくなってきているのではないかと思う。ということで狙いはそれ以外のジャンルである。 前世紀末からメッツマッハーが行っている「20世紀音楽なんか怖くない」シリーズが面白い。ハンブルク国立フィルとのジルベスタで、20世紀に書かれた作品だけを集めて演奏会をやっているのである。第1集と第2集は独EMIからリリースされていたのであるが、第3集からは自主制作盤になったようで、なかなか見つけにくくなっていた。第4集(これが2002年の大晦日のコンサート)が出たと聞いていたので見つかればいいと思っていたのだが、何と第5集(これは2003年の大晦日)までリリースされていた。この2枚をゲット。ちなみに吹奏楽に編曲された作品が多いということで第2集がおすすめ。 あとはNHK電子音楽スタジオでの仕事をまとめた「音の始源を求めて 2」。これはやはりあった。高橋悠治、松平頼暁、柴田南雄、黛敏郎、湯浅譲二らの電子音楽作品が収録されている。電子音楽関係では国立音楽大学の莱孝之先生の電子音楽作品集のCDもあった。何かTOWERでしか売っていないということだったのでゲット。あと、マジカル・パワー・マコの30周年記念アルバム「COZMO GROSSO」も試聴したらかっこよかったので買ってみることにした。しかし10代でデビューした神童ももうじき50歳ですか …..
-
響宴
「響宴」を聞きに東京へ。 まずはメトロポリタンプラザの中で昼食を取ったついでにHMVをのぞく。NAXOSのシチェドリン/「カルメン組曲」を見つけたので買っておくことにする。昨年行った演奏会で初めて聞いて面白いと思ったのでじっくり聞いてみたかったのである。このCDのカップリングはアメリカ空軍バンドの自主制作盤にも収録されていた「お茶目なチャストゥーシュカ」 である。 [rakuten]hmvjapan:10319739[/rakuten] せっかく池袋に行くことだし、演奏会前に「ミッテンヴァルト」に行こうと思っていたので行ってみる。久しぶりに行くと土地勘が鈍っていてなかなかたどり着けない。たまたま携帯のメモに住所が残っていたので助かった。お目当てはこのショップの自主制作盤である「オーケストラ・ニッポニカ」の2枚のライヴ盤である。戦前から戦中にかけて作曲された日本人作曲家による作品が収められている興味深いCD。 さて「響宴」。まずは会場内で昨年の「響宴のビデオ」やら、ノーステキサスの《カルミナ・ブラーナ》のDVDやらを購入する。ビムス・エディションズのブースでは、近々CDがリリースされるということを聞き、さっそく予約した。 演奏会の内容について。どのバンドも全日本吹奏楽コンクールかと思うくらい鳴らしまくる。少々げんなり。あれだけ鳴らしてしまうと音色が飽和してしまい、同じような響きしかしないような気がするのだが。 後藤洋氏が作品に寄せたメッセージの中で「マニアックなものに走らず広く演奏される作品を紹介して云々」という文言があった。しかし「吹奏楽も含めた全ての音楽」という視点に立てば、特に問題意識もメッセージも持たずに大同小異の曲を生産し続けるコミュニティの閉鎖性も問題にされるべきなのではないかと思う。アンケートにも書かせていただいたが、「難解な作品」と「広く演奏されるべき作品」は対立する概念ではないはずだと信じている。
-
VISITORS
佐野元春の「VISITORS 20th Anniversary Edition (完全生産限定盤)」を買う。買おうかどうしようか迷っていたら限定盤ということだったので、あわてて購入したしだい。 [tmkm-amazon]B00005G4G7[/tmkm-amazon] 個人的には初めてリアルタイムに購入したアルバムなので特に愛着がある。この時期の状況はライナーノーツにも詳しいが、「SOMEDAY」がブレークして「さあ、これから」という時に、ベストアルバムをリリースしたのち音楽活動を停止して単身ニューヨークに渡ってしまったのだ。そんな中で毎週送られてくるラジオ・プログラム「サウンド・ストリート」は非常に待ち遠しいものであったし、当時としてはかなり画期的な試みだったのではなかったかと思う。 「COMPLICATION SHAKEDOWN」がラップであるということは当時でもわかりやすかったのだが、今聞いてみるとトーキング・ヘッズあたりのホワイト・ファンクっぽいサウンドや、その後佐野元春が行なうことになるポエットリー・リーディングの萌芽なども聞くことができる。後者に関しては当時のレビューで「メロディメーカーとしての佐野元春がここにはいない」といった批判的な意見があったのも覚えているが、個人的にはファッショナブルなメッセージとして単純にかっこいいと思っていた。 当時の「ニューヨークの空気」と「日本の音楽シーン」が絶妙のバランスで混じり合っている名盤だと思う。そういえば佐野元春を聞かなくなったのはいつからだろう?
-
浜松交響楽団演奏会など
浜松交響楽団の定期演奏会を聞きに行く。 前日の早起きがたたって、午後2時30分開演なのに起きたのは午後1時30分(^_^;)。何とかギリギリのタイミングでたどり着くことができた。プログラムは以下の通り。 J.S.バッハ(シェーンベルク編)/前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV552 パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 op.6 ブラームス/交響曲第1番 ハ短調 op.68 吹奏楽的ネタについて触れておくと、オープニングのバッハは通称「聖アン」、田村文生さんが《バッハナール》なるタイトルで吹奏楽編成のために編曲している。このシェーンベルクの編曲は管楽器が活躍する硬質なオーケストレーションが特徴的である。アンサンブルが難しいからか、かなり慎重というか小さくまとまってしまった演奏だった。最後の和音にたどりついてやっと一安心という感じ。 ブラームスは演奏者の熱気が伝わってくる好演だった。アマオケ事情はよく知らないのであるが、きっと演奏者の誰もが演奏したことのあるレパートリーだと思われるし、演奏していてきっと楽しいのだと思う。 ***** ジョージ・ハリソンのボックス「Dark Horse Years」を買う。ジョージ自身が立ち上げたレーベル「ダーク・ホース」からリリースされたアルバム6タイトル(7枚)と、特典DVDがセットになったボックスである。2枚組CD「Live In Japan」は、おそらくビートルズ関係初のSACDでのリリースとなる。 [tmkm-amazon]B00014TJ66[/tmkm-amazon] 日本盤:CCCDの分売のみ。ボックスの発売はなし。 US盤:非CCCD。レーベルはキャピトル。DVDはオールリージョンのNTSC。日本語字幕つき?日本への入荷量が極端に少ないらしい。日本語版解説が付くの付かないのという話の顛末は 2ch の「ビートルズ・オールディーズ」板に詳しい。 EU盤:CCCD。 UK盤:非CCCD。レーベルはダークホース。DVDはPAL。 ということで、いろいろ迷ったあげくにUK盤を買うことにした。私の環境だとDVDのフォーマットは問題にならないし、出遅れた今となってはUK盤がおそらくもっとも早く入手できるのだろう。(もちろんCCCDは論外) 「ジョージ好きだったっけ?」という妻の突っ込みもあったが、少なくともポールよりは好きな気がする(笑)。 このレーベルからの第1弾である「33&1/3」は、LPレコードの1分間の回転数と当時のジョージの年齢をひっかけたもの。中学生くらいの時に近所のレコード屋で新品が1000円で叩き売られていたのを買った。当時の私はビートルズ(正確に言うとジョン・レノンとその周辺)を聞き始めた頃で、例えばジョンの「マザー」とかに比べるとえらくあっさりしたアルバムという印象があった。まあ、当時はテクノポップ全盛期だったし、Up-to-date な音楽は過激な音作りをしていたように思えるから、ジョージのようなアコースティック主体の音楽はかなり風通しのいい音楽に聞こえたのだろう。 時代はめぐって、最近はアコースティックな音楽が割とメインストリームであるし、このアルバムもリマスターされていたりして、とてもみずみずしく感じる。この手の音楽を聞いてほっとするのは、やはり年をとったせい?
-
紙ジャケ
完全に紙ジャケにはまっている。 まあ、こういう機会でもなければ聞こうとしなかった70年代のロック(主にプログレッシブ・ロック)に触れることができたのは怪我の功名と言えるのではないだろうか。先日「大人買い」したクイーンに続いて、キング・クリムゾンの9枚を買ってみた。いくつかの店を回ってみたが、それぞれの店で売れているタイトル(=売れ残っているタイトル)が微妙に違うのが面白い。その店の常連が気に入ったタイトルだけ買っていったのかな? クリムゾンははっきり言ってファーストアルバムしか聞いていない(それも去年初めて通して聞いた)のであるが、気長に少しずつ聞いていこうと思う。レーベルの再現についてはまだ詰めが甘いというか契約上実現不可能な部分もあったようだが、ジャケットの美しさと、とことんまでこだわった再現性については、クイーンとキング・クリムゾンの紙ジャケ再発(実は以前にも紙ジャケでリリースされている)は行くところまで行ってしまった感がある。(ジャズだとブルーノートレーベルやビクターのXRCDシリーズもなかなか綺麗なジャケットである。まあ、ロックの方がポスターや歌詞カードなどの内容物に凝らなければいけない分、大変な気はする。)以前は単に「紙ジャケにしただけ」という安易な紙ジャケタイトルも多かったのであるが、今後は新たなステージに進むのではないだろうか。しかし、この調子で紙ジャケがグレードアップしながら再発を繰り返したら嫌だな。
-
クイーン
テレビドラマの主題歌になったり(「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」)、CMで流れたり(「キラー・クイーン」)、ベストアルバム(「クイーン・ジュエルズ」)がオリコン初登場1位になったりして、クイーンが売れているようである。 このたび紙ジャケも再発になったので買ってみることにした。とりあえず第一ラウンド8枚。東芝EMIの紙ジャケは「高い」ということで不評なのであるが、紙ジャケの再現度を上げることでこの批判をかわしているようである。 個人的に一番好きな曲はデヴィッド・ボウイとの共作「アンダー・プレッシャー」である。この手の曲の定型である「Aメロ−Bメロ−サビ」といった形式を取らずに、ひたすら最終部に向けて盛り上がっていくという、ある意味いびつな曲構成がよい。上記のベストアルバムに含まれているようでCDショップでもよく聞くのであるが、ひょっとしてこのアルバムバージョンは微妙に短くなっていないか?この間買ったストーンズのベスト「フォーティー・リックス」に入っていた「アンダーカバー・オブ・ザ・ナイト」(すみません。ストーンズのマイベストはこの曲です(_0_)。)も微妙に短く編集されていたのだが、曲数を稼ぐためにこういうことをやっているのかなあ?吹奏楽コンクールのカットではないが、こういうことをされると心臓に悪いので慎んで欲しいものである。
-
アメリカ空軍バンド
最近まったくアクセスしていなかったのだが、アメリカ空軍バンドのホームページがかなり様変わりしていた。このページからは過去にリリースされた自主制作CDのディスコグラフィが見れるし(ただし全てのCDではない)、曲によっては音源が聞けるものもある。 例えば《リンカンシャーの花束》、デ=メエイの《指輪物語》、ドビュッシーの《海》が聞ける。 ***** 前にも書きましたが、アメリカの軍楽隊の自主制作CDに多少ダブリがありますので交換していただける方を募集します。基本的な方針としては、 軍楽隊の非売品CD同士の交換(軍楽隊のCDでも商品との交換はいたしません) 一対一の交換 金銭トレードはなし と考えております。興味がある方はお気軽にメールください。
-
吹奏楽のCDたち
なかなかネタがないので、最近買ったCDの紹介でも。ただし、インターネット通販で買ったので品物はまだ届いていない。 Chunk / University Of Nevada – Las Vegas Wind Symphony (Mark Custom / 4867-MCD) UNLV の最新作。表題はジョナサン・ニューマンの作品で世界初演らしい。ウォルトンの《メジャー・バーバラ》とかアーノルドの《第6の幸運をもたらす宿》とか日本で最近人気のあるレパートリーが取り上げられている。 Major Barbara Walton, William Pini di Roma (Pines of Rome) Respighi, Ottorino October Whitacre, Eric Chunk Newman, Jonathan (World Premiere) Inn of Sixth Happiness Arnold, Malcolm Melody Shop, The King, Karl L 以下の2枚はウィスコンシン大学ミルウォーキー校ウィンドアンサンブルの「Classics for Wind Ensemble」というシリーズのCD。今までに3枚リリースされているようだが、一枚目はミッドウェストで入手していたらしい(記憶が定かではないが、おそらく購入したのではなくて、ブースで無料でもらった覚えがある)ので、他の2枚を購入することにする。 Classics For […]
-
フルーツ・パフェ
フルーツ・パフェ plays フルーツ・パフェ 伊藤康英さんのフルートアンサンブル作品集。「フルーツ・パフェ」というのは演奏しているアンサンブル(みなさん東京芸術大学在学中とのこと)の名前であるとともに、伊藤さんの作品でもある。 いわゆるフルーツ・パフェ(Fruit Parfait)と、「完璧なフルートたち」という意味のフランス語(Flutes Parfait)をかけた題名。「フルーツ・パフェ」「マロン・ミロンガ」「チョコレート・ダモーレ」「ジェラート・コン・カフェ」という4楽章からなっている。サロンミュージックっぽく洒落た感じの曲である。 「ケニアン・ファンタジー」はもともとピアノ連弾のために書かれた作品であるが、いろいろな編成に編曲されている。これはケニア民謡の旋律を使っていて、構成的にも技術的にも平易に書かれている。聞いても演奏しても楽しめるのではないかと思う。 CDショップではおそらく販売されないと思うので、直接伊藤さんのホームページで問い合わせてみてください。
-
ウェストサイド物語
某DVDショップの金券が1000円分ほどあって、しかも有効期限が今月末。何とか消化しようとむりやり購買意欲を引き出す(^_^;)。 普段はそれほど考えずにバカバカ買っているくせに、こういう邪な購買意欲の場合はなかなか決まらない。普通に買う場合とくらべて実質的な支出が少ないにも関わらず、どうも貧乏臭く考えてしまうのである。 ウエスト・サイド物語 コレクターズ・エディション [DVD] で、結局買ったのが「ウェストサイド物語」のコレクターズ・エディション。よくあるように2枚組仕様で、本編が一枚、特典映像が一枚である。ミュージカルである(ミュージカルのストーリーに厳密さを求めるのは野暮というものである)ということを差し引いても、この映画のストーリーにはちょっとついていけないのであるが、やはりバーンスタインの音楽は素晴らしいと思う。冒頭をちょっと見ただけであるが、期待以上に画質もよく、楽しめそうである。 ちなみにニューヨークのいろいろな町並みを俯瞰しながらのオープニングは、ヒッチコックの「サイコ」のオープニングなどでも有名なソール・バスによるものであった。そう言われればそういう匂いがするが、今まで気がつかなかったのでちょっとびっくり。「ウェストサイド物語」の内容にはそぐわないような気もするが、非常にクール。