Category: CD/DVD

  • ローリング・ストーンズ

    うららかな日にうららかな花見。 昨年末、ディスクユニオンでローリング・ストーンズの紙ジャケが再発された。さんざん迷ったあげく、アンディ・ウォーホールがデザインした有名なファスナー付きジャケット「スティッキー・フィンガーズ」と、これもギミック満載のジャケット「女たち」を買った。 半年も経たないうちに今度は2枚追加して再再発。しょうがないので全部買うことにした。 ライヴ盤は出ないのかなあ …「ラヴ・ユー・ライヴ」もジャケットはアンディ・ウォーホールだし、「スティル・ライフ」も結構好きなのだが。

  • 細野晴臣とかスラップ・ハッピーとか

    MENTAL SPORTS M 海外のオークションで見つけたので何も考えずに入札しておいたらかなり安価で落札できた。 「MENTAL SPORTS MIXES」というタイトルから、1995年の福岡ユニヴァーシアードのために書かれた音楽を集めた半ば幻のCD「GOOD SPORT」(http://www.tls.org/~maz/ymo/list/hosono/good_sport.html)からのリミックスだと思っていたのだが、実はアンビエントなアルバム「オムニ・サイトシーイング」や「メディスン・コンピレーション」からのリミックスだということ。 カサブランカ・ムーン スラップ・ハッピーの2枚目のアルバムが紙ジャケでリリースされたので購入。もっとも、最初に制作されたモノは斬新過ぎてドイツのポリドールが発売を拒否、再録音されてヴァージンから発売されたという曰くつきのアルバムである。(最初に制作された方も今月紙ジャケ再発予定) 私がスラップ・ハッピーを好きになるきっかけとなった「Desperate Straights」よりも前のアルバムだし、上記のような事情で売れ線狙いなので、かなり聞きやすい。 スタイルとしては、例えばタンゴやオールディーズなどオーソドックスなものを拝借しているのだが、アレンジはどこかひねくれている。それがもう一回ひねられて表面上は聞きやすい音楽になっている二回ひねり状態。この、ほんの少し居心地の悪い状態がユーモラスである。 エキセントリックになる前のダグマー・クラウゼの伸びやかな歌声も美しい。 Teaching Music Through Performance In Band, Volume 5 – Grades 2-3 Teaching Music Through Performance In Band シリーズもついに第5巻まで来てしまった。タイトルの通り、ユージン・コーポロンを中心とした監修者が「吹奏楽の演奏を通して音楽を教える」ためのメソッド/心得などをいろいろ披露している。(どこかの出版社が邦訳出さないかなあ …..) 圧巻は各巻の半分ほどを費やして紹介されている優れたレパートリー。グレードごとに選ばれていて、それぞれの曲には作曲者の略歴、曲の成り立ち、楽曲分析などが詳しく書かれている。 また、各巻には、そこで紹介されているレパートリーを収録した CD も副教材として用意されている。通常は「Grade 2-3」と「Grade 4-5」の2セットがあるのだが、第5巻についてはまだ「Grade 2-3」しか出ていないようである。先月は馬鹿買いしてしまったので、とりあえず本は買わずにこの CD だけを買ってみた。演奏は例によってコーポロン指揮の北テキサスウィンドシンフォニーが担当している。 まあ、Grade 2-3 なので注目すべき作品は少ないのだが、マイケル・ドアティ、デヴィッド・ギリンガム、デヴィッド・マスランカといった実力派の作曲家たちもちゃんとこの難易度の作品を書いているのである。

  • スウィング・ガールズなどなど

    スウィングガールズ プレミアム・エディション [DVD] 試写会の抽選に外れたので、すっかり見るのを忘れていた。DVD が発売されたところ、かなり評判がいいようなので買ってみることにした。買うとなると、やっぱりいちばん特典映像が収録されているプレミアム・エディション。すでに発売されたあとだったので入手できるかどうか心配だったのだが、行きつけのショップに在庫があったので無事入手できた。 まだ特典映像しか見ていないのだが、ちょっとした感想を。 オーディションで配役が決まったあとに特訓して撮影に望んだと聞いていたので、妙に演奏がうまかったりしたらうそ臭いなあ ….. といらぬ心配をしていたのだが「特訓四ヶ月」相当のサウンドだったので一安心(笑)。 技術的にはいくらでも注文をつけられると思うのだが、スウィングのノリなんかはかなり正統的だし、何よりも演奏者それぞれの自発性が感じられて「楽しさ」がストレートに伝わってくるのが魅力。多くの管楽器奏者にありがちな「吹奏楽部」的な価値観を打破してくれる爽やかさがある。変な先入観(例えばピッチは合わせなきゃいけないとか言われたとおりに演奏しなきゃいけないとか)がないのがかえっていいのかも。 管楽器の経験者にとっては、プレミアム・エディションにしか収録されていない東北地方からニューヨーク、ロサンゼルスにいたる各地でのライヴ演奏の様子が参考になると思う。 黛敏郎:シンフォニック・ムード NAXOS の日本人作曲家シリーズ第12弾。とりあえず1曲目の《シンフォニック・ムード》しか聞いていないのだが … 黛の吹奏楽曲《トーンプレロマス’55》の解説などを見るとヴァレーズからの影響が大きいとあるが、比較的初期に書かれたこの作品のきらびやかなオーケストレーションはメシアンに近いものを感じる。《舞楽》は秋田南高校がコンクールで取り上げていましたね。 ジャケットは日本のシュルレアリズム画家である古賀春江(ちなみに男性です)の「海」。これも伊福部の時の青木繁「海の幸」のように黛の作風にマッチしているように思う。 戦前日本の名行進曲集~秘蔵名盤篇~ 「戦前日本の名行進曲集」シリーズの最後の一枚が遅れて入荷。他の2枚は海軍軍楽隊篇、陸軍軍楽隊篇とそれぞれまとまっていたのだが、このCDは特に収録団体にこだわらずに貴重録音を集めている。どの音源がどのくらい貴重なのかはよくわからないのだが、1935年に録音された、ベルリン・フィルが演奏する《軍艦行進曲》はかなり珍しいのではないか。 What,Me Worry? これもYMOのメンバーのソロアルバムラッシュから一枚だけ遅れて入荷連絡があったもの。 オセロ/ハムレット そういえば買ってなかったなあ … ということで。リードの代表作《オセロ》と《ハムレットへの音楽》が収録されたアルバムを2枚まとめて再発したもの。価格もかなり安くなっている。 コンクールで演奏されているこれらの作品しか聞いたことがない人は、全曲を聞くとさぞかし驚くことだろう。《オセロ》の場合、取り上げられるのはだいたい1・3・4楽章だし、《ハムレットへの音楽》にいたっては第1楽章前半から第3楽章に飛んで再び第1楽章に戻ってくるという荒業、通称「天理カット」と呼ばれている構成に慣れてしまっているのではないか。どちらの曲も実は悲劇的な結末で重苦しく終わっているのである。

  • 南天夢譚

    レアといえばレアな CD。 ジャック・タチの優しい夜/南天夢譚 伊左治直さん率いる(?)グループ「南天夢譚」によるCD。映画監督ジャック・タチの作品で使われた音楽のカバー集である。 詳細はこちら(http://homepage2.nifty.com/officesasaki/tati/nanten.html) (おそらく)ジャック・タチの映画は見たことがないのだが、いかにもフレンチ・ポップといった感じの楽曲、耳あたりはいいのだがなかなか凝ったアレンジが楽しい。 購入問い合わせをしたら、伊左治さんから直接メールをいただきちょっと恐縮してしまった。 この CD はボーナストラックが収録されているのだが、トラック割りがなかなかすごい。

  • CD の棚卸

    うちの CD 棚が占めるスペースは幅 270cm x 高さ 120cm x 奥行 30cm くらいである。通常の CD はプラケースからフラッシュ・ディスク・ランチに入れ替えてこの棚に収納している。 フラッシュ・ディスク・ランチは本家のホームページがなくなってしまったようなのだが、例えばここで紹介されている。(http://www2g.biglobe.ne.jp/~honanae/fdr_sc/) 棚の奥行が 30cm くらいなので CD は前後 2 列に置くことができるのだが、これだとやはり後ろにある CD を探すのが不便である。イメージとしては現在はこちらのページの上の画像のような状態、理想形が下の画像のような状態である。(http://www.ne.jp/asahi/ken/home/music/softcase/index.html) となると、CD を奥行方向に並べる必要があり、そのためにはやはりストッカーのようなケースが必要となる。このケースをいろいろ探したのだが、なかなか「これだ」というものがない。いちばん理想に近かったのが「無印良品」のアクリル CD ケースである。とりあえず一個だけ買ってみて使っていたのであるが、特に問題はなさそう。ちょっと高いのだが、結局これを使うことにした。さっそく、近所の「無印良品」に買いに行ったのだが在庫は 3 個のみ。とりあえずこれを買ってみる。 それぞれの CD のデータは、かれこれ10年以上前から「ファイルメーカー」というデータベースソフトで管理している。ホームページ上の吹奏楽CDデータベースも、ファイルメーカーに入力したデータを利用している。 せっかく CD を入れ替えるので、いわゆる「棚卸」みたいなことをやってみようと思い立った。「あの CD 久しぶりに聞きたいんだけど、どこにあるんだっけ?」「あれ、ないや。」「まあ、いいか。」といったことが最近多くなっているのである。 レーベル別にアクリル CD ケースに移し替える作業をちょっと行った。ちなみに、この無印良品は CD が 25 枚くらい収納できることになっているのだが、フラッシュ・ディスク・ランチに入れると幅が 1/3 ほどになるので、だいたい 70 枚くらいは入れられる。とりあえずケースが 4 つあるので 300 枚くらいは移し替えることができた。 この時点で、すでにデータベースに入力していない CD がポロポロ見つかってしまう。極度のまとめ買いをした時や、オークションから購入したときなどに入力漏れがあるようである。 […]

  • 今日買ったものたち(YMOとかオフコースとか吹奏楽とか)

    すっかり忘れていたのだが、予約していた紙ジャケがどかっとリリースされたのだった。 YMO の各メンバーのソロ作は、ソニーとキングが足並みを揃えて一気に11枚リリース。 YMO 結成前の、初 CD 化や長らく廃盤だったタイトルが含まれている。 ソニーは再プレス以降での流用性も考慮しているためか、ライナーノートの表紙がジャケット写真と同じになっている。プラケースになったときにもそのまま使えるようにするということらしい。つまり、YMO やスネークマン・ショーの紙ジャケ再発の時もそうだったのだが、LP レコード時代の内容物の再現についてはほとんど注意を払っていないということである。 紙ジャケ売り切れ後もすぐに再プレスして市場供給を切らさないという姿勢も評価できるので、一概にどっちがいいとは言えないのであるが ….. ディスアポイントメント – ハテルマ サマー・ナーヴス B-2 Unit 「B-2 UNIT」は YMO 絶頂期の 1980 年(げ。四半世紀前か)に発表された坂本龍一のソロアルバム。ということは、どんな内容にしろ売れることはわかっていたわけで、それを逆手に取った過激な音作りになっている。昔からのコアな坂本ファンには評価の高いアルバムである。 中学生だった私は(今みたいに硬直していない)スポンジのような感受性を持っていたからこのアルバムの音を受け入れることができたのだと思うし、そういう時期にこのような音楽を受け入れたことがその後の嗜好の下地になっているのだと思う。 サラヴァ ! 音楽殺人 ニウロマンティック ロマン神経症 「サラヴァ!」は高橋幸宏の初ソロアルバム。ジャケットを見ていただければわかると思うが、ヨーロッパ・ポップスを強く意識している。初めて聞いたのは中学生の時だったが、YMO で雷に打たれた中学生にはちょっと渋過ぎた。最近聞き直したいと思って探したところ廃盤中だった。まずは再発を歓迎したい。 「音楽殺人」は YMO の絶頂期にリリースされたソロアルバム。YMO のメンバーはもちろん参加しているが、サポートメンバーや YMO ファミリーも多数参加している。スカやレゲエのリズムを使った曲が多く、全体的にポップな雰囲気。 このポップな雰囲気は大村憲司、鮎川誠、立花ハジメなどのギタリストの存在感が大きいからなのかも知れない。LP の初回プレスは爽やかなクリア・ブルーのカラーレコードだった。 同じく初回プレス特典だったレーベル・ステッカーは再現されているが、ポスターは再現されていない。残念。 「ニウロマンティック」はリアルタイムでは聞いていなかった。たぶんこの頃(1981年3月発売)はビートルズの雷に打たれたことだったので、自分の中で YMO の波はちょっと去っていたように思う。 HOSONO HOUSE COCHIN MOON (コチンの月) はらいそ フィルハーモニー YMO のファーストアルバムの評価は「YMO 以前の細野晴臣が好きかどうか?」できっぱり分かれるらしい。つまりYMO 以前の細野晴臣ファンにとってファーストアルバムは「傑作」なのだが、そうでもない人にとっては「ま、それなり」という評価なのだそうだ。ちなみに私は後者である(^_^;)。 […]

  • 泣く子も黙るタケモトピアノ

    タケモトピアノCMソング そういえばこんなのあったなあ … と思い出したので。 主に関西で放送されているCMで、放送されると子供が泣き止むということで話題になっている。(浜松では放送されているのかなあ?見たことないような気がする) CD と DVD とステッカー(笑)がついて 1000 円ということで話の種に買ってみた。 ちょうど今日、妻の友人が子供を連れて遊びに来たので見てもらったらしいのだが、ほぼ1歳の子供は食い入るように見ていたそうである。

  • 新しいミッテンヴァルトへ

    《響宴》で池袋へ行くので、やっぱりミッテンヴァルト(http://www7a.biglobe.ne.jp/~mittenwald/)へ行くことにした。念のため、迷ったときのために住所を控えておこうと出発前にホームページを見たら、何と移転したというお知らせ。あわてて地図をプリントアウトして出発。 営業時間が 13:00〜20:00 ということだったので、《響宴》を聞いてから行くことにした。以前から商売っ気のないショップだと思っていたが、この営業時間もなかなかすごい。さらに移転した住所は普通のマンションの一室。玄関で靴を脱いで、スリッパを履いて、部屋の中にぎっしりと並べられている CD 棚を物色するのである。「趣味人」色がいっそう強くなっている。 とはいえ、東京コンサートが出している「日本の作曲・21世紀へのあゆみ」シリーズは限られた店でしか買えないので、やはりここに来るしかないのである。一通り CD 棚を物色したところ、どうもなさそうなので店員さん(というかどう見ても客を招きいれた家人(笑))に聞いてみる。そうすると「すみません。引っ越したばかりなのでまだ全部整理していないんですよ」と言われて、もう一室へ案内される。そこは、もっと CD やビデオが詰まっている部屋。「こちらにあると思いますのでご覧になってください。」と言われた。 邦人作品の CD はほとんどこちらにあるようなので探すことにする。第一希望の CD がなかったので、第二希望の「No.9 新しい合唱の息吹」(ECJC 009)を買うことにする。吉田隆子が与謝野晶子の「君死にたもうことなかれ」に曲をつけた歌曲を聞いてみたかったのである。 けっこう珍しい CD があるなあ、と思いつつ棚を眺めていると、「清瀬保二生誕100年記念演奏会」の4枚組CDを見つけてびっくり。これは確か関係者にしか配布されなかった非売品ではないか。それからクリティーク80が制作してフォンテックがプレスした「清瀬保二作品集」(FPCD1604)も珍しい。 あとはミッテンヴァルトが制作したCDから「伊福部昭ギター作品集」(MTWD-99019)と「和」チェロ〜近代日本・チェロ名曲選(MTWD-99010)を購入する。

  • 三足目の靴下などなど(ヘンリー・カウ)

    帰宅したら届いていたCD。 In Praise of Learning Western Culture スラップ・ハッピー関連で購入した後期ヘンリー・カウの2枚のCD。 「In Praise of Learning」は「Leg End」「Unrest」に続く3枚目のアルバム。「Desperate Straights」と同様にヘンリー・カウとスラップ・ハッピーの共同名義になっているが、「Desperate Straights」がスラップ・ハッピー主導で作られたのに対して、こちらはヘンリー・カウ主導で作られた。 「Western Culture」はヘンリー・カウ/スラップ・ハッピーの終焉とアート・ベアーズの発足がオーバーラップする時期の作品。解散することが決まってから作ったビートルズの「アビー・ロード」のようなものか。  

  • 日本の童謡

    親子で読んで楽しむ日本の童謡 (CDブック) 最近、戦前・戦中に日本でどういう音楽(基本的に吹奏楽なのだがそれに限らず)が演奏され、聞かれていたのかに興味があり、いろいろ資料を集めている。そこでいろいろ調べているうちに見つけた興味ある本である。 大正・昭和に作られた50曲の童謡が掲載されており、歌詞や作られた背景などが紹介されている。そのうちのおよそ半分の作品については付録のCDに音源が収録されているのであるが、これが SP レコードから取られているものなのである。 著者の郡修彦さんという方は SP レコードの再生に関してかなり著名な方なのだそうだ。「親子で読んで楽しむ日本の童謡」という一見ほのぼのとした企画の裏に、そういった SP レコードの再生にかけるマニアックな情熱が隠されているあたりがなかなか面白い。 郡さんが書かれているように、昔の(ひょっとして今も?)日本には大衆文化を保存しようという考えがなかったらしく、ここに収録されている音源も原盤はほとんど廃棄されているのだそうだ。つまり現存する音源は、壊れやすく、しかも再生するたびにどんどん音質が劣化していく SP レコードそのものの中にしかないのである。それを考えると SP レコードの愛好家がたくさんおられるというのがわかるような気がする。 (私はさすがにそこまで手を出せませんが …..) 付録 CD を聞いてみると意外に音質がよいのに驚く。もちろん、何度か再生されているものには避け難い定常的なノイズがのっているし、ダイナミックレンジの狭さも仕方がないことだとは思うが、音源によってはノイズもほとんど目立たずにいいバランスでまとまっている。(もちろん物資が不足していた戦争末期や終戦直後よりは昭和初期の音源の方がずっと状態がよい。)