Category: CD/DVD

  • その日に買ったもの(ブルーノート)

    少し前にテレビ東京「開運!何でも鑑定団」を見ていたら、ブルーノートの全オリジナル盤598枚というのが依頼品として登場し、1200万円という価格がつけられた。これを見てクラクラしてしまったので、ちょっとブルーノートでも聞いてみるかと思い、紹介するのも恥ずかしいような超名盤を購入した。 [tmkm-amazon]B000228WH4[/tmkm-amazon] 私が就職した15年ほど前はバブル真っ只中で、毎年夏になると山中湖のほとりでジャズ・フェスティヴァルが行なわれていた。ジャズ・ファンの友人や単にビールが飲みたい友人らと聞きに行ったものである。そのジャズ・フェスティヴァルの最終日の最終ステージはだいたい出演者総登場のセッションが行なわれて、なぜか毎回のように《モーニン》が演奏されるのだった。 そういうセッションは「お祭り騒ぎ」なので、構成も何もあったもんじゃないソロの垂れ流しになってしまう。ほとんどそういう場でしか《モーニン》を聞いたことがない私は、はっきり言ってこの作品にはそんなにいい印象がなかった。 このアルバムは意外にももっとシャープにまとまっていて、なかなかよい。やはり「名盤」と言われているだけのことはあるのだ。 [tmkm-amazon]B000228WHO[/tmkm-amazon] こちらはタイトル曲を聞いたときに、ジャズというにはあまりにもお洒落過ぎるサウンドに軽い違和感を覚えた。さあ、他の曲はどうなんだろう?マイルスのバンドで演奏した《リトル・ワン》も入っている。  

  • お買い物

    [tmkm-amazon]4276236908[/tmkm-amazon] まず、タイトルで興味を引かれ、中身をパラパラと見たところ、なかなか面白かったので購入した。管楽器という切り口で、時代を問わず、地域を問わず、スタイルを問わず、ディスクを紹介したガイドである。おそらく、これだけのジャンルを横断的に語れる人はそういないだろう、というくらいの多彩な音楽が紹介されている。これを機にまた興味が広がっていけばいいと感じている。 また、それゆえの掘り下げ具合の甘さや、記述の間違いなどもあるが、まあこれだけの内容のものが作られたということを考えれば、少しは目をつぶろうかなという気にはなる。 とはいえ、具体例を挙げずに批判するのも何なので、いくつか挙げさせていただく。 P.48 – ベリオの紹介の中にある作品「オパス・ナンバー・ゼロ」は「オパス・ナンバー・ズー(Opus Number Zoo:作品番号獣番)」の間違い?作品の中に語りが入るということからおそらくそうなのではないか。 P.119 – 小説「裸のランチ」は作者はポール・ボウルズではなくウィリアム・バロウズ。 P.129 – フランク・ザッパの「ワカ/ジャワカ」が紹介されており、マザーズ・オブ・インヴェンション解散後「ホット・ラッツ」「ウィーゼルス・リップト・マイ・フレッシュ(いたち野郎)」「フィルモア・イースト」に続くソロ4作目とあるが、「いたち野郎」はマザーズ・オブ・インヴェンション名義だし、「フィルモア・イースト」は新生マザーズ名義である。また他にもソロ名義のアルバムはある。 P.220 – ヘンリー・カウの1975年発表の「傾向賛美(In Praise of Learning)」が紹介されているが、ヘンリー・カウが結成された1968年にはリンジー・クーパー(バスーン、オーボエ)やモンゲジ・フェザ(トランペット)は参加していない。「….. といった管楽器の存在自体が68年には前衛だった。」という記述は不適切だと思う。 P.259 – スペクトラムが残したオリジナル・アルバムは2枚ではなく6枚である。(名作「TIME BREAK」はサード) [tmkm-amazon]B0007WZX94[/tmkm-amazon] [tmkm-amazon]B0007WZX9E[/tmkm-amazon] [tmkm-amazon]B0007WZX9O[/tmkm-amazon] [tmkm-amazon]B0007WZX9Y[/tmkm-amazon] これで終わりか?ロジャー・ウォーターズが脱退したあとのピンク・フロイドの紙ジャケ4タイトル。ストーム・トーガソン(元ヒプノシス)のジャケット・アートがやはりよい。ポスターやステッカー、LPのセンターレーベルなど付録も満載。「鬱」は海岸に本物のベッドを約700個実際に並べて撮影したもの。「P・U・L・S・E」はCDは2枚なのであるが、オリジナルLPのフォーマットにのっとった4枚分のジャケットつき。 帯のデザインも東芝EMIから出ていたタイトルと共通性を持たせている点がよい。(ただし価格は今回のソニーの方が断然安い)

  • ぼちぼちブレーンの新譜を

    遅ればせながらブレーンの新譜をまとめて入手。とても一度に聞いている時間がないのでぼちぼちと。 音楽は心 とりあえずは、やっぱりこれ。 中澤忠雄氏が指揮をした野庭高等学校吹奏楽部のコンクール音源と定期演奏会の音源を集めた4枚組。先着で最後の全日本吹奏楽コンクールでのステージを記録した DVD がついている。 ちなみに野庭高の全国大会での成績はこちら。 何を隠そう、この CD の最初に録音されている《サンライズ・マーチ》(岩河三郎)と《海の歌》(レックス・ミッチェル)の年(1982年)には高校生だった私も関東大会のステージに乗っていた。確か、この年のうちの高校の指揮者が「Eb クラリネットとファゴットがなくて関東大会に出場しているのはうちと野庭高くらいだろう」と冗談交じりに言っていたのを覚えている。(確かにうちの学校にはこれらの楽器がなかったのだが、本当に野庭高にもなかったのかどうかは定かではない。) 次の年も無事関東大会に出場でき、またもや野庭高と同じ土俵に上がった。この時にはもう引き合いに出すのが恐れ多いほどサウンドが違っていた。《アルメニアン・ダンス・パートI》の冒頭の「パパパーーーーン」が素晴らしく鮮やかだったことを覚えている。 正直、私は野庭高のアンバランスなアゴーギクやダイナミクス、不自然なカットは支持しない。しかし、時おり聞かれる安定した柔らかな響きはものすごく完成されていると思うし、それがいわゆる「野庭高サウンド」の肝なのだと思っている。 そう考えると、上記の《アルメニアン・ダンス・パートI》や《ハムレットへの音楽》(これ、確か須川展也さんがバンドジャーナル誌上で絶賛していた)であっという間に頂点まで上り詰めてしまったあとでの、《サンタフェ物語》や《ルイ・ブルジョワの賛歌による変奏曲》でのサウンドの試行錯誤は興味深い。サウンドは荒いがかなり鳴らしまくっている。この《サンタフェ物語》が関東大会に進めなかった(いわゆる県落ち)というのは信じ難い。 そういう時期を経て、《アパラチアの春》(アーロン・コープランド)や《吹奏楽のためのファンタジー》(夏田鐘甲)などの透き通るようなハーモニーを完成させたのではないか。おそらくこういうサウンドでは全国大会で金賞は取れないだろう(実際取れなかった)が、このあたりが野庭高の到達点なのだと思う。

  • 懐かしの「CD乱れ買い日記」

    ホームページを引っ越す前に書いていた「CD乱れ買い日記」を少しずつ移行することにしました。 紹介している CD は古いし、情報として意味がなくなっているものもありますが、あえてそのまま持ってきています。(手を抜いているわけでは …) 「そんな時代もあったね」と懐かしんでいただければ幸いです。

  • バードとディズと吹奏楽と

    [tmkm-amazon]B00006S2DN[/tmkm-amazon] 雑誌「PEN」の表紙に使われたCD。アンディ・ウォーホールにも影響を与えたといわれるデヴィッド・ストーン・マーチンによるデザイン。 [tmkm-amazon]B000851JB6[/tmkm-amazon] 見たとたんにグッときてしまい、欲しくなってしまった。完全にジャケ買い。意外と近くのショップに売れ残っていたのでゲットした。 [tmkm-amazon]B0007WAENO[/tmkm-amazon] 伊福部昭の吹奏楽作品である《吉志舞》と、管弦楽作品の代表作である《交響譚詩》、《シンフォニア・タプカーラ》《SF交響ファンタジー第1番》が収録されている。 [tmkm-amazon]B000803FMM[/tmkm-amazon] 邦人作曲家による新作(天野正道、鈴木英史、清水大輔、福島弘和)や、比較的懐かしいレパートリー(スミスの《ルイ・ブルジョワの賛美歌による変奏曲》やチャンスの《呪文と踊り》)などバランスの取れたシリーズ。 昨年は買いそびれていたのだが、今年は買ってみた。

  • 新宿タワーにて(主に電子音楽)

    出張。 例によってタワーレコード新宿店に寄る。 音の始源(はじまり)を求めて3〜佐藤茂の仕事 確か「電子音楽 in the lost world」に第3弾が出ることが書かれていたように思える。 今は無きNHK電子音楽スタジオでの作品制作を技師の側から見た仕事としてまとめた好企画盤である。 この調子で電子音楽スタジオで作られた作品がまとめられるといいな。 Legende D’Eer for Multichannel Tape [DVD] [Import] 近年では timpani レーベルのタマヨ/ルクセンブルク・フィルがクセナキスの管弦楽作品を録音していい仕事をしているが、mode レーベルというところはその前からクセナキスの室内楽を中心とした作品集をリリースしている。 高橋アキによるピアノ作品集などもなかなかよい。 今回このレーベルから電子作品集が出るということで「ふーん(食指は動くが予算の関係でちょっと見送ろうかな)」と思ったのであるが、DVD も同時にリリースされたということで買ってみることにした。 パリにあるポンピドウ・センターの落成に際して作曲された《エルの伝説》のサラウンド・リミックスが聞ける。 これを買ったおかげで、キャシー・バーベリアンがビートルズ・ナンバーを歌ったCD(聞いてみたいでしょ?)とか、ジョン・ゾーンが室内楽のために書いたオペラのCD(聞いてみたいでしょ?)を見送ることにした。 今の耳で聞くとエレクロトニカ+アンビエントという感じ。 クセナキスの電子音楽の中では聞きやすい部類に入るのではないかな? Insen 《vrioon》に続く、坂本龍一とalva noto ことカーステン・ニコライのコラボレーション。 カーステン・ニコライが作ったアンビエントなバックトラックの上に、教授の点描的なピアノが添えられたという感じ。 ジャコ・パストリアス・ビッグ・バンド・ライヴ・イン・ジャパン 何か怪しそうな DVD だなと思ったのだが、映像を見てみたいという誘惑に負けて買ってしまった。「メイド・イン・EU」で「台湾プレス」である。オールリージョン? 1982年の「オーレックス・ジャズ・フェスティバル」の模様を収録した DVD である。 ビッグバンドといってもホルンやテューバやスティールドラムが入っている変則的な編成。 CD としてはすでにリリースされているし、映像も確か NHK で放送されたはずである。 この DVD もおそらく NHK のソースももとにしているのだろうと思われるが、意外と画質はよい。20年以上前のビデオをキャプチャした海賊盤まがいの代物だったらどうしよう?という不安もあったのだが、とりあえず大丈夫だった。 誰でもきっと聞いたことがあるごきげんなブルース・ナンバー《チキン》や、テューバやエフェクターをバリバリに効かせたエレクトリック・トランペット(若き日のランディ・ブレッカー!)がソロを取るチャーリー・パーカーのナンバー《ドナ・リー》あたりが面白い。 そういった飛び道具満載のステージであるが、やはりジャコのテクニックは確かだしかっこいい。そうそう、《リバティ・シティ》は大江戸ウィンドオーケストラもやってたかな? The Arc of […]

  • スラップ・ハッピー

    Acnalbasac Noom こちらで紹介しているスラップ・ハッピーの「スラップ・ハッピー(邦題:カサブランカ・ムーン)」のオリジナルがこちら。新しくリマスタリングされて再発売された。「アクザルバナック・ヌーム(Acnalbasac Noom)」はこの邦題であり、スラップ・ハッピーの代表曲でもある「カサブランカ・ムーン(Casablanca Moon)」を逆に綴ったものである。 この「アクザルバナック・ヌーム」は 1973 年に録音されながら独ポリドールから発売を拒否された。そこで翌年に再録音されて英ヴァージンからリリースされたのが「スラップ・ハッピー(カサブランカ・ムーン)」である。「アクザルバナック・ヌーム」が正式にリリースされたのは 1980 年。スラップ・ハッピーはとっくに解散していた。 このアルバム自体には発売を拒否されるような要素はまったくない。メンバーがこのレコーディングに参加しているファウストの以前のアルバムのはちゃめちゃさに対する不安(同じようなわけわからんものを作られちゃかなわん)がポリドール首脳部の頭をよぎったのだろうか。スラップ・ハッピーはよく「アヴァンギャルド・ポップ」と称されるが、そんなに恐れおののくような音楽をやっているわけではなく、極めてわかりやすくポップである。 こういうパターンでは「売れ線を狙って再録音されたもの」と「メンバーがもともと意図していた音が入っているオリジナル」のどちらがよいのか?ということになるのだが、私としては音がソリッドにまとまっているオリジナルが好きである。 それにしてもダグマー・クラウゼの歌声のコケティッシュなことよ。  

  • ニュー・サウンズ・イン・ブラス2005など(+坂本龍一)

    ニュー・サウンズ・イン・ブラス 2005 ここ数年は CCCD だとか、選曲がよくないとか、演奏がよくないとか、ブチブチ言いながらも、とりあえず毎年ニュー・サウンズ・イン・ブラスは買っていた。この「2005」はここ数年の中では、かなりヒットなのではないかと思う。ちなみに CCCD は無事回避。だからコピーで済ませていた人は買ってあげましょう。 (CCCD の廃止は、ある意味「良識あるユーザーの勝利」と言えるのではないかと。で、良識があるなら「聞きたいなら金出して買え」というのが基本的なスタンスだと思うのです。) 選曲については、《Mr.インクレディブル》や《ハウルの動く城》のような最新のものから、《アメリカン・グラフィティXV(じゅうご!)》や《ディスコ・パーティーIII》のような少し懐かしめの洋楽、超スタンダードナンバーの《チャタヌガ・チュー・チュー》、お年寄りにも喜ばれそうな《時代劇絵巻》とバラエティに富んでいる。 また編曲は原曲を彷彿させるものが多く聞いていて違和感が少ない。私はこういうポップス・レパートリーは「主題をこういう風に処理してみました」「何かちょっと違ってていいでしょ」という編曲よりは、原曲と違和感が少ないストレートな編曲がいいと思っているので歓迎できる。 演奏は … やっぱり「うまい吹奏楽のポップス」という域を出ない。たまには別のバンド/指揮者を使った方が新鮮味が出るのでは? うちのバンドはさっそく《時代劇絵巻》をやることになりました。 ***** ベターデイズ・レーベルの紙ジャケリリースから坂本龍一関係を5枚。 「千のナイフ」は坂本龍一の初ソロ・アルバム。初めて聞いたのは25年くらい前か。YMOが爆発的な人気を博していたときにソロ・アルバムにも手を出してみようと思って買った覚えがある。シンセサイザーを駆使しているのだが、当時の最先端のテクノ・ポップとは違い、不思議とシンセサイザー臭くないサウンドである。タイトル曲を初めとしてアジア色が強い。ちなみに教授が着ているジャケットはアルマーニ、スタイリストは高橋幸宏。ライナーノートには林光もコメントを寄せている。 「フェイヴァリット・ヴィジョンズ」はベスト盤。オリジナル発売は1983年というからYMO散開の年である。これは貸しレコード店で借りたような気がする。上記の「千のナイフ」や渡辺香津美とのコラボレーションである「KYLYN」からのピックアップは当然として、高橋悠治の「新ウィーン楽派ピアノ作品集」から連弾作品であるシェーンベルクの《四手のための六つの小品》、フリージャズ奏者の井上敬三の「インティメイト」からの作品もピックアップされているのが変わっている。 「KYLYN」「KYLYN LIVE」はYMO第1回ワールドツアーにも参加している渡辺香津美とのコラボレーション。「LIVE」の方はアッコちゃん(矢野顕子)の《在広東少年》も聞ける。 「サラセンの夢」はダンスリーのアルバム。ダンスリー名義である「ジ・エンド・オブ・エイジア」は知っていたのだが、これは聞いたことがなかった。教授の2作品《ぼくのかけら》《ダンス》が収録されている。そういえば「ジ・エンド・オブ・エイジア」の方は紙ジャケ再リリースはないのかなあ …  

  • アウトレットで

    前日、会社から帰ろうとしたら自転車がパンクしていた。この自転車(プジョーのシティサイクル)はファッション性を優先させるために耐久性がよくないらしく、前回パンクした時に「今度パンクしたらタイヤごと交換しないと」と言われていた。 そういうわけで、てくてく自転車を押しながら購入したショップへ。 待ち時間の間、近くの CD ショップを物色。以前も購入したショップだが、少し在庫が入れ替わったみたいである。 EPIC 25 1980~1985 EPIC レコード25周年を記念してリリースされたコンピレーションの前半。1980年から1985年のヒット曲が収録されている。《ランナウェイ》(シャネルズ)や《そして僕は途方に暮れる》(大沢誉志幸)が収録されているということで即購入を決めたのであるが、他にも《SOMEDAY》(佐野元春)はもちろん、《すみれ September Love》(一風堂)や《シャイニン・オン君が哀しい》(LOOK)なども入っている。 集められた曲を見てみると、このレーベル特有のかっこよさが見えてくるような気がする。《SACHIKO》(ばんばひろふみ)、《約束》(まだ太っていない渡辺徹)などは意外な気がするが。 《そして僕は途方に暮れる》は当時カップヌードルのCMで使われていた。ポリスの《見つめていたい(Evety Breath You Take)》のパクリだとか言われていた(実際その通りなのだが …)が、やはりよい曲である。 どんなものでも君にかないやしない 岡村靖幸トリビュート はい。ジャケ買いです。江口寿史さんのイラスト。 フォークル・フェアウェル・コンサート 1968 《帰って来たヨッパライ》や《イムジン河》などで知られるフォーク・クルセイダーズのラストコンサート。すでに「さよならコンサート」が出ていたらしいのだが、これはテープで発掘された正真正銘の「最後の日」のライヴだそうな。   3枚で1900円。

  • ハンスバーガー編曲作品集

    Carmen Fantasia: The Music of Donald Hunsberger そういえばハンスバーガーが編曲した《カルメン前奏曲》があったなあ ….. とよく確かめもせずに注文してみたら、これは管弦楽伴奏版だった。吹奏楽編曲版は、その後イーストマン・ウィンド・アンサンブルの日本公演のために作られたらしい。 そういうわけで、これはチャールズ・ゲイヤーとバーバラ・バトラーというトランペット奏者夫妻をソリストにフィーチャーしたハンスバーガーの編曲作品集である。オーケストラはこの夫妻が教鞭を取っているノースウェスタン大学の管弦楽団である。 収録されている作品は、その《カルメン前奏曲》、ブラームスやリストなどのハンガリー舞曲(=ジプシー音楽)で構成された《ジプシーの空の下で(アンダー・ジプシー・スカイズ)》、スティーヴン・フォスターの作品を集めた《スティーヴン・フォスター・セット》である。 さすがに息が合っているトランペット・デュオである。特にピッコロ・トランペットのデュオはあまり聴く機会がないので非常に楽しめた。