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早坂文雄作品集
外出したついでに予約していた CD を取りに行った。 早坂文雄:ピアノ協奏曲 NAXOS の日本作曲家選輯シリーズの最新盤。指揮者ヤブロンスキーとロシア・フィルの組み合わせは、このシリーズの「伊福部昭:シンフォニア・タプカーラ」がいまいちだったのでちょっと不安だったのだが、この演奏は悪くない。
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エルヴィスの紙ジャケボックス
エルヴィスの命日(8月16日)に発売された紙ジャケの購入者全員プレゼントであるボックスが今日届いた。こんな感じ。 紙ジャケは全30枚がリリースされて、このボックスは応募券を10枚集めて送るともらえる。ということで、うちにはこのボックスが3つ届いたのであった。
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クラスター&イーノ
最近、深夜(という時間でもないが妻や息子が寝静まってから)にオーディオルームの整理を兼ねてCDを一枚ずつ聞く習慣になっている。 そもそも息子が生まれてからオーディオルームでCDを聞く機会がめっきり減ってしまった。育児をまかせっきりで一人で部屋にこもるのも気が引けるし、かといって見るもの全てを口に入れ始めている息子をオーディオルームに入れたら何をし出すかわからない。(この間も静かにDVDのケースをしゃぶっていたし。) そういうわけでいつの間にかオーディオルームは「息子に触られてはいけないものの緊急避難場所」となってしまい、文字通り「足の踏み場のない状態」になってしまった。 また、ふとCDの数を数えると(一応買ったCDは全てデータベース化している)、一日一枚のペースで聞いていっても所有CD全てを聞くのに10年以上かかることが分かってしまった。 そういえば以前どこかで読んだことがある。あまり細かいことは覚えていないのだが、自分の年齢とCDの所有枚数と一月当たりの平均購入枚数(だったかな?)からある指数を導き出すことができる。その数字がある数以上だと一生かかっても所有している全てのCDを聞くことができないから、もうCDを買うのは止めなさい ….. という趣旨であったと思う。閑話休題。 というわけで、部屋を片付けながらCDを聞くというアイデアを思いついた。今日ふと目についたCDがこれである。 クラスター&イーノ いつ購入したか覚えていないし、聴いた記憶もなさそうである。たぶんジャーマン・ロックに凝っていた頃に買ったのだろう。 ジャーマン・エレクトロ・ロックのクラスターと、ご存知ブライアン・イーノのコラボレーション。「アンビエント・テクノの元祖」と紹介されていたがそうかなあ?あまりそういう感じはしない。 聞いた印象は饒舌で明るい《ミュージック・フォー・エアポート》という感じ。実際には、この《クラスター&イーノ》の翌年に《ミュージック・フォー・エアポート》が発表されているので、このアルバムの路線をさらにアンビエントな方向に推し進めたのが《エアポート》ということになるのだろう。 ポップなミニマル感がなかなか面白い。カンのホルガー・シューカイもゲスト参加しているらしい。全然気がつかなかったけど。
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バングラデシュ
ジョージ・ハリスン & フレンズ コンサート・フォー・バングラデシュ デラックス・パッケージ (初回限定版) [DVD] 私がビートルズを聴き始めたきっかけはジョン・レノンだったので、それ以外のメンバーのソロ活動にはあまり興味がなかった。 この作品もビートルズのディスコグラフィのジョージ・ハリスンのページで紹介されていて、オレンジのバックにモノクローム(セピア?)のやせ細った子供の写真にはインパクトがあったものの、「ごった煮」的な内容については特に興味がなかった。 そんなコンサートの映像を心待ちにする日が来るなんてまったく想像できなかった。 1971年、ジョージ・ハリスンの呼びかけによって集まったミュージシャンによるチャリティ・コンサート。ボブ・ディラン、リンゴ・スター、エリック・クラプトン、そしてジョージのシタールの師であり、バングラデシュの飢餓について状況をジョージに教えたラビ・シャンカールといったそうそうたるメンバーである。 昨今のチャリティ・コンサートにあるような、いろいろなアーティストが入れ代わり立ち代わり登場する、ある意味打算的な商業スタイルではなく、「ジョージの呼びかけのもとに集まった面子によるコンサート」というスタイルがとても誠実なものに思える。なので、主役はあくまでもジョージなのである。 ちなみにボブ・ディランの「グレイテスト・ヒッツ第2集」のジャケット写真はバングラデシュ・コンサートの演奏風景を撮影したものらしい。
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アフィニスサウンドレポート
アフィニス文化財団から送付されてきたCD。 アフィニスサウンドレポート 特集 創立記念を迎えるオーケストラ 2005年に創立記念を迎えた3つのオーケストラ、群馬交響楽団(創立60周年)、東京都交響楽団(創立40周年)、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(創立30周年)と、創立15周年を迎える(社)日本オーケストラ連盟が取り上げられている。 3つのプロオーケストラについては、それぞれ新旧の取り上げられており、日本オーケストラ連盟についてはオール・ジャパン・シンフォニー・オーケストラの演奏が取り上げられている。 群馬交響楽団が演奏している石井眞木の遺作である交響詩《幻影と死》や、オール・ジャパンが演奏している武満徹の《系図》が興味深い。
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惑星/ジョリヴェ/ボブ・ディラン/メロン
[tmkm-amazon]B000AP09WO[/tmkm-amazon] 妻の所望で佐渡裕さん指揮N響による《惑星》を買う。思っていたほど奔放ではなく端正にまとめている感じ。全体的にクリアで明るい音色なので聞いていて気持ちがいい。 [tmkm-amazon]B000803CY8[/tmkm-amazon] 「のだめカンタービレ」の真澄ちゃんが卒業演奏会で演奏したのがジョリヴェの打楽器協奏曲。一時は輸入盤しかなかったらしいのだが、オーケストラ・アンサンブル金沢の演奏が比較的安価な国内盤で手に入るようになった。(「のだめ」ではピアノのリダクション版だが、こちらはもちろん管弦楽伴奏版。) [tmkm-amazon]B0009V92Q8[/tmkm-amazon] ボブ・ディラン初心者である私がいきなりこういう「お蔵出し」(ブートレッグ・シリーズ)を聞いてしまうのは、ビートルズのオリジナルアルバムを聞く前に一連の「アンソロジー」シリーズを聞いてしまう状況と似ているのかも知れない。 先日発売された4枚の紙ジャケとこれを買って応募すると非売品ライヴCDがもらえるから、という邪悪な理由で買ってしまった。 まあ、デビュー前から《ライク・ア・ローリング・ストーン》あたりまでの時代の秘蔵音源を収録しているということなので、私が少しは知っているボブ・ディランの裏側という位置付けになろうか。一枚目はやはりギター一本での音源が多いのだが、だんだん演奏が熱を帯びてくる。後半のライヴはなかなかよい。 [tmkm-amazon]B000A6TOU6[/tmkm-amazon] うやうやしく桐箱に収められたメロンの未発表曲集2枚組。
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コルトレーン/ティファナ・ブラス
タワーレコードのポイントカードが1枚満タンになったので引き換えに。 ビタースウィート・サンバ 泣く子も黙る「オールナイト・ニッポン」のテーマソング《ビター・スウィート・サンバ》を収録したハーブ・アルパート&ティファナ・ブラスのアルバム。 《ビター・スウィート・サンバ》は超有名曲だが、他にも聞いたことのある曲はたくさんあるはずだ。例えば、このアルバムの1曲目に収録されているのは、かのビートルズもカバーした《蜜の味》。このアレンジはどこかで聞いたことがある。ひょっとして岩井翁あたりが吹奏楽編曲していたのかも。 最近やっと曲と曲名が一致したのだが、《カジノ・ロワイヤル》もよく耳にする曲である。こちらは11月に紙ジャケ発売されるらしい。 Giant Steps いつかは買わねばなるまい、できることなら紙ジャケで … ということでずっと待っていたのだが、最近(特にジャズについては)紙ジャケ・パラノイアがなくなりつつあるので、手頃な価格のものを購入した。 しかし、いったい何種類の「ジャイアント・ステップス」が存在するのだろう?タワーの店頭にも輸入盤2種類と国内盤があった。普通ならボーナストラックが多い盤をためらわず買う貧乏性の私であるが、Rhino によるリマスターと書かれていた点、価格がいちばん安かった点(1290円なり)によって、ボーナストラックなしの盤を買った。 (なので、amazon へのリンクはたぶん私が買ったものそのものではありません …)
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トーキング・ヘッズとかイーストマン・ウィンド・アンサンブルとか
東京出張。例によってタワーレコード新宿店へ。 あまり欲しいものもないなあ ….. と思っていたら、以前の日記(2005-09-18)で紹介したイーストマンの CD が出ていた。これは「TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION」と題された再発シリーズの中の一枚らしい。他にも面白そうなものがあったので買っておくことに。一枚1000円という安さだし。 ウインド・アンサンブルのための作品集 アート・オブ・トイ・ピアノ いわゆる「おもちゃのピアノ」による作品集。現代作曲家によって書かれたトイ・ピアノのための作品も入っているし、かと思えばベートーヴェンの《月光》やサティの《ジムノペディ》やビートルズの《エリナー・リグビー》なども入っている。 ヘンツェ:ナターシャ・ウンゲホイエルの家へのけわしい道のり もちろん聞いたことはない作品である(笑)。編成が奇天烈だったので面白そうだと思い購入。バリトン(もちろん楽器ではなく男声ソロ)、ピアノ四重奏団、金管五重奏団(フィリップ・ジョーンズ!)、フリー・ジャズ・アンサンブル、ハモンド・オルガン、打楽器(ツトム・ヤマシタ!)という編成。面白そうでしょ? 解説(片山杜秀氏!)にも書かれているが、ヘンツェによる《月に憑かれたピエロ》なのかなあ? ***** 今日はこのくらいでいいかな、と思っていたら以下のボックスを見つけてしまったので、ちょっと迷った末に衝動買いしてしまった。(冷静に考えたら amazon で買う方がずっと安いじゃん …..) [tmkm-amazon]B000B5XSK8[/tmkm-amazon] トーキング・ヘッズの(ライブ盤を除く)スタジオ録音盤8枚をリマスターしたボックスセット。 デュアルディスクというものの存在を初めて知ったのだが、CD と DVD を両面張り合わせたものらしい。何でわざわざこんなものを作るのかよくわからないが ….. というわけでこのボックスセットは実際には16枚分のディスクがある。 CD 面はメンバーであるジェリー・ハリソンによるリマスター音源。(リマスターの出来はまだちゃんとした環境で聞いていないので保留)DVD 面にはそれらの 5.1 サラウンド・ミックスとドルビー・ステレオ・ミックス、それにライブ映像や静止画によるフォト・ギャラリーがボーナス・トラックとして収録されている。 文句ばっかりになってしまうが、5.1 サラウンド・ミックスはそれなりの意味があると思うが、DVD のドルビー・ステレオ・ミックスを聴く人がいるんだろうか?ドルビー・ステレオはいらないからその分ボーナス映像を増やすとか SACD にするとか、商品構成としてもうちょっと考えてもよかったのではないだろうか?(それとも今後そういうのが出るの?) とはいえ、真っ白なボックスにたくさんの文字が浮き出ているボックスのデザインはなかなかいいし、ブックレットも充実している。 トーキング・ヘッズは以下のような秀逸なボックス(というかブック?)もあるので、なおさら微妙な位置付けの商品である。 [tmkm-amazon]B0000DII8Q[/tmkm-amazon] ***** [tmkm-amazon]4334783767[/tmkm-amazon] こちらはタワーレコードの書籍コーナーで見つけた。あまり目にすることのない出版社なので見つけたときに買っておこうと思い購入。内容もなかなか面白く、帰りの新幹線の中で読了してしまった。 30年ほど前に書かれたものなのだが、内容は全然古びていない。「岩城音楽教室」というタイトル自体が挑発的というか皮肉になっていて、教養主義とか権威主義に走っている音楽教育への警鐘を、子供を音楽家にしたがっている「ママゴン」(という表現にはさすがに時代を感じるが …..)への提言という形で書いている。 とはいえ、基本的には「音楽は内面から自発的に楽しむべき」という思想で書かれているので、音楽に携わっている人全てに対する教訓とも言えるだろう。 カラヤンのリハーサルの様子も紹介されているが、「独裁者」というカラヤンのイメージからは意外とも思える演奏者への細やかな気配りがあって面白かった。指揮者と演奏者の関係というあたりでも参考になることがたくさん書かれている。 ….. ということで次回の合奏で私は変わるかも知れません(笑)。
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シエナのDVD(祝当選)
帰宅すると avex から荷物が届いていた。 シエナのCDとDVDを両方買って応募すると抽選でもらえる特典DVDが当たったようだ。 [tmkm-amazon]B0007YVW92[/tmkm-amazon] [tmkm-amazon]B0009A48YK[/tmkm-amazon] 内容は、 1. 佐渡裕&丸谷先生 スペシャル・トーク・ライヴ 会場に来ていた淀川工業の丸谷先生が突然舞台上に呼び出されて、いきなり佐渡さんとのトーク。たぶん本当にぶっつけ本番なのだろうけど、さすがお二人とも関西人。なかなか息が合っている。エピソードとしては、ふだんは優しいんだけどちょっと怒ったところがテレビで放送されてしまったので「すごく怖い先生」だと思われてるけど違うよ(本当かなあ)という話とか、大阪人にとって「アホ」は句読点なので、「わかったか。」というのと同じ感覚で「わかったか、アホ。」という言い方をしている(本当かなあ)というのが面白かった。 2. 吹奏楽のための第1組曲 変ホ長調:マーチ(ホルスト) 演奏会のアンコール。かなり抑制された振り方がかっこいい。 3. 終演後 終演後の舞台裏の様子。佐渡さんと演奏者の「お疲れ様」の様子とか、本番直後の佐渡さんへのインタビュー(本番直後でテンションが上がっているから本音が聞ける)とか。 正味13分ということで少々物足りない気もするが、まあ非売品だし。 この調子のプラスチックスの非売品DVDの抽選のほうもお願いします。>> 運の神様
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プラスチックス関連
プラスチックス結成25周年ということで、立花ハジメがYENレーベルからリリースしていたソロ3作と、中西俊夫率いるメロン/ウォーター・メロン・グループのアルバム4枚がリイシュー。 メロンの「新宿ブレードランナー」だけプラケだったのは、そもそもレコードでの発売がなかったからなのか? 立花ハジメさんのソロはリアルタイムで聞いていた。「H」と「Hm」は先輩の友人で土屋昌巳そっくりの人から借りたんだっけ?あんな田舎でシーガル・ヘアー(って知ってます?)にするのは、すごく勇気のいることだと思って尊敬していた。 プラスチックス時代とはうって変わって、アコースティックな楽器が活躍するインストゥルメンタル。そんなに技巧的でもないしアレンジ的にはスカスカなんだけど何となくかっこいい。かっこいいんだけど方に力が入っていない感じ。こういうのがセンスなんだと思った。 3枚目の「テッキーくんとキップルちゃん」はこれまたうって変わってヘビーなテクノ。今回のリイシューではこの盤に収録されたたくさんのボーナストラックが目玉ではないだろうか。 (追記) 「シーガル・ヘアー」について質問を受けたので写真探しました。シーガル・ヘアーの生みの親「フロック・オブ・シーガルズ」のアルバムジャケットです。左から二番目の人の髪型がシーガル・ヘアーです。(さすがに、その高校の先輩はここまで前髪は長くしていなかったけど)シーガル・ヘアーって、そのまま「カモメ頭」なわけで、立てた両脇の髪がカモメの羽で、額にたらした髪がカモメの首 … とのことです。 これも近いけどちょっと違うなあ …..(土屋昌巳/一風堂のベストアルバム) ***** メロンはちゃんと聞いていなかったけど、スネークマンショーの「ピテカントロプスの逆襲」に収録されていたライヴはかっこよかった。先日聞いた中西俊夫の1980年代のソロアルバムも同系列のダンサブルな音楽だったので、きっと気に入るのではないかと思う。一周遅れで今風?