Category: CD/DVD

  • 吉田美奈子ウィズ・ブラス・アンサンブル

    ちょっと前に半額で買ったCD。寝る前に聞いてみることにした。 VOICE IN THE WIND (SACDハイブリッド盤) 一応、吉田美奈子のベスト。「一応」というのは、村田陽一のアレンジによる20奏者の管楽アンサンブル(一部ループビート付き)がバックをつとめているため。同じ曲でもほとんど印象が変わっている … らしい。私はあまり吉田美奈子を聞いたことがないのでよくわからない … この管楽アンサンブルというのは以下のような編成である。 フルート x 2(アルト・フルート、ピッコロの持ち替え含む) オーボエ x 1 クラリネット x 4(Bb クラリネット x 3 + バス・クラリネット) サクソフォン x 3(アルト、テナー、バリトン各1) トランペット x 3 トロンボーン x 3 ホルン x 2 ユーフォニアム(外囿祥一郎!) テューバ 編成からもわかるようにビッグバンドのように硬質になることなく柔らかい音色である。このあたりはヴォーカルとの相性を考えているのだろうか。伴奏ではあるが、通常の歌バンよりもかなり大きめの音量になっており、ヴォーカルとほとんど対等な立場にある。 ただ、アルバム1枚を聞くにはちょっと音色の変化に乏しい。だんだん全体の印象が同じように聞こえてきてしまう。数曲聞く分にはものすごく面白いのであるが。 オープニングを飾っている《LIBERTY》は1995年にリリースされたアルバムに収録されているらしいが、この曲はその10年以上も前にソニーのミニコンポで流れていたと記憶する。(高校の吹奏楽部の友人がよく部室で歌っていた。)《アメイジング・グレース》のような、いかにもアメリカの古い賛美歌の雰囲気が漂う力強くも美しい曲である。

  • 深紫の機械頭

    マシン・ヘッド(紙ジャケット仕様) 吹奏楽小僧でも知っている《ハイウェイ・スター》や《スモーク・オン・ザ・ウォーター》が収録されている超有名盤。紙ジャケ盤が再発されたので買っておくことにした。

  • ミキティと戦メリ

    女子フィギュアスケートのショートプログラムを見る。 まあ、上位3人は順当な結果かな。 (結構頻繁に整氷作業が入るのね。私は録画したやつを朝見たのだけれど、生でテレビ観戦した人は大変だったろうなあ …..) さて、安藤美姫さん(以下ミキティ)ファン&教授ファンである私は、このネタに触れずにはいられない(笑)。 ミキティのショートプログラムで使われているのは、ご存知、坂本龍一さんの《戦場のメリークリスマス》である。 もともとは大島渚監督の同名映画のサウンドトラックとして作られた曲であるが、ここで使われているのはアルバム「1996」に収録されているバージョンで、ピアノ、ヴァイオリン、チェロという編成で演奏されている。 1996 また、「戦メリ」のサウンドトラックアルバムの最後には映画には使われなかった《禁じられた色彩》という曲が入っている。 これは《戦場のメリークリスマス》のオリジナルバージョンにデヴィッド・シルヴィアンのヴォーカルをのせたものである。 ミキティが使っている「1996」バージョンでは、最後のサビでヴァイオリンが《禁じられた色彩》のヴォーカルのフレーズを一瞬なぞる。 いつ聞いても気持ちが高鳴る。 (ちなみに歌詞は「私の愛は禁じられた色彩を帯びる(My love wears forbidden colours)」) この曲に限らず、こういった、メロディがフラッシュバックするというパターンは好きである。 メダルの可能性は厳しくなったが、4回転は成功させて欲しい。

  • 甘い夢はこれでできている

    ネタがないので、最近ヘビーローテーションのCDを。 ユーリズミックスのCDがリマスタリングされてドカッと再発売された。昨年末頃から8枚のオリジナルアルバムが入ったボックスセットが輸入盤で出ていたのだが、聞いたことがあるのはこの「スウィート・ドリームズ」と「タッチ」だけだったので、国内盤が分売されるまで待っていたのである。 (しかし、国内盤とはいうものの、デジパック仕様の輸入盤にパッケージと日本語解説とプレゼント応募券をつけたもの。輸入盤だったらもう少し安く買えたかも。) このアルバムはリアルタイムで貸しレコード屋(死語)で借りて聴いた。何といってもタイトル曲のキャッチーさである。決して売れ線狙いの曲ではないのだが、歌詞、プロモーションビデオ、ヴォーカル、サウンドプロダクション全てがクールで、唯一無二の存在感を放っている。 意外にもアニー・レノックスのヴォーカルとクールなシンセサウンドの相性がいいのである。 ドラムサウンドといい、シンセベースといい、シンセストリングスといい、いかにも80年代というサウンドであるが、今聞いても古さを感じさせない。「時代の音」ではあるが、曲そのものは時代に寄りかかってはいないのだ。 スイート・ドリームス~スペシャル・エディション

  • ノートブック

    クラフトワークのオフィシャルホームページから「ノートブック」なるボックスが到着した。 昨年リリースされた2枚組のライヴCD「Minimum-Maximum」に、同じく2枚組のDVDとノートブックPCを模した写真集がボックスに入っているものである。さらにオフィシャルホームページから購入するとマウスパッドが特典でついてくる。 PAL 版は昨年中にリリースされたらしいのだが、NTSC 版は生産が遅れていたようで、注文してから2ヶ月ほどかかってやっと届いた。

  • いろいろと買ってしまった

    書類の山に埋もれていたダイレクトメールを発見。某ショップの引越しセールで DVD や CD が 50% オフで叩き売られているらしい。 これは行かねばならないということで行ってみた。 実はこのセールは先週の木曜日から始まっていたらしく、売れ筋は根こそぎなくなっていた。とはいえ、私が手を出そうとしているものは結構ニッチなものが多いので、わりとおいしいものを手に入れることができた。 詳細は後ほど。

  • ロームミュージックファンデーション

    ローム ミュージックファンデーション SPレコード復刻CD集 日本SP名盤復刻選集II(日本語版) 日本音声保存からリリースされている「SP レコード復刻集」の第2集。正確に言うと最初に5枚組の非売品が出ているから3つ目になるのだが。 戦前から戦中にかけての貴重な SP 音源が CD 化されている。大きく分けると 日本人演奏家(指揮者)による演奏の記録 日本人作曲家による作品の録音 来日した海外演奏家の演奏の記録 に分類される。 近衛秀麿が指揮したマーラーの《交響曲第4番》はこの曲の世界初録音なのだそうだ。(確か以前 DENON から CD が出ていたような気がする)それから、貴志康一、山田耕筰、近衛秀麿の3人が戦前ベルリン・フィルを指揮した演奏も収録されている。 日本人作品としては、最初の非売品にも収録されていた信時潔の交声曲《海道東征》、橋本國彦が当時の皇太子(現在の天皇)の誕生を祝して書いた交声曲《皇太子殿下御生誕奉祝歌》など。

  • Tribute to N.J.P.

    ナム・ジュン・パイク(白南準)が亡くなったそうだ。 一時期、教授にも影響を与えたビデオ・アーティストだ。アルバム「音楽図鑑」に《Tribute to N.J.P.》という曲が収録されている。 音楽図鑑完璧盤 先日、ビデオを整理していたら(相変わらず粛々と DVD 化を進めています)「ナム・ジュン・パイクの TV オリンピック」という番組を録画したテープが出てきた。浅田彰が進行役で、マーク・カニングハムやラララ・ヒューマン・ステップスが踊り、教授が《ちんさぐの花》を演奏するという、いかにも80年代のネオ・アカデミズムな雰囲気満載の番組であった。 さて、ここで問題です。《Tribute to N.J.P.》と同じく「音楽図鑑」に収録されている《M.A.Y. in the Backyard》の M.A.Y. は何の略でしょう?

  • 太陽の塔

    前にも書いたが、岡本太郎が大阪万博のために制作した「太陽の塔」が大好きである。 「岡本太郎 EXPO’70 太陽の塔からのメッセージ」という展覧会の図録がオークションに出品されていたので購入してしまった。これは2000年(つまり大阪万博開催のちょうど30年後)に開催された展覧会のために作られたものなのだが、つい先日まで開催されていた「タイムスリップ大阪万博展〜EXPO’70とその時代〜」(2006年1月2日(月)〜16日(月))では太陽の塔のメイキング映画や当時のニュース映画を収録したDVDを付録につけて限定販売されていたらしい。 多少プレミアムがついた価格だったのだが購入して大正解。「黄金の顔」が取り付けられる場面や、万博が開催されている間は「太陽の塔」の周りを取り囲んでいた吊り屋根を持ち上げる場面などは、当時を知らない私でもわくわくする感動があった。 また、内部の「生命の樹」(実は内側にもたくさんのオブジェがあるのです)は2003年に33年ぶりに一般公開されたのだが、それ以降も不定期の公開なのでなかなか見ることができない。この内部の当時の映像も貴重である。 それから冊子の方も、スケッチやら縮小模型やら詳細な設計図やらが載っていて大満足。 ちょっと前に買ったDVDよりも面白かった。このDVDは公式記録映画ということで企業館(普通こっちの方が面白いですよね?)が紹介されていないのである。 公式長編記録映画 日本万国博 [DVD] ….. と思ったら、今度は「公式記録映画 日本万国博 DVD-BOX」なる4枚組DVDがリリースされるらしい。 公式記録映画 日本万国博 DVD-BOX これも惹かれるなあ …..

  • シーナ&ロケットとか遠藤賢司とかカンタベリーとか

    遠藤賢司 特得箱 (スペシャルBOX) “キング・オブ・ワッショイ” 待望の「東京ワッショイ」の紙ジャケ化。遠藤賢司の曲はほとんど聞いたことがなかったのだが、横尾忠則がデザインしたジャケットのかっこよさにしびれていて、ぜひ購入したかった。 このボックスは「東京ワッショイ」「地球防衛軍」という公式盤2枚とライブやシングル盤などのレア音源を収録した編集盤2枚組。近々公式盤だけが単売されるという話もあるのだが、ボックスの方が気合が入った作り方がされていると思い、こちらを買うことにした。実際、湯浅学氏やこのボックスを企画した和久井光司氏などの文章が載っているブックレットもついていた。 音の方はまだ方向性がつかめない。もともとはフォーク畑の出身らしいのだが、2枚の公式盤では四人囃子やプラスチックスに在籍していた佐久間正英がサウンドプロデュースを担当している。「東京ワッショイ」の冒頭を聞く限りでは1970年代後半から1980年代前半あたりのテクノ・ポップとかパンクの要素が感じられる。例えば初期の P-MODEL に通じるところがある。 また、このボックスで楽しみにしていたのが名曲と言われている《カレーライス》が聞けること。こちらはライブ音源が編集盤の方に収録されている。彼女がカレーライスを作っている間、自分が猫と一緒にテレビを見ているという歌なのだが、突然「どっかの誰かがパッとお腹を切っちゃったんだって」と歌われる。三島由紀夫の切腹事件のことらしい。淡々と情景を歌っている中で前後の脈絡なく突然歌われるのが面白い。いわゆる「四畳半フォーク」をシニカルに皮肉っているのかなあ。 ***** やっと「真空パック」がCD再発。残念ながらリマスタリングはされていないらしく音はいまいち。まあ紙ジャケだし、臓物はきちんと再現されているし、少しは許せるかな。 (だったら YMO の紙ジャケ再発の時もちゃんと臓物を再現してくれればよかったのに。) リアルタイムで聞いていたのは「真空パック」だけだったので、今回もこれだけを買っておこうと思っていたのだが、YMO が関わったアルバムだけでも押さえておこうかと思ったらほとんど全部になってしまったので、とりあえず全部購入。来月はゲルニカ+戸川純関係。どうしようかな … ***** ソフト・マシーンのファーストアルバムと、ジョン・ケイル、イーノ、ニコ、ケヴィン・エアーズらが共演したアルバムの紙ジャケ。音はどちらも所有済。特にソフト・マシーンのファーストアルバムの変形ジャケが目当て。 ソフト・マシーンはどんどん硬派なジャズ・ロックに変貌していくのだが、ファーストあたりはまだまだポップな面が押し出されていて聞きやすい。「サード」とかの方が緊張感はあるけどね。