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BCL9 脱稿
何とか「バンド・クラシックス・ライブラリー 9 アトモスフィア」の曲目解説を脱稿。 課題曲公募に入選した作品についてはなかなか資料がないので、今回は小林徹さん(《吹奏楽のための練習曲》)、青木進さん(《フェリスタス》)、鵜澤正晴さん(《イリュージョン》)からお話をうかがい、当時のエピソードをお聞きすることができた。 《アトモスフィア》は、やはり(というか何というか …..)1985 年の市立川口高校の強烈な演奏が頭に刷り込まれている。その後、愛工大名電もコンクールで演奏しているが、こちらもなかなかすごいカットで、この演奏から作品の全貌をうかがうわけにはいかない。 作曲者の名取吾朗さんは藤田玄播さんとの会話で、「今僕の作品が理解されなくても、何年か経てば、いや僕が死んでからでも演奏されるようになればそれでいいんだ。」と語ったらしい。 今回の《アトモスフィア》の全曲初録音が名取吾朗さん再評価のきっかけになれば、と思う。
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ポチョムキン/教授/ミャスコフスキー
ま、いろいろと。 届くときには本当に一気に届くなあ ….. 戦艦ポチョムキン 復元(2005年ベルリン国際映画祭上映)・マイゼル版 クリティカル・エディション [DVD] 最近、頭の中がロシアづいているもので ….. 最後にショスタコーヴィチの交響曲第5番が高らかに鳴り響く「戦艦ポチョムキン」は本来の姿ではないらしい。 散逸していたネガを集めて、エイゼンシュタインがかっていた作曲家エドムンド・マイゼルの音楽をつけたものらしい。 PLAYING THE PIANO/05 [DVD] 怒涛の YMO 関連リリース月間の第3弾。 教授のピアノソロコンサートのDVD。 私が見に行った名古屋公演より曲数が多いんですけど ….. 地味で、ステージがやけに暗かったコンサートだったのだが、果たしてDVDでの鑑賞に堪えるのか? ミャスコフスキー弦楽四重奏曲全集 最近、頭の中がロシアづいているもので ….. 先日購入した交響曲全集もまだちゃんと聞いていないのだが、まあ面白い作品は面白い。 で、たまたま見つけた弦楽四重奏曲全集が安かったので ….. (あ、ちなみに「まともな」弦楽四重奏曲全集も持ってますよ。ベートーヴェンとバルトークとショスタコーヴィチ。)
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ネリベル作品集
海外からのお買い物。 西イリノイ大学シンフォニック・ウィンド・アンサンブルが録音したネリベル作品集。 収録曲が不明なまま買ってみたのだが、幸か不幸か聞いたことのない曲ばかり。 とりあえずライナーノートを見てみると ….. グランド・イントラーダとタワー・ミュージック もともと別々に作曲された作品を一つにまとめたものらしい。 グランド・イントラーダは6本のトランペットによって演奏される。 タワー・ミュージックは8本のトロンボーンで演奏される。 最後にグランド・イントラーダが繰り返されるが、これは6本のトランペットに4本のトロンボーンが加わる。 アウリエル変奏曲 フルート、オーボエ、イングリッシュホルン、バスーン、2本のBbクラリネット、バスクラリネット、ヴィブラホンという編成。 対位法第5番 ヴァイオリンとトランペットとトロンボーンのための。 コンチェルト・スピリチュオーソ第3番 吹奏楽編成とソリスト(エレクトリックヴァイオリン、イングリッシュホルン、ホルン、テューバ、独唱)のための。 ….. なんちゅう編成だ ….. コンチェルト・スピリチュオーソ第1番 12本のフルート(2本のアルト、12本のピッコロを含む)、ハープシコード(部分的に増幅される)、独唱のための ….. なんちゅう編成だ ….. もうちょっと暇になったら聞きます。
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ある天使の思い出に(のだめ第20巻)
のだめカンタービレ第20巻を購入。 のだめカンタービレ #20 (20) (講談社コミックスキス) これを読んでいたら、久しぶりにアルバン・ベルクのヴァイオリン協奏曲を聴きたくなった。 私が持っているのは小澤征爾/ボストン響をバックにイツァーク・パールマンが弾いているもの。 購入したのは20年前だった。 たぶん、パールマンよりも好みの演奏はあると思うのだが、これはストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲がカップリングされているという理由で買ったのではなかったかな。 12音技法で書かれたにしてはロマンチックすぎるベルク作品と、新古典主義時代のストラヴィンスキーの乾いたオーケストレーションが対照的で面白い盤である。 千秋も指摘しているが、曲の後半に登場するバッハのコラール(クラリネットセクションが演奏しているのでオルガンのように聞こえる)以降の音楽は本当に美しいのである。
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日本の電子音楽
どうでもいいが、今日の「キルフェボン」は男ばっかり(笑)。 私もそのうちの一人だったが ….. 今日届いたもの。 採算は取れているのだろうか?とか、ネタはあるのだろうか?とか、いろいろ不安はあるのだが、がんばって欲しいシリーズなので買っています。 OMEGA POINT からリリースされている「日本の電子音楽」シリーズ。 日本の電子音楽[7] 実験映画のための音楽|湯浅譲二 日本の電子音楽[8] エレクトロニック・フィールド|一柳慧
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フサとウィリス
アメリカのショップから買った LP が届く。 左は伝説(?)のカレル・フサ自作自演(演奏はミシガン大学シンフォニックバンド)による《プラハのための音楽1968》と《この地球を神と崇める》のカップリング。 技術的には荒削りなところがあるのだが、この演奏が持つ何か追い詰められたような切迫感は聞き手に強い印象を与える。 右はリチャード・ウィリスという人の作品集。 よくよく調べてみると1969年に《アリアとトッカータ》という作品で ABA オストワルド賞を受賞しているらしい。 まあ、後学のために。
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HASYMO
そう、今月は毎週 DVD が届くので、溜めておくと大変なのだ。 というわけで、昨年 5 月に行われた ….. ええと、YMO だっけ? HAS だっけ? HASYMO だっけ?のライブ DVD を見る。 HAS/YMO [DVD] 1 枚目はアンコールも含めてライブ全曲収録。本番中の MC は極力カットされているようだが、アンコールはかなり時間をかけて収録されている。 2 枚目は NHK の「プレミアム 10」で放送された内容をそのまま収録(らしい)、それからスタジオや本番当日のリハーサル風景のオフショット。 当日(私もこの場にいた)感じたことを再確認したが、ひたすらまったりしている。 オフショットの雑談で「『再生』の時はこうじゃなかった」とおっしゃっていたが、メンバーもかなりリラックスしていたのだろう。 《WAR AND PEACE》はやはりかっこいいなあ。 《WONDERFUL TO ME》もこの DVD で新アレンジのかっこよさを再認識した。 前から8列目に座っていた我々4人組は(たぶん)映っていた(と思う)。 白いTシャツ(ちなみに表が「Y」「M」「O」「(温泉マーク)」、裏が「H」「A」「S」「(ハートマーク)」という手作りTシャツ)を着て4人並んでいる人はあのあたりにはいなかったはずだ(笑)。
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ミカバンド
サディスティック・ミカ・バンド(初回限定版 スペシャルエディション) [DVD] 先日届いた「サディスティック・ミカ・バンド」の DVD を見る。 本編は再結成(再々結成?)ライブの合間にメンバーのコメントを挿入するという構成のドキュメンタリー。 ドキュメンタリーの手法としてはあまりにも普通で、これをお金を払って映画館では見たくないなあ ….. というのが正直な感想。 ライブの雰囲気がよいだけに、それがぶつ切りにされる欲求不満の方が大きい。 (WOWOW の放送ではあまり収録されていなかった MC が多いのはうれしいのだが) それよりも、特典映像として 2 枚目のディスクに収録されている、軽井沢での合宿レコーディングからライブのリハーサルまでをとらえた映像の方がはるかに面白いし、1 枚目に収録されているかしこまった「褒め合い」のインタビューよりもメンバーの仲の良さを雄弁に語っている。 酔っ払って、ああだこうだ言いながら曲を仕上げていくところとか、みんな揃っての食事風景とか。 (トラヴェリング・ウィルベリーズの BOX に収録されたレコーディング映像にも通じるものがある) まあ、なんだかんだ言っても木村カエラはかわいいですね …..
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ファンタジア/喜多善男などなど
息子と買い物。 ファンタジア [DVD] やはり、この作品は手元に置いておきたいし(と言いながら、ビデオもレーザーディスクも持っている)、そろそろ息子に見せてもいいだろうと思い、購入した。 圧倒的に有名なのは、ミッキーマウスが登場する《魔法使いの弟子》(デュカス)なのだろうが、私が最初に見たとき(そういえば、妻と最初に見に行っ た映画がこれだったのだ)に印象に残ったのは、《禿山の一夜》(ムソルグスキー)からつながるラストの《アヴェ・マリア》(シューベルト)の静謐さと映像 の美しさだった。 あと、あえて抽象的な映像をつけた《トッカータとフーガ ニ短調》(バッハ)とかね。 TVドラマ「あしたの喜多善男」オリジナル・サウンドトラック 小曽根真さんが音楽を担当しているドラマのサントラ。 アマゾンのレビューとかを見るとけっこう評判がいい。 第1回ではご本人が番組に登場して演奏していたシーンがあったそうだ。 Panasonic デジタルカメラ LUMIX (ルミックス) FX35 グロスゴールド DMC-FX35-N 一ヶ月ほど前に突然デジカメが壊れてしまっていた。 一時期はサイバーショット携帯(SO905iCS)なども代替候補に入れていたのだが、いかんせん携帯は携帯なので、やはりデジカメを新調した方がいいということになった。 で、それからいろいろ探していたのであるが、基本的な用途はスナップ(息子とか機内食(笑)とか旅行記録とか)なので、オートモードである程度の品質のものが撮れるとか、片手で持って撮れるとか、手ブレに強いとか、そういった観点で調べていた。 この機種は価格.com でもえらい評判がいい。 あわせて、本日の「日経プラス1」のランキング「失敗の少ないデジカメベスト10」で他機種にかなり差をつけて1位だった。 ということで、背中を押された気持ちで即購入。
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クラーク/ミカバンド/日本の管弦楽
ま、いろいろと。 Nigel Clarke: Samurai; Black Fire; The Miraculous Violin ナイジェル・クラークの作品集。 吹奏楽(ウィンドアンサンブル)作品としては、知名度の高い《サムライ》や、ヴァイオリンとウィンドアンサンブルのための《黒い炎》が収録されている。 《サムライ》は1994年に浜松で開催された世界吹奏楽大会(WASBE)に出演するRNCMウィンドオーケストラのために、ティモシー・レイニッ シュの委嘱で書かれた作品。日本的な素材(旋律/和声/楽器)に頼ることなく、「サムライ」の持つハードボイルドなイメージを描写している。 ここに収録されているのは2007年改訂版とのこと。 オーケストレーションにどのくらい差があるのはわからないが、1994年版に比べて前半がわずかにカットされている。 委嘱コンビによるスタジオ録音盤(以前は SERENDIPITY から出ていた。今は KLAVIER から再発されたんだっけ?)も悪くないが、細かいアンサンブルのクリアさはこちらの方が上かも。 サディスティック・ミカ・バンド(初回限定版 スペシャルエディション) [DVD] 3月に入って、YMO 関連の怒涛の DVD リリースが始まる。 再結成「ミカエラ」バンドを追ったドキュメンタリー。 コンサートそのものは、すでに WOWOW で放送されたり、CD 化されたりしているので、それまでの過程を見てみたい。 戦前日本の管弦楽(タワーレコード “ヘリテージ・コレクション”Vol.4!) 深井史郎の《パロディ的四楽章》や、山田耕筰の音詩《曼荼羅の華》が収録されていた LP は、秋田南高校が全国大会で《パロディ的四楽章》の第4楽章「ルーセル」で金賞を受賞した年に探して買った記憶がある。 現代日本の管弦楽(タワーレコード “ヘリテージ・コレクション”Vol.4!) こちらは日本フィルハーモニー交響楽団による委嘱作品を集めたもの。 矢代秋雄の《交響曲》は、先日同様にタワーレコードから復刻された「三善晃作品集」に収録された《交響三章》とカップリングされていた。(これもレコードで買ったなあ。)小山清茂の《管弦楽のための鄙歌第2番》は、これが初 CD 化だそうだ。