Category: CD/DVD

  • 今日届いたもの:そろそろ打ち止め?(バッハ/マイルス/コーポロン)

    「あ、忘れてた。これ欲しかったんだ。」→「3枚買うと25%(ないしは23%)引きか … もう2枚買うか。」→「品物到着」→「最初に戻る」 という悪循環におちいること、はや?回。 鈴木雅明さんとバッハ・コレギウム・ジャパンのコンビによるバッハの宗教曲がボックスで出た。それぞれ評判がよかったと記憶しているし、《マタイ受難曲》《ヨハネ受難曲》《ミサ曲ロ短調》《クリスマス・オラトリオ》《復活祭オラトリオ》《昇天祭オラトリオ》が入って10枚組が6000円程度で買えるという値段も魅力的。買っておくことにする。 以前に聞いたことがあるのって《マタイ》だっけ?《ヨハネ》だっけ?学生の時の初バイトが演奏会のドアマンで、そのときの演目がどちらかの受難曲だったはずだ。 マイルス・デイヴィス1971年のベルリンライヴのDVD。(アフロで、まだ全然ハイソではない極悪キーボーディストであるところの)キース・ジャレットが在籍していた頃のもので、ワシントンDCの「セラー・ドア」で行われたライヴのおよそ1年後の演奏である。 ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、トニー・ウィリアムス、ロン・カーターらを擁した、いわゆる「黄金のカルテット」から、進化するマイルスの最終形である、いわゆる「アガパン・バンド」への途中にある、この時期のマイルスバンドはけっこう好きである。ジャズというフォーマットの極北までたどり着いてしまった「黄金のカルテット」から、ジャズというフォーマットを逸脱して完全なる即興音楽へとなだれ込んでしまった「アガパン・バンド」、その間にある「溶解しかかった」フォーマットのドロドロさ加減が好きなのかも知れない。 で、この時期のライヴがカラー映像で見られるのである。画質などもかなり怪しいブートレッグまがいのブツであるが、大手CDショップから買ったんだ、文句あるか、ということである。 で、3枚買うための埋め草(笑)。KLAVIER とか GIA だと緊張感溢れるレパートリーを録音し続けているコーポロンであるが(そういえば今年の新譜はまだかいな?)、NAXOS からリリースされているこの盤は多少肩の力が抜けたレパートリーなのかなと。まあ、いまさらだが買ってみた。

  • GAME 以前

    かしくんから、「チョコレイト・ディスコ/Twinkle Snow Powdery Snow」のDVDを見せてもらう。 (息子は反応すらしなくなったので、お父さんは一人で見るのでした。) このDVDは限定マキシ・シングル「ファン・サーヴィス [sweet]」についていたもの。リリースはアルバム「GAME」のおよそ1年前の2007年2月14日、結果的に「GAME」に収録されることになる3枚のシングルの最初のものになる。 ミーハーな私は「GAME」以後のPerfumeしか知らないので、この2つのPVからは確実に坂を登っているPerfumeが見てとれる。もちろん現在の視点からだから言えることなのだが、かしゆかのキャラがまだ振り切れていない。どことなく中途半端なのである。あと、振り付けもよく見ると少し気恥ずかしい気になる。 それを考えると「GAME」へと上り詰めた段差はかなり大きいように思う。ここまで来る道程は長かったけど、最後に一気に駆け上った高さはかなりのものになっている。ということで、今が頂点でありプラトーであるのだろう。次あたりのアルバムでさらに段差を越えてしまうと私は本当に驚いてしまうだろう(ちょっと期待)。 今日の教訓:カミングアウトしておくといいことがあるよ。 サンキュー、かしくん。早くDVD(これ↓)貸すね(笑)。

  • 今日届いたもの(ベリオ/諸井誠)

    ということで、今日届いたもの2枚。 例のシャイー/コンセルトヘボウによるベリオの《シンフォニア》。近所のタワーレコードになかったので通販で買うことにした。 こちらは諸井誠作品集。特に2枚目は邦楽器を用いた作品ばかりだったので苦手だなあ、と思っていたのであるが、《尺八と弦楽合奏、打楽器の為の協奏三章》が意外に面白かった。あと《対話五題~二本の尺八のために》でいきなりブルージーな音階(いわゆるブルーノート?)が出てくるのはなぜだ?

  • 今日届いたもの(イーノ/フリップ/ドーハム/クセナキス/ベリオ/栗コーダー)

    ドカッと。 ブライアン・イーノとロバート・フリップの共作2枚。最近、国内盤が紙ジャケットでリリースされたのであるが、2枚合わせると輸入盤は国内盤のほぼ半額で買えてしまう(およそ国内盤7000円に対して輸入盤3500円)。さすがにこれだけの価格差があると輸入盤でいいよなあ、と思う。 ケニー・ドーハムの名盤2枚。「静かなるケニー」の方は最近行きつけのコーヒー屋さんでかかっていて「お、なかなかいいじゃん」と思ったので。「アフロ・キューバン」はタイトル通り。いくらラテン系打楽器を多用しているとはいえ、ベースになっているのはブルーノートの正統的なジャズ。 そういえば、すっかり忘れていたタマヨ&ルクセンブルク・フィルのコンビによるクセナキス管弦楽作品集の第5弾。今までのリリースは世界初録音が多かったのだが、今回は比較的初期(1950年代後半から1960年代前半)の作品が収録されている。《メタスタシス》とか《ピソプラクタ》とか。 ちなみに鈴木英史さんの《ライフ・ヴァリエーションズ》がパクッたのではないかと一時話題になった、クセナキスの管弦楽曲《ジョンシェ》はこのシリーズの 第2弾に収録されている。(ちなみに私は全然似ているとは思えない。これがパクリだったらアレはどうなる(笑)。)曲も演奏も面白い(情け容赦ないバーバ リズムといった感じ)と思うので興味ある方はぜひ。 で、ベリオのセクエンツァは宣言通り、mode 盤を買ってしまいました。 栗コーダーカルテットの新譜。前作「笛社会」は全曲インストゥルメンタルで音像も演奏もタイトにまとまっていたが、本作ではゲストヴォーカルをフィーチャーした歌モノが多い。結果、全体的にテンポがゆったりとして大らかな感じがある。

  • ONJO

    大友良英さんの「MUSICS」に付いてきたDVDを前半だけ見る。(ちなみに書籍の方は息子を寝かしつけながら隣で読もうと思ったらお父さんも挫折 … 一緒に昼寝してしまった) 初めて見る ONJO (Ootomo Yosihide New Jazz Orchestra) の演奏風景である。2007年10月13日の京都精華大学でのライヴをアンコールを除いて完全収録しているらしい。 演奏者は観客を取り囲むように半円形に配置されている。大雑把に言うとドラムが右横あたり、大友良英さんのギターが左横、ベースとヴォーカルがほぼ正面で、管楽器を中心とするその他の人たち(トランペット、トロンボーン、サックス、笙、ピアニカ、正弦波など)がそれらの間、という感じである。5.1ch で聞くと分離がよくて、耳慣れた配置と違い、なかなか奇妙な感覚である。 映像の方は、もともと公開を前提としていなかったので記録として3台のカメラで部分部分を撮影していたらしい。(もっとも1台のカメラで全体を撮影できるわけがないのであるが)これらの映像が分割配置されて一つの画面の中で展開される。つまりどういうことかというと、右横で鳴っているドラムと、左横で鳴っているギターと、正面ちょっと左で鳴っているトランペットが、正面にある画面に映っていることがあるのである。これも聴覚と視覚がねじれる感じがして、なかなか奇妙な感覚である。 音楽の方は、いわゆるフリー・インプロヴィゼーション。ほとんど点描的な「静」から始まって、どんどんうねりが全体に波及していく感じ。映像の方も最初はほとんど何も見えない(画面が分割されていることすらわからない)が、だんだん誰が何をやっているか見えてくる。全体的には、ちょっと前に出た2枚組x2のONJOのベストよりも「静」の比重が高い。 音だけ聞いていると間が持たないような気がするし、ステレオ(2ch)のみの音声でも、なかなかこの配置の面白さがわからないと思う。期待以上のクオリティである。おまけというには豪華過ぎる。

  • ベリオ二題

    (もうだいぶ戻ってしまったが)円高だったのでガツンと輸入盤を買おうと思って思案中。 前から買いたいと思っていて、きっかけがなくて買えていなかったのがルチアーノ・ベリオのセクエンツァ集。独奏楽器のために書かれた超絶技巧を必要とする作品である。いくつか聞いたことがあるのだが、聞きやすいといえば聞きやすい部類の現代音楽と言えるのではないかな。 トランペットのために書かれた《X》はホーカン・ハーデンベルガーの演奏を持っている。独奏楽器のために書かれたといいながら、この作品ではピアノが必要である。このピアノは共鳴のために使われる、つまり演奏者は音を出さずに鍵盤を押さえるわけである。 トロンボーンのために書かれた《V》はリンドベルイの演奏。例によってすごい。苦もなく演奏して超絶技巧に聞こえないところがすごい。 で、グラモフォンからアンサンブル・アンタルコンタンポランのメンバーによる録音が出ていて、NAXOS からも例によってリーズナブルな全集が出ていることは知っていたのだが、アメリカの現代音楽専門レーベル(と言っていいよな)である mode から本当の全集が出ているらしいことを最近知った。ちょっと整理してみたのが以下の表である。基本的には14曲なのだが、作曲者本人や他の演奏者によって他の楽器のために編曲されたものもいくつかある。番号にbとかcとか振られているものである。作曲者がアルト・サクソフォンのために編曲したIXb(もともとはクラリネットのための)は結構有名なレパートリーのようで、いろいろなサクソフォン奏者が録音している。須川展也さんもかつて録音していた。 番号バンゴウ 楽器ガッキ 編曲者ヘンキョクシャ mode dg naxos I フルート ○ ○ ○ II ハープ ○ ○ ○ III 女声 ○ ○ ○ IV ピアノ ○ ○ ○ V トロンボーン ○ ○ ○ VI ヴィオラ ○ ○ ○ VIb チェロ ロハン・デ・サラム ○ VII オーボエ ○ ○ ○ VIIb ソプラノ・サクソフォン […]

  • トキオ

    愛車のiPodアダプターも直って、やっと車の中でiPodを聞けるようになった。 偶然かかっていた(ディーラーで直ったかどうかチェックするためにiPodを入れっぱなしだった)のが、小西康陽によるYMOの《テクノポリス》のリミックス《THE READYMADE – DARLIN’ OF DISCOTHEQUE TRACK》である。 YMOに限らずリミックスものはあまり好きじゃないのだが、このリミックスは別格。原曲にあまり手を加えずに(若干BPMが早くなっているが)小西風のフレンチ・ポップス・テイストを加えるだけで見事なリミックスになっている。 これだけリズムがガシャガシャ鳴っていると息子も反応するわけで、保育園に着くまでの間ずっとリピートでしたとさ。 今日は会社の健康診断。受付をやっていたのが職場の先輩の奥さんだったとか、看護婦さんにいきなり声をかけられて「積志ウィンドアンサンブルの指揮者の方ですよね?娘が金管バンドやっているので毎年演奏会見に行っています。」と言われたりとか、バリウムを飲む前の発泡剤でむせてしまい、我慢しきれずに台の上でグルグルやっている時にたまりかねて咳き込んでしまったりとか、大変だった。 去年は出張からの帰国直後だったのでいろいろ大変だったんだよなあ …

  • 「ウルトラ作戦第一号」第一号

    いきなり、息子が「ウルトラマンみたい」と言い出した。家では見せたことないのに、やはり保育園で「教育」されるのだろうか。 まあ、見せない理由もないので、とりあえず第1話「ウルトラ作戦第一号」と第2話「侵略者を撃て」を見せる。ベムラーとバルタン星人が登場する回である。 第1話はピンと来なかったらしいのだが、第2話はさすがに怖かったようだ。(それでも食い入るように見ていたが)「でも、ウルトラマンはつよいからこわくないもんね。」とか「あ、いま、シュワッチっていった。」とか、かなりはまっていたようだ。(ちょっと、しめしめ) ちょうどいい具合に、年末から来年にかけて「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」のDVDが廉価版(今までのおよそ半額!!)で再発売される。ファミリー劇場で放送されたものを全話録画してあるのだが、ウルトラセブンのリマスター具合にたまげた私としては画質がいいものを持っていたいなあ。 しかし、子供に見せるのは「ウルトラマン」が最適なのかも。「ウルトラQ」も「ウルトラセブン」もテーマが重くて、話が難しいと思う。「ウルトラQ」にいたっては(あ、セブンも一部そうかな?)怪獣が登場しない回もあるし。 以前、息子が「おとうさん、そらとぶ電車のDVDある?」と言ったときに、「ウルトラQ」の第28話「あけてくれ!」を見せようかと思ったのだが、さすがにトラウマになりそうな気がしたのでやめた(笑)。

  • 課題曲/岩井直溥/矢野顕子/グラズノフ

    とりあえず美貌じゃなくて備忘。今日買ったもの。 息子のレッスンでグラズノフのバレエ音楽《四季》を鑑賞する機会があった。久しぶりに全曲を聞きたいと思ったのだが、なかなかCDがなかった。最近発売された廉価盤。

  • 細野補完計画(テイチクよ、お前もか)

    やっぱり、待てば出るんだな、これが。 テイチクからリリースされていた細野さん関係のアルバムがSHM-CDで再発されるそうな。 S-F-X(紙ジャケット仕様) 銀河鉄道の夜(紙ジャケット仕様) SEX,ENERGY&STAR(紙ジャケット仕様) THE WORLD OF F.O.E(紙ジャケット仕様) COINCIDENTAL MUSIC(紙ジャケット仕様) MERCURIC DANCE(紙ジャケット仕様) PARADISE VIEW(紙ジャケット仕様) THE ENDLESS TALKING(紙ジャケット仕様) 待っていたと言っても、本当に待っていたのは「銀河鉄道の夜」のサントラくらいかなあ。ま、今の時点で買える廉価盤よりかなり高くなっていますが。 「S-F-X」は2001年にリマスタリングされた時に買ったし、いわゆる「観光音楽」4部作である「COINCIDENTAL MUSIC」「MERCURIC DANCE」「PARADISE VIEW」「THE ENDLESS TALKING」は2002年に「MONAD BOX」なる4枚組BOXでリイシューされた時に買った。 F.O.E名義の「SEX, ENERGY & STAR」と「THE WORLD OF F.O.E」は2001年のリマスタリング時にはこの形で発売されていないような気がする。 あと、今回は「MAKING OF NON STANDARD MUSIC」は出ないのかなあ?小冊子つきの12インチでリリースされた、YMO散開後細野さんにとっての初のソロだった。テイチクから出ていた一連のアルバムの「動」と「静」の部分が端的に示された名盤だと思っているのだが、紙ジャケでリイシューしようとするといろいろなものを再現しないといけないので大変なんだろうな、きっと。