息子は夕方から Gabriel の誕生日パーティーへ出かけて行った。
妻と、Gabriel のお母さんであるところの Agnese の会話によると、Gabriel のお父さんであるところの Robert が facebook 経由で私に招待状を送ったらしいのだが、残念ながらそれは届いていない。
確認のため、昨日妻が「招待状が届いていないんだけど、明日パーティーに行ってもいいかねえ?」というメールを書いたらさっそく Agnese から電話がかかってきて、Gabriel が手書きの招待状を持って来た。
誕生日のメインイベントはサッカーと Robert 特製のピザ(Gabriel 家はイタリアのヴェローナ出身。イタリアではピザは男の料理なのだそうだ)、サッカーができる格好で来てね。ということだった。Gabriel は息子よりも2歳年上なので、当然集まる子も年長の子が多い。その中で揉まれながらサッカーをやっていたようだ。
やはり心配なので、階上にあがって時々 Gabriel 家の庭の様子を見る。「O-TO-KO-NO-KO!(男の子)」という叫び声が聞こえたので、あとで息子にたずねると「日本語で Junge って何て言うの?と聞かれたので教えてあげた。」と言っていた。
閉会時間は 8 時。日本へ帰ることをちゃんと Gabriel 一家に挨拶したかったので、8 時頃に妻と二人で息子を迎えに行く … が、そんな時間に終わるわけがない。息子たちはサッカーを続け、息子を迎えに来た大人たちは息子たちが食べ荒らした食卓に座ってワインを傾けながら駄弁っている。
どうも話がうまく伝わっていなかったらしく(どこかで Juni (6月)と Juli (7月)が間違って伝わったらしい)、「え、もう来週日本に帰るの!?」みたいな話になってしまった。
以前、私や妻が Agnese と話した時にはしんみりしてしまって、Agnese は “schade …” (残念だ)を繰り返していたし、Gabriel が大泣きしたことも聞かされた。私も自分のことよりも何よりも、彼らが引き裂かれてしまうことがいちばん悲しい。
今日はバタバタしていたのでしんみりする暇もなかったのだが、かえってそれがよかったのかも知れない。facebook でメッセージを書くよ、とか、息子が一人で遊びに来るかも知れないからその時はよろしくね、とか明るく挨拶ができた。
まあ正直言って、日々に追われてこの関係をいつまで保てるのか自信がないが、また家族で会える日が来れば、と思っている。