上原ひろみ in ハンブルク

急きょ、ハンブルクで行われる上原ひろみのライブを見に行けることになったので行って来た。

場所はアルトナにある「FABRIK」というライブハウスである。もともと何かの工場だった建物にいろいろなテナントが入っている施設らしい。

というわけで、ステージはこんな配置。ステージにある2本の柱に邪魔されてドラムしか見えない。

さて、実は上原ひろみさんが弾くジャズをちゃんと聞くのは初めてである。矢野顕子さんとやったピアノデュオコンサートの CD があまりによかったので期待していた。

オープニングの《Move》という曲がニューアルバムのタイトルチューンらしい。変拍子だらけのフュージョン寄りのジャズという感じ。終演後に一緒に行ったメンバーで話が出たのだが、この曲はキャッチーでとてもかっこいい。

時々パット・メセニーを思わせる曲想があったり、プログラムの中ほどに置かれたソロコーナー(ちなみにかなり脱臼した《I Got Rhythm》(かな?)をやっていた)ではアッコちゃんを思わせたり。

最初に座った位置がほとんどドラムしか見えない場所だったので、やはりバランス的にドラムが大きく聞こえる。そのせいか、ちょっと一本調子に聞こえてしまうところがあったが、CD ではもっと繊細なアンサンブルが期待できるのだろう。というわけで、会場で売られていた CD を買った。(あとで調べたら、やはり日本盤は初回限定 DVD 付きでしたぜ > U 氏)

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アンコールの1曲目が終わって、客電がついて、お客さんが少しはけた状態からでも出てきてくれて、2曲目のアンコールをやってくれた。中央付近に空いた席があったので、そちらに移動して、やっと上原さんが演奏する姿を見ることができた。

ジャケット写真などで見る姿はかなり大人びて見える。ステージでの身のこなしは、いわゆる「浮遊系女子」っぽい。ピアノをハードタッチで弾いている時でも、かなり軽やかに見える。

生演奏を聴くのはすごく久しぶりのような気がするのだが、やっぱりいい音楽を生で聴くのはかなり大事なことなのではないか、とあらためて認識したしだいである。

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