昨日あたりからかなり気温が上がっている。最高気温が20℃近い。この時期のハンブルクとしては異例の暖かさなのだとか。来週からは一気に冷え込んで最高気温が10℃以下にまで下がってしまうようだが。
私は午前中から歯医者。基本的にドイツの病院/医院は土日が休みなのであるが、日本びいきの歯医者さんが土曜日は日本人のために開けてくれているのである。
日本にいる時はほとんど(新規の)虫歯はなかったのであるが、いくつか虫歯が見つかったので治療している。やはり、日本にいた頃に比べると甘いものを飲み食いする機会が増えているのかなあ …
それから、歯ぎしりが原因で肩こりや偏頭痛があるのではないかと言われた。何かとストレスの多い海外駐在員にはありがちの症状なのだそうだ。これを改善するためにマウスピースを作ってもらった。プラスチックで作られた「上だけの総入れ歯」のような形状のもので、寝る時に装着して寝る。上の歯と下の歯が直接接触するのを防いで、大きな力がかからないようにするものらしい。
*****
妻と息子は息子の同級生の家に遊びに行く約束をしていたそうで、私は午後からのんびりと自分の時間を堪能することにした。一人でないと見られない(家族は一緒に見てくれない)オペラを見ることにする。先日購入したメトロポリタンオペラの《ニーベルンクの指環》から序夜《ラインの黄金》である。
[rakute_item id=”book:16130531″]
シルク・ドゥ・ソレイユのロベール・ルパージュによる演出。舞台に設置された20枚以上の大きな鉄板が呼び物。これからが自由に動いて、壁になったり床になったり階段になったり天井になったり、と変化する。
例えば、冒頭ではこれらが川底を模し(泡沫が投影される)、そこでワイヤーに吊るされたラインの乙女たちが泳ぐ。ヴァルハラへの入城の場面では虹の橋となって神々を高みへ運ぶ。などなど。
とはいえ、舞台上での見た目は非常にシンプルで、視覚が音楽の邪魔をしていない。これは非常にいいと思う。
歌手は概ね良好。ちょっと前に購入したいわゆる「ヴァレンシア・リング」に比べると歌唱が明瞭に聞き取れる。歌手の力量かも知れないが。
ひとまず、非常に満足。