浜松では、それほど大きな被害は出ていないようですね。
ドイツでも報道されたようで「日本で地震があったみたいだけど大丈夫か?」とボスに言われました。
それから、ドイツに来たことを連絡していなかった古い友人からも安否を確認するメールをもらいました。「実は今ドイツに住んでいます」みたいな感じの引っ越し挨拶になってしまいましたが(笑)。
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お昼は「豚の首の肉」のステーキだそうで。
はす向かいに座っている Georg が結婚休暇から復帰。例によってケーキの振る舞いが行われました。
浜松では、それほど大きな被害は出ていないようですね。
ドイツでも報道されたようで「日本で地震があったみたいだけど大丈夫か?」とボスに言われました。
それから、ドイツに来たことを連絡していなかった古い友人からも安否を確認するメールをもらいました。「実は今ドイツに住んでいます」みたいな感じの引っ越し挨拶になってしまいましたが(笑)。
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お昼は「豚の首の肉」のステーキだそうで。
はす向かいに座っている Georg が結婚休暇から復帰。例によってケーキの振る舞いが行われました。
お昼は「Dwenger」でターキーステーキ。他のお店のメニューでも見かけるので比較的ポピュラーなメニューなのかも知れません。アメリカでターキーサンドイッチは食べたことがあったのですが、ステーキは初めて食べました。予想通り、淡白な味わい。普通の鶏肉よりも柔らかい感じがします。
夕食は自宅でワイン。例によって冷蔵庫の中にあった適当なもの(すかした言葉でいうと「コールドディッシュ」)で済ませました。毎日昼食がボリューム過多なので夕食はこのくらいでちょうどいいような気がします。あ、朝食はちゃんと食べていますよ。
で、今日はネタがないのでゴミ事情でも。ドイツはエコロジーにおいて先進国であるように言われています。確かにペットボトルやビール瓶のリサイクルシステムに関してはきっちりしていると思います。前にも書いたような気がしますが、ペットボトルは25セント、ビールの瓶には8セントのデポジット料金が加算されているので、これらを買う際にはデポジット分を含めた代金を支払います。大きなスーパーマーケットには自動販売機のような回収機が設置されているので、ここにボトルを入れるとデポジット金額に相当するクーポン券が出てきます。出てきたクーポン券はそのお店で買い物をするときに使える、というシステムになっています。
このシステムは確かに洗練されていると思いますが、実は、ゴミの分別に関してはそれほど厳密ではないという印象です。
「ドイツの暮らし方」みたいな本に「ゴミの出し方は自治体によって違うので確認するように」とあったので、アパートに入った時に管理人さんに「どうやってゴミを捨てればいいのか?」と聞いたところ、「アパートの前に黒と青の大きなポリバケツがあるので、紙は青い方に、その他は黒い方に入れてくれ」と言われました。「その他」というのは本当に「その他」のようで、生ゴミからプラスチックから、紙以外のものは全部黒バケツでいいようです。古布団が入っているのを見たこともあります。正式な手順なのかどうかは未確認ですが、粗大ゴミなどは道路沿いの芝生の上に置かれていることもあります。
それから「捨てる時間は?」という質問に対しては「いつでもよい」という返事が返ってきました。日本(少なくとも私が住んでいた地域)では朝8時30分までに出す、前日の夜に出してはいけない、ということを言われていたのですが。ゴミ回収車が来てゴミを回収しているのは見たことがあるのですが、それがどのくらい定期的に行われているのかはよくわかりません。
ハンブルクもそろそろ暑さのピークなのでしょうか、今週はずっと晴天の日が続いていました。(一週間全く雨が降らなかったのはハンブルクに来て初めてかも知れません。)久しぶりにゆっくりアパートにいられる日なので、アパート中の窓を開け放って少々本格的に掃除をしました。アパートにあった掃除機自体の掃除がいちばん大変だったかも …
午後は恒例の(?)アルスター湖一周のサイクリングへ。午後2時くらいに出かけたので、もう少し遅い時間にしておけばよかったかと思いましたが、湿度のせいか、あるいはあまり気温があがっていないからか、多少汗ばむ程度で、日本のように汗ダラダラにはならず快適です。
… とか言っている間に、夕方からは大雨と雷。夕食は少し遠出をしようと思っていたのですが、結局徒歩で行けるいつもの「Conrad’s」へ。本当は久しぶりにデュンケルを飲みたかったのですが、いつもの調子でヴァイツェンを頼んでしまいました。メインは Zander という魚のムニエルのようなもの。Zander はスズキの仲間の淡水魚だそうです。
ハンブルクで初めてのヘアカット。無難に独日センターに入居している「ヘアサロン・ギンザ・マツナガ」へ行きました。現地の床屋さん(?)で切ってもらって悲惨なことになったという話をいくつか聞いていたので、まずは日本人スタッフに切ってもらった方がいいだろうということで。
こちらに来る前日に切ってもらって、その時にかなり短くしたのですが、さらに短くなってしまいました。パーマをかけなかったのはおそらく10数年ぶりだと思いますし、いわゆる「顔剃り」をやってもらったのも10数年ぶりだと思います。
このヘアサロンの隣が、以前にも来たことのある日本製品のお店なので少し買い出しを。「のだめカンタービレ」第21巻があったのでちょっと立ち読みしたのですが、これって読んだっけ?買ったはずなんだけどな … ちなみにお値段は8ユーロちょっとでした。日本円換算で1000円超えています。
結局、食材ばかり買い込みました。先日とても食べたくなったレトルトカレー、万が一病気などで胃が何も受け付けなくなった場合に備えてレトルトのお粥、毎週シュトゥットガルトから運ばれてくるという日本的なパン(食パン、メロンパン、アンパン)など。
そのあと、独日センターの近くの目についたお店で軽い昼食を。昼間からビールを飲める幸せ。ここのカリーブルストはかなりシンプルです。味もさっぱりしているかな?ソースはほぼトマトソース、そこにカレーパウダーが振りかけてあるのであまりカレーの味はしません。「少しスパイシーなやつもできるけど?」と言われたのでそれを注文してみたらチリパウダーも振られていました。経験上、こちらで言われる「スパイシー」はあまり辛いものではなかったのですが、チリパウダーそのままはさすがに辛いです(当たり前か)。
その後、中心部をブラブラしていたのですが、人だかりが。同性愛者支持のパレードのようでした。山車に小さく「gay」と書かれていますが、男性の場合も女性の場合も「gay」という言葉を使うようですね。
金曜日。ボスは今日と月曜日休みだし、先輩駐在員は今日から1週間の vacation。日本も夏休みということで少し凪状態。とはいえ、目の前には下手に手をつけると崩れ落ちそうな将棋崩しの山が立ちはだかっているので、どう手をつけるか相棒の Stefan と思案中なのでした。
昼は相変わらず Dwenger で、スモークサーモンのサワークリーム添えと、ジャガイモを細かく切ったものを揚げたもの(見た目は固焼きそばみたいです)だったので、夕食は(珍しく)がっつり肉を食べたいと思い、自転車で出かけることにしました。
行き先はうちから北東に10分ほど行ったところにある Wandsbek 。ここは最近会社の帰り道に通っているところです。(最近、出勤は時間短縮のためにアウトバーンに乗るのですが、帰りはスーパーマーケットに寄ったりしているので、いわゆる「下道」で帰っているのです。)地下鉄の駅と、それに併設されたバスターミナルがあるので、比較的人の流れが多い街です。したがってお店も結構立ち並んでいます。帰り道に目をつけていた、「Block House」という店に行きました。ドイツ全国に展開しているステーキハウスです。まあ、アメリカンスタイルといっていいんでしょうね。
ひょっとしてステーキならいくつかの大きさから選べるのではないか、という期待があったのですが、大当たり。180gのステーキ(Madam Block House という名前だったので女性の標準的な分量なんですかね?ちなみに Mister は 250g でした。)を注文しました。サラダ、(例によって)塩ゆでのジャガイモ、ガーリックバゲットは付け合わせです。
焼き加減は聞かれなかったのですが、ミディアムレアという感じですね。味付けは本当に塩と胡椒のみで、感動的なまでにシンプルです。にんにくとか醤油とかがあるともうちょっとうれしいのですが …
ふだん昼食で食べているような、メインの食材をどかん!、ソースをどかん!、じゃがいもをどかん!という大雑把なドイツ料理(ドイツ料理全般がそうだと言っているわけではないですよ、念のため)に比べると、このシンプルさはほっとします。
昼食はファルファッレとブロッコリーのグラタン。熱過ぎる。これを頼んだ私と Stefan だけ汗まみれになっていました。
夕食はいつもの Asia Lam。「今日はサイゴンフォーあるよ。」と言われたのですが、たまには中華を食べてみようと思い、「Peking Fish」なるものを注文してみました。
白身魚を揚げたものに、オイスターソースベースでタケノコ、マッシュルーム、タマネギ、長ネギなどを軽く煮込んだソースをかけて食べます。(写真には写っていませんが)白いご飯によく合います。
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さて、日本もそろそろ夏休みですが、こちらもいわゆる「vacation season」です。毎週何人かの人がいなくなり、平均で2週間、長い人だと3週間くらい会社に来ません。当然「担当者が集まらないので、重要な会議が招集できない」という不満の声もあがりますが、ほとんどの人はうまく折り合いをつけて当然のように休んでいます。
うちの会社では年間28日の有給休暇が与えられ(私は途中入社なので今年はこの半分くらいです)、基本的にはその年度中(1月から12月)に全て消化しければいけません。特別な場合は翌年の3月まで持ち越すことができます。(やはり、年末に風邪をひいたけど有休がなくて休めない、という事態にならないように多少は余裕は持っておきたいです)噂では、有給休暇を消化できないのは上司の管理能力が不足しているということで、上司に指導が入るらしいです。
その反面、日本ほど祝日は多くありません。というか、土曜日や日曜日が祝祭日になることが多いようです(意味ねーじゃん、という気がしますが …)し、(ちゃんと調べたことはないのですが)南に比べて北にある州では祝祭日が少ないのだそうです。
私も日本にいた時に今の会社とやり取りをしていて「何でそんなにいっぱい休むんだよ」と思ったこともありますが、ちゃんと有給休暇を消化すれば、日本の会社の方が労働日数はずっと少ないはずです。
ということで、よい夏休みを。私の夏休みはもう少し先です。
3週間に一度の、つらいつらい一日ミーティング。そのあと車で直接コンサート会場に向かいました。意外と会場近くに車を停めることができたのでラッキー。ちょっと腹ごしらえをするつもりで近くのタイ料理屋に入りました。(最近、小じゃれた店を避ける傾向にあるなあ …)いちばん軽そうなので麺を食べることにしました。メニューにスパゲティとあったので「これはイタリアのスパゲティ?それともタイヌードルのこと?」と聞いたら「イタリアのスパゲティにタイ風のソースをかけたもの」だそうで、ちょっと怖いので普通のタイ風焼きそばにしました。
それでも量多過ぎ。しかも食べているとだんだん飽きてきます。途中で(タイの辛いペーストって何て言うんでしたっけ?)を追加してちょっとアクセントをつけました。
で、入場。つい、いつもの習性で CD を買ってしまいました。今日演奏するアンサンブル・アンテグラーレがアジアの作曲家の作品を集めて演奏した CD です。「望月京」の名前に反応してしまいました。
Youngstars – Neues (aus) Deutschland
ensemble Intégrales
Hamburger Kammerspiele
20 Uhr
ハンブルクを中心に活動する「アンサンブル・アンテグラーレ」(綴りがフランス語っぽいからこれでいいんだよな?)の演奏会。ドイツ生まれの若手(といっても40歳過ぎた方もいましたが(笑))作曲家の作品を中心としたプログラムでした。会場の Kammerspiele は「室内劇場」とでも訳せばいいのでしょうか?小劇場というか映画のミニシアターというか、おそらくキャパは200~300人くらいの小さなスペースでした。
ジョン・ケージ/ファイブ
John Cage / Five
ピアノと打楽器がステージ上に、クラリネット、サクソフォン、ヴァイオリンが客席を取り囲むように三方に位置するという配置。ピアノは内部奏法によってダルシマー(というかサントゥールというかツィンバロムというか)のような音を出し、それぞれの楽器は基本的に持続音を演奏します。打楽器も鍵盤楽器やゴングを弓で弾いていたような … 各楽器のアインザッツは指定されていない(開演前にちらっと楽譜を見たところ、大まかな時間のみが指定されていました)ので、それぞれの楽器の音の重なり具合(あるいは重ならなさ具合)の偶然性を聞く音楽です。ケージには「58 (Fifty Eight)」という58人の管楽器奏者のための作品(つまり吹奏楽作品)がありますが、アイデアとしては同じようなものですね。
マルコ・シシリアーニ/腐食〜アナログシンセサイザーとレーザーリアクターのための
Marko Ciciliani / Corrosion für analogen Synthesizer und Laserreflektor
レーザーリアクターというのは、ライブの演出などで使われている緑色の光線のアレです。それがアナログシンセサイザーの音と同期して動くという電子音楽作品。今の時代にあえてアナログシンセサイザーを使うのであればもっといろいろなことができそうな気がするのですが、電子音楽の黎明期、つまり40~50年前の作品と比較してもあまり面白みがないと思いました。
ステファン・ギュンター/アンティーク(NDR 委嘱作品)
Stefan Günther/ Die Antike (UA, Auftragswerk des NDR)
下にもいろいろ書いていますが、どうも私は音楽作品を構成からとらえるようで、この作品のように未知のソノリティを追求する方向に傾いている作品はどうも苦手です。
ヨハン・ザイデンシュティッカー/Ich bin ein Limes gegen Nichts(訳せません …)〜声、サクソフォン、打楽器、ピアノのための
Johann Seidensticker / Ich bin ein Limes gegen Nichts (UA)
上記の作品に比べると「普通の現代音楽」として聞けて面白かったですが、こういう編成だと、やはりシェーンベルクの《月に憑かれたピエロ》やブーレーズの《ル・マルトー・サン・メートル(主なき槌)》が頭に浮かびます。それらの印象を払拭するような衝撃はありませんでした。
カールハインツ・シュトックハウゼン/ナーセンフリューゲルタンツ(鼻翼の踊り)〜打楽器とシンセサイザーのための
Karlheinz Stockhausen / Nasenflügeltanz
聞いた限りでは、シンセサイザーは打楽器独奏の効果音のような使われ方をしていました。基本的には一人の打楽器奏者のための音楽。シュトックハウゼンの長大なオペラ(ワーグナーの《指環》より長い)《光》の中の一曲だそうです。打楽器奏者が途中で歌い出したり、演奏の合間には和太鼓奏者のように両手を上段にふりかざすジェスチャーがあったりと、パフォーマンス的な要素もありました。特徴的なリズムパターンが繰り返され、ある意味「秩序だった音楽」だったので面白く聞けました。
ここで休憩。
フェリックス・クービン/タイガー・マスク
Felix Kubin / Tiger Mask
今日の演奏会の中ではいちばんクレイジーな作品でした。「タイガー・マスク」は、あのプロレスラーのタイガー・マスク。ちなみにマンガのキャラクターではなくて新日本プロレスに所属していたタイガー・マスクです。ピアノと打楽器がいわゆる現代音楽っぽい楽想を演奏し、ライブエレクトロニクスを担当している作曲者がライブでそれらの音を加工しながらナレーターにキューを出します。ナレーターが演じるのはリング・アナウンサーと実況のアナウンサーと解説の桜井さん(笑)。ご丁寧にリング・アナウンサー用のマイクには軽くディストーションがかけてあります。この調子でタイガー・マスクの試合の様子を実況します。しかも2試合(笑)。日本人ですらこのナレーションだけで内容を理解できる人はそんなに多くないと思います。ゴールデンタイムにテレビでプロレスを見ていた世代ならわかると思いますが、ちなみに「おーっと!プランチャーだ!」と言われて絵が浮かびますか(笑)?いわんやドイツ人をや。案の定、隣に座っていたドイツ人に「今しゃべっていたのは日本語だと思うんだけど、これは意味のある言葉なのか?それともただの fantasy なのか?」と質問されました。
ちなみに作曲者のフェリックス・クービンは数年前にアルス・エレクトロニカでも演奏したことがあるそうです。
ブルノ・トレス-スネン/アウスリンゲン〜テナーサクソフォン、ピアノ、打楽器のための(NDR 委嘱作品)
Bruno Torres-Suñen / »ausklingen« (UA, Auftragswerk des NDR)
ザイデンシュティッカーの作品同様、他の作品と比較すると「普通の現代音楽作品」なのでほっとします。サクソフォンの旋律を軸にピアノ(またしても内部奏法)と打楽器が点描的にからむような作品。これもサクソフォンの旋律がだんだん複雑になり、それにつれて他の楽器も高揚していく、といった展開のわかりやすさが(私にとって)いいのかも知れません。ちなみに作曲者は17歳だそうです。年齢にしては作品に隙がなさすぎるような気がするので、将来がちょっと心配(笑)。
ブルクハルト・フリードリヒ /ミュージックボックス・プロジェクト III〜エレクトリック・ヴァイオリン、キーボード、打楽器、CD、ライブエレクトロニクスのための
Burkhard Friedrich / the musicbox project III (UA)
今日の演奏会ではいちばん面白かった作品。エレクトリック・ヴァイオリン、キーボード(何かよくわかりませんが音源モジュールのようなものも使っていたようです。カーテンコールで出てきた時にコードを足にひっかけて派手に転がしていました(笑))、各種パーカッション、それらを加工するライブエレクトロニクス、CD がどういう風に使われているかはよくわかりませんでした。ヴァイオリンが旋律的なものを演奏しますが、グリッサンドを多用した断片のような感じ。キーボードは時おりジャズ的なコードパターンのリフを演奏し、打楽器も時おりトニー・ウィリアムズのライド・シンバルを思わせるような早いリズムパターンを演奏します。これらと、エフェクトが付加された音が混沌と交錯するところがかっこいいです。最後は打楽器、ヴァイオリン、ピアノの順にステージを降り、誰もいなくなったステージの上でジャズ的なフレーズが繰り返されて、突然終わります。この人の CD も買っておけばよかったなあ。他の作品も聞いてみたいです。
作曲者の名前もほとんど知らない作品の演奏会というのもなかなかスリリングでしたが(そもそも、どうして聞きに行こうと思ったんだ?)、自分にとっての「玉」と「石」がちゃんと認識できた玉石混交状態で、平均すれば満足度は高かった演奏会でした。数年後に、また、これらの作曲家の名前が聞けるかどうか楽しみに待つことにしましょう(笑)。
ハンブルクはハンブルグ風ステーキ、いわゆるハンバーグの名前の由来になっているといわれていますが、特にハンブルクの郷土料理に「ハンバーグ・ステーキ」があるわけではありません。
タルタルステーキ(あ、ちなみに「タルタル」は「ダッタン人の」という意味です)を焼いたものがハンバーグの原型で、それがハンブルク港からアメリカに伝わったからハンブルグ・ステーキになったとか、ハンブルグの名物料理である「ラプスカウス」を改良したものがハンブルグ・ステーキになったとか、諸説あるようです。「ラプスカウス」は牛肉の挽き肉とジャガイモを混ぜたものに目玉焼きをのせたものだそうです。確かに、そのまま焼けばハンバーグになりそうですが … 勇気のない私はまだ食べたことがありません。
ここまでが長い前置き。今日のお昼に食べた「ハック・ステーキ」というものがかなりハンバーグに近いような気がします。つなぎや玉ねぎが入っていない豚ひき肉のかたまりを焼いたものに、細かい野菜の入ったソースをかけて食べます。
最近の暴飲暴食でちょっと胃が弱っているようなので、自宅でご飯とみそ汁を食べることにしました。というか、日本から持ってきたレトルトご飯とインスタントみそ汁の賞味期限が近づいているので、それを処分するという意味もあったのですが。
すごく久しぶりに「おかか」のふりかけを食べるとかなり感動します。
(展覧会シリーズは続くのか?)
相変わらずブログが見えません。
いつもより少し遅めに起床、少し遅い朝食を取って、天気がいいので窓を開けて久しぶりに気合いを入れた掃除をして … 今日の計画を考えました。体を動かしたい(というか、動かさないとやばい)ので、自転車でアルスター湖を一周してみようかなと。一周どのくらいあるのか知りませんが、まあなんとかなるだろうと。お昼が近づいてだんだん雲行きが怪しくなってきたのですが、雨が降ったら降ったでどこかでしのげるだろうと。
アパートから西に進むと、アルスター湖の3時の位置(ほぼ真東)にぶつかります。ここから湖を左に見ながら反時計回りに行くことにしました。北半分(外アルスター湖)は湖岸がほぼ住宅地なので比較的静かです。ロンバルト橋をはさんで南側が内アルスター湖。こちらはまわりに商業施設があったり、遊覧船乗り場があったり、市庁舎広場が近くにあったりと、かなり人が集まる地域です。
内アルスター湖の最南端を経由して、北上して帰ろうかというところで、やはり雨が降り出しました。どこかであまやどりをしようと思って探すと、近くにハンブルク美術館が。とりあえず自転車を木陰に停めて中に入ることにしました。
ちょっとお腹が空いてきたので軽く食べようと思い、美術館併設のレストランをのぞいたらブランチバフェ30ユーロ!!!! そんなにお金を出す気はないし、そんなにお金を出したら元を取るために食べ過ぎて自滅するのは目に見えているのでやめました。特別展示を見たら「色彩のダンス:ニジンスキーとうんたらかんたら」、何となく面白そうですが期間は 8/16 まで、へたすると期間内に来れない可能性があるので今日見ておくことにしました。チケットを買って中にあるカフェへ。とりあえずカプチーノとチーズケーキで少し空腹を満たすことにしました。ここのチーズケーキもサイズはでかいですが味は繊細でよかったです。
さてニジンスキー関連の特別展示ですが、今年がバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)旗揚げ100周年であることに関連しているのかも知れません。ハンブルク・バレエは「ニジンスキー」という作品や「バレエ・リュスへのオマージュ」という作品を上演しますし、今回の展示も、そのハンブルク・バレエの芸術監督であるジョン・ノイマイヤーのコレクションからのものが多く含まれていました。ジャン・コクトーなどが書いたさまざまなバレエ作品のためのニジンスキーの衣装のスケッチなどがありましたが、ニジンスキー自身が書いた幾何学的なデザインやマスクなども展示されていました。
(著名な美術館はだいたいそうですが)美術館全体はとにかく広い。特に有名な作品はありませんが、時代ごとに区切られた展示は美術史全体を見通しやすい配置だと思いました。主要作品ではありませんが、著名な作家の作品も所蔵されています。主要作品でないということは、例えばその作家の作風が確立される前の作品だったりするので、そういう観点で見ると面白いかも知れません。ロートレックらしくないロートレックとか、ムンクらしくないムンクとか、ブランクーシらしくないブランクーシとか。
こういった作品は旧館に展示されていて、新館には現代美術作品が展示されています。旧館と新館をつなぐ地下通路にはジェニファー・ホルツァーのメッセージを流す電光掲示板が設置されています。確か、再生 YMO のアルバム「テクノドン」のブックレットにメッセージを寄せたのはこの人じゃなかったでしたっけ?あと面白かったのは Roman Signer という人のビデオ・インスタレーションかな?YouTube の一発芸でありそうなネタをもっと大規模にお金をかけてやっているような感じです。(文章だと説明しにくいなあ … 興味を持った方はググってみて下さい)DVD が 20ユーロくらいで売られていたらシャレで買ってみようかと思いましたが、当然そんなに安いはずがなく、断念しました。
雨も上がり、無事アパートに到着。道草をしたおかげでちゃんとした所要時間はわかりませんが、まあ、アパートを出て、アルスター湖を一周して、そのままアパートに帰ってくればちょうど1時間くらいではないかと思います。
夕食はグビッと行きたかったので近所の「Conrad’s」へ。そういえば以前メニューをもらっていたのをすっかり忘れていました。自宅でメニューを予習して鮭のグリルを食べました。たぶん、ヴァイツェンよりはデュンケルの苦みの方が相性がよかったかな?