月別アーカイブ: 2009年4月

音楽は自由にする

やっと読み終えた …..

音楽は自由にする

教授にとっての「初の本格的自伝」。全体的には淡白な回想に留まっているが、プロとして活動する前のエピソードについては今まであまり明らかにされていなかったと思うので、このあたりは面白く読めた。

YMOとしてのキャリア、特に最初の活動期と再生期についてはあまり語られていないが、やはりいい思い出は少なかったのだろうか。その反面、映画「ラスト・エンペラー」撮影(およびその後のサントラ作曲)については多くのエピソードが語られているのは、教授のキャリアの中でも特に大きなイベントだったからなのだろう。

タイトル「音楽は自由にする(Musik macht frei)」は、アウシュビッツの強制収容所の入り口に掲げられていた「労働は自由にする(Arbeit macht frei)」のもじりである。

Henry Cow Box/ダブリン/電子音楽/坂本龍一/三枝成彰

(届く時はまとめて届くの法則 …..)

1月に直接注文してから3ヶ月、やっとヘンリー・カウの40周年記念ボックスが届いた。

The Road Vol.1-5

The Road Vol.6-10: +DVD

ボックスの組み合わせの詳細はロクス・ソルスのホームページに書かれているが、ReRのサイトから直接購入すると、

  • 既発のスタジオ録音盤を収納するボックス
  • ボックスのアウトトラックを収録したボーナスCD「A Cow Cabinet of  Curiosities」

が手に入る。paypalでの支払いが引き落とされてからもなかなか届かなかったので、メールでクレームをつけたりして少々疲れたが、とりあえず手に入ってうれしい。

ONCE ダブリンの街角で デラックス版

公開当時から気にはなっていたのだが、えらく評判がいいようなのでぜひ見たいと思っていた。

日本の電子音楽

もともと600ページあった本なのであるが、それを500ページ増補するというのもどうよ(笑)。

ユリイカ2009年4月臨時増刊号 総特集=坂本龍一

ユリイカ増刊号。ちょっと前の「ミュージック・マガジン」の中途半端な特集に比べれば期待できるかなと。

三枝成彰:モノオペラ「悲嘆」 (日本語字幕入り) [DVD]

いや、カートに入れたのを忘れて注文してしまっただけなのですが ….. メイ・コーポレーションからリリースされている三枝さんの作品集は良心的な価格なので応援の意味でも買わないといけないかなと。

ヤマハ吹奏楽団第43回定期演奏会

2009年4月11日(土)15:00 アクトシティ浜松大ホール

第1部

  • アルフレッド・リード/春の猟犬
  • ダリウス・ミヨー/フランス組曲
  • ドナルド・グランザム/舞楽

第2部

  • 藤代敏裕/マーチ「青空と太陽」
  • 長生淳/シング・ウィズ・シンセリティー
  • 諏訪雅彦/16世紀のシャンソンによる変奏曲
  • オットリーノ・レスピーギ/交響詩「ローマの松」

アンコール

  • ジョン・フィリップ・スーザ/海を越える握手(手拍子なし)
  • ジョン・フィリップ・スーザ/海を越える握手(手拍子あり)

例年、所属する吹奏楽団の合奏と重なっていたので、久しぶりに聞きに行った。(もっとも昨年はカナダ公演のために定期演奏会自体が開催されなかったのであるが)

しかし、あらためて見ると人数が増えましたなあ。プログラムに載っている団員数は68名+新入団員13名で計81名である。今年からのコンクール対策でこれだけの人数を集める必要があったのかなあ、と思ったりして。

演奏会は須川さんの簡単な曲解説をはさんで進められる。特に《フランス組曲》の説明は須川さんの曲作りが端的にわかった。(個人的に、今回の演奏会は須川さんが指揮するこの曲を聴きに行ったようなものである)私もこの曲については須川さんと同じようなとらえ方をしている。つまり、この曲の重心は、第2次大戦でもっとも不幸な境遇にあった地域の名前を冠した楽章である第4楽章の《アルザス=ロレーヌ》にある。サクソフォンから開始される葬送行進曲は、わずか1小節のブリッジを経て長調に転調し、力強い独立の賛歌に変わるのである。その後に演奏される第5楽章《プロヴァンス》(ミヨーはエクサン・プロヴァンス出身)には前楽章の生真面目さを照れるような洒脱さがある。

《16世紀のシャンソンによる変奏曲》は最小編成(クラリネットですら1パート1名だった)による演奏。初めて聞いたのだが(早く注文しなくっちゃ)いい曲ですね。須川さんの解説では、当時の奏法を研究して実践したらしい。この演奏しか聞いたことがないので50名くらいで演奏する「本来の」響きが想像できないのであるが、この演奏を聞くとこういう編成でこそ聞き映えがするのではないかと感じた。

昨年の全日本吹奏楽コンクールで演奏した《シング・ウィズ・シンセリティー》の完成度が突出しているのはわからないでもないが、他の作品のサウンドとの違いがありすぎるのが気になる。「細かく作り込むというよりは大らかに明るく響かせる」(と個人的にはとらえている)須川さんの棒はオリジナル曲との相性がいいと思っていたのだが、《春の猟犬》や《舞楽》あたりだとちょっとがちゃがちゃしてアンサンブルが粗く聞こえてしまう。このあたりは今後関係が深まるにつれて進化していくのだろうか。

というわけで、意外と《ローマの松》が安心して聞けた。総勢12名のバンダを加えた《アッピア街道の松》は吹きまくって、ある意味大人げない(笑)演奏だったが、あれだけの音をバンドから引き出せるのは須川さんの指揮(バトンテクニックだけではなく指揮者としてのカリスマ性というか人間性も含めて)に変わった大きな成果なのではないかと思う。

アンコールはフェネル直伝のスーザ・マーチ。1度目はあえて手拍子なし(確かに何も知らないお客さんはあの「タメ」についていけないだろう)、2度目に手拍子を入れた演奏となった。須川さんも2回目の演奏の前に演奏者に「ごめんなさい」と言っていたが、確かに《アッピア》であれだけ吹いた後にスーザ・マーチ2回はきついだろうなあ(笑)。

高橋幸宏/コリリアーノ/マイルス・デイヴィス

とりあえず購入メモ。

ONCE A FOOL,…

La Pensee / HQCD 高橋幸宏

…ONLY WHEN I LAUGH / HQCD 高橋幸宏

先月のニューアルバム(「Page By Page」)リリースにあわせて旧譜その他がドカッとリイシューされた。2枚組ベストが2つ、東芝EMI、コンシピオ時代のソロ12枚がEMIから、そしてポニーキャニオン時代のがこの3枚である。

幸宏さんのソロは中古で(ごめんなさい、ごめんなさい …..)あらかた揃えているのであるが、嗜みとして買っておくことにしたのである。

ここまで買ったらキングから出ている「サラヴァ」「音楽殺人」のSHM-CD盤も買っておいた方がいいのかなあ?紙ジャケで買ってしまったので、とりあえずスルーしているのであるが。

コリリアーノ:サーカス・マキシマス 他

やっと出ました、《サーカス・マキシマス》。

マイルス・デイヴィス・リーダー ダウンビート誌に残された全記録 (単行本)

つい買ってしまったぞ …..アメリカの音楽雑誌「ダウンビート」に掲載されたマイルス・デイヴィスに関する記事をまとめたもの。没後にリリースされたボックスもののレビューも載っているよう。

ビートルズ!

(本当にCD買わないとネタないなあ …..)

http://www.emimusic.jp/beatles/

http://beatles.com/core/news/

ついにビートルズのオリジナル・アルバムがリマスターされて発売されるそうな。

  • The Stereo Albums – 現行のラインアップに沿った(ただし、「パスト・マスターズ」は2枚組になる)14枚。
  • The Stereo Albums(ボックスセット)- 上記の14枚にボーナスDVDを加えたボックスセット。
  • The Beatles in Mono(ボックスセット)- 「Please Please Me」から「The Beatles」までのモノミックスに「モノ・マスターズ」2枚組を加えたボックスセット。こちらだけは紙ジャケで出るらしい。

どうせ、ある一線を越えているファンは2つのボックスセットを買うはずだから(笑)、こういう売り方はあまり文句が出ないだろう。初期のアルバムは収録時間が短いんだからモノとステレオの2in1で出せよ、という気もするのだが、全てのアルバムがそうできるわけでもないのだから「美しく」なくなってしまう。ま、それはそれでよしと。

その昔は「Yellow Submarine」もモノミックスのLPが再発されていたりするのだが、必要最小限の4曲(《Only A Northern Song》《All Together Now》《Hey Bulldog》《It’s All Too Much》)だけが「モノ・マスターズ」に収録されるのかなあ?

ええと、映画「レット・イット・ビー」のDVDはまだでしょうか?

進級の集い

保育園での進級の集い。

昨年までは、親が一緒にいるとすぐに親にくっついてきて「甘えまくりモード」全開だったのだが、進級したことで自覚が出てきたのか、一応先生の方に集中できている。時々親の方を向いては「ちゃんと見ててね」とか「お母さん、笑ってちゃダメ」とか言っている。

その後、浜松城公園近くのホテルで(恒例の)ランチバイキング。そういえば、息子は有料になってから初めてのランチバイキングだ。まあ、相変わらず食べまくっていますが。

桜の名所でもある浜松城公園を散策。(目一杯バイキングで食べた後の腹ごなしとも言う)暑くもなく寒くもなく風も穏やかで、しかも桜はほぼ満開。桜見物には絶好の日だった。

師匠と飲み

大学時代にご指導いただいた渡部謙一さん(以下わたけんさん)が浜松に来られるということで一席設けた。例によって、私の好きなアクトシティ内の飲み屋で。(だいたい人が来るとここに連れて行くなあ …..)

メールでは連絡を取り合っていたのだが、お会いするのは何年ぶりだろう。ちょくちょく来られているということなのだが、予定が合わずになかなか会えずにいた。

浜松の高校から北海道教育大学函館校に進学し、卒業して浜松に戻っているというわたけんさんの教え子も一緒。うちの吹奏楽団に所属するサックス奏者の後輩とのこと(しょせん世間は2ホップ)。

思いっきりぶっちゃけたオフレコ話(ああいう曲を聴くと頭痛がするとか、ああいう人の裏話とか)が多かったが、最近は学生相手に教育学的見地に基づいた指導も行っておられるそうで(ルドルフ・シュタイナーとか齋藤孝さんの話とかも聞けた)、そのあたりの話は興味深かった。まあ、社会人バンドでこういう指導法をやったら怒る人いるだろうなあ …..