月別アーカイブ: 2008年6月

デリコとリンゴ

LOVE PSYCHEDELICO のアメリカデビュー盤の逆輸入盤。ジャケットのデリコちゃんも日の丸風(白字に赤)、中ジャケのピースマークも日の丸風である。 内容はベスト盤的なもの。 以前リリースされた「early times」というベスト盤もあるのだが、それよりもオーソドックスな選曲に思える。 リマスタリングはけっこういい感じ。 特に初期の曲は低域が物足りなかったのだが、このリマスタリングではそのあたりが強調されている感じ。 お気に入りの《Last Smile》はちょっとヴォーカルが奥まって、以前のミックスとはかなり印象が違う。

リンゴ・スターのアップル・レーベル時代のアルバム4枚が紙ジャケ化。残念ながらリマスタリングはされていない模様。 リンゴのソロ作で知っているのは《アイム・ザ・グレーテスト》とか《明日への願い》とか《バラの香りを》くらいだと思うのだが、まあ FAB 4 の紙ジャケなので買わざるを得まい。

FAB 4 の紙ジャケ化状況といえば、まず、ジョン・レノンは「トゥー・ヴァージンズ」から「ミルク・アンド・ハニー」までのソロ・アルバム(ヨーコさんとの共作含む)が紙ジャケ化されたので OK。

ジョージ・ハリスンはアップル初期の2枚「不思議の壁」「電子音楽の世界」が紙ジャケ化されたが、これらはニッチといえばニッチ。ダークホース・ レーベルでのアルバムはボックスでリリースされたので今後の紙ジャケ化は期待薄か。アップル時代のアルバムは出そうだなあ …..

ポール・マッカートニーは紙ジャケ時代の初期に LP 時代のアルバムがどかっと紙ジャケ化されたのだが、それまでボーナストラックで収録されていたアルバム未収録曲がカットされているし、紙ジャケのクオリ ティも最近のものに比べるとちょっと見劣りする。それでも、東芝 EMI(当時)らしく付属物がしっかり再現されていたのはさすが。グレードアップしたものを再発売する可能性も十分あり得る …..

アニミュージック2

以前から買おう買おうと思っていて、機会を逸して買っていなかった。 以前の日記にも書いた「ANIMUSIC」の第2弾。

こちらは国内盤も出ていて、しかも amazon で異常に安い。

音楽に対して、それを「演奏している」CG アニメーションを組み合わせているのだが、そのアイデアが面白いのである。

映像は前回よりも洗練されていて、演出的に「見せる」ものが多い。 ただ、「見せる」ということが演奏者を擬人化させる方向に行っている、すなわちステージ上で演奏者が行うような仕草を取り入れているので、このシリーズならではのアイデアの奇抜さみたいなものはちょっと薄れてしまったかなと。

このシリーズの代表作とも言える「PIPE DREAM」は次々に打ち出されるボール(鉄球?)がベースやギターを模した弦、ドラム、ヴィブラフォンやシロフォンなどの鍵盤打楽器を叩いて曲を演奏す るというもの。前回にも入っているし、今回もグレードアップされたものが入っている。やはり、製作者にも愛着があるのか?

国内盤定価の6000円はちょっと高い気がするが、3000円弱で買える amazon 価格ならおすすめ。

片山杜秀さん

amazon からのメールで片山杜秀さんの新刊「片山杜秀の本(2) 音盤博物誌」が発売されているのを知り、さっそくポチッ。

第1巻が出たのが今年の1月、そしてこの第2巻が5月だからずいぶんペースが早い。

….. amazon のギフト券が溜まっていることをいいことにポチポチやっているが、小刻みに何回も注文すると段ボールがどんどん増殖して嫌な顔をされるのだなあ …..

お仕事の依頼。 なかなか時間が取れない日々が続いているのだが、チャレンジングな条件だし、何とかなりそうなので受けることにする。

I shall be released

They say ev’rything can be replaced,
Yet ev’ry distance is not near.
So I remember ev’ry face
Of ev’ry man who put me here.
I see my light come shining
From the west unto the east.
Any day now, any day now,
I shall be released.

They say ev’ry man needs protection,
They say ev’ry man must fall.
Yet I swear I see my reflection
Some place so high above this wall.
I see my light come shining
From the west unto the east.
Any day now, any day now,
I shall be released.

Standing next to me in this lonely crowd,
Is a man who swears he’s not to blame.
All day long I hear him shout so loud,
Crying out that he was framed.
I see my light come shining
From the west unto the east.
Any day now, any day now,
I shall be released.

Understanding some wanted to run fast,
also understanding others wanted to run slow.
They weren’t aware it made a long line,
Such a long is beyond my voluntarity.
From the west unto the east.
Any day now, any day now,
I shall be released.

佼成ファン感謝デー

東京佼成ウィンドオーケストラ&普門館

東京佼成ウィンドオーケストラの2008年度の「ファン感謝デー」の全演奏曲を収録した DVD。 (限定 2000 枚という言葉にひかれて、ついポチッと …..)

  • アルメニアン・ダンス・パートI(A.リード)
  • クラリネットと吹奏楽のための協奏曲(N.リムスキー=コルサコフ)
    • クラリネット独奏:関口仁
  • 素晴らしき夕日の中で (ダニエル・ケンジ・アケモト/伊藤康英)
  • フェスティバル・ヴァリエーション (C.T. スミス)
    • (どうでもいい話だが、v を「バ」と「ヴァ」に書き分けているのはなぜだろう?)
  • 吹奏楽のためのシンフォニア(小林徹)
  • 北海の大漁歌(岩河三郎)
  • 東北地方の民謡によるコラージュ(櫛田(月失)之扶)
  • シンフォニック・マーチ(斉藤正和)
  • 序奏とアレグロ(木下牧子)
  • アイヌの輪舞(早川博二)
  • サンライズ・マーチ(岩河三郎)
  • Overture FIVE RINGS(三枝成章)
  • 風紋(保科洋)
  • 吹奏楽のための「深層の祭」(三善晃)

全般的にはかなりラフな印象。 特にリクエストで選ばれたという課題曲10曲はリハーサル時間も少なかったそうだし、リスナーのリファレンス(脳内規範)となっている演奏は過剰なまでに作り込まれたコンクールの演奏が多いと思うし、淡白だという印象は仕方がないかなという気もする。 《序奏とアレグロ》や《深層の祭》などは緻密なアンサンブルが期待されるだけにちょっと残念。 《Overture FIVE RINGS》あたりは逆に勢いがあってよかった。

C.T.スミスの《フェスティヴァル・ヴァリエーション》もちょっと安全運転で停滞したようなテンポ設定だった。

そんな中で、編成を絞ったリムスキー=コルサコフの《クラリネット協奏曲》の端整な音色はさすが佼成という感じ。

3曲目は、ハワイ在住のダニエル・ケンジ・アケモトという方が作曲した作品。 「フレデリック・フェネルの思い出に」という副題がつけられている。 後半、別働隊による小規模なマーチングバンドによって、フェネルが愛したと思しき曲がパラフレーズされて演奏される。 フェネルが亡くなる時のエピソード(こちらの以前の日記を参照)が思い浮かぶ。

この前に、コンサートマスターの須川さん、前コンサートマスターの関口さん、指揮者の小林さんがフェネルの思い出を話す MC があるのだが、そこで在りし日のフェネルの姿が挿入される演出もなかなかよい。

で、やはりアンコール(DVD にはクレジットされていない)はフェネルゆかりの《ヒズ・オナー》。 それまでの、なかなか煮え切らなかった課題曲に比べると、サウンドの輝かしさが全然違うので何だかなあ、という気もするが、手馴れた感じの素晴らしいパフォーマンス。 (指揮者の小林さんも最後はフェネル得意のバッティングポーズをやってくれればよかったのに(笑)。)

ところで、この演奏会って何人くらいのお客さんが入ったんでしょう? ステージ上の下手/上手にあるカメラから指揮者を映しているショットでは客席も映っているのであるが、いやに少ないというか、ほとんど人が映っていないというか ….. お客さんが入っていないところで収録したテイクも使っているのか知らん、と思ったりして …..

少しは速くなったかな?

pukiwiki plus はページ数が多くなったり、ページのサイズが大きくなったりすると、表示に時間がかかるようになるのだそうだ。

最近、表示の遅さが気になってきたので、最新版を入手し、表示が速くなるというパッチを当ててみた。

かなり改善された気がするのだが、いかがでしょう?

おとうさん、おかしいよ

妻が宴会だったので、息子と一緒に夕飯を食べ、そのあとダラダラと EURO2008 のオランダ対イタリアを見る。

オランダの3点目、ファン・ブロンクホルストのヘディングがブッフォンの横をかすめた瞬間、お父さんは狂喜乱舞し、冷静な息子はこう言った。

「おとうさん、おかしいよ。」

そのあと、雑誌「Number」の EURO2008 特集を見せてみっちり教育しましたとさ。

息子は(まだ試合を見ていない)チェコを応援しているらしいが …..

バンドジャーナル7月号

バンドジャーナル2008年7月号が届く。

演奏会告知に積志ウィンドアンサンブルの定期演奏会の案内が無事掲載されていたのでほっとしているのであるが、普通に依頼すると演奏曲順で掲載できるところまで掲載されてしまうのだなあ。そうすると、いわゆる「目玉」が掲載されなくなってしまうのだなあ。

ということで、あらためてご案内。

【積志ウィンドアンサンブル第27回定期演奏会】

開催日:2008年7月6日(日)
時間: 13:30開場 14:00開演
会場: 浜松市教育文化会館
入場料:500円(全席自由)
曲目: バンドワゴン(フィリップ・スパーク)
プスタ(ヤン・ヴァン=デル=ロースト)
詩的間奏曲(ジェームズ・バーンズ)
ヴェスヴィアス(フランク・ティケリ)
カンツォーナ(ピーター・メニン)
管楽合奏のための序曲作品24(フェリックス・メンデルスゾーン)
ディエス・ナタリス(ハワード・ハンソン)

第1部は比較的新しい年代の吹奏楽作品を(今回はあえて脱アルフレッド・リードで)、 第2部は古典的なレパートリーとして、200年ほど前に書かれたメンデルスゾーンの作品と、アメリカで書かれた優れた作品2つという構成になっています。

「吹奏楽の演奏会」という意味で、世界中のどこに出しても恥ずかしくないプログラムだと自負しています。特にハンソンの代表作ともいえる大曲《ディエス・ナタリス》や、隠れた名曲《カンツォーナ》はなかなか生で聞く機会は少ないのではないかと …..

演奏はいっぱいいっぱいですが(苦笑)、がんばっていますので、ぜひお誘いあわせの上、ご来場をお待ちしています。


気の早い話であるが、8月号の付録楽譜はシベリウスの《アンダンテ・フェスティーヴォ》だそうで。 シベリウスらしい雄大な雰囲気を持つ小品。原曲は弦楽合奏にティンパニが加えられている。

大学時代に先輩が木管・金管10重奏(いわゆる木管五重奏+金管五重奏)のために編曲したものを演奏した。 (ピンとくる人はピンとくると思うが、アルフレッド・リードにも同編成のアンサンブル作品がある。この作品を取り上げたときに抱き合わせたレパートリーである。)

その後もこの作品を演奏してみたくて原曲のスコアを買ってみたりしたのだが、編曲が大変で挫折していたのである。ぜひ取り上げてみたいなあ。

私が持っているのは BIS レーベルのヤルヴィ/エーテボリ交響楽団の演奏。交響曲第5番とのカップリングである。

ある日曜日(FOREVER MEMORYとかパフュームとか)

日産のディーラーからダイレクトメールが届いた。 日産セダン&昭和の世相ヒストリーブック「FOREVER MEMORY」(CD つき)という冊子をくれるのだそうだ。 買い物に外出したついでにもらいに行く。

CD は、《セカンド・ラブ》(中森明菜)とか《あずさ2号》(狩人)とか《あなた》(小坂明子)とか選曲基準がよくわからないコンピレーション。 基準がよく分からない方がバラエティに富んでいて面白いのかも知れないが …..

私は《ケンとメリー~愛と風のように~》(BUZZ)が手に入って大満足。

帰宅後、NHK がエコを特集した番組をやっているので見てみる。 「NHK」「エコ」といえば、やはりパフューム。

パフュームのライブを見ていた息子曰く、 「なんか、あーちゃん、髪のびたみたい」

SHM-CD

SHM-CD なるものが一部で盛り上がっているようで ….. CD の保護層を液晶パネル用のポリカーボネートにすることによって、素材の透明度が増し、再生音質が向上する ….. ということである。

そんなキャンペーンの中でリリースされたのがこれ。

同じ内容を通常 CD と SHM-CD の 2 枚組にしたもの。 聞き比べてみなさいよ、ということらしい。 中を見るとちゃんと「同じスタンパーから制作した」とも書いてある。

1000 円という価格も魅力的だし、普段聞かないジャンルの音楽の入門的なコンピレーションとしても重宝しそう ….. ということで買ってみた。

例えばヴェルヴェッツの《サンデー・モーニング》(例のバナナジャケの1曲目)で比較してもそんなに違いはわからないだろうなあ ….. というわけで、収録曲の中でも比較的馴染みのあるスタイル・カウンシルの《シャウト・トゥ・ザ・トップ》で比較してみることにした。

ブラインドも何もやっていないので単なる印象であるが、確かに音は違う。「そう言われればいい音なのかな」とも思う。でも、こういうのは「ケーブル 変えたら音が良くなりますよ」とか、「CD の周りを緑色に塗ったら音が良くなりますよ」とかと同じレベルの話なのではないかという気がする。

同じ音源のリマスタリングを真面目にやった方が音質は劇的に変わると思うし(お金はかかるだろうけど)、そもそも PC に取り込んで聞いたら意味なくなるよなあ。

紙ジャケによる買換え需要もそろそろ頭打ちになってきたので、次の買い替え戦略 ….. ということなのかなあ。