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洗濯/パンフィッシュ
誰ですか?この会社の公用語が英語だと言ったのは? 朝に日本と電話会議をやったあとは、一日かけて次の開発方針を決めるミーティング。当然効率のために全部ドイツ語で行われる。ボスが隣についてくれて適宜英語で要約を説明してくれるのだが、これは超ハードです。 たまたま昼食は数少ない非ドイツ人と一緒になったので、いろいろ話をする。彼はフランス出身で、もともとはフランス国内で仕事をしていたのだが、ドイツ人のガールフレンドがドイツで仕事を見つけたのでしばらく(いわゆる)遠距離恋愛だったのだそうだ。それが耐えられなくなったので(2週間おきにフランスのニースとハンブルクを往復していたとのこと)ハンブルクで今の仕事を見つけたのだそうだ。「僕も最初は苦労したけど、1〜2年で会話できるようになったよ。」とのこと。1〜2年で会話できるようにならないといけないんですか(涙)。 ついでに聞いた興味深い話。先日住民登録を行ったのであるが、申請書に「宗教」を書く欄があった。(私は(もちろん?)「No」と書きましたが)ここに特定の宗教を書いておくと、その人が納めた税金の一部がその宗教関係に使われるのだそうだ。 仕事が終わったあとスーパーマーケットへ。シャンプーと洗濯用品を買うためである。シャンプーはホテルについていないので、これを買わないと髪の毛を洗えない。洗濯用品はそろそろホテルで洗濯をするか、と今さらながらに思い立ったので、買おうと思ったのである。前のホテルはかなりインテリアデザインに凝っている部屋だったので、無意識に洗濯する意欲が減退させられていたのかも知れない(笑)。一回は先輩駐在員の好意で洗濯していただいたのであるが、さすがに何回も頼めないし。電子辞書(というか iPhone に入れた、簡単な逐語訳のアプリ)を片手に洗剤を探すが、なかなかよくわからない。最初に手に取ったのはどうやら食器用の洗剤だったようだし、次に手に取ったのはいわゆる柔軟剤の類いだったような気がする。「たぶんこれ」だと思う Waschlotion というのが見つかったのであるが、どれも馬鹿でかい。液体洗剤の標準サイズは2リットルのようだ。いちばん小さそうな1.5リットルのものを2.39ユーロ(日本円で350円くらい?)で買ったんですが、日本の物価より安いんですかね? ホテルに戻り、とりあえず洗濯を。で、ホテルでの夕食2日目。前日のプチ失敗を鑑みて、今日はあらかじめある程度の方針は立てておいた。ビールはデュンケル。ピルスナー同様に下面発酵の、いわゆる「黒ビール」ですな。グラスを見るとチェコのビールのようだ。デュンケルというと苦みがあってアルコール度数が高いというイメージがあるのだが、これはかなり飲みやすい。明日はヴァイツェンを飲もう(予告)。スープはラウヒクレーメズッペ(Lauchcremesuppe)。「ライヒ」というハンブルクご当地野菜のクリームスープということらしい。「ライヒってどんな野菜?」と聞いたら「タマネギのようなものよ。」と言われた。まあ、まさにそんな感じですな。メインはハンブルク名物の一つである「パンフィッシュ」。出張で来た時にも食べたのでだいたいどんなものかはわかっている。熱く熱した小さなフライパンの上にジャガイモとベーコンとタマネギを炒めたもの(いわゆるジャーマンポテトか?)を敷き詰めて、その上に魚の切り身をソテーしたものを乗せる。一つは鮭で、もう一つはスズキだったかな?それにマスタードソースをかけながら食べるのである。付け合わせはキューリの甘酢漬けサラダ。前に食べたやつはかなりマスタードがきいたソースだったのだが、ここのソースはマスタードはほとんど香りのみでクリームソースの割合の方が高い。まあ、さっぱりしておいしいです。胃腸への負担もそんなに大きくないし。あ、そうそう、ここのレストランはパンの付け合わせとして、タマネギを揚げたものを豚の脂肪に混ぜたスプレッド(何ていう名前だったっけ?)がついてくるのですが、これが癖になるおいしさで、パンが進みます。普通のバターとどちらが脂肪分が多いのかよくわかりませんが。
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ちょっと再開します
… と思ったけど、テキストくらいは会社からアップロードしてもいいかな? ということで、森林リゾートというか、陸の孤島のホテルに移ったわけですが、予想通りネットがつながらない。そ・れ・だ・け・な・ら・ば・ま・だ・い・い・が、当然エレベーターはないし、鍵はオートロックではなくて内側からも鍵をかけないとロックされないし、サッカーを見ていたら突然入力がなくなったとかで(衛星放送だから?)見れなくなるし、風呂(というかバスタブのないシャワーだけ)には石鹸だけでシャンプーはないし、ま、いろいろと大変です。本当に早く住むところを決めて引っ越さないと。 ビールは飲みたかったが、もちろん車で食べに行ったら飲めないし、ぶらぶら歩いて食事に行けるようなところもないし、で、結局ホテルのレストランで夕食を取ることにした。常連みたいなおじいさんたちが一角を陣取ってグダグダ話し込んでいるのが、いかにもローカルなホテルという感じでよい。 まずはピルスナー。あとは、懲りずに、というか、この時期を逃すと食べられないシュパーゲルのクリームスープを。前のホテルで食べたものはかなりあっさりしていたのだが、ここのはスープ自体がもっさりしていて、ボリュームがある。メインは、ハンブルクのご当地名物ということで注文してみた、いわゆるイワシの酢漬け。とはいっても酸味はほとんどない。これをクリームソースと一緒に食べる。これも見た目はちょっとグロテスクだし、ナイフを入れると小骨が切断されるキリキリとした手応えが伝わってくる。もちろん、酢漬けになっているので小骨は柔らかくなっているので食べられるのだが。ううん、すすんで食べなくてもいいかな。まあ、人は転びながら歩くことを覚えるのです。仕上げはエスプレッソで。全般的には、中庸に洗練されている感じがいいです。味も気取っていないし、値段もそんなに高くないし。
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ちょっと中断します
すみません、しばらく更新できません。 ホテルでの滞在予定が当初の想定より長くなってしまったのですが、そのホテルの追加予約が取れなかったために、別のホテルに移動する必要があって、そのホテルにはインターネット環境が全くない(早く住居を決めろという会社の無言のプレッシャーか(笑)?)ので、ブログの更新ができません。 アパートに引っ越してからもネット環境が開通するまでに時間がかかるものと思われます。アパートの選択肢の中に最初からネット環境が整っている物件があればいいのですが … というわけで、Auf wiedersehen!
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ショッピングセンター
ホテルの朝食の様子も書いておきますかね。もう朝にソーセージとかベーコンとかをたくさん食べるのは止めました。今日はかなり軽くしています。(あ、このあとフルーツのヨーグルトかけを食べたけど)しかしパンがうまい。このホテルだからうまいのか、ドイツはおしなべてうまいのか、町のベーカリーも試してみないと。 先週は先輩駐在員がいろいろな店に連れて行ってくれたが、今週から夕食は自力で取らないといけない。とりあえず頭に浮かんだので、ドイツに来る前から目を付けていた「NORDSEE」(ノルトゼー)という店に行くことにした。「ノルトゼー」は「北の海」という意味。魚介類を中心とするチェーン店である。ネットで調べてみたところ、近くの町のショッピングセンターの中にあるらしいので、会社の帰りに寄ってみることにした。 着いたところは「einkaufs treffpunkt farmsen(アインカウフス・トレフプンクト・ファームゼン)」。日本でもよくある感じの、少しさびれた小さなショッピングセンターである。 で、「NORDSEE」はこんな感じ。 店内でも食べられるし、テイクアウトもできる。どちらかと言うとテイクアウトのお客さんの方が多かった。 で、私が注文したのはこれ。「Tagesmenu(ターゲスメヌ、今日の定食みたいなものか)」と書かれていたものです。例によって「Sprechen Sie Englisch?」で(笑)質問してみる。たまたま英語がわかる店員さんがいたので助かった。 Apfelschorle(アプフェルショーレ、リンゴジュースを炭酸で割ったもの、あ、昼飯でも飲んだじゃん …)、Kartoffelsalat(カルトッフェルザラート、ポテトサラダ)、Scholle gebacken(ショレ・ゲバッケン、カレイの仲間のフライ)でした。一応揚げたてを出してもらったのだが、油が少々古いような気がしたなあ。ま、食べているうちに慣れましたが。今までの食事と比較すると量的にはちょうどいいのだが、もっと少なくてもいいかな? ショッピングセンターの中に「ROSSMANN」というドラッグストア(ポリ袋には「Mein Drogeriemarkt(私のドラッグストア)」と書いてある)があったので、歯ブラシと歯磨きペーストを買う。いつもの調子で旅行用の歯磨きセットは持って来たのであるが、さすがにくたびれてきたので新しいものを買うことにしたのである。 あと、なぜか店中でエルヴィス・プレスリーの展示をやっていました。
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リューベック
休日2日目。時々小雨がぱらつくようなはっきりしない天気である。 いろいろ考えた末、車でリューベック(Lübeck)へ行ってみることにした。ハンブルクからは50kmくらい離れている町で、余裕を持って日帰りできる距離なので、観光の手始めにはちょうどいい。鉃道で行く場合には、いったんハンブルク中央駅まで戻る形になるし、切符の買い方もよくわからない。車だったらすぐにアウトバーンに乗れるので時間も節約できるし、運転の練習にもなるし、ということで車で行ってみることにした。リューベックで簡単に車を停められるかどうか心配だったであるが、これは行ってみないとわからないので、とりあえず行ってみることに。 車で40分程度で到着。駐車スペースは全然問題なかった。 このリューベックは旧市街の町並み全体が世界遺産に登録されている。古くからの美しい町並みが保存されているのである。まずは有名なホルステン門から。 この門をくぐると、その先が旧市街になる。まずは聖ペトリ教会へ向かう。上の画像の右手奥にある高い尖塔の建物である。この尖塔の中はエレベーターになっていて、登ると旧市街を見渡すことができる。「世界遺産」としてのリューベックを訪れたのならここに登らないと意味がないくらい、美しい風景を見ることができる。素直に感動しました。 次は2つの尖塔を持つ聖マリエン教会へ。ここにはバッハが愛したというパイプオルガンがある。パイプオルガンは2カ所にあったんだけどどっちなのかなあ?ひょっとして祭壇横のが演奏席で後方のはパイプだけ?中に入ったのがちょうど12時頃だったからかどうかわからないが、5分くらいオルガンの演奏を聴くことができました。 あと、面白そうだったのが天文時計。ちゃんと6月21日を指していました。 最近どう考えても過食気味なので昼食はごく簡単に取ろうと思い、聖マリエン教会近くの市庁舎広場にあるカフェに入ることにした。下の画像の左が聖マリエン教会、右が市庁舎です。 入ったのは、リューベックでは有名らしい菓子店「ニーダーエッガー」のカフェ。(そういえば以前ハンブルク出張でお土産に買ったバウムクーヘンもニーダーエッガーのものだった。)チェリータルトとカプチーノ。タルトは甘さすっきりで普通においしい。海外でお菓子の類いを食べると甘さや香辛料の香りが強烈で口に合わないこともあるのだが、これは日本人の味覚に合っているのかも。 今日いちばんよく使ったフレーズは「Kann Sie sprechen Englisch?(Can you speak English?)」なのだが、帰ってきてから調べたら、単に「Sprechen Sie Englisch?」の方が適切らしい。その昔、ドイツ語の授業で習ったような気もするなあ。徐々にドイツ語会話のボキャブラリーを増やそうとしているのだが、とっかかりでドイツ語を使うとドイツ語で返されて何もわからない ….. という状況になってしまうのは改善しないと。 3時頃にホテルに戻ってきて昼寝。昨日も今日もほとんど旅行者のノリでせわしなく観光地を回っていたので、かなりバテている。明日から仕事(あくまでもそちらが本業(笑))なので少し体を休めることにする。 そのあと夕食へ。日曜日はほとんどのお店が閉まってしまうので、ホテルのレストランで食べることにした。 まずは、そろそろ旬が終わりそうなシュパーゲル(白アスパラガス)のクリームスープ。2年前にドレスデンで食して以来である。クリームの甘さとシュパーゲルのほろ苦さの対照が絶妙である。メインは「今日のおすすめ」ということでスズキの一種のオリーブオイル焼き。ジャーマンポテトとトマトサラダは付け合わせです。あ、ワインは銘柄を失念してしまいましたが、ドイツのドライな白ワインを合わせました。ドライといっても、例えばシャルドネと一般的に比較してもフルーティな甘さがある。ま、おいしいですが。 ということで、合い言葉は「また、食べ過ぎてしまった …..」。宿泊しているホテルで食べているので、最悪の場合、這ってでも部屋に帰ることができる。胃酸過多で苦しむよりは酩酊の方がいいと思い、消化を助けるために食後酒を注文する。ドイツの食後酒といえば蒸留酒のシュナップス。ハンブルクの「ファイナー・クンメル(feiner kümmel)」というお酒をいただく。かなりベロベロになるが、お腹の方は落ち着く感じがする。ところで給仕をしてくれたウェイターは昔船員だったとかで、30年くらい前に神戸や長崎を訪れたことがあるらしい。 部屋に戻ってテレビをつけたら、ベルリンフィルのヴァルトビューネ(毎年6月に開催される野外コンサート)を生放送していた。指揮はもちろんサイモン・ラトル。イェフィム・ブロンフマンのピアノによるラフマニノフのピアノ協奏曲第3番、ストラヴィンスキーの《春の祭典》などをやっている。(私がテレビをつける前はハチャトゥリアンの《ガイーヌ》をやっていたらしい。) 《春の祭典》。リズミカルな部分(第1部と第2部の後半など)は少し速めのテンポでドライブしていくのが心地よい。逆に第2部の前半などはかなり濃密。こういう野外コンサート(しかも途中でどしゃ降り)では音楽自体が開放的になりがちな気がするのだが、細かいところもきちっとまとまって統制のとれた演奏だった。 アンコールはチャイコフスキーの《くるみ割り人形》の《パ・ドゥ・ドゥ》と、毎年おなじみ《ベルリンの風》。ウィーンフィルのニューイヤーコンサートにおける《ラデツキー行進曲》のようにヴァルトビューネでは「お約束」のアンコール曲である。これらの曲は《春の祭典》とは対照的にリラックスした雰囲気になる。 今年はぜひ、ベルリンフィルを生で聴いてみたいものだ。
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初休日
ドイツに来て初めてのお休み。 まずはハンブルクの中心部に行ってみようと思い、ホテルで「ハンブルク・カード」を買ってバスと電車を乗り継いでいくことにした。この「ハンブルク・カード」は一日8ユーロで主要交通機関乗り放題、美術館などの入館料割引などの特典がついているお得なカードである ….. のだが、よくよく考えてみると、今日は特に美術館に行くつもりはなかったので、昨日も使った一日乗車券で構わなかったのである。 ということで、まずは市庁舎広場(Rathausmarkt)。昨日も来たのであるが市庁舎をゆっくり見れなかったので、まずはここを出発点にしようと思ったわけである。 近くに比較対象がないのでこの画像だけだとその大きさがよくわからないかも知れないが、相当でかい建物である。手元にあるガイドブックによる部屋数は647だそうで、バッキンガム宮殿よりも多いのだとか。 そのあとは内アルスター湖の周辺をぶらぶらしてみる。ほぼ一周したかな? とりあえずの目的地は湖の東岸にある「カールシュタット」というデパート。一通り売り場をのぞいてみる。ちょっとハイソな雰囲気があるが、大概のものはここで揃うのではないかな。ヘンケルの金属製品とか、リーデルのワイングラスとか、リモワのスーツケースが、やはり日本よりも割安で買えるのがうれしい。 昼食は内アルスター湖の東、ハンブルク中央駅の南西にある「Daniel Wischer」というお店で。手頃な魚介類料理を出すお店らしい。店内やテイクアウトコーナーが無茶苦茶混んでいたので、比較的空いていた店の前の野外席で食べることにした。やはりドイツ語だけで書かれているメニューは手も足も出ない。「krabben」がエビだということを聞いていたので、この単語が入っているメニューを頼んでみたのだが、想像の範囲を軽々と超えた料理が出てきてしまった ….. 味は決して悪くないんだが、ある意味不気味な大量のエビと、サワークリームがこれでもかとかかっているジャガイモの組み合わせは「絵」的にNGである。ちょっとカウンターパンチを食らったというか洗礼を受けたというか、ドイツ語習得の必要性を痛いほど感じました。 昼食後は、中央駅の近くにある電化製品の大規模店である「サターン」を一通り偵察。「ビックカメラ」とか「コジマ」とか「ヤマダ」とか「ケーズ」とかをイメージしてみて下さい。先輩駐在員から聞いていた通りCDの品揃えはかなり多いが、新譜は日本と同等の物価かも知れない。 そのあと、5月末にオープンした「BEATLEMANIA」という博物館に行ってみる。ビートルズは正式デビュー前にハンブルクでかなり過酷なライブ活動をしていて、それによってライブでの演奏力が培われた、というのはよく知られている。その時に、クラウス・フォアマン(アルバム「REVOLVER」のリトグラフを描いたり、「ジョン魂」にはベースで参加したりしている)やアストリッド・キルヒャー(女性写真家。アルバム「WITH THE BEATLES」のハーフシャドウのジャケット写真のアイデアは彼女によるものと言われている。またビートルズの初期のメンバーであるスチュアート・サトクリフと恋仲になったため、サトクリフはハンブルクに残り、結局そこで若くして亡くなった、というのはよく知られている)と出会っているのである。 やはり、興味深いのはこの時期の資料で、ハンブルクで活動していた頃のメンバーの生写真とか、リンゴがハンブルクから祖母に宛てて書いた手紙とか、ハンブルクで録音したトニー・シェリダンとのセッションの契約書とかがある。 あと重要なのが、この「BEATLEMANIA」自体がビートルズが活動していた地域に作られたということ。「アンソロジー」での回想とか映画「バック・ビート」で語られているように、ビートルズがライブをしていたのは相当猥雑な地域である。実際、地下鉄の駅から「BEATLEMANIA」へ行く間にも、いわゆるストリップ劇場のようなものやセックス・ショップのようなものがいくつもある。それから、「BEATLEMANIA」は5階建てで上から始めてだんだん下に降りて行くという順路になっているのだが、途中で周辺一帯を見下ろせる部屋がある。ということでここから見る風景(実際には店の屋上とか一般客は通らない裏通りとかが見える)もかなりうらぶれているのだが、ビートルズが演奏していた、例えばトップテンクラブはこっちですよ、とか、カイザーケラーはこっちですよ、といった地点が窓に(日本の諸施設の展望台のように)示されている。まさに「どさ回り」という言葉がふさわしいように思えてくる。海賊盤などで聴けるこの頃の演奏はワイルドでパワフルなのであるが、そのくらい気合いを入れていないとやっていけなかったのだろう。 それ以降の時代の展示は、ハンブルク時代に比べると凡庸。というか、上に書いたようなリアリティが圧倒的なので、それ以降の展示が月並みに見えてしまうのはしょうがないのだろう。他の時期についてもドイツならではの切り口による展示が増えると面白いのではないかな。個人的には「STRAWBERRY FIELDS FOREVER」のPVに登場するピアノを模したものがあったのがニヤリ。 さて夕食。そんなにお腹は空いていないんだけどビールが飲みたい、昼食で失敗したので夕食は無難なところで攻めたい、と思ったので、以前出張で来た時にも入った、ハンブルク中央駅近くのビアハウスへ行くことにした。 ビールはヴァイツェン。日本のビールに似たピルスナーばかり飲んでいたので、ヴァイツェンを飲みたかったのである。ハンブルクではなく、南ドイツのミュンヘンのビールなんだけど、まあ、いいでしょう。 グラーシュズッペ。もともとはハンガリー発祥の食べ物でハンガリーでは「グヤーシュ」という。以前ハンガリーを旅行した時に気に入ったのであるが、ヨーロッパではポピュラーなようで、ハンガリー近辺の国ではよく見かける。パプリカや香辛料を効かせたビーフシチューをイメージしていただければいいかと。出張などで時差ボケがあった時には香辛料で頭がスッキリするのである。 ビールがバイエルン地方のものだったので、メインディッシュもバイエルンのものを選んでしまったぞ。「レバーケーゼ」。あとで調べたら挽き肉と香辛料を混ぜたものを蒸し焼きにした料理だったそうな。このお店のメニューにはドイツ語と英語が併記されているので間違いは少ないはずだと思ったのだが ….. メニューには「パイ」と書かれていたので、アイルランドやイギリスで見かけるシェパーズ・パイみたいなものだと思っていたのだが、全然違いました。ま、意外にあっさりしていたのと、付け合わせのジャーマン・ポテトがおいしかったので全然問題ありませんが ….. これも完食してしまいました。体重計を買って自己管理しないと本当にやばいような気がする ….. このお店、ひげが特徴的なおじさんがいて、この人がかなり愛想がいいので気に入っています。内装もこんな感じでいい雰囲気だし。 明日はもう少し遠出をする予定です。ちゃんと早起きできたら …..
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初領事館&初アルスター
アパートの下見と、領事館への在留届提出および運転免許証のドイツ語訳依頼のために庶務のおばさん女性 Monika と町の中心部へ行く。万が一、車で行くことを考えて、昨日のルートを頭に叩き込んでいたのであるが「駐車スペースが心配だから公共交通機関で行きましょう」とのこと。私は道順の方が心配だったんだけど、まあ一安心。会社を10時30分に出発したので「9時からの一日チケット」というやつを買ってもらう。午前9時から夜中の12時までU-BahnやらS-Bahnやら均衡電車やらバスやらに乗り放題のチケットである。金額は€5.30。昨日のHamburg HbfからRahlstedtまでのチケットが€2.70だったから一往復するだけで元が取れるのである。 日本領事館はハンブルクの観光名所の一つである市庁舎広場(Rathausmarkt)の一角にある。在留届はウェブページからダウンロードしてあらかじめ記入してあったので特に問題なく受理された。別に紙に書かなくてもウェブ上で記入して提出することもできるし、別に領事館まで行かなくても郵送でも提出できるのであるが、運転免許証のドイツ語訳依頼は直接領事館で申請しないといけないので、ついでに持って来たのである。 この市庁舎広場はアルスター湖の近くにあるので、アルスター湖を臨むカフェで昼食を取る。「週末だったらこんな席に座れないわよ」と言われる。 そのあと、アパートの候補を見に行く。満足度は80%くらい。写真写りが妙によかったので期待していたのであるが、ちょっと作り付けの家具がちゃちである。ロケーションは最高なのだが。もうちょっと狭くてもいいので町の中心部に近い方がいいというリクエストを出して、また候補を探してもらうことにした。そしてホテル暮らしはもう少し続く。 そして、今日は前日案内してもらったスーパーマーケットへ行ってみた。 目的は買い物ではなくてペットボトルの回収である。ドイツではペットボトルにデポジットが課せられていて、ペットボトルを回収機に入れると1本当たり€0.25が返却される。これは回収機からクーポンの形で出てくるので買い物時に使えるのである。ちなみに私が持ち込んだのはミネラルウォーターとアイスティーのペットボトル、どちらもこの店から買ったものではないのだが無事回収してもらった。 買ったビールWARSTEINER(ヴァルシュタイナー)はドイツでいちばん飲まれているピルスナーらしい。比較的日本のビールに近いのではないかな? 今日の出費 昼食(おごりました。カプチーノ+イタリアンサンドウィッチ、カラメル・マキアート+シーザー・サラダ) €20.00 トイレチップ €0.50 夕食(中華。ワンタン麺とエビ餃子とミネラルウォーター) €15.00 ミネラルウォーター+ビール(WARSTEINER) €1.57(ペットボトル2本分のデポジットで実質€1.07)
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初日本食&初電車
社員食堂(正確に言うと会社が敷地を提供しているケータリング会社が運営している)がお休みということなので、近くの軽食屋へ。前に出張できた時にも食べたのだが、ここのカレーブルストはかなりおいしい。ソーセージ(ブルスト)にケチャップとカレーパウダーをかけたものにフレンチポテトがついているもの。 終業後、ハンブルク市内中心部の土地勘を養うということで、中心部の日本料理屋「小紋」へ。車に同乗させてもらって、重要な交差点やラウンドアバウトで教えを請うのであるが、かなり複雑で覚えられそうにない。道も直行しているわけではないので一度道を間違えると復帰するのも大変らしい。やはり中心部に行くのは電車の方がいいのかなあ? もう一つ問題なのは駐車スペースである。ドイツでは基本的に「路上駐車」をすればいいらしくて、有料駐車場に入れるのは最後の手段のようなところがある。ただ、路上駐車できるスペースは限られているので、夕方遅くなってから繰り出すとスペースを探すのがけっこう大変なようだ。特にこの日はライスハレというコンサートホールで演奏会があったので、いつもより早めにスペースが埋まってしまったらしい。結局30分くらいうろうろしていた。 で、日本料理屋。観光客向けではなく居酒屋風の味付けなのでリラックスできてよい、と先輩駐在員がおっしゃっていた。他にも駐在している日本人らしきグループもあった。ちなみに「アルスターヴァッサー(アルスター湖の水?)」というのはビールをレモネードで割ったビアカクテルのようなものらしい。甘い。 その先輩駐在員とは帰る方向が逆なので、私はハンブルク中央駅まで送ってもらって電車で帰ることにした。切符の自動販売機でどれを買ったらいいのかよくわからないままに買ってみたのだが、電車の中では見事に検察に遭遇、よくわからないけど大丈夫だったようだ。最寄り駅のRahlstedtから徒歩で15分くらいで無事ホテルに到着。 今日の出費 昼食(カレーブルスト+アップルジュース) €5.60 夕食(さばの塩焼き、手羽先の味噌焼き、冷や奴、カリフォルニア・ロール、アルスターヴァッサー) €20.00 電車代(Hamburg Hbf → Rahlstadt) €2.70
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初アウトバーン&初住民登録
ドイツに長期滞在する場合には、2週間(都市によっては1週間)以内に住民登録を行う必要がある。私の場合、ホテル住まいでまだ住所が確定していないので、とりあえず社長の住所を借りて住民登録することになった。 ということで、ハンブルクの東にあるグリンデ(Glinde)という町に行く。ハンブルクのような大都市で住民登録を行うよりは、グリンデのような小さな町の方が時間がかからない、という判断も入っているらしい。人事担当の女性を乗せて行く(ドイツでの運転歴1日なのに …..)。勤務先からはアウトバーンA1とA24を乗り継いで行くことになる。まさに Wir fahr’n fahr’n fahr’n auf der Autobahnである。 こういうところで部屋が空くのを待ち、空いた部屋に入って手続きをする。私は何もせずに(何もできずに)ドイツ語のやり取りを聞いているだけ。しばしのやり取りのあとで無事住民登録票にスタンプをもらった。 ちなみに役所が面している広場では市場が開かれていた。人事担当の女性は「ちょっと待ってね」と言って、今が旬のシュパーゲル(白アスパラガス)を買っていた。 午後からは庶務担当と住居を探す。大まかな希望を伝えて、ネット上で調べてもらって、いくつか候補を絞ったあとに最終的に不動産屋にアポイントを取る。明日くらいには下見に行けるのかな? あ、もうじき変わると思うけど、車はこんなんです。 今日の出費 昼食(社員食堂) €6.70 夕食 グラーシュスープ、サンドイッチ、ミネラルウォーター €15.00(チップ込み)
