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NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ

最近停滞気味の「日本作曲家選輯」シリーズにかわって NAXOS がリリースを開始したNHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ。

今日、その第1弾として矢代秋雄と三善晃がリリースされた。

どうやって入手しようかと考えていたのだが、リリース日に Naxos Music Library で聞ける(しかも日本語版ではなくインターナショナル版で)のにはかなり感動した。当該ページから読むことができるPDF版ブックレットのページ順がばらばらなのはご愛嬌か(笑)。

とりあえず三善晃を聞く。「合唱三部作」といわれる3作品のうち、第1作《レクイエム》と第2作《詩篇》の初演音源が収められている。ちなみに第3作となる《響紋》の初演音源はカメラータから出ている「民音現代作曲音楽祭 ’84」や廉価版の「コンテンポラリー・アーカイヴズ」で聞くことができる。また、この3部作は以前ビクターからライブ音源が出ていた … が、あまり録音がよくなかったので作品を味わうにはちょっと物足りないところがあった。

今回の録音は時期が古い(《レクイエム》は1972年、《詩篇》は1979年)わりには意外とクリアである。上記ビクター版は現在手元にないので一概に比較はできないのであるが、今回のリリースの方が聞いていて面白かった。とはいえ、やはりこれらの作品の持つ音響の情報量を十分には捉えきれていない感じ。

ふだん合唱と管弦楽という編成を聞き慣れていないのでひょっとして外しているかも知れないし、この作品の編成上仕方がないことなのかも知れないけれど、合唱はもう少しクリアに聞こえるべきだと思う。言葉自体の発音にしても、オーケストラとのバランスにしても。特に《詩篇》は《レクイエム》に比べて激しい表現の箇所が多いので、そのあたりは「ごちゃごちゃしたオケと一緒に何か絶叫している」くらいの解像度でしかないのだ。もう少し歌詞を読み込んだり曲を聞き込んだりすれば解決される問題なのだろうけど、この曲を理想的な音像で聞いたらさぞかし感動するのだろうなあ。もっとも、これは生演奏でしか体験できないことなのかも知れないし、録音に求めるのは幻想なのかも知れないけど。

それはさておき、これらの作品(《響紋》も含めた合唱3部作)は三善晃の死生観を具現化したものとして知られている。彼のような年代(1933年生まれ)の人にとって死生観は第二次世界大戦の体験と結びついているのだろう、歌詞としてもそれらが題材として採られているし、曲調的にも私がそういった時代の映像を見る時に感じる何か曖昧模糊とした抑圧されたようなものを感じるのである。

例えば初期の《交響三章》などからは、彼が留学していたフランスの音楽からの影響がうかがえるのであるが、この合唱3部作からは日本人でなければ書けなさそうな(=他の民族の人からは受け入れられそうにない)メンタリティを感じるのである。

ええと、矢代秋雄はこれから聞きます。

7月になったので

7月になったので、ナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)の会員になった。

先月末、ハイドンの弦楽四重奏曲第77番《皇帝》のCDを買いたいと思い立った。この作品は第2楽章の変奏曲の主題として《オーストリア国家及び皇帝を賛える歌》、つまり現在のドイツ国歌が使われている。サッカードイツ代表の試合で必ず歌われるし、息子も学校で習ってきたようでかなり気に入っているようだ。

ということで、どの演奏がいいのかいろいろ調べるのだが決定打がない。YouTube などで見てもかなり演奏表現が多様なので自分の趣味に合わないものをつかむ可能性も大きい。

などなど考えていて、まずはナクソス・ミュージック・ライブラリーの会員になればいいのではないか?という考えが浮かんだ。これからいくつかの演奏を比較して聞ける。気に入った演奏があればそれを買ってもよし、このライブラリーで聞き続けることで満足すればそれでもよし。

最初の1ヶ月は無料ということなので、月が変わって7月になってから申し込んだ。

ちなみに契約上、日本以外の在住者は日本のNMLに申し込めないようなので、私が登録したのは www.naxosmusiclibrary.com の方である。jp ドメインのサービスが1890円なのに対して、com ドメインの高音質サービス(AACの128kbps、日本のサービスと同等)は25ユーロと少し高めなのであるがしょうがない。

まあ、comドメインの方が登録されている楽曲数が少し多いみたいだし、言語が共存していない(英語で統一されている?)分、検索も楽なのではないかと思われる。

さらっと見てみたのであるが、個人的に好きな BIS レーベルが充実しているのがうれしい。

今も入手困難なのかな?和田薫さんの《吹奏楽のための土俗的舞曲》の管弦楽版(ん?どっちが先?)が収録された邦人作品集とか、コレクションしたかったんだけど価格が高かったので躊躇していたシュニトケ・エディションとかが聞けてうれしい。特に後者は購入してもそう何回も聞くものではなさそうだし …

あと、ストリーミングは flash プレーヤーで供給されているのであるが、私が使っている Mac のバージョンでは時々連続再生が止まってしまう。何とかなるのかな?ちょっとストレス。いわゆる「ギャップレス」に対応していないのは事前にわかっていたので妥協するしかないのだが。

さて、これで(特にクラシックの)CD購入には大きなブレーキがかかるだろう(?)。

ホルベルク組曲

そういうわけで、最近集中してグリーグの作品を聞いている。有名な《ペール・ギュント》や自身が撤回してしまった《交響曲》などを聞いていると、がっちりとした構成感のある作品ではなく、美しい旋律がちりばめられた小規模な作品の方が、この作曲家の魅力を味わえるのではないかと思っている。それを考えると66曲にもなるピアノ曲集《抒情小曲集》も聞いてみたくなる。

そんな中で妙に気に入っているのが《ホルベルク組曲》。組曲《ホルベアの時代から》とも言われる。たぶん以前にも聞いたことがあるはず … と思ってちょっと探したら、森田一浩さんによる小編成吹奏楽への編曲が全日本吹奏楽連盟から出版されていた。この出版時には参考音源CDも発売されたので、それで聞いているはずだ。

Wikipedia によると、グリーグと同じくノルウェーのベルゲンに生まれた、デンマーク文学の父と言われている文学者ホルベアの生誕200年(1884年)を記念して書かれた作品で、もともとはピアノ曲として書かれたものを作曲者自身が弦楽合奏に編曲した。ホルベアの生きていた時代の音楽であるバロック時代の音楽の形式を借りた、いわゆる「擬古典主義」的な作品である。

… ってなことを読んでいると、私の好きな作品の一部は、この「擬古典主義的」という言葉で括られるのかなあ?と思ったしだい。例えば、レスピーギの《リュートのための古い舞曲とアリア》第3番や、ストラヴィンスキーがペルゴレージの作品を使ったバレエ音楽《プルチネルラ》などがそうだ。ウェーベルンやシェーンベルクが新しいオーケストレーションを施したバッハの作品なんかもひょっとして含めていいのかも知れない。

あ、吹奏楽でもジェイコブの《ウィリアム・バード組曲》なんかは好きだなあ。

YMOなどなど

いよいよ今週末アメリカでYMOがライブを行う。1980年以来31年ぶりだそうな。さすがに見に行きませんが。

まあ、個人的には YMO に限らず、こういう同窓会的なライブには懐疑的なのだが。

*****

7/27に「TECHNODON」が再発されるそうな。当時シングルのみに収録されてた《ポケットに虹がいっぱい》の英語版が追加収録される予定だとか。

再生YMOの先行シングルだった《ポケットに虹がいっぱい》はアルバム「TECHNODON」に収録するには明らかに曲調が浮いていた。それをアルバムの中で《CHANCE》のエンディングから曲間なしにつないでしまうというアイデアはなかなかよかったと思うのだが、英語版を追加するとなると、そのあとにもう一度あのフワフワしたオープニングを聞くことになるわけである。これはちょっと収まりが悪いのではないかなあ。

それよりも「TECHNODON Deluxe Edition」とかにして、

  • Disk 1: TECHNODON(オリジナルフォーマットのまま)
  • Disk 2: TECHNODON LIVE(オリジナルフォーマットのまま)
  • Disk 3: まだDVD化されていない東京ドーム公演の映像
  • Disk 4: 当時リリースされたリミックス盤2枚+《ポケットで虹がいっぱい》英語版が収録されたボーナスディスク

の4枚組とかにすると歓迎されるのではないかと思うのだが。

しかし、もう再生コンサートですら18年前の話なのね …

今日届いたもの

Grieg: The Complete Orchestral Music

(いろいろな方から「ボックスばっかり買ってんじゃん」と言われていますが …)

ノルウェーの作曲家、エドヴァルド・グリーグの管弦楽作品を集めた8枚組のボックス。オーケストラはグリーグが生涯のほとんどを過ごした地であるベルゲンのベルゲン・フィル、レーベルはお隣のスウェーデンのBISである。

グリーグの管弦楽作品集というと、グラモフォンからネーメ・ヤルヴィとイェーテボリ交響楽団の演奏が廉価で出ているし、評判もよい。最初はそちらを買おうと思っていたのだが、「録音が新しい」「ヤルヴィというと粘性の高い演奏という印象があるので、もう少しすっきりした演奏を聴きたい」「BISレーベルの瑞々しい録音に期待」「BISの方が枚数が多い(笑)」ということで、こちらの全集を買ってみることにした。

会社に届けてもらったので、帰りの車の中で《ペール・ギュント》を聞いてみる。《ペール・ギュント》というと、一般的に知られているのは「組曲」なのだが、もともとは劇音楽として書かれたものなので、セリフや歌などが入っている。この全集に含まれている演奏は、厳密にいうと全曲版ではなく最近作られた演奏会用バージョンらしいのだが、セリフなどの音楽以外の要素がカットされているだけであらすじを追うのには支障ないらしい。とはいっても物語はノルウェー語で展開されるので耳で聞いているだけでは全くわからないのであるが …

とりあえずCD1枚分の《ペール・ギュント》の前半を聞いての感想。上にも書いた「組曲」に収録されている《朝》や《山の魔王の宮殿にて》や《ソルヴェイグの歌》などの旋律がそこかしこに使われているのがわかった。それから、録音や演奏については上に書いたような期待通りだったので概ね満足。演奏はやや荒削りなところがあるが、民族的な雰囲気が出ているともいえるだろう。

ホワッツ・イット・オール・アバウト

パット・メセニーの新譜。ある意味ギミック満載ともいえた前作「オーケストリオン」とは対照的にギターソロ、しかも全てスタンダード作品を弾いている。

《サウンド・オブ・サイレンス》とか《イパネマの娘》とか《アンド・アイ・ラブ・ハー》とか、パット・メセニーが弾いたらどうなるか興味ある曲が多かったので買ってみた。

夕食をとりながら「ながら聞き」をしたのであるが、これだと単に耳ざわりのいいイージーリスニングにしか聞こえないなあ。もうちょっと聞き込んでみないと。

日本盤にはボーナストラックとして《ラウンド・アバウト・ミッドナイト》も入っているそうで、これも聞いてみたいなあ。

今日買ったもの

最近、息子が宇宙に興味を持っているようなので、BBCの「Wonders of the Solar System」と、ついでに「Wonders of the Universe」というブルーレイディスクを注文してみた。まあ、同じくBBCが制作した「Planet Earth」の素晴らしさに味をしめたわけなのだが。(ソーラーシステムというと太陽光発電のようですが(笑)、太陽系の意味です、念のため。)

それから最近お気に入りのデヴィッド・シルヴィアンの新作。

ダイド・イン・ザ・ウール~マナフォン・ヴァリエーションズ [日本盤、解説/歌詞・対訳付]

「マナフォン・ヴァリエーションズ」という副題からも明らかなように、前オリジナルアルバム「マナフォン」を再構成したもの。

アレンジとして日本人作曲家の藤倉大さんなどが参加している。

おすそわけ

社内中で少しずつ引っ越し準備が進んでいるわけですが …

マーケティング部署から「プロモーションでもらったCDがあるよ。引っ越しで持って行く予定はないので早いもん勝ちで持って行っていいよ」というメールが来た。ドイツポップについて何の手がかりもないので、「ジャケ買い」ならぬ「ジャケもらい」で面白そうなものを何枚かもらってきた。その中で気に入った一枚。

Bakkushan

バックシャンというグループ。(今まで知らなかったのだが)バックシャンという言葉は日本製外来語らしい。思いっきり BAKKUSHAN というローマ字表記だし、ジャケットにもほんのちょっと日本語が使われている。ドイツ語で歌われているのだが Virgin レーベルからリリースされているようだ。

YouTube で PV を見てみたのだが、ギター2名、ベース、ドラムの4人組。まあ、元気のいいギターポップである。どうもレディオヘッドあたりを聞き続けていると殷々鬱々としてくるのだが、こういう勢いのあるバンドは聞いていて元気が出てくる。

がんがんギターを弾きまくるパンキッシュな雰囲気は初期のXTCやポリスあたりもほうふつとさせる。

しかし、うちの会社とはあまり関係なさそうなのであるが …

今日届いたもの/今日落としたもの

Planet Earth: Complete BBC Series [Blu-ray]

引っ越しに合わせてブルーレイディスクプレーヤーを買ったはいいが、今のところうちにあるタイトルは「カールじいさん」と「トイ・ストーリー3部作」とワーグナーの《ニーベルンクの指環》(いわゆるヴァレンシア・リング)のみ。

なんか、高画質のメリットを満喫できるタイトルはないかなあ、と思って探したのがこれ。

以前NHKで放送された時にも一部見ていて興味があった番組である。その時はハイビジョンで見ることはできてもDVDに録画してしまうと画質が落ちてしまうので残念に思っていた。

amazon.co.ukでフリーリージョンの5枚組(本編の全11エピソードが4枚に収録されていて、残りの1枚が特典ディスク)が送料も含めて17ポンドくらいで買えた。日本円に換算すると約2500円である。こんなに安くていいのかと思う。ちなみに日本盤はそれぞれのエピソードが単売されてそれぞれが4935円、全てを揃えると4935*11=54285円、実に20倍以上の差がある。日本盤では最晩年の緒形拳さんのナレーションが入っているが、この映像にはナレーションはなくてもよい。英語版のデヴィッド・アッテンボローのナレーションはゆっくりでわかりやすいし、英語版字幕を入れておけばおおよその意味は取れる。

ちなみにパッケージは1080iと書かれているが、本編4枚は1080p、特典ディスクのみが1080iである。

原田郁子/青い闇をまっさかさまにおちてゆく流れ星を知っている

OTOTOYのメーリングリストで案内があったもの。3ヶ月限定配信で5/9までと書かれていたので、とりあえず聞いてみることにした。

‘KIZUNA’ – prayer for Japan –

教授が発起人の東日本大震災支援プロジェクト。

深夜の視聴

毎週末にそれぞれの家庭に配られる一週間のテレビ番組表には確かにSAT.1でUEFAチャンピオンズリーグ(すなわちFCバルセロナ対レアル・マドリード)を放送すると書かれていたのだが、放送予定時間になっても始まらないし、ウェブで確認しても全然別の番組が放送されるとある。やっぱり、放送権とかの関係で無理だったのかなあ?

というわけで、なかなか眠れなかったのでだらだらとDVDを見ることにする。

まず、U2のアルバム「No Line on the Horizon」の付属DVD。こちらにも書いたがこのショートフィルムの冒頭はパリの風景から始まる。凱旋門とエッフェル塔を望む風景が朝から夜へと変わり、夜のパリの街を抜けて主人公が旅立つ … というストーリーになっている。(ちなみに最初の風景は凱旋門が左に、エッフェル塔が右にあるのでブローニュの森方向から映したものと思われる。)

前に見た時の感想にもあるが、ジム・ジャームッシュの映画にあるような、異邦人の視線で眺める都市の風景が好きで、この映像を見た時に漠然と「こんな視点でヨーロッパの街を訪れてみたい」と、それまでになく強く感じたことを覚えている。

そして、何の因果か、その数日後にドイツ駐在の内示を受けて現在に至る … というわけなのである。

パリを訪れた時にこの映像のことを思い出し、あらためて見てみたいと思っていたのである。

はい、次。

両親がドイツに来た時に持って来てもらった Perfume の東京ドームライヴ。今に始まったことではないが、よくぞ3人だけで大勢の観客と対峙できるよなあ、と感心する。数曲演奏した後でMC。MCもノーカットで収録されているようでだれる。それまでの曲の緊張感があったので、この落差はちょっときつい。また見直そうっと。

はい、次。

元キャンディーズのスーちゃんこと田中好子さんが亡くなられたということで、NHKが追悼番組を放送するらしい。(まあ、もちろん海外放送のJSTVではやらないと思うけど)「わが愛しのキャンディーズ」というドキュメンタリーが5/8に放送される予定なのだが、なぜかこの番組が以前放送された時に録画していたので見てみることにする。

一応リアルタイムで見ていた世代なのだが、そんなに思い入れはない。年齢的にはピンクレディーにはまる年齢だったのだろう。キャンディーズにはピンクレディーのようなエロさもなかったし(笑)、子供ながらに「なぜ3人いるのにユニゾンでばっかり歌っているんだろう?」とも思った。この「ユニゾンの秘密」は最近 Wikipedia を読んで謎が解けた。

当然NHKの番組に出演している映像が多く流されるのだが、バックでトランペットを吹いている人はどう見ても新田一郎さんである。かっこいい。これもWikipediaで調べてみたところ、バックバンドを務めていたMMPがのちのスペクトラムになることがわかった。四半世紀前にトランペット小僧だった人はこれだけでも見る価値があるかも。どうでもいいけど「レッツゴーヤング」での演奏は毎回テンポが早くて歌いにくそう。

あと「普通の女の子に戻りたい」という発言で有名な解散宣言が、実はコンサートのエンディングで突然発表され、しかもスタッフはそれを全く聞かされていなくて、しかもその様子が映像に収められている、というのが印象的だった。

それから後楽園球場(東京ドームはまだなかった)で行われた解散コンサートのダイジェストも放送される。「解散コンサート」というと、どうしても山口百恵さんの解散コンサートと比べてしまう。彼女が《さよならの向こう側》というキャリアの最後を飾るに申し分のない楽曲を持っていたのに対して、キャンディーズの《つばさ》はちょっと弱いかな、と感じてしまった。

総天然色!!

またまた「おっさんホイホイ」ですか …

総天然色ウルトラQ

昭和41(1966)年に放送された「ウルトラQ」がアメリカのレジェンドフィルムス社の技術でフルカラー化されるそうな。

決してリアルタイムに見た世代ではないのですが、ウルトラシリーズには心惹かれる世代です。「ウルトラQ」は確か中学生くらいの時に地元の放送局で再放送されたので、毎朝6時に早起きして見ました。あとは大学時代にTBSの深夜放送で再放送されたのを友人に頼んで録画してもらったりとか。

「ウルトラQ」に限らないしテレビ番組にも限らないのですが、自分がリアルタイムで見ることができなかった時代への羨望があります。厳密な意味での「ノスタルジー」ではないように思うのですが、何なんでしょうね。

閑話休題。もちろんフルカラー化とはいっても、どれだけ最新技術を駆使しても、そのリアリティーに限界があることは百も承知です。しかし、モノクロをカラーにすることによって、少なくとも私は、また一つ新しい夢を見られると思っています。

あの頃に受けた新鮮なショックを、人生経験を積み重ねたあとに(笑)また味わえるのではないかと、とても期待しています。いや、まじめな話、YouTube の「特報」を見て卒倒しそうになりました。

細かい話ですが … リリースされるボックスにはブルーレイ版とDVD版があって、それぞれモノクロ版とカラー版が両方含まれます。DVDのモノクロ版は以前から出ていた「デジタルウルトラシリーズ」と同じものが使われるようですが、ブルーレイのモノクロ版は新規にリマスターされたものが使われるようです。通常のテレビ放送番組は16mmフィルムで撮影されることが多かったのですが、ウルトラQは劇場用映画と同じ35mmフィルムで撮影されていたので、原盤の画質はかなり高品質です。「デジタルウルトラシリーズ」は16mmフィルムのデジタル化だったのですが、今回は35mm原盤からのデジタル化ということで、実はモノクロ版についてもかなりのグレードアップが期待されます。