-
別の列車で昼食へ(あるいは電気的対位法)
タワーレコードのポイントカードが溜まったので何かを買いに。 ONJOプレイズ・エリック・ドルフィー・アウト・トゥ・ランチ 先日書いた、エリック・ドルフィーの「OUT TO LUNCH」を大友良英率いるONJO(Otomo Yoshihide’s New Jazz Orchestra)がカバー(リメイク?)したもの。まだ聞き込んでいないのだが、例えば1曲目は原曲の冒頭にあるフレーズが聞かれたと思ったら、あとは原曲から遠く離れた世界の音楽のように聞こえる。(妻曰く「悪魔のような音楽」) さて、もう一枚何を買おう?と思ってふと頭に浮かんだのがこれ。最近会話に出てきたのが記憶に残っていたのかな? ライヒ/ディファレント・トレインズ クロノス・カルテット(弦楽四重奏団)による《ディファレント・トレインズ》とパット・メセニーの多重録音による《エレクトリック・カウンターポイント》が収録されている。表ジャケには線路、裏ジャケにはその構図を模したギターのフレットが並んでいる。初期の作品(例えば《カム・アウト》とか《ピアノ・フェイズ》とか)では反復の細かなずれが大きなうねりのように聞こえてくるのが面白かったのだが、それに比べるとこのあたりの作品はずいぶん大らかになっていてポップに聞こえる。《ディファレント・トレインズ》とクラフトワークの《アウトバーン》の距離は近い。 のだめカンタービレ 16巻 限定版 (Kodansha Comics Kiss―講談社プレミアムKC) おっと、もう発売していたんだ。そうね、ドラマも始まるもんね。とりあえずシャーペン付きを買った。やっぱり千秋は千秋なのである。(ああ、そうですか。私もそうですか。)最後の最後で思いがけない展開。
-
ブルーノート3枚
そういうわけで、ブルーノートのCDを少し買ってみることにした。 ア・ニュー・パースペクティヴ 完全なジャケ買い。編成はトランペット、テナーサックス、リズム隊、ヴィブラフォン、ギターにゴスペル・コーラスが加わる。1曲目《ELIJAH》のグルーヴ感は今の時代にも合っているのではないかな。かっこいい。 ソング・フォー・マイ・ファーザー 「ソング・フォー・マイ・ファーザー」というアルバムで本当の父親をジャケット写真にするストレートさはいかがなものか(実はブルーノートにはこの手のダジャレ系ジャケットがけっこうある)と思いつつ、決まっているんだなあ。なぜか1曲目のタイトル曲は聞いたことがあった。どこで聞いたんだろう? アウト・トゥ・ランチ これは amazon では在庫なしということだったので、近所のタワーレコードで購入。タワーのブルーノートの輸入盤は高めなのだが、幸いこれは 10% オフの対象になっていた。一応フリー・ジャズという範疇に入りそうなのだが、フォーマットはもっとしっかりしている。ドルフィーの吹くアルトサックス、バスクラリネット、フルート、それにヴィブラフォンが組み合わされると独特の音響が生み出される。大友良英率いる ONJO(Otomo Yoshihide’s New Jazz Orchestra)が全曲カバーしているアルバムもある。こちらも聴いてみたい。
-
ブルーノート
最近、またブルーノートでも聞いてみようかと思い、こんな本を買ってきた。 超ブルーノート入門―ジャズの究極・1500番台のすすめ (集英社新書) 超ブルーノート入門完結編―4000番台の至福 (集英社新書) 「マイルスを聴け」とは違い、少し落ち着いた文体になっている。 見開き2ページで1500番台/4000番台の各アルバムを紹介している。 解説の最後にある勿体つけた言い方が意味不明(分かる人には分かるのか?)だが、各アルバムが作られるまでの大まかな背景を知る上では重宝する。 (この本の冒頭で「ジャズはマイルスとブルーノートだけ聴けばよい」と書かれているが、私はまさにそんな聴き方しかしていない …..) で、CD ショップに行くと東芝 EMI から「ブルーノート名盤 RVG コレクション」なるシリーズが発売されていた。これって amazon で 980 円(一部は 1600 円くらい)で売られている輸入盤と同じ音源? ちなみに、ちょっと前に1500円でどかっと売っていたブルーノートのシリーズは RVG によるリマスタリングではなく、その前のマスターを使っている。なので、私はこのシリーズを買わずに輸入盤の RVG エディションで揃えようと決めたのである。 輸入盤 RVG は曲順/構成/ジャケットがオリジナルと異なっている場合もあるので、そのへんが批判されることもあるらしいのだが、音質とコストパフォーマンスを考える とこれがベストの選択肢かなと思うのである。あと一部タイトルは CCCD になっているらしいのだが、これも買い方で回避できるだろう。 以下、コルトレーンがブルーノートに残した唯一のリーダー作「ブルー・トレイン」のジャケット画像なのであるが、輸入盤 RVG (左)はわざわざカタログ番号を現在のものに変えている。東芝盤(右)はオリジナルのまま 1577 である。 ジャケットがオリジナルと全く違うのであればそれはそれで OK なのであるが、こういう懲り方は無駄な努力のような気がするんだなあ ….. あ、そうだ。こんな本も買ったんだった。 風に吹かれて豆腐屋ジョニー―実録男前豆腐店ストーリー (セオリーBOOKS) 実はけっこう前から男前豆腐店のファン。 味に自信があるからこそ、こういう大胆なマーケティング戦略が取れるんだろうな。
-
軋轢
軋轢 かれこれ20年以上も前から教授がプロデュースしたということは知っていたのだが、なかなか聞く機会がなかった。 ふとしたきっかけで買ってみることにした。 ちなみに、このアルバムタイトルは本当は「FRICTION / FRICTION」で、発売時に帯につけたコピー「軋轢」がそのままアルバムタイトルとして定着しているものらしい。 PASS レーベルの全シングルを集めたコンピレーション「PASS NO PAST 〜 EPシングルズ」でもフリクションの演奏は聞くことができる。1970年代後半から1980年代前半のパンク/ニューウェイヴ・ムーヴメント、例えばイギ リスにおけるセックス・ピストルズや PIL、アメリカにおける「No New York」の流れをもっとも正統的に引き継いでいる日本のバンドのように思える。 スリー・ピースから繰り出される極めて硬質なビート。快感である。心地よい眩暈がする。 確かに THEE MICHELLE GUN ELEPHANT を遡るとここに行き着くのかも。意外に教授色は少ない。
-
ピタゴラ装置
ついに出るんですね、ピタゴラ装置の DVD。 ピタゴラ装置DVDブック1 「そうちスペシャル」が放送されたときは感動したなあ。
-
CD棚再配置計画
先日の日記でフラッシュ・ディスク・ランチが100円ショップ「キャンドゥ」の「マルチボックス L サイズ」にぴったりという話をしたが、同様に紙ジャケ CD は「キャンドゥ」の CD ボックスに感動的にぴったり入ることがわかった。 ということで、このあたりを主軸にして CD 棚の再整理を行うことにした。(早く再入荷してくださいね、キャンドゥ様) 夕飯は「かんたん美味」に載っていたラムチョップのカレー風味焼きの2回目。今回はエノテカで買った2004年のモンテスのリミテッド・セレクションを合わせる。カベルネ・ソヴィニオン70%、カルメネール30%ということで、ボディはしっかりしているが甘いフルーティーな味わいもある。コストパフォーマンス抜群のワイン。(残念ながらすでに売り切れみたいですが …..)
-
テクノロイド
テクノロイド ~JAPANESE 80’s NEW WAVE SAMPLER やっと見つけた。私が買わずして誰が買うのだ(笑)? 80年代前半のマニアックなニューウェイブを集めたコンピレーション。 ジャケットは江口寿史の「ストップ!!ひばりくん」。 プラスチックスのオリジナルアルバム未収録曲《PETE》が収録されている。 ヒカシューの名曲《プヨプヨ》はライヴ・テイク。 ジューシー・フルーツの《ジェニーはご機嫌ななめ》、ビジネスの《うわきわきわき》まで。 今月にはさらに「爆裂!ニュー・ウェイヴ1980」という2枚組も発売されるらしい。 すばらしい仕事だ、いぬん堂。|
-
「い」は「いけず」の「い」、「し」は「しぶちん」の「し」
いろいろお役所へ行かなければいけない用事があったので(とても忙しいんだけど)有休取得。 余った時間でいろいろとお買い物を。 ウェブで見かけた情報をもとに100円ショップ「キャンドゥ」へ。 CD の収納に愛用しているフラッシュ・ディスク・ランチが、ここで売っている「マルチボックス L サイズ」にぴったり収納できるそうなのである。 サンプルを一個持って行って店内で入れてみると、確かに感動的にぴったりである。 いくつか買って試してみることにした。 欠点は恥ずかしいくらいポップな外観か。 単色とか半透明にしてくれればいいのに。 予約していた CD を取りに行ったついでに何枚か。 モダン・タイムズ(初回生産限定盤)(DVD付) ついにリアルタイムでディランを聞くことになってしまった。そういえばふだん聞いているディランって30年くらい前の声なんだもんな。想像していた音域より1オクターブ下で歌い始めたのでちょっと違和感(笑)。 しかし凄くかっこいい。最近のヘビーローテーション。スタンダードなロックンロールやブルースのスタイルを下敷きにしたシンプルなバッキングなのだが、最初から最後まで聞かせる曲ばかりが揃っている。 1曲目《サンダー・オン・ザ・マウンテン 》、6曲目《ワーキングマンズ・ブルース #2 》がお気に入り。 GO!GO!NIAGARA 30th Anniversary Edition 最近、xx 周年を機に大滝詠一の過去のアルバムが再発されている。「Niagara Moon」でかなりはまってしまったので、それ以来追いかけているのである。 クレツマー・クラシックス 浜松市内の吹奏楽団がブロッセの《タンタン》を取り上げるそうなので予習のために買ってみた。 山下毅雄を斬る 例の期末恒例半額セールのワゴンから。前回は見かけなかったので補充されたのかな?大友良英、それからゲストの面々に惹かれて買ってみた。 ***** 書店へ。 うぅ、読みたい本がいっぱいあるよぅ。 しぶちん京都 新刊が出たら迷わず買う作家(?)のひとり。アジアを歩き回っている時期のやつは面白かったのだが、この京都シリーズはそれに比べると少しパワー不足。ま あ結婚されて落ち着いたらしいのでバッグパッカーもやってられないのかな。そういえば友人で子供が生まれる前に奥さんに頼み込んでインドへ一人旅したやつ がいる。 誰か Somebody (カッパノベルス) 最新作「名もなき毒」はさっそく買ったのだが、まだ読んでいない、というか妻に先に読まれた。これは、その「名もなき毒」に続く作品だということを知ったので買ってみた。たぶん妻に先に読まれるのだろう。 宮部みゆきは「火車」ではまってからミステリーの代表作はほとんど買っているのだが、なぜか中断せざるを状況になってしまって最後まで読み通せた作品がほとんどないのである。
-
東京シャイネス
今年の FUJI ROCK でハリー・ホソノ・クインテットが演奏した《Pom Pom 蒸気》がかっこよかったので買ってみた DVD。 東京シャイネス(初回限定盤) [DVD] 東京シャイネスとハリー・ホソノ・クインテットでは多少メンツは入れ替わっているが、やっている音楽は一緒。はっぴいえんどや細野さんのソロ曲か ら、YMO(「浮気なぼくら」から《ロータス・ラヴ》!)や最近 NHK 教育でやっているアニメ「南の島の小さな飛行機バーディー」のサントラまで。 アコーディオンあり、マンドリンあり、スティールギターあり、のまったりとしたトラディショナルなサウンドである。細野さんのトツトツとしたヴォーカルもリラックスしている。(「僕は歌手じゃないのでこんなにたくさん歌うのは初めて」という MC もあった。)
-
在庫一掃セール
年に二回のお楽しみ、CD ショップの不良在庫一掃セール。50%引き。 ピストルオペラ こだま和文による鈴木清順監督の映画のサントラ。ジャケットは主演の江角マキコ。 トランペットと、エレクトリックなレゲエのリズムと、ダブ。これにスティールパンが加われば、こだま和文の唯一無二の音楽が現われる。このムードはミュート・ビートの時代からあまり変わらない。エゴ・ラッピンとのコラボが収録されているのは個人的にはあまり重要ではない。 同じテーマが編成を変えて繰り返し演奏されるので内容はそんなに濃くないのであるが、このムードはやはりよい。 平和の祈りを込めて~ライヴ・イン・トロント1969~ まだビートルズが活動していた頃、ジョン・レノンがエリック・クラプトン、アラン・ホワイト、クラウス・フォアマン、そしてもちろんヨーコ・オノを従えて行なったライブ。断片的にはいろいろなベスト盤で聞いていたのだが、このアルバム自体買うのは初めて。 ジョンのソロ初期の代表曲である《コールド・ターキー》や《平和を我等に(ギブ・ピース・ア・チャンス)》が収録されているが、このライブが行なわれた時点では未発表だったらしい。 急きょ出演が決まったとかで飛行機の中での1回しかリハができなかったらしいが、ざくざくしたラフな感じのサウンドも悪くない。かなり重いビートになっている《マネー》が好き。ヨーコさんはやはりヨーコさん(笑)。 LP で発売された当時の盤には 1970 年のカレンダーが封入されていたのだが(これ未開封のモノを持っていますがもったいなくて開けていません)、この盤では初 CD 化された 1995 年のカレンダーがブックレットになっている。ちょっと気が利いている。 リーヴィング・ホーム [DVD] サイモン・ラトルが案内する20世紀音楽の概観。DVD 7 枚組で 10000 円を切っていたので衝動買い。 内容はこちらに詳しい(http://www.aria-cd.com/oldhp/label/arthausleavimghome.htm) 抜粋とはいえ、これだけのレパートリーがラトルの棒で見れるのはうれしい。 タイム・アンド・アゲイン 「93年に発表され、『北京の秋』を凌駕すると絶賛された衝撃作」ということらしいが、意外に耳当たりはいいような気がするなあ ….. 映画「ブレードランナー」の《愛のテーマ》のカバー収録。