Category: CD/DVD

  • 帰省(その1)

    ええと、とりあえず備忘録。 帰省する日だというのに注文していた CD が届く。 日本の電子音楽 6:「秋山邦晴 / 秘蔵テープ作品集1」 プレス数が少ないので、このシリーズはリリースされた時に買うことにした。 リリース元の OMEGA POINT から直接購入すると、収録曲《日生劇場のデモンストレーションの記録》用を含むテープ素材音源を収録した CD-R 付きのリミテッド・エディションが買える。限定 50 組だそうだ。 ということで、今日から夏休みの帰省。 電話を通して祖父母の声を聞くと、孫に会わせるのは我々の責務のような気がしてくる。 私は子供の頃(今も?)ものすごい人見知りだったので、息子が祖父母に会ってもなかなか馴染めなかったらどうしようと少し心配していたのだが、全くの杞憂であった。 普段とは違った人たちと会話できるのが楽しいのかも知れない。

  • 今日届いたもの(吹楽、江村哲二)

    ええと、とりあえず備忘録。 吹楽 II / 吹楽 III 久しぶりに「吹楽 IV」が開催され、その CD / DVD がリリースされたのを受けて、過去 2 回の演奏会が DVD-R で再リリースされた。 音自体はすでに CD でリリース済だし、アマチュア演奏のみで東京佼成ウィンドオーケストラの演奏は未収録だし、買おうかどうしようか躊躇していたのだが、「数量限定再入荷! 大好評につき、『 吹楽 II & III 』DVD-Rを10枚限定で!」とか書かれると、「やはり手元に置いておかざるを得ないのか …..」と思ってしまう。 江村哲二作品集《地平線のクオリア》 先ごろ亡くなった江村哲二さんの初の作品集。 作品はまったく聞いたことがなかったのだが、茂木健一郎さんとの共著「音楽を「考える」」を読んで、その作曲姿勢に惹かれるものを感じたので、音楽も聞いてみたいと思ったしだい。

  • 昭和大赦

    1983年にリリースされた EP-4 のアルバム。待望の初 CD 化。 昭和大赦-リンガ・フランカ1 もうほとんど四半世紀前の話である。 当時「宝島」を愛読していた高校生にとって、アンダーグラウンドの匂いがプンプンするこのアルバムは非常に魅惑的に見えた。 しかし、さすがに一つも音を聞いたことがないアルバムを買うのは勇気が必要だった。 結局、こじゃれたレコードショップにディスプレイされている LP を眺めるだけだった。 四半世紀も経てば大人になるので、CD は躊躇なく買った。 かっこよすぎる。インダストリアルなファンク。 血沸き肉踊るような躍動感ではなくて、病的な高揚感とでも言えばいいだろうか。 個人的な「今年のベスト??」には文句なく顔を出すだろう。 25 年前にこれを聞いていた自分を想像してみる。 「B-2 UNIT」(坂本龍一)を聞いた耳には、つまらなく思えたのだろうか? 「H」(立花ハジメ)を聞いた耳には、より刺激的に思えたのだろうか? もう一枚はこれ。 まだ芸大の院生だった教授や、まだシュガーベイブだった山下達郎が参加しているらしい。 海や山の神様たち .ここでも今でもない話. (紙ジャケット仕様)

  • 久しぶりにいい曲聞いた

    デスクの周りにとっちらかっている CD たちを整理する。 データをファイルメーカー Pro に入力する。 iTunes でリッピングする。 然るべき棚に収納する。 という手順である。 ….. ということで、ほとんど「流し聞き」状態なのでちゃんと聞いていないのであるが、こういう聞き方をした方が「ひっかかる」曲にはちゃんとひっかかるのではないかと思う(一所懸命聞かない言い訳)。 そういう聞き方をしているところで、飯島俊成さんの《祈り〜その時、彼女は何を思ったのか〜ドゥブロフカ劇場(モスクワ)2002.10.26》がひっかかった。 結局、私は(特に吹奏楽に限ったわけではないが)「で、何が言いたいの?」という問いに誠実に答えてくれる曲が好きなのだと思う。だから(特に吹奏楽に限ったわけではないが)何も答えてくれない空虚感に苛立つんだろうなあ。

  • ケン・バーンズ1枚目

    というわけで、壮大なジャズのドキュメンタリー「ケン・バーンズ JAZZ」を見始める。 第1巻「ニューオリンズ、人種と音楽のるつぼ」は、19世紀後半のジャズの黎明から20世紀前半のジャズの初レコーディングまで。最後にサッチモがちょっと紹介されてこの巻が終わる。 ウィントン・マルサリスがところどころでコメントを入れているのだが、たまにモネットのトランペットでフレーズを吹いている。一時期ウィントンの音 楽がつまらないことがあったのだが、あらためて思い返すと、その時期はこういうジャズの黎明期のニューオリンズのスタイルを再現しようとしていたのかなと 思う。 OMEGA POINT から出ている日本の電子音楽第2集 湯浅譲二/秋山邦晴「ひとみ座人形劇の音楽」(http://www.geocities.jp/paganrail/omegapoint/editionOP-1.html)をやっとゲット。あるところにはあるものだ。

  • マーチ「浜松」

    前日のビアガーデンで息子が食べすぎで大変なことになったので午前中の予定は全てキャンセル。 午後から浜松市の「政令指定都市移行・市制施行96周年記念式」へ出かける。 林望さんが作詞し、伊藤康英さんが作曲した新しい浜松市歌がお披露目されるのである。うまく説明できないのだが、康英さんらしい大らかで優しい旋律である。 管弦楽版は歌とオーケストラの伴奏、という感じなのだが、吹奏楽版はあえて違う形式にしたという。 康英さんご本人もおっしゃっていたが、エルガーの《威風堂々》のように、前後に行進曲を置き、中間部のメロディに市歌をそのまま使うような構成になってい る。タイトルもずばりマーチ「浜松」。康英さん自身の指揮で、浜松市内の高等学校から選抜されたメンバーによる吹奏楽団で初演された。 終演後、久しぶりに康英さんご夫妻とお会いし、いろいろお話をすることができた。 (浜松市歌とマーチ「浜松」を収録した非売品 CD もしっかりいただくことができた。(小さくガッツポーズ)ちなみに CD ではマーチ「浜松」は浜松交響吹奏楽団が演奏している。) マーチ「浜松」はトランペットきつそうですね、という話をしたら、実はホルンが大変とのこと。ほとんど吹きっぱなしで「おいしい」対旋律を吹いているとのこと。 届いた DVD と買った本たち。 ケン・バーンズJAZZ [DVD] 「奥の細道」をよむ (ちくま新書) 音楽を「考える」 (ちくまプリマー新書) 消える中間管理職 10年後に生き残る働き方 (アスキー新書 013)

  • 打ち上げの打ち上げ

    「定期演奏会の打ち上げ」の打ち上げということで、吹奏楽団の面子でビアガーデンへ。 外メシが好きで、しかも久しぶりにお姉さんたちにかまってもらった息子は明らかにハイになる。ポテトや枝豆をボリボリ食べて夜中は大変なことになりましたとさ ….. 昼間買った CD たちなど。 オン・ザ・ショア(紙ジャケット仕様) GOLDEN GRAPEFRUIT(初回限定盤)(DVD付) 日本の吹奏楽の祭典「吹楽IV」 パ-カッション アンサンブル 邦人作品集 ピアノの森 14 (モーニングKC)

  • UA も回帰か

    かしくんに聞かせてもらった UA の新譜。 気に入ったので買ってしまった。 Golden green こちらもビョークの新譜「ヴォルタ」のように、以前の作風に戻った感じ。 最近のアルバムではかなり先鋭的になっていて息苦しい雰囲気を感じていたのであるが、わりと素直に歌が前面に出ている。 多彩さという点では以前のアルバム「アメトラ」の方が勝っているような気もするが、今回は全体的に穏やかな雰囲気が漂っている。

  • OMEGA POINT

    そういえば、OMEGA POINT からリリースされている「日本の電子音楽」シリーズがそろそろ入手しにくくなっているなあ、と思ったのでまとめて買っておくことにした。 Vol.1 湯浅譲二/葵の上 Vol.2 湯浅譲二・秋山邦晴/ひとみ座人形劇の音楽 Vol.3 諸井誠・安部公房/音楽詩劇《赤い繭》 Vol.4 湯浅譲二/舞踊劇のための音楽 Vol.5 一柳慧/ミュージック・フォー・ティンゲリー Vol.1 は発売当時購入していたので、今回は残りをまとめて購入しようと思ったのだが、Vol.2 だけは未だに入手できず。これだけが支持される理由があるのか知らん。 ということで、Vol.3 から聞いてみる。 《赤い繭》は安部公房の短編小説をもとに NHK のラジオドラマのために作られた音楽劇。公開演奏も想定して作曲していたということで、放送後にパントマイムも加えて再演されたらしい。帰る家(=休める 場所)を探している男が最終的に繭になり、やっと休める場所ができた、という、なかなか不条理なストーリー。 電子音だけでなく、室内楽やオンド・マルトノ、合唱もあわせて使われており、ナレーションによってストーリーが進んでいくので、聞いていてもなかなか面白い。 こういう時代(《赤い繭》は1960年作曲)の電子音楽は、今の耳で聞くと「不器用」あるいは「不便」に聞こえる。そういう不器用さや不便さの中に、逆に作曲者の野心のようなものがはっきり感じ取れるのである。 いわゆる「電子音楽」が電子楽器の急速な発達と相反するように廃れていってしまったのは、本来「音声合成器」であるはずのシンセサイザーが「楽器」としてあまりにも便利になり過ぎたからではないだろうか。 方法論における理論武装の有無はさておき、かつてアカデミックだった「電子音楽」の野心の後継者はエレクトロニカと呼ばれる分野の中にあるのではないかと思うのである。 今月の「レコード・コレクターズ」誌は、いよいよ80年代ロック・アルバム・ベスト100。60年代のビーチ・ボーイズ「ペット・サウンズ」、70年代のセックス・ピストルズ「勝手にしやがれ」は「なるほどね」という感じだったのだが、80年代は全く予想がつかなかった。 なんと、トーキング・ヘッズの「リメイン・イン・ライト」。 例えて言うなら、全く期待していなかった息子が運動会のかけっこで一等賞を取ったような気分である。 このアルバム冒頭の《ヒート・ゴーズ・オン(ボーン・アンダー・パンチズ) 》は私の iPod で最多プレイ回数を誇る。

  • 尾道三部作(じゃないよ)

    やっと出た、トラヴェリング・ウィルベリーズのボックス。 Vol.1 と Vol.3 に特典 DVD を加えた3枚組。 トラヴェリング・ウィルベリーズ・コレクション ジョージ・ハリソン、ジェフ・リン、ボブ・ディラン、トム・ペティに(《プリティ・ウーマン》でお馴染みの)ロイ・オービソンが加わった超豪華グ ループである。これだけのビッグネームばっかりだと権利関係のクリアも大変だったと想像される(しかもジョージとロイ・オービソンは物故している)。長い 間廃盤だった ….. と言っても、私はリアルタイムでは全然興味がなかった ….. なぜトラヴェリング・ウィルベリーズのアルバムには Vol.2 がないかというと、Vol.1 でのロイ・オービソンとの共演に気をよくしたジェフ・リンが、今度は《悲しき街角》でおなじみのデル・シャノンと組んで Vol.2 を作ろうとしたのである。ところが、この Vol.2 の完成前にデル・シャノンが亡くなってしまったので、Vol.2 は永久欠番とし、4人だけで Vol.3 を作ったというわけなのである。 輸入盤の豪華ブックレット付きボックスを予約したあとで日本盤(おそらく通常の3枚組だろう)の発売が決まったりして、キャンセルしようかどうしようか悩んでいたのだが、すでに予約を締め切ったストアも多いということを聞いたのでそのまま購入することにした。 幸い、輸入盤でも DVD はオール・リージョン、しかも日本語字幕入りだったので、これで日本盤は買わなくても大丈夫なはず。 先日のミカバンドの再結成でも感じたのであるが、非凡な人たちが集まるとシンプルでありながら他には真似が出来ないワン・アンド・オンリーなものができあがってしまうのが、やはり凄いのである。 Vol.3 のソリッドなまとまりよりも、Vol.1 のリラックスしたラフさ加減と唯一無二のロイ・オービソンのヴォーカルを取りたい。 ….. で、「尾道三部作」の件ですが …..「レコスケくん」をお読み下さい。