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GIA新譜
久しぶりの吹奏楽ネタです。 明日からミッドウェスト・クリニックが開幕ということで、毎年恒例のユージン・コーポロンと北テキサス・ウィンド・シンフォニーによる GIA Wind Work Seriesがリリースされました。ドル安でもあるので、ごそっと注文してみました。届くのは年明けかなあ … 吹奏楽についてのアンテナが低くなってしまってからかなり経ちますが(というか、受信しようにもハンブルクには電波が来ていないのではないかという …)、久しぶりに聞いてみようかなと。 (CD-819) Musings Wild Nights! / Frank Ticheli Lullaby for Noah / Joseph Turrin Parody Suite / Steven Bryant Colorado Peaks / Dana Wilson Les Couleurs Fauves (Vivid Colors) / Karel Husa Sinfonia No. 4 / Walter Hartley Lone Star Twister / Donald Grantham やっと、カレル・フサの《レ・クレール・フォーヴ》(個人的には「フォーヴィスムの色彩」と訳したい)がこのシリーズで出ます。ドゥ・ノールがコンクールで取り上げた《パロディ組曲》も全曲収録される模様。 (CD-820) Archetypes […]
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ベルリン・天使の詩
人事から社員全員に通達がありました。「余っている有休は今年中に使うように。今年中に使うのが無理な場合は3月までに使う前提で予定を入れて下さい。」ということでした。すでに「計画的有休消化」に入っている人も多いようで、職場はかなり静かです。 ということで、「週に一度のカリーブルストの日」はボスとStefanと。「もし、ドイツ語を習得したいと思っているんだったら我々もヘルプしながら会話するようにするけど。」というありがたいお言葉をいただいてドイツ語の話題になりました。「習得したいと思っているんだけど、まずヒアリングが大変だし、あとはグラマー(いわゆる4つの格ですね)もなかなか理解しにくいし …」みたいな話をしたら、まず「北ドイツの人たちは単語の後半を省略するから聞き取るのが大変かもね」、ということを言われました。例えば(ごく単純な例ですが)「nicht」という単語があったら、「nich…」くらいまでしか発音しないので、話の流れから単語を予測しているのだそうです。格については「ドイツ人でも時々曖昧になるから心配しなくてもいい」と言われたのですが、これも大丈夫なのかなあ?それから、ドイツ語の単語が連結されてどんどん長くなるというのは知っていたのですが、文自体もいくつかの文が連結されて長くなっていくことがあるのだそうです。「あいつ(とあるエンジニア)のレポートは3ページくらいで一つの文になっているからなあ …」という冗談も言っていました。 まあ、だんだん聞き取れる単語の数が増えてきて、それによって内容も少しずつわかることがあるのですが、先は長いです。 ***** 夕飯後、ワインをちびちび飲みながらDVDで「ベルリン・天使の詩」を見ました。 ベルリン・天使の詩 デジタルニューマスター版 [DVD] 率直な感想としては、いまいちピンと来ませんでした。前半(天使が天使であるとき)の形而上的な会話と、後半(天使が地上に降り立ったあと)のラヴストーリーのちぐはぐさが気になります。眠気を誘う(笑)前半をこらえると、いざ人間となった思いを遂げようとする(元)天使のエピソードが始まるのですが、前半の踏みしめるような緊張感に比べるとなんとも軽過ぎるように思います。加えて、いちばん最後の男女二人の会話はこの映画の本質的なところを語らせ過ぎなのではないかと。このアンバランスさも狙いなのかも知れませんが、もうちょっとまとめようがあったのではないかなあ。 もちろん素晴らしいシーケンスもたくさんあります。要所要所を締めるピーター・フォークの演技はやはり彼でなければダメだったのでしょうし、冒頭でカイザー・ヴィルヘルム教会の上に立つブルーノ・ガンツを見上げるシーンとか、まだほとんど草原だったポツダム広場でのシーンも美しいし。しかし、サーカスとはなぜ宿命的に哀しいのでしょうか。 あと細かいのですが気になった点。DVD自体はリマスターされて画質は綺麗になっているのですが、アメリカのマスターを使っているようで、冒頭でタイトルが「Wings of Desire(英題)」が出ると、ちょっとガクッときます。やはり原題(ドイツ語)の「Der Himmel über Berlin(The Sky over Berlin)」でないと。
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予習復習
前にも書きましたが、基本的にドイツに住み始める時にはCDを持って来ないという方針を立てました。そもそも全部持って行けるわけがないので、「仕分けが面倒くさい」「仕分けたところで持ってきて聞かないCDもあるし、持って来なくて聞きたくなるCDもあるだろう」ということで、頭に浮かんだものからできるだけMacに取り込んで日本を離れたわけです。今のところ持って来るのを忘れた(Macに取り込む時に思いつかなかった)もので激しく後悔しているのはバルトークの管弦楽作品(《管弦楽のための協奏曲》、《中国の不思議な役人》、《弦チェレ》、《かかし王子》など)くらいなので、何とかなっているのかなと。 で、ドイツに来てからも「CD買うならコンサートへ行こう」という方針で、なるべくCDは買わないようにしていたのですが、やはり予習と復習(特に予習)はしっかりやっておいた方が楽しいわけで、少しずつCD購入枚数が増えつつある今日この頃です。まあ、以前のように「所有したいCD」を買うのではなくて「聞きたいCD」を買っているので、いわゆる「未聴の山」が少ないのはいいことです。(余談ですが、読書で言うところの「積読(つんどく)」に対応する言葉ってないんですかね?) ということで、当面予習したいと思っているのはベートーヴェンとブラームスのヴァイオリン協奏曲です。前者は意外と入手できる演奏が限られているんですね。個人的好みからクレーメルの演奏にしてみました。 Violinkonzert/Violinromanze Nr ネヴィル・マリナーとの共演による1980年の録音。amazon.deだと5.95ユーロで買えました。例の奇天烈作曲家アルフレート・シュニトケが書いたカデンツァを弾いているということで気になっています。 111 Years of Deutsche Grammophon/Various (Coll) ブラームスのヴァイオリン協奏曲は、この55枚組に含まれているアンネ=ゾフィー・ムターとカラヤン/ベルリン・フィルのものにしました。ドイツ・グラモフォンレーベルの創立111周年を記念して作成されたボックスです。74.95ユーロだったので今のレートだとちょうど10000円くらいですね。このレーベルのベストセラーを俯瞰できることを考えれば安い買い物なのかなと。アッバード/ウィーンフィルによるブラームスのハンガリー舞曲集とか、クライバー/ウィーンフィルによる《運命》とか、ヨッフム/ベルリン・ドイツ・オペラの《カルミナ・ブラーナ》とか、気にはなっていたものの長い間手を出しあぐねていたものをまとめて聞けるのも魅力です。幸いというか、やはりというか、手持ちのCDとのダブりはありませんでした。微妙にかすったものはありました(笑)。ミケランジェリによるドビュッシーの前奏曲集。私は同じピアニストの《映像》《子供の領分》は持っていたので。
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ロンドン日記(その2)鉄ちゃん in ロンドン
さて、前日と同じように地下鉄は止まっています。コンサートが開かれる Cadogan Hall の最寄り駅は Sloane Square なのですが、この駅にとまる Circle Line も District Line も動いていません。幸い、ホテルのある South Kensington 駅からは一駅分なので Sloane Square まで歩いてみることにしました。コンサートのチケットはオンラインで予約できたのですが、郵送はイギリス国内だけということだったので、会場の確認がてらチケットをピックアップしようと思ったわけです。 Sloane Square は高級ショップが立ち並ぶ広場のようなところです。会場の Cadogan Hall はそこから少し奥まった場所にあります。着いてみたらチケットオフィスは午後3時から開くとのこと。ちょうどピアノを搬入しているところでした。 しかたがないので、Knightsbridge まで歩き、そこから地下鉄に乗って Covent Garden へ行き、交通博物館へ行ってみることにしました。日本の鉄道博物館よりは小規模ですが、馬車から始まって、地下鉄、バスなど、ロンドンの交通の歴史を時代順に見ていくことができます。日本とは違う意匠の乗り物がたくさんあって、かなり楽しめました。 一回りした後お土産コーナーへ。主に息子のためにいろいろお土産を買い込みました。 雨も激しくなってきたので昼食は近くのパブ風のレストラン(?)へ。他のお客さんはそろそろハイティーを嗜もうという時間ですが、反射的にビールを注文してしまいました(文句あるか)。フィッシュ・アンド・チップスを食べたかったのですが、少しカジュアルなお店だったのでありませんでした。代わりに注文したのがフィッシュケーキなるもの。魚のすり身とジャガイモを混ぜて揚げたものです。 メインディッシュの量が上品でしたし、雰囲気的にデザートを頼んだ方がよさそうだったのでエスプレッソとデザートを注文しました。(なんかカスタードの海に沈むゴン太くんみたいですが …) 悲しい性のため、近くに CD ショップがあると入らずにはいられません。Covent Garden にあった HMV に入ってみることにしました。イギリス記念ということで。 Welcome to the Pleasuredome 懐かしいですね。リマスター盤が安く売られていたので買ってみました。同性愛を歌って放送禁止になったデビューシングル《Relax》、東西冷戦を茶化してこれまた放送禁止になった第2弾シングル《Two Tribes》の出来は素晴らしいのですが、それ以外の作品がこんなにもつまらなかったこと(笑)を再確認できました。やはり、この2曲の怒涛のバージョン/ミックス違いを集めた盤の方が楽しいかも知れません。 Odelay これはイギリスではないのですが、上記の FGTH とあわせて10ポンドだったので。確か、ミュージックマガジン誌が選ぶ1990年代のベストアルバムに選ばれていたような気がするので聞いてみたかったのです。 Manafon デヴィッド・シルヴィアンの最新アルバム。前作「Blemish」がえらく気にいったので。前作ではデレク・ベイリーが一人でバックを務めていたのですが、今作では大友良英さんやフェネスなどのアンサンブルがバックを務めています。作風は前作と変わっていません。ウェーベルンあたりの歌曲と並べておいても違和感がなさそうな、とにかく抑制された音数です。 The Official […]
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おいでませハンブルクへ(第3回その1)
今週も日本からお客様が来ています。私も日本にいた時は彼らのチームに属していて、今の勤務先とのやり取りをやっていました。今も仕事上はいちばん密接に関係している人たちです。そういうわけで、今週一週間はほとんど缶詰めで一日中打ち合わせを行うことになりそうです。 夕食は、例の(日本人が来ると毎回連れて行く)Rahlstedt駅近くのアジア料理屋に行きました。 それから、お言葉に甘えて日本から以下のCDとDVDを持ってきてもらいました。 GOLDEN☆BEST 山口百恵 コンプリート・シングルコレクション 例の「ザ・ベストテン 山口百恵 完全保存版 DVD BOX」に触発されて以来、ちゃんと楽曲を聞いてみたいと思っていたのですが、いやいや、想像以上に素晴らしい内容でした。歌唱力という意味ではもっとうまい歌手もいるのでしょうが、ちゃんと歌い方を考えて歌っているんだなあ、という印象です。いわゆる「アイドル歌手」というカテゴリーはもはや死語になっているのだと思いますが、「アイドル歌手」がイコンとして機能していた時代、つまり誰もが歌手としてのスポットライトを浴びることができるわけではなくて、素材として見いだされて、磨き抜かれて、独自の世界観を打ち出すことができた人だけが生き残れた時代の迫力(これは本人だけでなくスタッフも含めた意志という意味で)を再確認できます。はっきりいってデビュー曲はほとんど印象に残らない曲なのですが、そこから軌道を修正しながら確固たる個性を獲得するまでの道筋には畏敬の念すら感じます。懐古趣味も多分にあるのかと思いますが、一曲にかけられた手間が昨今のヒットチャートとは全然違うのだなと思いました。 ビトウィーン・マイ・ヘッド・アンド・ザ・スカイ 日本盤は一曲多いらしいので。コーネリアス周辺がバックアップしていることに興味を持ちました。 The Silken Tent 教授の「out of noise」に参加した古楽器演奏グループ。来月ハンブルクで演奏会があるので予習がてら買ってみることにしました。commmonsから出るくらいだから海外盤もあるのかと思って探していたのですが、今のところ見つかっていません。 ***** 先日、ベルリンに行ってから無性に「ベルリン・天使の詩」を見たくなりました。ついでに「パリ・テキサス」も見直してみたいと思いました。前に見た時にはまだ息子は生まれていなくて、息子が生まれた今あらためて見返したら絶対号泣してしまいそうな気がしているのですが(笑)。で、噂に聞く「都会のアリス」はまだ見ていなかったし、「パリ・テキサス」と同じ監督/脚本で20年ぶりに撮ったという「アメリカ、家族のいる風景」もなかなかよさそうです。というわけでヴィム・ヴェンダース4連発です。せっかく持ってきてもらったので、年末年始の帰国前に全部ちゃんと見ます(宣言)。
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土曜日恒例の買い出し+α
そういえば来週の土曜日からロンドンに遊びに行く予定なのですが、2泊程度の旅行に行くためのカバンを持っていないことに気付きました。それも含めてちょっと買い出しをしないといけないと思い、例によって午前中に掃除洗濯をしてから街中に出かけました。 まずは電化製品やCDを見にSATURNへ。買ったCDたちです。 The Fall ノラ・ジョーンズの最新アルバム。ふと気になって、iTMSで試聴してみたらけっこう気に入ったので買ってみました。デラックス・エディションには5曲入りのライヴCDが付いてきます。 ブルーノートからリリースされているのですが、もはやジャズではないですね。非常に上質なポップソングと言えると思います。たいそう話題になったらしいジャズシンガーとしてのファーストアルバムは聞いていないのですが、ここにはほとんどジャズ臭さはありません。 ライヴCDはカバー曲のみで構成されていて、ウィルコ、ジョニー・キャッシュ、キンクスのカバーとのことですが、ライブなので多少ラフです。本編の方の端正な音作りの方が印象に残ります。 Playing the Piano 教授のアルバムのインターナショナル版とのことです。ピアノでのセルフカバー集「/04」と「/05」からのピックアップに新録音2曲(《Bolerish》と《水の中のバガテル》)を収録したものです。これも通常盤とデラックスエディションがあって、デラックスエディションには最新オリジナルアルバム「out of noise」がついてきます。 グバイドゥーリナ:最後の7つの言葉/シレンツィオ/イン・クローチェ 「20世紀音楽 クラシックの運命 (光文社新書)」(宮下誠)という本でグバイドィーリナの代表作として紹介されていた《十字架上の最後の7つの言葉》という作品が収録されていたので買ってみました。まあ、NAXOSだし、気軽に買えます。ちなみにSATURNではNAXOSのCDは基本的に5.99ユーロで売られています。日本円換算でもかなり割安感がありますね。例の日本人作曲家選輯も少しありました。 それから、iPodのイヤホンが壊れたので(本当に簡単に壊れません?)代わりのものを。よくわかりませんが、AKGのK 331というモデルがワゴンセールで叩き売られていたので買ってみました。とりあえず音を出してみたところ、特性が少し低音に寄っているというか、ドンシャリというよりはわりとふくよかな音が出ると思います。まあ、エイジングでどう変わるかわかりませんが。 あとはMac用に新しく出たMagic Mouseを買ってみようと思ったのですが、残念ながらありませんでした。品切れなのかな?デモ機には使われていたのでちょっと触ることはできました。Snow Leopardは迷って結局買わず。やはりMouseを買うタイミングで一緒に買おうかな。 昼食はSATURNからカールシュタットへ行く途中にある「ダニエル・ヴィッシャー(Daniel Wischer)」で。ドイツ赴任後最初の休日や、家族が訪ねてきたときにも行ったシーフードのおいしいお店です。少し時間をずらして午後3時くらいに行ったのですが、それでも店内はほぼ満席でした。 アプフェルショーレ(リンゴジュースのソーダ割り)と、何と言いますか「まぐろハンバーグ」のようなものを食しました。まぐろをミンチ状にしたものをこういう形にして揚げたものです。レモンと塩で食べるとおいしいです。 このDaniel Wischerがあるシュピターラー通り(Spitalerstraße)は、中央駅からハンブルクの中心部へ行く通りなのでいつも大勢の人たちで賑わっています。そして、そろそろクリスマスのための出店の準備が始まっているようです。 その後、カバンを買うためにカールシュタットへ。最初はTUMIでも買ってみるか、と勇んでいたのですが、さすがにそこまで踏み切れず、サムソナイトの小さめのキャリーバッグにしてみました。SAHORA TRAVELというモデルです。キャリーがついていて転がせること、ジャケットをあまり折り畳まずに収納できること、そしてできるだけ小さく軽く、という条件に合うバッグの中ではサムソナイトがいちばん気に入りました。実は、かれこれ10年以上使っている(まだ過去形になっていないよな?)布製のキャリーバッグもサムソナイト製で、さすがに角の方は擦り切れてきているのですが、まだまだ問題なく使えています。 アジア食材店では「青しそドレッシング」と各種釜飯の素などを。 そのあとは例によってWandsbekのカールシュタットで週末の食材の買い出し。来週はまたまた日本からお客様が来ることになっているので、今週は少し控えめでした。
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マイルス・デイヴィスの箱
例の MILES DAVIS / The Complete Columbia Album Collection 71枚組(52点のオリジナルアルバム計70枚とDVD1枚)を思案していたら、こんなのを思い出しました。 The Complete Live at the Plugged Nickel 1965 マイルス、ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスという、いわゆる「黄金のクインテット」が1965年12月の22日と23日にシカゴのライヴハウス「プラグド・ニッケル」で行ったライヴ7セット(22日に3セット、23日に4セット)を完全収録したボックスです。22日の第2セットのみCD2枚に収録されているのでトータルでは8枚組です。 以前は断片的に3枚(あれ?4枚かな?)のアルバムがリリースされていたのですが、マイルスの死後、1992年にまず日本国内のみの発売で「コンプリート」と銘打たれた7枚組がリリースされます。最初にリリースされたボックスは黒色で私はこれを買いました。その後1994年に同内容で箱が青色になったものが再発されました。 …が、実はこれらは「コンプリート」ではなかったのです。ライヴを切れ目なく録音するために、マスターテープの交換時にはサブのテープレコーダーを使って録音していたのですが、上記のボックスをリリースした時には見つかっていなかったリールがあったので、不足部分のソロを編集でカットして収録していたのだそうです。 で、それらが無事見つかって正真正銘の「コンプリート」が発売されたのが1995年。さすがに似たような国内盤を3回出すわけにはいかなかったのか(しかも7枚組だったものが8枚組になっている)、日本国内盤はリリースされずアメリカ盤のみでした。国内盤ファーストプレスを持っている身としては、さすがに内容の90%が同じボックスを買い直すのは優先度を低くせざるを得なかったので見送っていました。 そんなこんなで気がついてみると廃盤。なくなると欲しくなるたちなので(笑)、いろいろ調べてみたのですが、結構なプレミアがついていたので、これまた様子見で買うのを控えていました。 で、先週、71枚ボックスを思案しながら amazon.de を眺めていたら、このプラグド・ニッケルのボックスが、中古ですがそこそこ納得できる値段で出ていたのでポチっとやってしまいました。そのボックスが今日到着。すでにリリースされてから10年以上経っているのでそれなりの経年変化は認められるのですが、大きな傷や汚れもないし、CDの盤質も問題ないし、まあ、いい買い物だったかなと思っています。 内容ですが、よく言われるようにジャズというフォーマットの極北に位置する演奏です。曲はもはや、テーマだけを残した最低限の入れ物に過ぎず、その中で限りなく自由なインプロヴィゼーションが繰り広げられます。(どこで読んだんだっけかな?)マイルス・グループの申し合わせ事項として「コードを無視しない」というのがあったらしいのですが、まさに「フリー・ジャズ」と「ジャズ」の境界線上でマイルスと他のメンバーがせめぎあっているように聞こえます。(「自由なインプロヴィゼーション」と「フリー・ジャズ」は決して同じ意味ではないので、念のため。) あと、非常に臨場感溢れる録音も、小さなライヴハウスに充満する熱気のようなものをうまく表現していると思います。グループが緊張感みなぎる演奏をしている時でも、キャッシャーの音がするは、グラスのかち合う音がするは、客がだべっている声がするは、で面白いです。 … で、まだ71枚組の結論は出ていません …
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クラフトワークの箱
先週の金曜日にクラフトワークのリマスター盤のボックスセットが届きました。 The Catalogue オリジナルアルバム8枚が収録されています。CDサイズのボックスかと思ったら、ほぼLPジャケットサイズで4枚のCDが以下のように収納されるようになっています。つまり各スペースには2枚ずつCDが入っています。 今回のリマスターを機にそれぞれのジャケットはシンプルなグラフィックに変更されたのですが、この紙ジャケットは二重になっていて、中からオリジナルジャケットが出てくるようになっています。「ヨーロッパ特急」のジャケットはインターナショナルバージョンなのかな?ドイツ盤はモノクロ写真で別構図だったような気がするのですが。それから各アルバムごとの大判のブックレットも入っていました。 比較対象の旧版音源が手元にないので音質は比較しようがないのですが、まあ、クリアになった印象はあります。 各国語バージョンを整理してリリースして欲しかった気はしますが、特にボーナストラックはありません。(あまり詳しくないのでアレですが)唯一手が入っているアルバムは「エレクトリック・カフェ」。(おそらく当初の意図通り?)「テクノ・ポップ」というタイトルに変更されて、《テレフォン・コール》と《セックス・オブジェクト》の間に《ハウス・フォン》という曲が追加されています。《テレフォン・コール》のアウトロというか、リプライズというか、パーカッシヴなリミックスというか、比較的まったりとしたテンポが多いクラフトワークにしてはアグレッシヴでかっこいいです。 というわけで、さっそく《アウトバーン》を聞きながらアウトバーンで通勤しました(笑)。 ***** (後日付記)ブログのアクセスログで、《アウトバーン》に出てくる「fahr’n」の意味を調べている方がいらっしゃったようなので書いておきます。「fahr’n」は「fahren」の短縮形なので、この曲の有名なフレーズ「Wir fahr’n fahr’n fahr’n auf der Autobahn」は英語で「We drive, drive, drive on the autobahn」(僕らはアウトバーンをドライヴ、ドライヴ、ドライヴ)になります。
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私 vs 焼き肉(第3回戦)
というわけで前回の雪辱戦です。相手も同じカールシュタットのシュニッツェル用牛肉。今回は事前工作として前日から韓国焼き肉のタレに漬け込んでおきました。いやあ、想像以上にうまかったです。炊きたてのご飯と韓国海苔で幸せでした。 ***** amazon.com から CD が届きました。案の定、会社の受付から「17.08ユーロ立て替えているので払って下さーい」という連絡が。148.45米ドルに対して17.08ユーロなので、前回のビートルズと同様に20%弱の関税が取られるようです。 Sideman’s Journey 詳細な内容は「通常盤より3曲多いCD」「30人以上のアーティストとのセッションを追ったメイキング(まさにサイドマンの旅ですな)」「68ページの豪華冊子」「直筆サイン入りアートプリント」だということです。パッケージにはわざわざ「Disc Made In Germany」と書かれていました。ドイツから大西洋を越えてアメリカへ行って、またドイツに帰ってくると半額になるのが不思議です。 それから、ショッピングカートに入ったままだった近藤譲さんのオペラ「羽衣」を。流し聞きですが器楽曲の方が面白いなあ。
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グバッ・ドビュッ・ボブッ
さて、そろそろたがが外れてきました(笑)。amazon.de で買ったもの。 Gubaidulina: Am Rande des Abgrunds; De Profundis; Quaternion; In croce Sofia Gubaidulina: ‘Stimmen… Verstummen’, Symphony in 12 movements; Stufen 先日聞きに行ったグバイドゥーリナの作品展の復習用として。7つのチェロと2つのアクアフォンのための《破滅に瀕して》、12楽章の交響曲《声 … 沈黙 …》が収録されている CD です。やはり、空間芸術としての生演奏のダイナミズムを CD で体感するのは難しいですね。特にグバイドゥーリナの作品にはそういう傾向が顕著だと思いますので。 Orchestra Works 先日買ったヤンソンスのラフマニノフ交響曲全集/ピアノ協奏曲全集に入っていたカタログを見て欲しくなったので買ってしまいました。マルティノン/フランス国立放送管弦楽団&パリ管弦楽団が録音したドビュッシーとラヴェルの管弦楽作品集8枚組です。全集ではないような気がする(純粋な管弦楽作品としては全集なのかな?)のですが、主要な作品はこれでほとんど聞けるので問題ないと思います。実はドビュッシーの交響詩《海》というと、このマルティノン/フランス国立放送管の演奏が刷り込まれています。最初に買った LP (CD ではない)はアンセルメ/スイス・ロマンド管の演奏で、それはそれで悪くなかったのですが、アンセルメの柔らかな輪郭を持つ録音と比べて、マルティノンの録音はエッジの立った、かなりアグレッシブな演奏です。最近の録音とは違う、ちょっと前時代的なバランスのサウンドが、実はこの作品の持つ色彩感をうまく引き出しているような気がします。その昔、ドビュッシーはマルティノン、ラヴェルはクリュイタンス、が決定盤と言われていた時期がありました。マルティノンのラヴェルはどんな感じなのでしょう?ドビュッシーと同じようなアプローチだったらきっと気に入るような気がします。 ところで、このセットは8枚組でおよそ3000円なのですが、私はその昔《海》が収録された盤(カップリングはこのセットと同じです)を1枚3000円(ひょっとするとそれ以上)で買ったような気がします。現代作品はそもそもの音源が少ないのでレギュラー盤を買うしかないのですが、ドビュッシーやラヴェルのような超有名曲は廉価盤で十分に楽しめるように思います … というわけで、同じシリーズのケンペ/シュターツカペレ・ドレスデンのコンビによるリヒャルト・シュトラウス管弦楽作品集にもちょっと惹かれています。 Christmas in the Heart ボブ・ディランの最新作。ジャケットからも想像がつくと思いますが、クリスマス・ソング集です。どうしてしまったんでしょう(笑)?ディランが歌う《ウィンター・ワンダーランド》とか《リトル・ドラマー・ボーイ》とか、かなり想像しにくいのですが。 ***** 買い物メモ。いつものように「EDEKA」で買い出しをしたのですが、ちょっと気になったものを備忘を兼ねて貼っておくことにします。 パン屋で。ドイツ風のホットドッグのようなものですね。初めて見たのですが、おいしそうだったのでつい買ってしまいました。ベースになっているパンの名前、何て言ったかなあ?通常は丸く作られるプレッツェルを長くしたような形のパンです。その上に、キューリとディルのサラダ、マヨネーズ、ソーセージ、ケチャップを順に乗せ、最後にオニオンチップを山のように振りかけてあります。実際なかなかおいしかったのですが、きっとものすごいカロリーだと思います。あと、私は自宅に持ち帰って食べたのですが、通常のテイクアウトできれいに食べるには高等テクニックが必要だと思います。 それから、今のところ(… ってそんなにたくさん食べているわけではありませんが)いちばん気に入っているポテトチップスです。次に買いにいった時に忘れないように画像を貼っておきます(笑)。ナチュラルタイプ(じゃがいもを薄く切ってそのまま揚げたようなやつ)で、日本のものよりかなり薄くなっています。味もシンプルな塩味のみなので私好みです。