Category: 鉄ちゃん

  • 9/30の徒然

    昨日に続いて鉄ちゃんのお話。 昨日行った鉄道模型店に置いてあったチラシによると、9/29と9/30にハンブルク歴史博物館で鉄道模型の催し物があるらしい。 天気もいいことだし、ちょっと出かけてみた。 最寄り駅はザンクト・パウリ駅。車で行ったのだが休日とはいえ路上駐車をする場所を探すのにちょっと一苦労した。 そういえば、どこかで読んだことがあったような気がするのだが、この博物館にある鉄道模型のジオラマも規模が大きい。ハンブルクでは他にも「ミニチュア・ワンダーランド」という有名な鉄道模型ジオラマの展示施設があるが、「ミニチュア・ワンダーランド」がHOゲージであるのに対して、歴史博物館は一回り大きい1番ゲージ(で日本語訳は合っていますか?)の模型が使われている。その分、精密になるし、迫力もある。 息子は片隅に置かれていた自由に動かせるHOゲージの小さなジオラマにはまる。一緒に遊んでいた初対面の男の子と意気投合してしばらく一緒に遊んでいた。 さて、そのチラシに書かれていた催し物は博物館の中庭を使って行われていた。 いろいろな同好会がジオラマを広げて展示している。(きっと愛好者は人に見せるのが好きなのだろう。) ここで鉄道模型には一般的なHOゲージやNゲージ以外にもたくさんの規格があることを知った。博物館の施設でも使われている1番ゲージ、HOとNの中間的な大きさのTTゲージなどなど。息子がいちばん興味を持ったのはかつていちばん小さい規格だったZゲージである。(今はそれよりわずかに小さい規格があるらしい) HOゲージの軌間(2本のレールの幅)が16.5mm、Nゲージが9mm(Nゲージの「N」が nine から来ていることも初めて知った)であるのに対して、Zゲージの軌間は6mm。なので、テーブルの上くらいのスペースでも立派なジオラマを作ることができてしまう。 やはり、日本での普及度や日本での入手性を考えると、これから我が家で推し進めるべきなのはNゲージなのかなあ、と思ったしだい。  

  • 9/29の徒然

    いつものようにまったりとした休日。 午前中の勉強が終わったあと、息子が鉄道模型「メルクリン(Märklin)」のカタログを引っ張り出してきて何やら思案を始めた。「スターターキット」というものがあって、今まで貯めたお金でそれを買いたいとのこと。 [rakuten]iroha-shop:10647943[/rakuten] よくよく見てみると線路の規格はHOゲージなのであるが、車両はプラレールと同じように電池を内蔵して自走し、それをリモコンでコントロールする、というものらしい。 これを言い出したのが土曜日のお昼頃。メルクリンの公式ホームページでハンブルク周辺の取扱店を探してみる。ドイツでは模型店に限らず小さなショップは土曜日は午前中のみの営業が多いので、今から行ける店は限られている。前に行ったことがあるシェーネフェルト(Schenefeld)の模型店が自宅からはいちばん近いのであるが、今からでは間に合わないことがわかった。ひとまず、アルスター湖の東側、ウーレンホースト(Uhlenhorst)のあたりに午後2時までやっているショップを見つけたのでそこに行ってみることにした。 ショップは本当に趣味でやっているような感じの小さなお店だった。中古の模型がたくさん並べられていて新品のモデルはあまり置かれていない。店員さんに問い合わせてみると「もう少し先に行ったところにメルクリンをたくさん扱っている店があるよ。」と教えてもらう。商売敵であろうお店を簡単に教えてくれるのだなあ … 妻も息子も私もドイツ語のヒアリング能力はおぼつかないのであるが、みんなの意見を総合すると「右に行って左に曲がって少し行く」ということらしいことがわかった。どうでもいいことだが、このあたりはモーツァルト通り(Mozartstraße)とかベートーヴェン通り(Beethovenstraße)とか作曲家にまつわる名前がつけられた通りが目につく。というわけでベートーヴェン通りに沿ってお店を探すことにした。 少し行くと「新装開店」と張り出された模型店を見つけることができた。先ほどのお店に比べると垢抜けていると言うか近代的と言うか … 息子が探していた商品も置かれていて、しかもセールで安くなっていた。ちなみに定価は49.95ユーロ(約5000円)なのだが、売価は39.95ユーロ(約4000円)だった。 カタログやらステッカーやらをたくさんもらって、店頭に飾られているジオラマを操作させてもらって息子はかなりご満悦。店の外では新装開店を記念してか、飲み物やケーキが振る舞われていたので(ドイツではよくある光景)、我々もコーヒーと手作りケーキをごちそうになる。 しかし、率直に言って「禁断の森」に足を踏み入れてしまった。HOゲージの鉃道車両は確かにうっとりするくらい素晴らしく精巧にできているのであるが恐ろしく高価である。蒸気機関車などは1台で数百ユーロ(数万円)もする。また、日本に帰ったらこんなのを広げられるほどのスペースもない。いつかはプラレールを卒業する日が来るのでは?と思っていたのであるが … ***** ドイツブンデスリーガ。HSVはホームでハノーファーと対戦した。意外にチケットが売れていて、気がついた時にはもう家族3人では席が取れなかった。 前節でやっと移籍後初ゴールをあげたルドネフス(ラトヴィア人で、昨年のポーランドリーグの得点王)が今節も得点をあげ(やはりアシストはラフィー)、1-0で勝利。ハノーファーの酒井はベンチ入りしたものの出番はなかった。 開幕3連敗のあと、勝ち(しかも相手は昨年の王者BVB)→引き分け→勝ちと、やっと調子が乗ってきた。ラフィー(ファンデルファールト)が加入してから確実に勢いがついてきている。これからフュルト、シュトゥットガルト、アウグスブルク、と低迷しているチームとの対戦が続くのでここは確実に勝ち点を取っておきたい。 そして、そのあとに続くバイエルンミュンヘンとの試合を観戦予定。  

  • 女子ワールドカップ観戦記(ケルン編)

    さて、一夜明けて日曜日。ドイツでは日曜日はほとんどのお店が閉まってしまうので、この日は買い物はできない。というわけで、いわゆる観光地に行こう、ということで息子の友人家族と一緒にケルン観光をすることにした。 ドイツに来た当初から漠然と「ケルンに行って大聖堂を見てみたい」と思っていたのであるが、2年経ってやっと見ることができる。(やっぱり基本的に腰が重いんだなあ …) 高さの点では以前訪れたことのあるウルム大聖堂の方が高いらしいのであるが、このケルン大聖堂の規模は圧巻である。その聖堂の大きさと比べて周辺の広場はそんなに広くないので、まさに「そそり立つ」という感じの威圧感がある。 そして、みんなで塔に登る(笑)。509段だそうで。体力ないし、高所恐怖症だし、で上からの写真はあまりありません(笑)。もっともかなり厳重に防護柵がはりめぐらされているので眺めはあまりよくない。 その後、チョコレート博物館へ。ケルン大聖堂からは「ショコエクスプレス」という、遊園地にあるような小さなバスで行くことができる。 スイスのチョコレートメーカー「リンツ(Lindt)」が運営しているようで、カカオがどうやって収穫されるかから始まって(カカオの木を実際に見られる温室もある!)、チョコレートの製造工程、広告など多岐に渡った展示が楽しめる。展示に感化されてカフェテラスではしこたま注文したが、これはちょっとやり過ぎだったなあ … ケルン大聖堂に戻ってきたところで友人家族とは別れ、それぞれに帰途につく。 うちは例によってちょっと鉃道ウォッチング。ケルン大聖堂はケルン中央駅のすぐ近くにある。そして、ケルンからはオランダ、ベルギー方面へ高速列車「タリス(Thalis)」が発着しているのである。 ***** 基本的にはアウトバーンを使ってハノーファー経由でハンブルクに向かう。 ところで、今使っているカーナビはアウトバーンに乗ると平均時速120kmで到着時間を推測するらしい。120km以下で走っていると到着予定時間がどんどん遅くなっていく(笑)。このルートは途中で何カ所か最高速度が無制限の区域があるので、その区間では150kmくらいで走っていても大きな車にはぶち抜かれる。しかし、このくらいの速度で走っていてもストレスを感じないのでドイツでは長距離ドライブがやりやすい。1車線が広いとか、カーブがゆるやかだとか、一般のドライバーが多い週末には大型車の通行が制限されている(許可がないとアウトバーンを走れないらしい)とか、いろいろな要因がありそうだ。 日本では浜松から東京(約250km)を走るのも躊躇していたのだが、1泊2日で1000kmを走ってしまうのもだんだん慣れてきているような気がする。

  • 帰省第二日目

    午前中は義父の法事へ。 昨年までは時おり窓の外を通過する電車に気を取られて落ち着かない様子を見せていた息子であるが、今年はかなり落ち着いていた。待ち時間の間にお坊さんのお孫さんに紙飛行機を折ってあげたりして、それなりに成長しているのがわかる。 午後からは由布院へ移動。ところで「由布院」と「湯布院」はどう使い分けているのだろう? というか、由布院へ行く目的の半分くらいは特急「ゆふいんの森」に乗車することなのであった。無事1号車の1列目の指定券をゲットでき、こんな感じで2時間ほどかけて由布院へ。 宿泊は「オーベルゼ レ・ボー」という楽天トラベルでは非常に評価が高かった宿。夕食は「豚しゃぶ+関アジ+その他たくさん」というメニューで、またもや過食気味。本当にやばいっす …

  • Home again

    日本にちょっと帰っていた妻と息子が今日の夕方ハンブルクへ帰ってきました。 妻の荷物はほとんど食品で、なかなかハンブルクで買えないものを仕入れてきたようです。例えば、 錦松梅のふりかけ。ひょっとしてデュッセルドルフあたりに行けば売っているのかなあ? おいしい紅茶。 大量のふりかけ。 大量のおやつ。 ゴマすり器。普通のゴマは現地のスーパーマーケットでも売られているのですが、すりゴマはなかなか売っていないのだそうです。こちらのアジア食材店で見つけたゴマすり器がかなり高かったので、日本へ帰ったタイミングで買ってきたとのこと。 残念ながら「桃ラー」は見つけられなかったそうなので、パチモンというか二番煎じの商品を。それから自分で作るキットも売られていたそうなのでそれも買ってきたようです。 息子は息子で、新しい京成スカイライナーのチョロQとか、VooVというシリーズのおもちゃで新幹線が「関空特急 はるか」に変身してしまうやつとかにご満悦でした。 私が持って来てもらったものたち。 「黛敏郎の世界」(本)。氏の作品リスト、評論などがまとめられている。NAPPさん(作曲家の中橋愛生さん)が吹奏楽作品についての評論を書いているらしい。どうでもいい話ですが、若き日の黛さんって「さかなクン」に似ていませんか? 「芥川也寸志―その芸術と行動」(本)。こちらは芥川也寸志さんについて作曲だけではなく音楽教育、著作権保護なども含めた活動をまとめた本です。私のホームページからamazonのアフィリエイトで購入された方がいたのですが、けっこうとんでもない値段がついています(今日現在で39800円)。他の古書サイトで調べてみたらもっと安い値段(0が一つ取れるくらい)で出ていたので後学のために買っておくことにしました。 「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」(DVD-R)。実家に頼んで録画しておいたもらったものをDVD-Rに落として持って来てもらったんですが … 見れないぞ … 「ハイパービートルズ 3 ノルウェーの森」(CD)。その昔、「ハイパービートルズ」というシリーズで4枚のCDが出ていました。ピアニストの高橋アキさんが内外の著名な作曲家にビートルズの作品のピアノアレンジを委嘱し、それをレコーディングするというものでした。2枚は持っていたのですが、まだ持っていないものが2枚あったので、この機にオークションで手に入れておこうと思ったわけです。数年前、確かお茶の水の三省堂の前で中古CDのワゴンセールが行われていて、この「ハイパービートルズ」シリーズ4枚が破格の値段で売られていました。「帰る時に買おう」と思って三省堂に入り、帰る頃にはすっかり忘れていたのは「人生における後悔ベスト10」に入るくらいの悔恨でした。欲しいものは見つけた時に買いましょう。 「ピタゴラスイッチ うたのCD」なぜ、この番組では「ピタ」と「ゴラ」と「スー」しかいなかったのか、謎がやっと解けました(笑)。おおむね満足ですが、収録時間がちょっと短いようなので「フレーミー」は歌なしのバージョンもあった方がうれしいなあ。まあ、「うたのCD」なのでしょうがないのかも知れませんが。 「大いなる秋田」東京公演のCD/DVD。勢いで買ってしまったのでした。経緯はこちら(http://www.akita-great-tokyo.org/)にありますが、この作品は秋田県が石井歓氏に委嘱した吹奏楽と合唱のための組曲です。 芥川也寸志―その芸術と行動

  • 結婚披露宴

    というわけで弟の結婚披露宴へ。 親族の集合時間は12時30分ということなので少し時間があります。妻が買い物をしている間、私と息子は恒例の鉃道ウォッチング。ブルートレイン「あけぼの」を見ることができてご満悦のようでした。それから超ローカルな話題で恐縮ですが、最近は長岡から新潟経由で吉田まで行く列車があるんですねえ。 ***** 披露宴の前には久しぶりに会う親族に近況報告と息子の顔見せなどを。 披露宴では一応新郎の兄らしく、各テーブルへの挨拶とか、写真撮影とかに徹していました。思い返せば、人生の半分以上を弟とは離れて暮らしているわけで、出席しているほとんどの方が私よりも弟のことをよく知っているのではないのか、とふと思いました。そのせいなのかわかりませんが、弟が奥さんをもらって家庭を持つということに対して実感がわきません。「全然里帰りしていないお前に言われたくない」と言われそうですが、末永くお幸せに。

  • 大阪→浜松(および飲み会)

    予定になかったのですが、早朝の新幹線に乗るために新大阪駅へ。 前日、新幹線の車内販売で新幹線の携帯ストラップを買い、おまけにシールをもらいました。そのシールの裏に「500系こだまの最後車にミニ運転台を設置、運転手の帽子をかぶって記念撮影できます」というイベント案内が書かれていました。よくよく調べてみると午前7時30分くらいに新大阪駅を発車する「こだま」にこれが設置されているとのこと。せっかくなので乗ってみることにしました。隣りの新神戸までだと時間が短過ぎると思ったので、そのまた隣りの西明石まで行くということで。 混んでいたらどうしよう、と心配していたのですが、年末とはいえ平日の早朝だったのでこのミニ運転台を狙っていたのはうちを含めて3家族くらい、息子はかなりの時間遊ぶことができました。 西明石にいてもすることがないのでJRで神戸まで行き、そこで朝食を取ることにしました。その後、妻と息子はポートライナーに乗りに、私は買い物に。以前行った中古レコード屋に行きたかったのですが、開店が11時30分ということだったので予定が合わず断念、結局ジュンク堂で以下の本を買っただけです。 シュニトケとの対話 最近凝っているシュニトケの本。チェリストである著者とシュニトケとの対話を記録した本で、ウェブ上ではけっこう評価が高かったので読んでみたかったのです。 その後、合流して阪急で梅田まで。模型を買ったりプラットフォームで電車を眺めたりしたことはあったのですが、実は阪急電車に乗るのは初めてでした。 弁当を買って昼過ぎに新幹線に乗り、3時頃浜松に到着。 夕方は帰国記念(?)飲み会。企画していただいてありがとうございました。ひょんなことから知己を得た松澤健さんにも来ていただくことができました。著書「鉄のバイエル」やご自身が出演されたDVDをいただきました。ありがとうございました。こんな飲み会ですみません … 鉄のバイエル―鉄道発車メロディ楽譜集 JR東日本編

  • 福岡→大阪

    朝。朝食を食べてから散歩がてら西鉄を見に行きました。別の土地に出かけたらそこの私鉄を訪ねるのは、もう「お約束」になっています。インフォメーションセンターに行って、めぼしいグッズを探します。今回は西鉄2000形と西鉄8000形のチョロQをゲットしました。それからホームに出て車両ウォッチング。 義父が納骨されているお寺はJR線の近くにあって、本堂からも電車が見えます。お経をあげてもらっている最中でも踏切の音が鳴ると息子はすぐにそちらの方を向いてしまいます。 法事が終わった後はお寺から慌ただしく博多駅へ。のぞみN700系で大阪まで移動。夕食は私のリクエストでビールとお好み焼きにさせていただきました。

  • 浜松→福岡

    義父の法事のために福岡へ行きました。例によって新幹線三昧です。浜松から新大阪までは300系「ひかり」で、新大阪から博多までは700系レールスター「ひかり」で行きました。今まで知らなかったのですが、レールスターの8号車最後部(新大阪寄り)には4人がけの個室(コンパートメント)が4部屋あるのです。今回はこのコンパートメントを取ることができました。コンパートメントとは言ってもスペース的には対面にした通常の新幹線の座席とそれほど変わらないのですが、間仕切りのおかげで子供がいる際のまわりへの気配りが少し楽になります。 ホテルは中州に取ったのでぜひ本場のラーメンを食べてみたかったのですが、夕食を食べ過ぎて断念しました。前回もこのパターンだったような …

  • ロンドン日記(その3)見つめる絵はターナー

    昨日はシステムがよくわからずに頼みそびれたイングリッシュ・ブレックファストですが、今日はちゃんと注文できました。やはり、イギリスに来たらこれを食べないと。 ロンドンを初めて訪れたのはおよそ10年前の年末年始。香港経由のキャセイパシフィックという、今なら絶対に利用しない超遠回りの格安チケットで行ったのでした。しかもロンドンでは体調を崩し(雨で冷え切った体で食べた生牡蠣が悪かったのではないかという説あり)妻は3日間ほど寝たきり、私はその時に初公開された「ジョン・レノンとポール・マッカートニーが初めて会った日のクォリーメン(ジョンが在籍していたグループ)の演奏」を聞くために文字通り這うような状態でこの展覧会まで行ったりとあまりいい思い出はないのですが、いまだに覚えている情景があります。 地下鉄の中で日本人の父親と男の子がいました。幼稚園くらいの子供はリュックサックを背負って、わくわくしているのが見てとれます。椅子に座っているのもじれったい感じでそわそわしながらお父さんと思しき男性に話しかけています。男性の方は何も言わずに軽く微笑んで子供の方を見ています。その時、自分にもこんなシチュエーションがやってくるのだろうかと漠然と考えました。 また地下鉄に乗りながら、本当に息子を連れてロンドンに来る日があるんだなあ、と思ったのでした。 息子と一緒では美術館に来てもゆっくり絵を見ることはできないと思ったので、この機会にげっぷが出るほどターナーを見てみたいと思い、ターナー・コレクションを有するテート・ギャラリーへ行ってみることにしました。ちなみにテート・ギャラリーはイギリス各地に点在する美術館群の総称で、ロンドンには古典から現代までのイギリス美術を俯瞰する「テート・ブリテン」と、現代美術を専門に扱う「テート・モダン」があります。 テート・ブリテンでは、ちょうど「Turner and The Masters」という特別展示が開催されていました。ターナーの絵というと、モネなどの印象主義に通じる、あるいは抽象の先駆ともいうべき、にじんだ色彩やフォルムでよく知られていますが、実は先達の画家たちの構図や色彩から多くのものを学び取り、それを自分の作風として咀嚼していったという一面もあります。この特別展示では、そうした先達とターナー自身の作品が併置されて展示されていて、ターナーが誰から何を学んだのかわかるようになっています。レンブラントから学んだ光と闇(というか闇と光と言った方がいいですかね)とか、プーサンから学んだ風景画の構図とかです。他の美術館で展示されているターナーの絵も、この特別展示のためにテート・ブリテンに移されてきました。 それから、ターナー・コレクションへ。全般的な傾向は特別展示と同じような感じでした。私が好きな後期の抽象的な作品はナショナル・ギャラリーに行った方がいいのかなあ?(山下達郎さんの《ターナーの汽罐車》の題材になった「雨、蒸気、速力」はナショナル・ギャラリーにあります) 全然予習もせずに回っているので、どこに何の絵があるのかさっぱりわかりません。ちなみにターナーの絵はターナー・コレクション以外の一般展示でも見ることができますのでお忘れなく。とりあえずロセッティの「プロセルピナ」があるのを発見しました。 ちなみに美術館のカフェで軽い昼食を。モカ・マキアートとツナ・サンドウィッチです。 その後、テート・モダンへ。テート・ブリテンからテート・モダンへは水上バスを使って行くことができます。 こちらは「ポップ・ライフ」という特別展示が開催されていました。ロンドンに着いて早々に乗った地下鉄の構内に貼られていたジェフ・クーンズのうさぎのポスターにやられてしまったので、ぜひ行きたいと思っていました。まさにポップ・アートの総決算という展示で、アンディ・ウォーホール、ジェフ・クーンズ、ロイ・リキテンシュタイン、最近のものでは村上隆さんの作品も展示されていました。アキバ系の歌手が歌っているビデオが流されていて、それに合わせて踊っている子供、それを微笑ましく見ている展示係員、そこに立ちすくむ日本人の立場は微妙です(笑)。 ホテルに預けておいた荷物を引き取って空港へ。無事チェックインしたのは離陸スケジュールの50分前でした。微妙なタイミングですが、今回の旅行で食べられなかったフィッシュ・アンド・チップスを食べておこうと思い、レストランへ。(まあ、往々にして搭乗時刻は遅れるしね。)運よく早めにサーヴされたので、急いでかっ込んで搭乗口へ。案の定、まだ搭乗は始まっていませんでした。よかったよかった。 機内食はハム・サンドウィッチとオレンジジュースでした。 19時30分のフライトで22時頃ハンブルク到着(1時間の時差があります)。例によって旅行に行くと普段とは比べ物にならないくらい歩くので下半身はガタガタですが(明日以降もっと痛くなるんだろうなあ)、本当に浜松から東京へ行くような感覚でハンブルクからロンドンへ行けるのでした。まだまだ見たいけど見ていないものがたくさんあるので、ドイツにいる間にまた何回か行ってみたいと思います。