2012オーストリア・チェコ・ドイツ」カテゴリーアーカイブ

オーストリア/チェコ/ドイツ旅行(その6)

プラハからザイフェン経由でドレスデンへ。

まずはミュシャ美術館に入ってみる。出世作となったポスター「ジスモンダ」の初版や第2版の試し刷りが展示されるのは興味深かったが、展示自体の規模はとても小さい。実は2005年に浜松市美術館で開催された「ミュシャ」展の規模や俯瞰性がとても充実したものであったのだということをあらためて認識する。あそこで展示されていた素晴らしいスケッチやチェコスロヴァキア独立後の愛国的な仕事はどこに行けば見られるのだろう?もちろん、この美術館にも少しはあるのだが。

無理を承知で、受付のお姉さんに「ミュシャの『スラヴ叙事詩』の最新状況を教えてもらえませんかねえ?」と聞いてみた。「少なくとも今は見ることができない。」とのこと。ミュシャ晩年の大作で20枚の巨大絵画で構成されるこの連作は、長らくモラフスキー=クルムロフで展示されていたのであるが、紆余曲折あって現在は全てプラハにあるらしい。改装される予定のプラハ中央駅に展示されるという噂も聞くのだが、やはり全作を見ることができるのは先のことになりそうである。

ヴァーツラフ広場。

そして、チェコとドイツの国境を越えて、再びドイツに入った。

訪れたのは、木製おもちゃの街ザイフェン。そこの「おもちゃ博物館」に入ってみることにした。この地では、だいだい木製おもちゃのマイスターがいるようで、そういった人たちの仕事ぶりが展示されている。

そして夕刻、ドレスデンへ到着。

オーストリア/チェコ/ドイツ旅行(その4)

チェスキー=クルムロフからフルボカー=ナド=ヴルタヴォウを経てプラハへ。

午前中はチェスキー=クルムロフ城に入城して、塔に登ったり、城内から並び立つ家々の風景を眺めたり。

ヴルタヴァ川を臨むカフェで軽く食事。

そのあと軽くCDショップに寄る。

だいたい、チェコの作曲家というとドヴォルジャークやスメタナを紹介されるのだが、私は「例えばカレル・フサのような現代音楽を聞いてみたいんだけど …」みたいな感じでおすすめを聞いてみることにした。

[tmkm-amazon]B00006I49K[/tmkm-amazon]

あと、チェコとは全然関係ないのだが、もともとは絵画アーティストであるマーク・コスタビが作曲した作品のCDということで怖いもの見たさに買ってみた。

[tmkm-amazon]555221014X[/tmkm-amazon]

 

チェスキー=クルムロフからプラハへ向かう途中でフルボカー=ナド=ヴルタヴォウという街に寄る。この街にはチェコでいちばん美しいと言われているフルボカー城という城がある。

城へ行くには、街の中心部に車を停めて坂道を歩いて登って行かないといけないのだが、その街の中心部にも美しい教会がある。

そしてプラハへ。

夕食はチェコのビール、グヤーシュ(じゃがいもで作ったパンケーキ付き)、スペアリブ、それからメドヴニークというチェコ伝統のはちみつで作ったケーキを食す。

オーストリア/チェコ/ドイツ旅行(その2)

ザルツブルクから聖フローリアンを経てリンツへ。

午前中は、これまた映画「サウンド・オブ・ミュージック」に登場するミラベル庭園。

昨日の夜は雨が降り続いて気温もかなり下がったようで、庭園の日陰には雪か霰が降ったような跡があった。こんなに天気がいいのに。

リンツへ向かうのだが、そのちょっと手前にある聖フローリアンに立ち寄る。信者にとっては「ブルックナーの町」として有名である。(私は、そんなに「信者」というわけではないのだが …)

ブルックナーは、この聖フローリアン修道院のオルガン奏者を務めていたことがあり、彼の遺体もこの修道院のパイプオルガンの真下に安置されている。「いつでもこのオルガンの音を聞けるように」と言ったとか言わないとか。

リンツ到着。夕食を取ろうと街をうろうろするが、日曜日なのでなかなか空いている店がない。「こじゃれているけど、えらく敷居が高そうなレストラン」と「リーズナブルだけどドイツっぽい飲み屋」で迷い、結局前者にした。なかなか正解だった。今日は妻がシュニッツェルを頼み、私はラムチョップを頼んだ。

オーストリア/チェコ/ドイツ旅行(その1)

ミュンヘン東駅からザルツブルクへ。

よくみかけるこの角度からの風景は、メンヒスベルクの丘の上から撮られたもの。

昼食はわりと有名らしいカフェで。妻と息子はケーキを、私は名物らしいオムレツを食す。

映画「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地巡り。本当にザルツブルクに来る前に映画を見ておいてよかった。かなり楽しめる。

祝祭大劇場のガイドツアーに参加しようと思っていたのだが、この日はあいにくスポンサーによるパーティーがあるとかでホールには入れないとのこと。残念だが断念した。

ホテルは旧市街から少し距離がある新市街(ザルツブルク駅付近)に取ったので、夕食は出かけずにホテルの中で取ることにした。

オーストリアに来たということでウィーン風シュニッツェル。ドイツのシュニッツェルは豚肉が使われることが多いのだが、ウィーン風シュニッツェルは牛肉を叩いて薄くしたものが使われている。絞るレモンがちゃんと布にくるまれていたり、ジャム(何だろう?ラズベリーかな?)がついていたりするのがうれしい。

オーストリア/チェコ/ドイツ旅行(その0)

昨年は春休みを利用してドイツ国内を車で縦断した。詳細な旅行記はこちら。

今年はイースター(4/5〜4/9)が日本人学校の春休みと重なったため、少し長めの春休みを取ることができた。そこで、昨年よりも少し大回りをして、ハンブルクからミュンヘンまでAutozug(自動車も一緒に運んでくれる寝台列車)で行き、そこからオーストリア、チェコを経由して北上する、というプランで旅行することにした。

総走行距離は昨年よりも長いのだが、日程が長い分だけ一日あたりの移動は少なくなった。昨年の旅行では一日に300kmとか400kmとか移動してちょっと大変だったので …

おおまかな旅程は以下の通り。

A: 自宅
B: ハンブルク・アルトナ駅
C: ミュンヘン東駅(B-C 間の移動のみ Autozug)
D: ザルツブルク(ここからオーストリア)
E: ザンクト・フローリアン
F: リンツ
G: チェスキー=クルムロフ(ここからチェコ)
H: フルボカー=ナド=ヴルタヴォウ
I: プラハ
J: ザイフェン(ここからドイツ)
K: ドレスデン
L: ライプツィヒ
M: エアフルト
N: ヴェルニゲローデ
O: ヒルデスハイム
P: ツェレ
Q: 自宅