Author: musicabella

  • 今日届いたもの

    Computer Animation Video Album (Spec) [DVD] [Import] 先日のアメリカ出張で視察したショーで、とあるメーカーのブースがデモとして流していたDVD。オリジナル制作のものだと思っていたのであるが、たまたま係員がDVDを入れ替える時にタイトルが見えたので、それを頼りに探してみた。 アメリカのDVDショップでは見つからなく、インターネットで発注したものが今日届いたしだい。 日本のアマゾンでは別のタイトルになっているが、もともとは「ANIMUSIC」というタイトル。言ってしまえば打ち込みの音楽に合わせてCGが動くだけなのだが、そのアイデアがなかなか面白い。 例えば、次々と打ち出されるボールがドラムやヴィブラフォンの上でバウンドする様子や、魚の動きを思わせる物体がハープを弾いたりする様子が、バックで流れる音楽とシンクロしているのである。 味気ない音楽に目に見える運動性が加わっただけでこうも楽しくなるということは、通常の演奏でも視覚というのはかなり重要な要素なのだと思った。 DVDは輸入盤しかないようだがオールリージョンのようだ。

  • さらにブログを変えてみる

    ブログも pukiwiki の中に統合したかったのでプラグインを使ってみることにした。

  • その日に買ったもの(CD・DVD)

    ビートルズ アメリカ盤のすべて 探していた本。別の書店でやっと見つけた。近々 CAPITOL BOX がリリースされるのに合わせた発売だろう。いろいろなところで触れられていると思うが、ビートルズのアメリカ編集盤が公式にリリースされるのはやっぱり大事件なのである。 今でこそビートルズのアルバムはイギリス発売盤に統一されているが、その昔は(特に日本では)各国盤が入り乱れての混乱状態であった。おそらくイギ リスではイギリス盤のみが、アメリカではアメリカ盤のみが、オランダではオランダ盤のみが、(以下続く)売られていると思うのだが、日本では日本盤はもち ろん、イギリス盤もアメリカ盤もオランダ盤も「国内盤」として売られていたのである。 私は赤盤・青盤からビートルズに入った非リアルタイム世代なので、その次にどのようなアルバムを買うべきか非常に迷った。赤盤・青盤にはご丁寧にカ ラーで各アルバムのカタログが載っていたのである。いろいろな資料を検討した結果、イギリス盤を揃えようと決めたのは賢明な選択だったのだろう。確か「ア ビー・ロード」を買って、その次に「リボルバー」を買ったように記憶している。 あまり食指が動かなかったのであるが、そろそろなくなりつつあるのでキープ。

  • その日に買ったもの(CD・DVD)

    風街クロニクル~another side of happy end~ はっぴいえんどのメンバー(松本隆:作詞/細野晴臣、大滝詠一、鈴木茂:作曲)による作品を集めたオムニバスCD。 私はどちらかというと細野さんから遡ってはっぴいえんどに行き着いたファンなのであるが、この作品集での大滝詠一作品の存在感は圧倒的である。細野作品がわりと歌い手に合わせて作風を変えているのに対して、大滝作品は誰が歌っても「大滝節」が聞こえてくる。 全体的には曲によってリマスタリングの違いが気になるところがあったり、メンバーのソロが入っていたり(あくまでも他者に提供した作品だけにして欲 しかった)しているのが若干気になるところであるが、記憶の中にだけ存在していたこれらの作品をちゃんとした形でまとめて聞ける形になったのはとてもうれ しい。 最近はソニーの紙ジャケラッシュがすさまじい。また年代的には70年代から80年代のアーティストに移行しつつあるので、リアルタイムに聞いていた音楽が多くなってきている。 ビリー・ジョエルは、ちょうど洋楽を聞き始めた頃に《ストレンジャー》が流行っていて、何とかエアチェックされているのを聞こうとがんばっていた記憶がある。《素顔のままで》(紙ジャケの帯では《そのままの君が好き》という邦訳になっている。まあ、こっちの方が Just the way you are に近いな)が評判が高いようであるが、個人的にはちょっとすかしているなあと思う。それよりも、シンプルな《ピアノ・マン》とか《オネスティ》あたりが好きな曲である。 ノーブル・エレメンツ 「やっと出た」という感じの中山鉄也さん指揮のヘリオトロープ・ウィンド・シンフォニーのCD。

  • その日に買ったもの(本)

    とある本を探しに書店へ行ったところ見つからず。癪だったので全然別の本を買ってしまった。 ストレンジ・デイズ12月号増刊 アーティスト&ディスク・ファイル・シリーズ Vol.5『カンタベリー・ミュージック』 最近お気に入りのカンタベリー・ミュージックを特集した本。このシリーズは過去にも『イエス』や『キング・クリムゾン』や『クイーン』などが出ているが、対象アーティストとその周辺を俯瞰した文章と、カラーページを豊富に使ったアルバム紹介でなかなか読み応えがある。 ということで、このシリーズを読むとさらに興味対象が広がってしまうところがいいところというか罠というか ….. シベリア鎮魂歌 香月泰男の世界 久しぶりに見かけた立花隆さんの新刊。香月泰男さんについてはこの本を手にするまで名前も知らなかったのであるが、シベリアでの抑留体験に基づいた 57点にも及ぶ絵画「シベリア・シリーズ」を残した画家だそうである。この本には小さいながら全ての図版が載っているのであるが、黒を主体としたプリミ ティブな造形からは確かに抑圧された怒りや悲しみのようなものを感じる。 前書きでこの「シベリア・シリーズ」がいかに鮮烈なものであるかを立花隆さんが熱く語っているので、否が応でも先に読み進む意欲が湧く。 また、立花さんは「実物を見なければ、この『シベリア・シリーズ』を体験したことにはならない。」と繰り返し書かれている。幸い、11月から静岡県立美術館でシリーズ全点を含む特別展が開催されているらしい。ぜひ見に行かなければ。 (全点を所蔵している山口県立美術館では展示面積の関係で一度に全てを展示することができないらしく、こういう機会でないとこのシリーズを全点鑑賞することは不可能なのだそうだ。)

  • ボルダーにて

    サンフランシスコからマラソンの高地トレーニングで有名なコロラド州ボルダーへ移動。少しの空き時間を利用してホテル近くの「Bart’s CD Cellar」という中古CD屋へ行く。 The John Lennon Collection かなり前(CDのクレジットによると1989年とある)にリリースされたジョン・レノンのベスト・アルバム。すでに廃盤だし、その後「レノン・レジェンド」という新しいベスト盤が出てしまったので、あまり存在価値はないのであるが …..ア ルバム「ロックン・ロール」からシングル・カットされた《スタンド・バイ・ミー》のB面だった《ようこそレノン夫人》が収録されているのが重要。ヨーコさ んのお気に召さないのかどうかわからないが、現在この曲が聞ける現役盤はない。そのうちジョンのディスコグラフィから抹殺されてしまうんじゃないかという 危惧がある。 MILES DAVIS QUINTET 1965-’68 (The Complete Columbia Studio Sessions) SAMPLER 確かマイルス箱の第2弾としてリリースされた、いわゆる「黄金のクインテット」ボックスの非売品サンプラーCDである。収録されている作品自体は珍 しいものではないのだが、この手の販促用サンプラーCDは日本ではほとんどお目にかからないか、見つけてもコアなコレクターしか手を出せないほどの価格に なっている。かなりお手頃な価格なので買っておくことにした。 ほとんどボーナス時期の恒例になっているマイルス・デイヴィスのBOXものリリースであるが、だんだん惰性になってきつつある(最近出たやつなん だっけ?)。オリジナルCD(ソニーからでているやつはほとんど持っている)の順番をちょっと変えて、未発表曲(というか没テイクがほとんどなのである が)をちょっと追加したものを二重に買わされているような気になるのである。 まあ、「マスタリングが違う」ということで自分を納得させて、なんだかんだいいながら惰性で買ってしまっているのであるが。(ちなみにマイルスのリ マスタリングは、紙ジャケのいわゆる「赤帯」のリリース時と、いわゆる「黒帯」のリリース時にそれぞれ行われている。私が持っているのは「赤帯」シリーズ の紙ジャケで、一連の箱モノは「黒帯」マスタリングをベースにしているのである。) それより「セラー・ドア」のコンプリートを出してくれ(期待薄 …..)。 Highlights of the Aspen Music Festival ご当地モノで珍しいものを見つけたので。 コロラド州にはアスペンというスキー・リゾートがあり、そこでは毎年夏に音楽祭が開催されているらしい。(ロン・ネルソンにも《アスペン・ジュビリー》という吹奏楽曲がありますね。) その音楽祭での演奏をCD4枚組にまとめたもの。管弦楽曲あり、協奏曲あり、ピアノ独奏あり、ブラスアンサンブルあり(ガブリエリ)といった感じで、編成的にも時代的にも広い範囲をカバーした内容になっている。

  • 業務上お買い物

    仕事でサンフランシスコに来ているわけだが、今回のミッションの一つに「お買い物」がある。日本では購入できない品物をこちらアメリカで購入して帰らなければならない。決してヤバイものではないが説明しにくいものなので、とりあえず「楽器みたいなもの」ということで。 勤務先の現地法人が運転手兼案内役としてあてがってくれたスタッフと一緒に楽器店へ行った。とりあえずレニー・クラヴィッツあたりをイメージして以下の状況を想像してほしい(笑)。 アメリカではかなり大きい楽器店チェーンである「Guitar Center」のサンフランシスコ店へ行く。もともとのロケーションが少々物騒なところだったので、こじゃれた地区に移転したらしい。「楽器みたいなもの」は2つ必要だったのだが、この店には在庫が1つしかなく、別の店に行くことにした。 次に行く店はオークランドの近くのエル・セリート(スペイン語で小さな山という意味らしい)という街にある。 サンフランシスコのダウンタウンからエル・セリートへ行くにはベイブリッジを渡らなければいけない。有名なゴールデン・ゲート・ブリッジはサンフランシスコから北へ行く場合に使うが、このベイブリッジは東に向かう。この橋は5車線くらいのレーンが2層になっている。サンフランシスコから離れる時には下の層を走り、戻る時には上の層を走ることになる。このくらいの規模でもラッシュを解消することができず(実際、帰りは夕方のラッシュに遭遇してなかなか橋を渡れなかった)、隣にさらに大規模な橋を作っているのだそうである。 ちなみにこの橋は15年くらい前のサンフランシスコ大地震で一部が崩落してしまい、多くの車が落下してしまったそうである。みんなかなりスピードを出しているし、微妙なアップダウンがあって先が見えないのである。 車の中ではいろいろな話をしたのだが、突然アメリカ大統領選挙の話になった。「来週選挙があるのは知ってるよな?どう思う?」どう思うと聞かれても困るのであるが(笑)「よくわかんないけど個人的にブッシュは嫌いなのでケリーに勝って欲しい」と答えたら、「俺も同感だ。でも俺はまたブッシュが勝つと思う」と言っていた。「ブッシュは前回の選挙で不正をした。(フロリダで揉めた件か?)権力を維持するためにはまた似たようなことをやるだろう。」とのこと。こういう見方はアメリカでも多いのかな? エル・セリートはサンフランシスコ湾に面していて、かなり眺めもいいし、意図的に自然を残している(とレニー・クラヴィッツ氏が言っていた)大きな公園もある。いかにも「郊外」という感じのこじんまりとした家が並んでいて、とても住みやすそうである。 Guitar Center エル・セリート店に入る前に、レニー・クラヴィッツ氏に「さっき買ったレシートを用意しておけ」と言われた。同じ品物を買うので、高かったら値切ってくれるらしい(笑)。幸い、こちらの店の方が安かったので値切る必要はなかったのであるが。 そういえば、Guitar Center に限ったことなのか、ある程度高価な商品を扱う店はみんなそうなのかわからないが、おもしろいシステムがあった。おそらく万引き対策なのだろう、店の出口に関門があって、レシートと持っている品物が一致しないと(ちゃんとシリアルナンバーまで照合する)外に出られないのである。 ということで、無事品物をゲットしたのが午後6時近く。ちょうど日没の時間。帰り道ではベイブリッジの向こうにサンフランシスコのダウンタウンのシルエットが映り、その向こう側に太陽が沈んでいく。なかなか綺麗である。 宿泊先のホテルまで送ってもらってミッションは終了。買った品物はパッケージがオレンジ色なのでハロウィン(10月31日はハロウィンである)のプレゼントに見えなくもない(笑)。 Thank you JAGA and happy halloween!!

  • サンフランシスコの VIRGIN MEGASATORE にて

    サンフランシスコまで来て何をやっているんだか(笑)。 多くの普通のCDは、もはや日本で amazon などから買った方が安いという恐ろしい事態になっているので、日本であまり見かけないタイトルや、こちらで買った方がずっと安くなるものだけ買うことにする。 (とはいえ、「西海岸一」の品揃えを誇るらしい DVD は未チェック。荷物が重かったのでめげた。) NAXOS の「アメリカン・クラシックス」シリーズがセールで安くなっている。$5.99。 Chamber Music シュワントナーの室内楽作品を集めたCDである。シュワントナーの音楽はどの曲も似たような響きをしているので、彼の吹奏楽曲を気に入っている人はこの作品集も楽しめるのではないかと思う。 《すずめ》は小林一茶の詩によるものらしい。 フルート、クラリネット、打楽器、ピアノ、ヴァイオリン、チェロによる《琥珀の音楽(Music of Amber)》の第2部は、吹奏楽曲《暗黒の一千年代(From a Dark Millenium)》そのものである。(こちらは「サンクチュアリ」というタイトルになっているが。)編成が小さい分だけ緊張感がある。 Philadelphia Stories / UFO こちらは管弦楽作品である。第3楽章「ストコフスキーの鐘」が吹奏楽編曲されている《フィラデルフィア物語》と、全楽章が吹奏楽編曲されている打楽器協奏曲《UFO》が収録されている。 打楽器のソリストはノーステキサスの吹奏楽版と同じエヴリン・グレニーである。 黛俊郎作品集 以前、カレル・フサの《この地球を神と崇める》の管弦楽版を取り上げるなど、珍しい作品を取り上げることを趣旨としているルイヴィル管弦楽団の自主制作シ リーズ。今回は黛俊郎だが、《プリペアド・ピアノと弦楽のための小品》、交響詩《輪廻》(これはルイヴィル管弦楽団の委嘱作品らしい)、《弦楽のための エッセイ》全てが初録音とある。よくみると録音年代がまちまちなので、以前の録音をCD化したものらしい。 ホヴァネス/交響曲第23番《アニ》・3本のフルートのための《The Spirit of Ink》 比較的ホヴァネス作品を録音している CRYSTAL RECORDS の昨年のリリースとある。 ホヴァネスは多数の交響曲を残しているが、この第23番《アニ》もそう。有名なのはイーストマンが録音した第4番か? 《The Spirit of Ink》(何て訳すんだろう?)は一人のフルーティストが多重録音しているらしい。

  • 水野修孝いろいろ

    先週、現代日本の作曲家についてウェブを見ていたところ、水野修孝さんという作曲家に興味を持ったので、以下のCDを購入してみることにした。 水野氏の作品《オーケストラ1966》は以前に聞いたことがあったのだが、それは前衛的であまり面白くなかったように記憶している。以下の作品はその制作姿勢に惹かれるものがあった。 ジャズ・オーケストラ’73 JAZZ ORCHESTRA ’75” TBM (Three Blind Mice)というジャズ・レーベルのプロデューサー藤井武氏からの依頼によって作曲されたビッグ・バンド編成のための作品。 フリー・フォーム的な部分はあるものの現代音楽的な匂いはなく、純粋にビッグ・バンドのイディオムで書かれている。各楽器のオーケストレーションやインタープレイにはかなりの技術が要求されていると思われるが演奏もよい。(余談ではあるが、今やスタジオ・ミュージシャンとして有名な数原晋さんも「’73」ではニュー・ハードに在籍している。) 「できるだけ大きな音で聞いてください」と書かれているように、かなり刺激的な音楽。一般的に連想される「ビッグ・バンド・ジャズ」が生ぬるいと思っている方は聞いてみては? 「交響的変容」全4部初演コンサート こちらは1992年に行われた「交響的変容」全曲の初演を収めたCD。詳細はこちらに詳しいが、演奏時間およそ3時間、演奏者数およそ700人、初演にかかった総費用およそ1億2000万円という大規模な作品である。 もともとは図書館などに寄贈するために作成された非売品のCDらしいが、上記ホームページで問い合わせたところ、まだ在庫が残っているらしいので譲っていただけることができた。申し込み後かなりの早さで贈っていただいたにもかかわらず、水野さんご本人による直筆のお手紙も入っていたりしてまことに恐縮しているしだいである。 演奏会費用の赤字補填のためにも(笑)、興味を持った方は問い合わせてみては?

  • 浜松ウインドオーケストラ第4回定期演奏会

    オープニングで演奏されたチェザリーニの《アルピナ・ファンファーレ》を聞いた時点で、最後に《第六の幸福をもたらす宿》を持ってきた理由がわかったような気がした。ホルンがかなり強力である。 その《第六の幸福をもたらす宿》であるが第1楽章はかなり充実した響きだった。おそらく他の曲と比較してかなり時間をかけたであろう掘り下げが感じられる。以前このバンドを聞いた時の印象と大きくは変わっていないのであるが、サクソフォンやホルンの充実した響きがこのバンドの支柱になっているのだと思う。これらのパートが中心となった時には本当によいサウンドがする。 あえて注文をつけさせていただくと、もう少し大きな視点で音楽の起伏を考えるといいのではないかと思う。音楽のいろいろな要素(例えば楽章とか楽想とかメロディとか)には始まりと終わりがあって、その始まりと終わりの間にはどこかに重心(例えばもっともテンポが遅くなるところとかもっとも音量が大きくなるところとか)があるのである。その重心に向かう力あるいはその重心から離れていく力を考えた音楽作りをすれば大きな流れができ、それによって音楽はもっと雄弁になると思う。 … など、自分自身への注文とも言えることをいろいろ考えたわけだ。 最後にスタッフとして働いた我が団のみなさま、お疲れ様でした。