月別アーカイブ: 2011年5月

おいでませ新オフィスへ(その2)

昼食は昨日行ったハンバーガーショップの奥にあるイタリアン。

昼のメニューということでファルファッレのアラビアータソース(スープかサラダつき、私はサラダにした)、それからビターレモン。やはり、初めての店では不安になるのでいつもショートパスタを頼む。メニューにあるリングイネにも心惹かれたのだが(そういえば最近食べていないし)アルデンテじゃなかったりするとがっかりなので。

当然のごとく茹で上がりはもう少し固くてもいいと思うのだが、多くはのぞめないし、ショートパスタなら許容範囲。一般的にドイツ人が辛いものに耐性がないのか、辛さについては一般的に詰めが甘いことが多いのだが、ここのソースが本当に辛かったので、その点は高ポイント。

一緒に食べに行った出張者はサラミのピザを注文して、塩っ辛くて無理、と言っていたが、まあドイツはそんなもんですよ。

おいでませ新オフィスへ(その1)

新オフィスの正式出社第一日目 … にも関わらず日本からの出張者がいるので、中央駅近くのホテルでピックアップしてからオフィスに向かう。ほとんど通り道(というかうちから行くとオフィスのちょっと手前にホテルがある)なので、ピックアップしてからオフィスまではそんなに遠くないのだが、昨日は電車で来たのでオフィス周辺の道路の勝手がわからない。ナビの案内があるにも関わらず曲がるところを間違えてさっそく遠回りをしてしまった。

やっとオフィスに着いたと思ったら、今度は駐車場の勝手がよくわからない。駐車場は地下にあって、あらかじめ支給されている電子キーを使ってセキュリティゲートを開けて入庫する仕組みになっている。新オフィスは複数のオフィスが入居しているビルにあるので、駐車場も会社ごとに割り当てが決まっている。駐車場構内のある地点を過ぎるとバックすることもままならないので、一旦セキュリティゲートを出て再度チャレンジすることになる。これを三回やって、やっと決められた駐車スペースに駐車することができた。初めから下の階に行けば余裕で止められたのに …

昼食。みんなが “I’m a stranger here” 状態なので、とりあえず iPhone で Google Map を調べている社員についていった。このあたりはさまざまなオフィスがある(日本企業ならキヤノンとかオリンパスとかシャープとか)ので昼食時にはいろいろな会社の人がランチ目当てに通りに出てくる。都内では普通にある光景なのだろうが、前のオフィスでも浜松の会社でも体験したことのない風景である。で、1ブロック隣にあるハンバーガーショップに入ってみる。当然、ファストフードのハンバーガーショップとは比較できないくらいおいしいのであるが、これで8ユーロというのもちょっと高いなあ … という感想。この物価でも今までのオフィスとは違うことを実感する。今までは会社のカンティーンでもっとバラエティな食べ物を7ユーロ弱で食べられていたので。

夕食は日本人駐在員2名と出張者1名でフランス料理店へ。なんでも、昨年までハンブルクに駐在していた同期入社の友人からおすすめレストランのリストをもらったそうで、そこからピックアップした店である。駐在員である我々は「彼は子供がいなかったから夫婦でこういうこじゃれたところに来ていたかも知れないけど、子供がいたらなかなか敷居が高いよなあ」という一致した感想(笑)。

行ったレストランは「Le Plat du Jour(ル・プラ・ドゥ・ジュール)」。「今日のおすすめ」といった感じの意味かな。
ドイツのレストランなのに「Bon soir」と言われ、ドイツ語もフランス語もままならない私たちはどうすればいいんでしょうか? … と思っていたら、日本語のメニューがあるらしい(笑)。やはり(先日パリで行ったレストランのように)「ムニュ(menu)」という選択肢があるので、前菜にフィッシュスープ、メインディッシュにスカンピのプロヴァンス風、デザートにレモンムースを頼む。

味は悪くないし、コストパフォーマンスもいいと思うが、フレンチとはいえドイツらしく素朴というか垢抜けないというか …

あ、おみやげにピエトロのドレッシングをいただきました。というか、持って来て欲しいと頼んだんだけど。感謝感謝。

それから、水戸芸術館のショップから送ってもらった、大友良英さんの「ENSEMBLES 2010 共振」を記録した DVD も持って来てもらった。もう少し大友さん本人のパフォーマンスが多いことを期待していたのだが、それは意外に少なかった。もちろん、オープニングライブ、クロージングライブの模様は収録されているが、展示物、知的障害者との即興演奏など、本当にイベントそのものの記録としての側面が強い。ポータブルレコードプレーヤーを模したパッケージがかっこいい。

(日曜なのに)新オフィス初出社

  • 日曜日は10:00-14:00まで新オフィスに入ることができるよ。
  • 12:00から屋上でバーベキューをやるよ。
  • 金曜日に臨時休業にしたんだから、ちょっとの時間だけ会社に来て、月曜日からすぐに仕事ができるようにしてね。
  • 家族を連れてきてもいいよ。

というお達しが出ていたので、息子を連れて初出社することにする。

妻は日本人会婦人会の後援会があるとのことなので、あとから合流することになった。

ということで(アルコールを飲んでもいいように)Sバーンで出かける。実は自宅から新オフィスまではSバーンの乗り換えなしで行けるのだ。

11時頃に会社に着いて、机周辺のセットアップ。息子は物怖じしないで(少しは物怖じしろよ)近くの席で片付けをしているStefanのそばに行って作業の様子をずっと見ている。お父さんよりもハードウェアが多いStefanの席の方が面白いらしい。

その後、12時30分頃に無事妻と合流。屋上でバーベキュー開始。会社でビールを飲める幸せ。

日本ではなかなか機会がないせいか、妻を同僚に紹介する(あるいは同僚のパートナーを紹介してもらう)流れに慣れていない。ちょっと反省。

(まあ、酔っぱらっていたというのもありますが …)

ダウン

昨日の寝方が悪かったのか、朝からひどい偏頭痛。そのせいか目眩もあってうまく歩けない。お昼過ぎまで安静にしている。

日本人学校の父親懇親会があったのだが、さすがに行けず、ドタキャンさせてもらった。

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ブンデスリーガは今節を含めて残り2節。HSVは目標感がないポジションなのでモチベーションもあがりにくいと思うが、2位のレバークーゼンと1-1の引き分け。引き分けただけ「よし」としなければいけないのか。結局最近6試合で勝ち星なし。

それから、上位ではバイエルンミュンヘンが3位を確保。ザンクトパウリ相手に8-1という大勝。一方、負けたザンクトパウリは最下位が決定。同時に2部降格も決定した。

そういえば、昨日ショッピングセンターに出かけた時に、「16-02-2011 1-0」というザンクトパウリのTシャツを見つけた。2011年2月16日のハンブルクダービーでザンクトパウリがHSVを1-0で下した試合である。大人げないというか何というか …

降格争いはボーダーライン上で長谷部が所属するヴォルフスブルク、最下位を脱出して調子に乗っているボルシア・メンヒェングラートバッハ、一方どんどん順位を下げているフランクフルトが勝ち点1差の中にいる。最終節の結果次第でこの3チームが「自動降格」「2部の3位チームとの入れ替え戦出場」「1部残留」のどれかに当てはまることになる。

HSVの最終節の相手はボルシア・メンヒェングラートバッハ。劇的な瞬間が見られるかも知れないのでボルシア・メンヒェングラートバッハを応援しようかなあ?

それから祝!!岡崎初ゴール!!

臨時休業

会社は引っ越し荷物運び出しのために臨時休業。

息子を学校に送り出した後、ものすごく久しぶりに妻と二人で買い物に出かける。

最近、日本から持って来た服が縮んできているようなので(笑)、少し服を買い足さないといけない。「ELBE EINKAUFSZENTRUM」という、自宅から比較的近くて比較的規模の大きいショッピングセンターへ出かける。

通路のスペースを使って「チェス教室」のようなものが行われていて、子供たちが熱心に参加していたのだが、ああいう子たちは学校へ行っていないのかなあ?金曜日の午前中なんですが?

そういえば、ドイツでちゃんとした服(下着等は除く)を買うのはかなり久しぶりのような気がするなあ。妻と息子の分は「H&M」(こちらでは「ハーエム」と呼ばれています)で、私の分はもう少し単価の高いところで買わせてもらう。

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息子がサッカーをして遊んでいる裏の教会の空地は、今日からボーイスカウトのキャンプ実習が行われているようだ。

ときどきボーイスカウトの制服に身を包んだガブリエルくんがうちの庭に顔を出したりしているし、2階からはテントやキャンプファイヤーが見え、夜が更けてからギターの音も聞こえたりしている。

最終出社日

「今日がこのオフィスでの最終出社日」とツイートしたら、「次はどこに?」とか「いよいよ日本に?」という返信をいただいた。まぎらわしい書き方ですみません …

今日はサーバー引っ越し準備のために15時にネットワークが止まるので、実質的な仕事はそこで終わり。そのあと18時までに各自の荷物のパッキングを行わないといけない。

私はあらかじめ少しずつパッキングしてあったし、そもそも荷物が圧倒的に少ない。結局、引っ越し荷物は段ボール箱一つといくつかの機材だけで済んでしまった。

というわけで、今まで使っていた鍵を新しい社屋で使うための鍵に交換して16時に退社。

珍しく早く帰ることができたので、久しぶりにLangenhornで韓国人が経営している豆腐屋さんに寄って近所の方の分も含めた豆腐を買い込む。ここの豆腐はきちんとした手順を踏んで作られているのでとてもおいしいのであるが、奥さん方の話を聞くと行くたびに値上がりしているのだとか。私は前回行った時の価格を忘れてしまっているのでよくわからないのだが、大豆の価格が高騰しているという話も聞くし、それが原因なのかなあ?

おすそわけ

社内中で少しずつ引っ越し準備が進んでいるわけですが …

マーケティング部署から「プロモーションでもらったCDがあるよ。引っ越しで持って行く予定はないので早いもん勝ちで持って行っていいよ」というメールが来た。ドイツポップについて何の手がかりもないので、「ジャケ買い」ならぬ「ジャケもらい」で面白そうなものを何枚かもらってきた。その中で気に入った一枚。

Bakkushan

バックシャンというグループ。(今まで知らなかったのだが)バックシャンという言葉は日本製外来語らしい。思いっきり BAKKUSHAN というローマ字表記だし、ジャケットにもほんのちょっと日本語が使われている。ドイツ語で歌われているのだが Virgin レーベルからリリースされているようだ。

YouTube で PV を見てみたのだが、ギター2名、ベース、ドラムの4人組。まあ、元気のいいギターポップである。どうもレディオヘッドあたりを聞き続けていると殷々鬱々としてくるのだが、こういう勢いのあるバンドは聞いていて元気が出てくる。

がんがんギターを弾きまくるパンキッシュな雰囲気は初期のXTCやポリスあたりもほうふつとさせる。

しかし、うちの会社とはあまり関係なさそうなのであるが …

カウントダウン

今週末を利用して会社の引っ越しが行われる。今まではハンブルク中心部からタクシーで30分もかかる辺鄙なところにあったのだが(それでもぎりぎりハンブルク)、新しいオフィスは中央駅から一駅と、かなり街中になる。

うちからの通勤距離は格段に短くなるのだが、渋滞に飛び込んでいくような経路になるので、それが少し憂鬱ではある。

そんなわけで、全社ミーティングで引っ越しに関する説明が行われた。あらかじめ「効率的に進行するため申し訳ないけど説明は全部ドイツ語である」と言われていたのであるが、念のため出席してみた。パワポ(これも当然ドイツ語)の説明で30%くらいはわかったような気がするなあ … というか70%は理解できなかった … という方が正しいのかも知れないが。

そのあとの昼食で上司であるRalfと一緒になったので、わからなかったことをいろいろ質問してみる。理解できたと思っていたところは概ね正しかったのだが、やはり聞き取れなかった部分もかなりあった。

そんな話をしているうちにRalfがしみじみ語ってくれた。「ここでは10年を過ごしたことになるが(注:今のオフィスに引っ越す前はやはり市の中心部にオフィスがあった)、その間はかなりハードな時期だった(注:独立会社→アメリカの会社による買収→今の会社(私の派遣元)による買収という紆余曲折があった)。このオフィスを離れることによって、そういった苦い思い出は忘れられるだろう。そして、それが顕在化するかどうかわからないが、新オフィスへの引っ越しはそれぞれの社員に変化をもたらすだろう。」と。

一周年

妻と息子がドイツで暮らし始めて今日で丸一年。

妻は(当然ではあるが)どこにどんなお店があるのか、どうやって買い物をすればいいのかわからなかった。日本人学校で知り合った奥さん方にいろいろなところに連れて行ってもらって、今では新しく来た人たちを案内する立場になっている。

息子は、日本人学校(当時は幼稚部)に通い出した直後に同級生の誕生会にお呼ばれしたのであるが、大人も子供も含めた見知らぬ人の数に気圧されてしまって何も出来ずに帰って来た。今ではそのうちの一人ととても仲のいい友達であるし、いろいろな人たちと出会えたおかげで、心配されていた人見知りもなくなり、本当にドイツでの生活をエンジョイしているようだ。

正直、当初はずっと単身赴任である可能性もあったのだが、妻の英断によって家族3人で暮らし始めることができた。

私は全然知らなかったのだが、先日聞いた話。私の単身赴任中に、夏休みを利用して妻と息子がハンブルクに遊びに来たことがある。(詳細はこのへんの日記を参照していただけるとよろしいかと。)日本へ帰った時に息子が「なんだかわからないけど、目から涙が出てきた」と言ったそうで、それをきっかけに家族で一緒に住むことを考えるようになったのだとか。

家族はこのように、明らかに変わっているのであるが私はどうなのかなあ?

お見送り

駐在を終えて日本へ帰国される方たちを見送るためハンブルク空港へ。午前中に1家族、午後便で1家族だったので、空港で昼食を取ることにした。空港は(長い)イースター休暇を終えて、ハンブルクに帰ってきたり、あるいはハンブルクから帰っていったり、という人たちでかなり混雑している。

どちらの家族の奥さんも、妻がドイツへ来た直後(そういやそろそろ1年だ …)にいろいろなところに連れて行っていただいて、大変お世話になった方である。妻は感極まって泣いたらどうしよう?とか言っていたのだが、奥さんは直前までの荷物出しと引っ越しに伴うホテル暮らしで「やっと一息つける」という状態だったであろうし、いろいろな家族が集まっているので当然子どもたちは集まる、騒ぐ、泣く(うちの息子は石のテーブルで派手に頭を打って泣いた(笑))、ということでなかなかしんみりする雰囲気にはならない。

また、セキュリティチェックを通る間も、みんな名残惜しそうに手を振っているのだが、えてしてこういう時にはチェックに引っかかって荷物を開けさせられたりするので苦笑せざるを得ないシチュエーションになってしまう。

「まだ全然帰るという実感がない」とおっしゃっていたが、おそらく日本に着いた時に、もうハンブルクに戻ることはないのだということを強く実感するのではないかと思う。

(何年先になるかわからないが)数年後には我が身にも降りかかってくる事態である。公私ともどもやり残したことがないようにしたい … とは言っても絶対心残りはあるのだろうが …

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帰宅後、息子はそそくさと(いつものように)ガブリエルとサッカーをして遊ぶ。今日は近所に住んでいるエムレという子も一緒のようだった。名前からするとトルコ系なのかな?ガブリエルよりも息子よりも小さく、4歳くらいかな?

彼らは用事があるとかで午後5時に終了。息子はまだエネルギーが有り余っているようだったので久しぶりにサッカーの相手をしてやる。久しぶりにやると息子なりに上達しているんだなあ、ということを感じる。