ところで、ローテンブルクで宿泊したホテルは、これまた城塞とほとんど一体化している建物でした。部屋から直接中庭に出ることができ、こんな素朴な風景を見ることができます。
今日はバイロイト経由でデッサウまで。
バイロイトではやはりワーグナー詣で。まずはワーグナー博物館に行ったのですがリフォーム中ということで閉まっていました。
しょうがないので庭を散策。裏庭にはワーグナーと妻コジマが眠っている墓があります。
それから、こちらが町外れにある「聖地」バイロイト祝祭歌劇場。確かブーレーズがバイロイトで指揮した《ニーベルンクの指環》のオープニングでは、この歌劇場に向かうゆるやかな坂を登って来る映像が使われていたと記憶しています。こちらも月曜日は場内見学ツアーをやっていないので中に入ることはできませんでしたが、ホールの裏手では多くの人が動き回っているようでした。
歌劇場近くの公園(歌劇場に向かって右手を少し降りたところにある)にはワーグナーの胸像(というか首だけですが)があります。
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余談。この日は移動距離が多かったので移動にはほとんどアウトバーンを使っていました。この日の宿泊地のデッサウは旧東ドイツ圏内にあるのですが、旧東ドイツ圏内のアウトバーンは西側のものに比べると舗装状態や車線の数がまだまだ貧弱です。
その昔「東ドイツ圏内に入るととたんに道が悪くなる」というジョークを聞いたことがあったのですが、それを身をもって体験するとは思いませんでした。
日本では猛暑が続いています。
nhkでは、バイロイトから「ローエングリン」の生中継が午後十一時(日本時間)から始まります。
若い頃はバイロイトに行って聴きたい、見たいという気持ちがありましたが、叶わぬ夢でした。
つづき
ブラバント公国の民衆がネズミ人間になっている演出です。
かつてパトリス・シェローの「指輪」の新規演出は伝統を塞いだものとして非難を浴びていたわけですが、そういう歴史もあって、観衆も慣れたことから、おそらくはこの演出は面白がられるかもしりれません。
ご当地での評価は如何に。
エルザの大聖堂の入場前には、なんとピンクのネズミが出て、つづいてはまるでディズニーの演出のようなカラフルなネズミ(尻尾のある女性)とバーコード頭の紳士たちが・・・・。
おっさんさま:
バイロイトからの生中継は、例えばベルリン・フィルが現在やっているような、演奏会の生中継をインターネット上にストリーミングして課金するシステムのテストケースだと聞いたことがあります。
バイロイトのチケットですが、申し込むとその履歴が記録され、十年以上申し込み続けるとやっと席があてがわれる、という噂を聞いたことがあります。今から申し込み続ければ定年後に行けるかな、とか考えていますが(笑)。
演出について。個人的には(あるいは多くの方もそう考えていると思いますが)あまりにも伝統過ぎるのも刺激がないなあと思いつつ、あまりにも原案から逸脱し過ぎる演出もついていけないなあ、と感じています。
演奏会は、ライブにはかないませんよね。
この前、当方が演奏会(オケ)での打ち上げで、ドイツでの研修を二年終えたある指揮者と話をしましたが、「地元でもクラシック離れが激しく、ドイツ人がだれでも古典音楽に理解があるかといえば、それはまったくない」、ということでした。
「ベルリンフィルのようなプロオケのチケット購入は富裕層に限られる」、ともいうことでした。
そういえば、指揮者:ラトル自身がベルリンフィルを率いて若者向けに音楽教室に熱心だ、というのを読んだことがあります。
今日は八月十五日、ドイツとともに戦後はよく復興ができたものだ、と思いました。
おっさんさま:
そうですね。(最近はあまり足を運んでいませんが)ハンブルクでクラシックのコンサートに来る客層はかなりご年配の方が多いです。日本では比較的年齢層が低いだろうと思われる現代音楽のコンサートでも、こちらではやはり年齢層は高いです。
以前、ドイツ人の同僚と話をした時にも「クラシックのコンサートに行くのはステータスみたいなところがあるからね」と言っていましたし。
こちらでも子供向けのコンサートはかなりの数が企画されていて、シーズンの初めには内容が書かれた分厚いパンフレットが配布されています。ちゃんと対象年齢ごとに分類されていたりします。
うちも息子を連れて行ってみようかと思ったのですが、言葉の問題があるので難しいかなと思っていたところ、息子の興味は完全にサッカーに移ってしまったので、実現できないでいますが …