2011ドイツ縦断」カテゴリーアーカイブ

ドイツ縦断旅行その5

デッサウに来たからには、待望のバウハウス美術学校へ。静かな森に囲まれた学び舎 … みたいなものを想像していたのですが、比較的大きな道路に面していて、車を走らせているといきなりこの有名なロゴを配した建物が見えてきます。

見学ツアーがあることにはあるらしいのですが、受付のおばちゃんには「ドイツ語だけなのでちょっと大変かもね」と言われました。まあ、入場料を払えば立ち入り禁止でないところは全て見ることができますし、追加料金を払えば自由に構内を撮影することもできます。

「近くにマイスターホイザーがあって、そっちも面白いわよ」というおばちゃんの勧めにしたがってマイスターホイザーへ。マイスターホイザー(Meisterhäuser)は日本語にすると教員住宅群。バウハウスで教鞭を執ったことのあるパウル・クレーやカンディンスキーなどが住んでいた住宅群です。こちらもいかにもバウハウスというデザインで楽しめます。

このあとはひたすらハンブルクへの帰路。途中でどこかに寄ろうかという話になって選んだのがツェレ。町並みの美しさが有名な街です。町外れにあるお城が対照的なデザインなのも面白い。

夕刻過ぎに無事ハンブルクへ到着。3日間で1250kmを走破しました。

ドイツ縦断旅行その4

ところで、ローテンブルクで宿泊したホテルは、これまた城塞とほとんど一体化している建物でした。部屋から直接中庭に出ることができ、こんな素朴な風景を見ることができます。

今日はバイロイト経由でデッサウまで。

バイロイトではやはりワーグナー詣で。まずはワーグナー博物館に行ったのですがリフォーム中ということで閉まっていました。

しょうがないので庭を散策。裏庭にはワーグナーと妻コジマが眠っている墓があります。

それから、こちらが町外れにある「聖地」バイロイト祝祭歌劇場。確かブーレーズがバイロイトで指揮した《ニーベルンクの指環》のオープニングでは、この歌劇場に向かうゆるやかな坂を登って来る映像が使われていたと記憶しています。こちらも月曜日は場内見学ツアーをやっていないので中に入ることはできませんでしたが、ホールの裏手では多くの人が動き回っているようでした。

歌劇場近くの公園(歌劇場に向かって右手を少し降りたところにある)にはワーグナーの胸像(というか首だけですが)があります。

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余談。この日は移動距離が多かったので移動にはほとんどアウトバーンを使っていました。この日の宿泊地のデッサウは旧東ドイツ圏内にあるのですが、旧東ドイツ圏内のアウトバーンは西側のものに比べると舗装状態や車線の数がまだまだ貧弱です。

その昔「東ドイツ圏内に入るととたんに道が悪くなる」というジョークを聞いたことがあったのですが、それを身をもって体験するとは思いませんでした。

ドイツ縦断旅行その3

ミュンヘンからヴィース教会、ノイシュヴァインシュタイン城、ウルム、ネルトリンゲンを経てローテンブルクへ。

世界遺産に登録されているヴィース教会。日曜日の午前中だったのでミサが執り行われていました。

ノイシュヴァインシュタイン城。城内見学するかどうかは成り行きで決めるつもりだったのですが、このタイミングで息子が爆睡していたので諦めることにしました。またの機会に。

ケルン大聖堂に次いでドイツで2番目の大きさのウルム大聖堂。

隕石が落ちた跡に街が作られたというネルトリンゲン。クレーターに沿って作られている城壁が街を取り囲んでいます。村上春樹さんの《世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド》を思い出しますねえ。

ドイツ縦断旅行その2

朝7時。ほぼ定刻にミュンヘン東駅に到着。

午前中はミュンヘン中心部の観光と買い物。今回の旅は近所に住んでいる妻の友人(元ミュンヘン在住)からいろいろ情報をもらったらしい。まず、妻は友人のお奨めの店で銀細工を物色、その間息子と私はFCバイエルンミュンヘンのファンショップで息子に約束していたレプリカユニフォームを買うことにした。

午後はアリアンツ・アレーナでFCバイエルン・ミュンヘン対ハンブルガーSVの試合を観戦。

試合開始前には前日発生した地震の被害者に向けての黙祷が行われた。

試合は … HSVのホームゲームと違って比較的中立的な立場で試合を楽しんだのでそれほどショックではなかったが(というか、ロッベンのハットトリックが見られたので、むしろそっちの方がうれしかったりするのだが)0-6とはね …

試合後、HSV監督のアルミン・フェーが(やっと)解任される。チームを立て直してヨーロッパリーグ出場権内を狙うにはギリギリのタイミングか。

試合後のアリアンツ・アレーナの全景。やはり美しい。

夕食は、お気に入りのヴァイツェンビール「フランツィスカナー」の直営店で。

普通の「フランツィスカナー」ヴァイツェンはハンブルクでも飲めるので今回はちょっと珍しいドゥンケルで。それからレーベンブロイのピルスナー。料理はミュンヘン名物らしいシュヴァイネブラーテン(Schweinebraten、まあローストポークですかね)と、これはご当地ではないがニュルンベルガーソーセージを。やはりヴァイスブルストは午前中のみのサーブだったようで注文できなかった。

ドイツ縦断旅行その1

結果的に息子の卒業旅行になってしまったがドイツ縦断の旅に行って来た。

そもそもは日本の連休に合わせてウィーンにでも旅行に行こうかと思っていた。

フライトスケジュールを検討するためにルフトハンザのホームページを見ていたら、ルフトハンザのマイレージプログラム「Miles and More」でFCバイエルン・ミュンヘンのホームゲームチケットが手に入ることがわかった。ドイツ赴任時にさんざん迷ったあげく、今までマイルを貯めていたユナイテッド航空のマイレージプラスではなく、ANAでもなく、ルフトハンザのMiles and Moreで貯めようと決めたのだが、こんな特典があろうとは思わなかった。

3/12には我がハンブルガーSVとFCバイエルン・ミュンヘンの試合がミュンヘンのアリアンツ・アレーナで予定されているのだが、HSVのオンラインチケットショップでもすでに売り切れ(というか会員の優先予約でないと入手は不可能)だった。このチケットもMiles and Moreから余裕で入手できそうだし、席もかなりよさそうである。

こんな機会はなかなかないだろうということで、ウィーン行きはミュンヘン行きに変更になった。また、単にミュンヘン往復では面白くない。今まで南ドイツに行く機会がなかなかなかったので、この機会に南ドイツの街をいくつか回ってみようということになった。

また、以前からAutozugという自動車運搬車両+寝台列車にも興味があったのでこれにも載ってみることにした。Hamburg-Altona駅で自動車を積み込むと寝台列車と一緒にミュンヘンまで連れて行ってくれる、というものである。

ということで、今回のルートは以下のようになった。

  • 行き(赤):Autozug(鉄道)でハンブルク→ミュンヘン(車中泊)
  • 第1日目:ミュンヘン観光とサッカー観戦
  • 第2日目(青):ミュンヘンからノイシュヴァンシュタイン城経由でローテンブルク泊
  • 第3日目(緑):ローテンブルクからバイロイト経由でデッサウ泊
  • 第4日目(ピンク):デッサウからツェレ経由でハンブルク