月別アーカイブ: 2010年5月

演奏会その41: ハンブルク・フィル(第9回)

9. Philharmonisches Konzert

Mon, 20:00 / Laeiszhalle / Großer Saal

Philharmoniker Hamburg
Deborah Polaski Sopran
Dirigentin Karen Kamensek

Sergej Rachmaninow: Die Toteninsel / Symphonische Dichtung op. 29
Arnold Schönberg: Sechs Orchesterlieder op. 8
Peter I. Tschaikowsky: Symphonie Nr. 5 e-moll op. 64

全然予習する暇がなくて臨んだハンブルク・フィルの第9回定期公演だったが、期待以上に楽しめた。プログラムはラフマニノフの《死の島》、シェーンベルクの《6つの管弦楽歌曲》、それからチャイコフスキーの交響曲第5番だった。

指揮者のカレン・カメンセクは1970年アメリカ生まれの女性指揮者。2000年ごろからドイツやオーストリアの主に歌劇場で活躍していて、ハンブルク歌劇場でも何度か振っているようである。レパートリーを見ると比較的現代ものが多い。

とにかく、この指揮者のオーケストラコントロールのうまさに惚れ惚れしてしまった。指揮法の的確さと、全体を見据えた構成力のバランスがとてもいい。ハンブルク歌劇場でも指揮経験があるということなので、このオーケストラとの付き合いも長いのだと思うが(ハンブルク・フィルはハンブルク歌劇場での演奏も担当している)、「オーケストラからこういう音を引き出したい」という明確な意思がある棒と、それに応えるオーケストラ、という構図がとても説得力のある演奏を生み出したように思える。

細かいところまで逐一コントロールしようとする姿勢はチャイコフスキーの交響曲のようなある意味大ざっぱな作品だと聴衆に息苦しさを感じさせる懸念もあるし、時としてその精密さがあざとさに聞こえてしまう可能性もあるが、まあこれも個性のうちなのだろう。いままであまり魅力的に思えなかったチャイコフスキーの交響曲第5番をここまで感動的に聞かせてくれたことがいちばんの収穫だったかも。

露出情報

当然ここドイツでは見られないわけですが、今年も「吹奏楽の旅 2010」という番組が放送されるようですね。

1億人の大質問!?笑ってコラえて!

で、6/9 の放送では鹿児島情報高校におられる「吹奏楽の神様」が登場するそうです。

先日、この番組の制作を担当されている方から連絡をいただきました。この先生の過去の実績を示すために吹奏楽コンクールデータベースの検索画面を使いたいとのことでした。

どのくらい映るかわかりませんが、番組を見ようとしている方はご注目下さい。

久しぶりに本買いました

ほぼ一日を通じて快晴。珍しくコートなしで外出できるくらいの暑さ(暖かさ)になりました。

久しぶりにヘアサロンマツナガでヘアカット。ついでに息子もドイツに来てから初めて髪を切ってもらう予定だったのですが、例によって人見知りとか、耳とかうなじとかと触られるとくすぐったいとかで前髪だけちょっと切ってもらいました。そのくせ、髪の毛を切ってもらったお姉さんが気に入ったようで、何度も「バイバ〜イ」とか言っていましたが。

そのあと、隣りの OCS をのぞきました。今まで日本の雑誌は特に買おうと思っていなかったのですが、見たことがなかった「ミュージックマガジン」が売られていたので、おもわず買ってしまいました。特集は2000年〜2009年にリリースされた洋楽のベストアルバム。やはり、この時期になるとほとんど洋楽は聴いていませんねえ。聞いたことがあるアルバムも大ベテランであるボブ・ディランの「モダン・タイムス」とかブライアン・ウィルソンの「スマイル」だし …

MUSIC MAGAZINE ( ミュージックマガジン ) 2010年 06月号 [雑誌]

それから、旬が過ぎて1ユーロで売られていたバーゲンブックから一冊。

ヒラリー・クイーン――大統領への道 (光文社文庫)

オチがひねられ過ぎていてどこが面白いのかさっぱりわからないネタもありますが、いしいひさいちが描く実在人物のデフォルメが時々ツボに入るのが楽しみなのです。今回はコリン・パウエルとかコンドリーザ・ライスがヒットかな。

昼食はおいしいカリーブルストのお店「EDEL CURRY」で。私と同じように妻も息子も気に入ってくれたようです。

リチウム(もっと軽い金属)

吹奏楽コンクールデータベースのウェブページはcakePHPというフレームワークを使って作られています。

このcakePHPの主要開発者がプロジェクトを離れてlithiumという新しいプロジェクトを開始した、というニュースを聞いたのはかなり前のことでした。

http://blog.candycane.jp/archives/121

現在のバージョンは 0.95 ということなので正式な1.0のリリースが近づいています。cakePHP上でのデータベース開発はそれなりに面白いのですが、ドキュメントがあまり整備されていないように見受けられますし、検索条件の設定についての書式が少々洗練されていない(array()だらけ)ことが気になっていました。

それをさらに進化させたフレームワークがあるなら使ってみようかなと思っていたのですが … 現在のレンタルウェブスペースのPHPのバージョンが5.2だったので、PHP 5.3 以降を対象にしている lithium はすぐに使えないことがわかったのでした。

まあ、もうちょっと付き合うかなあ …

そろそろiPad?

日本ではあと数時間で iPad 発売ですか。

とりあえずは積極的に購入する理由が見当たらないので見送ろうと思っているのですが、こちらだと SIM フリーの 3G 対応機が買えるんですよねえ … 日本で買った iPhone をこちらに持って来てもローミングでしか使えなくて(しかも2年縛りで解約できない …)困っていたのですが、そのかわりに iPad を買ってみるという手もあるかと考えているのですが …

とりあえず解脱

マイレージを貯めるために特定の航空会社を利用することを「修業」、修業によってマイレージサービスの上のクラスになることを「解脱」というらしいですが、このたび無事ルフトハンザのフリークエントトラベラー、スターアライアンスでいうところのシルバー会員になることができました。

今年は年末年始の帰省に始まって、弟の結婚式、家族渡独のための引っ越し手伝いと日本へ帰る機会が多かったので早々と「解脱」する予定だったのですが、日本に帰った時のマイルがいつまで経っても加算されませんでした。オンラインでマイルの事後加算ができることを知ったので試してみたところ、「加算対象外の予約クラスのために加算できませんでした」というメッセージが出てしまいました。よくよく見てみると、例の火山騒動のために再予約を繰り返したところ、予約クラスが変わってしまって加算できなかったようです。ルフトハンザに電子メールで依頼して、今日めでたく加算が確認されたわけです。

以前は上級クラスのメリットとしてインボラアップグレードの可能性が増えることが楽しみで、実際ユナイテッド航空のプラチナメンバーだった時にはアメリカ出張の際の復路をほとんどアップグレードしてもらっていたこともありました。最近はエコノミークラスでの10時間のフライトも慣れたようで、それよりも手荷物の重量制限が多くなったりバゲージの PRIORITY タグのおかげで荷物が早く出てくることの方がうれしくなっています。

ドイツ赴任を機にユナイテッドのマイレージプラスからルフトハンザのマイルズ&モアに切り替えてマイルをためているのですが、こんなに日本に帰る機会が多いのであれば、ANA で貯めて SFC を目指せばよかったかなあ、とも思っています。

スターウォーズの洗礼

レゴショップで親子ペアのTシャツを買ってみたり(緊張感のない三等身のストームトルーパーの柄がいい感じです)、LEGOスターウォーズシリーズの販促ビデオを見たりしたので、息子のスターウォーズ熱に火がついたようです。

ということで、エピソード4のダイジェストを見てみることにしました。例によって息子にいちいち解説しながらの視聴ですが。

スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望 リミテッド・エディション [DVD]

実はまだエピソード2とエピソード3は見ていないのですが、このエピソード4が持っている「古き良きSF映画」の雰囲気が大好きです。シンプルな勧善懲悪とかミニチュアを使った特撮とか。CG全盛となった今ではこういった映画は逆に作られなくなってしまうのかなあ?

デンマーク日記その3: いちめんのなのはな

お昼ちょっと前にチェックアウト。レゴランドの近くにあるビルン空港にもレゴショップがあると聞いていたので行ってみることにしたのですが、レゴショップはセキュリティエリアの中でした、残念。

ふと見上げると、ここにもレゴで作られたオブジェが。

帰途。道路脇に広大な菜の花畑が見えます。主に菜種油を取るために育てられているらしいのですが、ドイツ(あるいはデンマーク)では食べないんですかね?おひたしにしたりパスタにいれたりして食べたいですが。

帰りしなハンブルク空港へ。今日は休日なので基本的にスーパーマーケットは開いていないのですが、ハンブルク空港の中にある EDEKA は開いているのだそうです … という情報を聞きつけて買い出しに来ました。うちから結構近いし、品揃えも不足ないし、価格も街中と同じだし、これからも重宝しそうです。

デンマーク日記その2: レゴランド満喫

そういうわけで、ホテル・レゴランドに2泊して、昨日と今日はレゴランドを満喫しています。

レゴランドは半分がアトラクション、半分がレゴで作られたジオラマというような構成になっています。いわゆる絶叫マシン系は少ないので小学校高学年くらいになると物足りなくなってしまうのかも知れませんが、幼稚園から小学校低学年くらいの年齢は見るもの乗るものがかなり楽しいのではないかと思います。

ジオラマはデンマークの名所を中心に世界中の風景が作られています。例によって少々中国風の味付けがされた日本の風景もあったりします。息子はやはり鉄道が行き来しているジオラマに張り付いていますが、かなり精巧に作られたジオラマをじっくり見て回るのも楽しいです。

宿泊したホテル・レゴランドはこんな感じです。窓の外にすぐレゴランドを臨むことができます。子供用のアメニティグッズもあったり。個人的には、いわゆる「Please make up room」のプレートが気に入りました。

デンマーク日記その1: 今度は三連休

5月24日(月)はPfingsmontag(聖霊降臨祭)という復活祭から数えて50日目の祝日となるため、おそらくヨーロッパの多くの国で3連休になります。

以前からこのあたりは家族が日本から来てそろそろ落ち着く時期かな、と考えていたので、デンマークのレゴランドに行くことを計画していました。レゴはその名の通りレゴにちなんだテーマパークです。実はドイツ国内(バイエルン州のギュンツブルク)にもレゴランドはあるのですが、国境を越えてデンマークへ行った方が近いし、何と言ってもデンマークのビルンにあるレゴランドはレゴ本社のお膝元にあり、初めて作られたものなのだそうです。

ハンブルクからだと、アウトバーンの7号線を北上して300kmくらいのところにレゴランドがあります。ほとんどが高速道路であるため、3時間ほどでたどり着くことができます。このあたりからだと日帰りする人もいるみたいです。

ちなみにドイツとデンマークの国境はパスポートコントロールもなく、税関申告が必要な車両以外は完全にフリーパスでした。