月別アーカイブ: 2009年6月

最終出社日

そして、本社への最終出社日。

何となく朝から YMO の《Perspective》が頭の中をぐるぐる回っている。日常がだんだん非日常に変わりつつあることを実感する。

午前中に机のまわりの片付けが終わり(よく終わったもんだ)、午後から主要な方たちへの挨拶回りを行う。

引っ越し、そして送別会その4

今日は引っ越し荷物を業者へ引き渡す日。会社を休んで準備をする。

まず、息子を保育園に送ったついでに会社に寄って、まだ少々残っている私物を引き取る。

それから旅行代理店に寄って、離日のための国内移動(浜松→中部国際空港)のチケットを引き取る。

その後はパッキングの仕上げを行う。おそらくいちばん面倒くさいのは、保険をかけるためのそれぞれの段ボール箱の評価額の試算である。このあたりは業者の方でやってくれるというので一安心。とりあえず、必要なものを大まかに段ボール箱に詰めたら意外に時間が余った。

なんか、個人的に引っ越しというと「牛丼」というイメージがある。(アパートから今の家に引っ越した時も忙しかったので昼食を牛丼で済ませたりしていたし)ということで、昼食は牛丼を。

2時という約束だったが、1時45分頃に引っ越し業者が来る。さすがに手際がよい。私が1ヶ月かけてやったことを30分くらいで片付けてしまった。例の保険リストは、業者がパッキングしながら作成したリストに金額を書き込むだけで済んだ。

夕方からは会社の送別会第2弾。同期の友人たち、仕事でお世話になった方(≒いろいろ迷惑かけた方々)、これからもっとお世話になる方、何の因果か私の「後輩」になってしまった方、社内での大学の後輩、いろいろな方々に集まっていただいた。

いろいろプレゼントも頂戴した。ある意味、どのアイテムもサプライズなんですけど(笑)。

  • いつの間にか情報流出していた、うちの家族写真とYMOの諸アルバムのコラージュ
  • YMO印のふんどし(なぜ、ふんどし(笑)?)
  • 坂本龍一さんの「ウラBTTB」のゴールドディスク(もちろん本物よ)

へたにしんみりせずに「これからもお互いがんばろうな」的に送り出されたような気がする。期待もあるけどプレッシャーもあるなあ。

本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

お持ち帰り

ロンドン駐在から帰ってきたばかりの職場の後輩に聞いてみる。

「ねえねえ、ロンドンに行く時さあ、会社の書類って置いてった?」

「あ、だいたい家に持って帰りましたよ。」

そうか、家に持って帰ればいいのか(笑)。これでだいたい見通しが立ってきたなあ。ということで、一学期終業式の小学生状態でやたら荷物を持って帰る。

今日届いたばかりの、これから使うPCにインストールするソフトウェア類とか、職場の方からいただいたIH対応の魚焼き網とか(送別会でそういう話をしたのをすっかり忘れていた。ありがとうございます。)、予想外の荷物もあったのでだいぶ増えてしまったが。

何となく1日足りないような気がするなあ

会社では、やっと先週末に届いた新しいPCの環境設定をする。ちなみに買ったのは白いポリカーボネートのMacBook(いわゆる「梅」というやつですな)。注文してから品物が届くまでの間に微妙に性能アップして悔しい思いをしていたのに、これだけ新製品がドカッと出てしまうと、悔しさも通り越してしまうなあ。

BootCampを入れたり(必ず1回目はインストールに失敗するのは私だけ?)、FireFox 入れたり、Thunderbird 入れたり、会社関係のソフトウェアをインストールしたり(これも毎回てこずる)、けっこう時間がかかる。ふと机の周りを見て、これを全部片付けるためにはもう1日出社する必要なのではないかという気がしている。どうしましょ?

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保険料が控除される(年末じゃないけど)いわゆる年末調整的な書類を作成する必要がある。それから私が契約している某保険会社(だけじゃないと思うけど)では、契約者が海外渡航する場合に「海外渡航通知書」なるものを提出する必要がある。すっかり忘れていたので書こうと思ったら、保険証書が見つからない。風呂に入ったあとで汗ダラダラになりながら探して、やっと見つかった。なぜ、うちには中身の入っていない保険証書入れがこんなにたくさんあるのだ?

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6月6日、小山清茂さん死去。95歳の大往生である。

一貫して日本の旋律を用いた音楽を作っていたので、一聴すると素朴な作風のように思われるのだが、西洋の機能和声を日本の旋法上に持ち込もうとしていたりして斬新なアイデアも持っていた方である。

小山さんの作品というと、1980年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲である吹奏楽のための《花祭り》を思い出す。もちろん演奏は群馬県立前橋商業高等学校吹奏楽部。この演奏の迷いのない世界観は完璧。

転出届とか

とりあえず仕事関係はおおむね引継ぎが終わっているので、有休を取って個人関係の残務処理を。

まず税務署へ。(浜松市の政令指定都市移行にともなって税務署が移転していました ….. 知らなかった …..)

私はいわゆる「住宅ローン減税」の適用を受けているのだが、これは「減税」なので、非居住者(=海外在住)となって税金を払わない身になると、減税の恩恵を受けられなくなる。その後、日本に戻ってきた時に再度住宅ローン減税を適用するためには、転出時に「転任の命令等により居住しないこととなる旨の届出書」という書類を税務署に提出する必要がある。

おそらく、私の場合は海外赴任中にローン減税の期間が終わってしまうことになるので、この届出書が意味をなさない可能性が高いのだが、不測の事態で早めに帰ってきてしまう場合のことを考えて提出しておくことにした。

ウェブから届出書のPDFをダウンロードして必要事項を記入する。ちなみに、ウェブ上のありかは税務署に電話をかけて教えてもらったのだが、これ、教えてもらわないと絶対わからないというか、膨大な時間がかかると思います。時間が余っていて宝探しが好きな人は国税庁のホームページでチャレンジしてみよう。

で、これと「給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書」(家を建てた後に確定申告をすると税務署から送られてきて、それ以降はこの書類を使えばいい)を税務署に持って行けば受理してもらえるはずだったのだが、海外に居住することの証明書、つまり会社の辞令のコピーが必要だということで、後日郵送することになった。

その後、市民サービスセンターへ行って転出届を提出する。転出届は実際に転出する日の2週間前から提出することができる。こちらは特に問題なく受理された。ちなみに印鑑登録は転出した日を以って無効になるので、実印が必要な作業(自家用車の名義変更とか)は前もってやっておく必要がある。転出届を提出した日以降でも実際の転出日以降は市民カードを使った印鑑証明の請求は可能なのであるが、もう請求する予定はないし、また市民カードを返却しに来るのも手間なので、転出届と一緒に返却した。

昼食は、おいしい蕎麦屋「うさぎ庵」の冷やしそばぶっかけを食べたかったのであるが、月曜日は定休日のようで残念。でも蕎麦を食べたかったので、近くのファストフード系の蕎麦屋で食べる。思いっきり期待値を下げたのである程度の妥協はしょうがないと思っていたのであるが、桜えびのてんぷら(「藪」のてんぷらをまねたような感じではあるが)はかなり美味。それなりに満足。

午後はひたすら引越しの準備。とりあえず衣類のパッキングが一通り終わる。まあ、何とかなるでしょう。

そのあと、息子を早めに保育園に迎えに行って医者に連れて行く。2時間もかかると思わなかったぜ。

送別会その3

所属していた吹奏楽団で送別会を催していただいた。

すでに退団された方や、休団中でしばらく会っていなかった方が来て下さったのが本当にうれしい。

最後に挨拶があることは想定していたのだが(ま、普通あるわなあ)、ちょっと思うところあって意図的に何も用意してこなかった。案の定ダメダメ。どこかでちゃんとした挨拶をお伝えしないとなあ。

(一応)着々

午前中、妻と息子は保育参加。午前中だけではあるが、親が子供の普段の日課に参加するという行事である。

私の方は、その時間を利用して、長い間お借りしていた吹奏楽譜を返却しに某高校へ。一応、定期演奏会の選曲候補として邦人作品を中心に借りたのである。《スターズ・アトランピック’96》(三善晃)や《シャコンヌ》(藤掛廣幸)あたりは面白かったが演奏会に取り上げるとなると多くのハードルがありそうだなあ。ちょうど文化祭だったので一般見学の受付で待っているところ(最近はやっぱりチェックが厳しいんですね)に吹奏楽部顧問の方が到着。この方は大学時代の先輩なのでドイツへ行くという挨拶もしておいた。

帰りしな、先週の電化製品調達の際に在庫なしだったので注文しておいた1500Wのアップダウントランスを引き取りに行く。

その後、妻と息子と合流してDIYショップへ。妻はドイツで使いそうな細々としたものを買い、私はCD整理用に「CDいれと庫(ライト)」というやつを買い込んだ。

CDいれと庫 (CD約38枚収納)

通常のやつより奥行きが短いものである。とりあえず持って行かないCDをこれに入れておこうかと。

送別会その2

職場の送別会。

で、その前に買った本。

ハイドン 106の交響曲を聴く

ドラティ/フィルハーモニア・フンガリカのハイドン交響曲全集を買ってみたものの、なかなかとりつくしまがないので解説本を買おうと思っていた。中野博詞さんが書かれた「ハイドン交響曲」という本もあるのだが、こちらは学術的な観点(版の違いとか作曲年代の特定とか?)から書かれたものらしいので、私の求めている「簡単な曲目解説」とは違うような気がして手を出していなかった。上記の本は最近出たようで、1曲につき数ページ(作品自体のポピュラリティによって増減はある)で解説をしているので、私の目的にも合いそうな気がする。

CUBASE5/CUBASE STUDIO5 攻略BOOK

ま、今さらここに挙げるのも恥ずかしいのですが、そんなに使い込んでいるわけでもないのでちゃんと勉強しておきたかったのと、普通のユーザーの視点から見た機能の「深さ」(この機能は初心者でも使う、この機能は上級者じゃないと使わない、といった機能全体の俯瞰の意味です)を把握しておきたかったし、著者として知人が名前を連ねていたし(笑)、ということで買ってみた。ちなみにPerfumeのバックトラックはこのソフトから生み出されています。

MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2009年 06月号 [雑誌]

創刊40周年記念企画「アルバム・ランキング・ベスト100」もこの号の第3弾「1969~1979」で最後。第1弾が「1990~2008」、第2弾が「1980~1989」というように、だんだん時代を遡っている。この表紙を見たときに「やはり、1位は『ジョン魂(じょんたま)』か …..」と思ったのであるが違っていた。ビートルズの「アビー・ロード」。妥当といえば妥当(だってビートルズのアルバムは時代的にこのアルバムくらいしか引っかからないもんね)、微妙といえば微妙(逆に「ビートルズ」だから1位になった?ビートルズの作品としてベストでない(と私は思う)ものが選ばれてしまうのもねえ)だなあ。まあ、別に順位が重要じゃなくて、今まで自分が見逃していた「コモンセンスとして聞くべき音楽」に気付かせてもらえることに大きな意味があるのだが。

ジョンの魂 ~ミレニアム・エディション~

アビイ・ロード

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送別会。

ちょうど、会社のデスクを整理して、古い書類を処分しているところなので、いろいろな方といろいろな昔話をすることができた。特に、古くから仕事をしている人とは苦楽とか紆余曲折とかを共にしてきたわけだが、それについて同じような達成感を持っていることが確認できたのがよかった。私は「とてもいいものを作ることができた」と思っているのだが、実際に手を動かしていた人たちがそう思っていなければ意味はないと思うし。

明らかに飲みすぎて片隅で暴言を吐きまくっていたが(笑)、それにも賛同してもらえたので(笑)よかったかなと。

ヤナーチェク/ディラン/小曽根

土曜日に届いた村上春樹さんの「1Q84」を読んでいる(まだ途中)。

なんで今回はこんなにマスコミで話題になるのだろう?例のエルサレム賞受賞の余波?「ノーベル文学賞」候補最右翼と言われてから初めての長編だから?

で、小説の冒頭で登場するのがヤナーチェクの《シンフォニエッタ》である。(文中では「ヤナーチェック」と表記されているが、少し違和感があるなあ)久しぶりにちゃんと聞きたくなったので、CDを買ってみることにした。飲み会の約束までの時間を利用してCDショップに寄る。

案の定あまり選択肢がない。ラトル/フィルハーモニアか、マッケラス/ウィーンフィルか、迷って後者にした。

ヤナーチェク:シンフォニエッタ

四半世紀近くに渡って、この作品の「決定盤」という評価がされている盤である。

個人的に《シンフォニエッタ》というと、NHK-FMで放送されたラファエル・クーベリック指揮のバイエルン放送交響楽団のライブ演奏が刷り込まれている。高校生の時に、吹奏楽部の部室でOBである指揮者と話していたときに、彼がこの曲が好きだと言っていた。ちょうどその日にNHK-FMで放送されることを知ったので聞いてみよう(かつエアチェックしてみよう)と思ったのである。おそらく、能動的に、最初から最後までちゃんと通して聞いたクラシック作品はこの作品が最初ではなかったか。

どちらかというと、くぐもってまとまった音色、それからライブならではの疾走感に満ちていたクーベリックの演奏に比べると、マッケラスの演奏はクリアで冷静すぎるような気がする。世間的な評価では、きっと後者の方がヤナーチェクの特質を際立たせているのだろうが、まだちょっと違和感がある。

だが、このマッケラスのアプローチは次の狂詩曲《タラス・ブーリバ》では非常に効果的に思える。コシュラー/チェコフィルの演奏を聴いたときはそれほど面 白い曲には思えなかったのだが、マッケラスの演奏ではヤナーチェクの作品の、とりとめのなさというか、破天荒さが面白く聞ける。

それからボブ・ディランの紙ジャケ第3弾。ソニーはこざかしい真似をしないで価格が安いからいいですね。

地下室(ベイスメントテープ)(紙ジャケット仕様)

ディラン・アンド・ザ・デッド(紙ジャケット仕様)

新しい夜明け(紙ジャケット仕様)

偉大なる復活(紙ジャケット仕様)

それから小曽根真さんの新作。自身が率いているビッグ・バンド No Name Horses をバックにラテンっぽいレパートリーを中心に演奏している。クリアなサウンドと、ホーンセクションの絶妙のアンサンブルが心地よい。

ジャングル

送別会その1

そして、今週・来週と怒濤(というほどでもないが)の送別会が予定されている。(幹事の皆様、本当にありがとうございます。)

今日はちょっとややこしいが、フィンランド(ヘルシンキ)在住のアメリカ人の友人との飲み会。メールで連絡は取り合っていて「6月中旬からハンブルクに引っ越すからよろしくねーん。」というメールを出したところ、「6月上旬に日本に行くからドイツへ行く前に飲もうよ」ということになった。彼の日本でのホームグラウンドは京都なのだが、飲み会のために浜松まで来てくれた。感謝感謝。

世界各地の音楽教育について研究している人で、日本でも吹奏楽関係者などにインタビューしている。今回も京都の国際日本文化研究センター(日文研)で調査を行っているとのこと。レクチャーや調査で世界中を飛び回っているそうで、今年は12カ国を訪問する予定になっているとか。

次に会うのは10月頃になりそう。ヘルシンキとハンブルクの音楽イベントを調べて、面白そうなイベントで落ち合おうということになった。