週末に録画しておいたクレーメルによるバッハの無伴奏パルティータをちらっと見る。 彼が演奏する《シャコンヌ》を見た息子の一言。
前半はドキュメンタリー、後半は2001年にロッケンハウスの教会で録音/録画されたパルティータ全3曲が放送された。
バッハの《無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ》は個人的にはヘンリク・シェリングの演奏が刷り込まれている。
大学の吹奏楽団をご指導いただいていた伊藤康英さんが《シャコンヌ》を吹奏楽編曲することになり、その年のコンクールでこの曲を演奏することになった。 その時に参考演奏として聞いていたのがシェリングの演奏だったのである。
クレーメルの旧録音も持っているのだが、シェリングのある意味前時代的な毅然たる演奏に比べると、クレーメルの旧録音はいささかシャープ過ぎたような印象がある。
今回見たクレーメルの新しい《シャコンヌ》は、毅然さと軽快さを兼ね備え、変奏ごとのキャラクターを明確にした上で全体としての大きな流れを作っているように感じる。
家族3人で見入ってしまいました。