備忘、備忘。
細野さんが他人に提供した曲をピックアップした6枚組。ボックスのデザインが2000年にリリースされた「HOSONO BOX 1969 – 2000」を踏襲していることにあらためて気がつく。あそこからつながっているんだなあ。ブックレットのできも素晴らしい。これならピックアップするんじゃなくて全部入れて欲しい、という気になるなあ。
で、今年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲の参考演奏CDとフルスコアが到着。これでも例年よりは早く入手したのである。曲の方であるが、正直なところIIやIIIのような作品に一夏を費やしたくないなあ、というのが感想。時おりメロディの流れやオーケストレーションにものすごく不自然なものを感じるのである。むりやり「Something different」を生み出そうとしているのかなあ。これらと比較すると「課題曲IVとしての行進曲」のパターンを見事なまでに踏襲したIVを聞くとほっとする。IVは構成的にはスタンダードな行進曲形式から少し外れているところも面白いと思うが。
Iは最近の課題曲の中では出色の出来だと思う。この繊細なオーケストレーションを50名なり65名なりでうまく聞かせられるかどうかも面白いのかも。《風の密度》の時も思ったのだが、Vのようなエクリチュールは流行っているのかしらん?