Category: 日記

  • 送別会

    ヨーロッパ駐在歴7年半という、現在の駐在員では最古参の方がついに日本に帰られるということなので送別会。 当たり前のことではあるが、基本的には古い方がどんどん日本に帰り(あるいは他の地域にスライドし)、新しい方がどんどん入ってくる。そして、当然のことながらそういう状況を見ていると自分がずいぶん長くこの地で仕事をしていることを実感するのである。 毎回思うのであるが、主賓ご本人が振り返る駐在の思い出、それから他の地から寄せられるねぎらいの言葉や新しい環境へのエールなどを聞いていると、自分がこの地でどう振る舞うべきなのかを毎回教えられているような気がする。  

  • ターニングポイント

    毎朝、6時30分に「息子の目覚まし時計」で目を覚ましている。 本来なら息子が目を覚ますための時計なのであるが、まずその音で私が目覚め、そのあと私が息子を起こす … という図式がここ365日中360日くらいの情景である。(ごくまれに息子が先に起きることもある。) それはそれとして、ふだんならこの時間にはすでに夜が明けて「朝」といっていい日差しなのだが、今日はあざやかな朝焼けを見ることができた。おとなりの家の壁などをピンク色に染めている。 少しずつ日が短くなっていることは自覚しているのだが、こういう象徴的なイベント(おそらく明日はもう見ることができないだろう、あ、もう少し早く起きれば見られますね、起きないけど …)があると、季節感がないドイツとはいえ(あ、ちなみにすっかり秋の気配です)月日が巡っていることを感じる。  

  • マニアックな夢

    はい。親バカ日記です。 息子「お父さん、あのね、お父さんがサッカー選手になった夢見た。試合で2点取ったの。」 私「へえ、お父さんはどこのチームにいるの?」(バルサとかHSVとかかなあ?) 息子「パーダーボーン。」(注:ドイツ・ブンデスリーガ2部のチームです。) 私「… パダーボーン? …」 息子「パダーボーンじゃなくて、パーダーボーン!」(注:どちらでも合ってます。) 私「ま、それはそれとして、相手はどこ?」(もう何が来ても驚かんぞ) 息子「コットブス。」(注:これもドイツ・ブンデスリーガ2部のチームです。)  

  • ハンブルガーSV対ヘルタ・ベルリン

    他国より早く先週開幕した2011/2012シーズンのドイツ・ブンデスリーガ。初戦をアウェイのボルシア・ドルトムント戦で迎えたハンブルガーSVは、この第2戦がホームでの開幕戦となる。 今回はアイスクリームメーカーであるLANGNESE(ランクネーゼ)が提供している「家族ブロック(Familienblock)」で観戦。このブロックは全席禁煙であることと、子供料金が設定されていてかなり安いことがメリットである。 けっこう選手が入れ替わっているので、まだ新加入の選手をあまり把握していない。スターティングメンバーは、まず昨年まで第2キーパーだったドロブニー。フランク・ロストが移籍したために第1キーパーになった。昨年もロストが怪我をして欠場していた時期に出場していたのだが悪くなかった。ディフェンスラインは右からディークマイヤー、ブルマ(新加入)、マンシエン(新加入)、現役ドイツ代表のアオゴ。ディークマイヤーは昨シーズンからポジションに定着した若手有望株である。ボランチはヴェスターマン、その前は右からトーレ(新加入)、韓国人のソン、スクジャルブレッド(新加入)、オランダ代表のエリア、フォワードはペトリッチの1トップ。 しかし、昨年のもっとも悪かった状態を思い出すくらい連携が悪い。近距離のパスでもお互いの意思が疎通せずに相手に奪われてしまう。それから、中盤にゲームをコントロールできる選手がいないのでなかなか攻撃パターンが作れない。これだとゴール前に張っているペトリッチがボールに触る機会が少ない。ペトリッチのポジションを少し下げて彼にもっとボールを回させた方がよかったのではないか。後半、ペトリッチに代わって中盤のヤロリームが入ってからは攻撃の形が作れるようになってきたが、交替するのはペトリッチではなくて2列目の誰かだったのではないか? 結局2-2の同点だったが、試合内容も合わせて、心情的には果てしなく負け試合に近い。ベン=ハティラやゲレーロといった攻撃的な選手が戻ってくるまでは我慢するしかないのかなあ … 次はアウェイでバイエルン・ミュンヘン戦。  

  • 夏のドーム

    北ドイツ最大の移動遊園地「ハンブルガー・ドーム」。春、夏、冬とそれぞれ1ヶ月ずつ開催される。 以前、同僚のStefanが冗談で言っていたのだが、「ドームの業者は1ヶ月かけて準備して、1ヶ月営業して、また1ヶ月かけて解体する。1年のほとんどをあそこで過ごしているんじゃないか?」とのこと。確かに本来ザンクト・パウリの駐車場であるこのスペースが本来の目的に使われていることはあまり多くない。昨年(2010年)のサッカーワールドカップの時にはヒュンダイ(だったかな?)がスポンサーになって多くの試合でパブリックビューイングが行われていたし、毎年「ラヴ・フェスティヴァル」なるヒッピームーヴメントをリヴァイヴァルするようなイヴェントも開催されているようだし。 まあ、それはさておき、今日は家族でこのドームへ行った。別行動で買い物をしていた妻と息子と退社後に落ち合う。ドームは開催されるたびにほぼ毎回来ているのだが、そういえば初めて来たのは2年前の夏のドームだった。その頃、まだ妻と息子はハンブルクに住んでおらず、夏休みを利用して遊びに来ていたのだった。 最近はドームの中での行動パターンもほぼ決まってきている。まず、息子が遊びたいカートに乗る。最近は一人乗りのことが多いが、時々二人乗りのもの(お互いにぶつけあうやつで子供だけだとちょっと無理)に乗ることもある。それから、いつものお店で Schweinsteak(豚のステーキ)とビールを。この店は日本からの出張者と一緒によく「新製品成功に向けての決起集会」を行うところである。私も初めてこの店を訪れたのは現在の赴任先に日本から出張してきた時であった。それから観覧車に乗っておしまい。 息子の寝る時間もあるので、我々は午後8時過ぎくらいには会場をあとにするのであるが、人が増えてきて通路が混みだすのはこのあとである。もっとも、金曜日は午後22時30分くらいから花火が打ち上げられるので(まだこのくらいの時間にならないと十分に暗くならない)その影響もあるのかも知れない。  

  • 車検/カロ・エメラルド

    会社に行くついでに妻の車を車検に出した … のだが、いろいろ手間取って日本とのテレビ会議に間に合わなかった。その顛末。 (この車は、日本人の担当者がいるということでデュッセルドルフで買ってハンブルクまで陸送してもらった。そして車検の予約もこの担当者にお願いした。) そもそも、予約を入れることができたディーラーはハンブルクの東の端。うちはハンブルクの西側(をちょっとはみ出たところ)にあるので、ほとんどハンブルクを横断することになる。小一時間かかってしまった。 ディーラーについて受付に行くと、「Ein moment, bitte.」と言われて15分ほど待たされる。 車検担当らしき人が来たので、無料で点検を受けられるというクーポン(上記のデュッセルドルフの店で出してもらった)を見せると「これはうちの店のものじゃないから使えない」と言われる。おいおい、そんなはずねーだろ、と思っていたら、目の前でデュッセルドルフのお店に確認してくれて、「必要な費用はここからデュッセルドルフのお店に請求することになったから(推測)。」とのこと。とりあえず一安心。 「で、予約はいつにする?」と言われる。いや、そうじゃなくて今日の9時から予約したから来たんだけど … という話をしたら、書類の山から私の名前を見つけて、「ああ、そうね。」という返事。 代車はちゃんと用意されていたみたいで、とりあえずこれは問題なかった。(ふだんはオートマに乗っているので、ギアが入っているのに気が付かずいきなりエンジンを始動させてエンストしましたが …)この時点で9時55分。会議が始まる5分前。ひとまず会社に電話をして会議の代理進行を依頼する。 … ううん、何だったんだ?この無駄な時間は … 夕方、点検の終わった車を取りに行く。受付のお姉さんはあまり英語が得意ではなかったようで、コミュニケーションに四苦八苦したが何とか自己負担分の支払いは済ませることができた。しかし、ドイツ人に「Alles klar. (= all clear = 万事 OK)」という言葉を使うと受けるのはなぜだろう? 代車に乗ったことでFMラジオを聴くはめになったのだが、こういう時に思いがけず自分にとってグッとくる未知の音楽に出会えることを考えると、「ながら聞き」もいいものだなあ、と思う。カーステの液晶画面に曲名とアーティスト名が表示されるのもありがたい。ちょうど日本からこの「ラジオ放送から文字情報を取得して表示する」仕組みである RDS (Radio Data Service) についての質問を受けたところだった。シンクロニシティか? ということで、この気に入った音楽というのは Caro Emerald の “A Night Like This” という曲。オランダ出身の女性シンガーで、この曲を含むファーストアルバムがけっこうブレークしているらしい。キャバレー・ソングを現代風の味付けで歌っているような感じで、なかなかよい。このスタイルを「ジャズ・シンガー」と呼ぶのには少し(最近のノラ・ジョーンズをジャズ・シンガーと呼ぶのと同じくらい)抵抗があるけれど。 と、思い出すと、私はこういったキャバレー・ソング(カバレット)っぽい雰囲気を持った曲も好きなのかも知れないなあ。ハンブルク出身の歌姫ダグマー・クラウゼが歌うスラップ・ハッピーの《カサブランカ・ムーン》とか、加藤和彦さんのアルバム「うたかたのオペラ」に収録されている《ルムバ・アメリカン》とか。クルト・ヴァイルの《三文オペラ》もそうかなあ?  

  • ドイツ・スーパーカップ

    土曜日は寝だめの日。遅くまで寝ていて、朝昼兼用のブランチを食べてから主に食材の買い出しに出かける、というのが通常のパターンである。 今日はスーパーマーケットの「REWE」へ。ここはドイツサッカー協会のスポンサーなので、女子ワールドカップ関連のキャンペーンとして10ユーロお買い上げごとにパニーニのステッカーを配っていた。配布は今週末あたりで終わってしまいそうなので、最後の追い込みとしていろいろ買い込んでステッカーをもらうことにした。 ちなみにビールの330mlをケース買い(20本だっけ?)するとデポジットも含めて10ユーロちょっとくらい、他の食材は日本と比べると総じて安いので、スーパーマーケットで10ユーロ分買うというのは実は結構大変なのである。 配布期間も最後の方なので、配る方も大盤振る舞いというか、少し多めにステッカーをくれる。最終的には(ビールを含めて)40ユーロくらい購入して7パックのステッカーをもらった。息子によるとダブりまくりだったらしいが … ***** マイルスのDVDは予定通りに届いた。昨日から息子と他のDVDを見る約束をしていたので、このDVDはほんのちょっとだけ見させてもらった。1973年のライブ映像を見た息子が「ねえ、これってまだ練習してるの?」とたずねてきたのがけっこうおかしかった。確かに静かなリズムパターンから始まってマイルスがちょぼちょぼとしか吹いていない冒頭部分しか見ていないとそう思うのかも知れない。「この曲は30分くらいあるからなあ」と言ったら「げえ!」とか言っていたが。 ***** 「何かサッカーは放送しないのかな?」と思ってテレビ番組表を見たら、今日は「ドイツ・スーパーカップ」が行われる。日本の「ゼロックス(だっけ?)・スーパーカップ」と同じようにリーグ戦の勝者である香川擁するボルシア・ドルトムントとカップ戦(DFB(ドイツサッカー連盟)杯)の勝者である内田擁するシャルケ04が対戦した。 香川はフル出場、内田はベンチ入りはしたものの出場機会はなかった。以前マインツにいて中盤の基点として活躍していたルイス・ホルトビーがシャルケにいてびっくりした。最近はドイツ代表にも呼ばれている。息子が買ったブンデスリーガの今シーズン選手名鑑に「NEU(新加入)」と書かれていなかったので、おかしいなあ、と思って調べてみたら、もともとシャルケに在籍していて、ボーフム→マインツとレンタルされていたらしい。大化けして帰って来たということだ。 試合はボルシア・ドルトムントがほぼ一方的に攻めているが、なかなか点が入らない。シャルケも昨シーズンの後半から上がってきた調子を維持しているようだ。ブンデスリーガでは14位と低迷したが、UEFAチャンピオンリーグではヴァレンシアやインテル・ミラノを破ってベスト4まで進出していた。今シーズンは結構楽しみかも。 プレシーズンの試合とは思えないほど緊迫した雰囲気で、コンタクトも激しかったし、選手もかなりエキサイトしていた。試合は90分では両チームも得点できなかった。延長戦は行われず、すぐにPK戦へ。ボルシア・ドルトムントが2本止められて結局シャルケが勝った。

  • R.I.P. 中村とうようさん

    「音楽評論家、自殺か」というニュースのヘッドラインを見た時に、まさか中村とうようさんだとは思わなかった。 いかにもサヨク的な物言いはさておき、いわゆる「ポピュラー音楽」に対してこの方が持っていたパースペクティブ、つまり世界各地に根ざしている「ポピュラー音楽」を俯瞰するモノの見方が好きだったので、ちょっとショックである。「ポピュラー音楽」というのは、マーケットによって評価されている商業音楽という意味ではなく、世界各地の大衆の中から生まれた(そして育った、あるいは育っている、あるいはもっと言ってしまうと育っていた)音楽である。そういう意味では「大衆音楽」といった方がいいのかも知れない。 浜松市の事業報告を見ると、2000年10月に「大衆音楽の真実」という市民講座が開かれている。私はこの講座を聞きに行った。ちなみに中村とうようさんには同じタイトルを持つ著作もある。その著作とは違う本なのであるが、ちょっと前に岩波新書の「ポピュラー音楽の世紀」という本を読んで、かなり目から鱗が落ちたので、ご本人の語り口を聞いてみたかったのである。 ポピュラー音楽の世紀 (岩波新書) 雑誌(ご本人が関わった「ミュージック・マガジン」や「レコード・コレクターズ」など)での歯に衣を着せぬレビューなどに反感を持つ方も多かったようである。(マイケル・ジャクソンの「スリラー」に10点満点の0点をつけたことがあるのは有名な話。)私は批評などというものは主観的であるべきだと思うし、その一方で批評は批評でしかないと思っているので、そんなもので一喜一憂はしないが。 まあ、それはともかく、とうようさん自身が「ポピュラー音楽」と地平に対して愛着があるのか、あるいは「市民講座」というハイソな雰囲気に気圧されたのか(笑)、そういった毒や牙のない熱い語り口が印象的だった。 レクチャーのあとに上記の本を差し出したら、「僕なんかがサインしちゃっていいの?」とおっしゃりながらサインをしていただいたことを覚えている。(今度実家に帰ったら探してみようかな … と思ったけど、簡単に見つかりそうにないなあ、新書は …)

  • マル・マル・モリ・モリ

    まあ、日本から見ると「今さら」なのだろうが、息子が《マル・マル・モリ・モリ》にはまり始めた。 帰宅すると、息子が「ねえねえ、お父さん、アルプス一万尺やろう」と言う。息子と手を合わせてやってみるのだが、何か私が記憶しているものと違う。まあ、地域差というか多少のバージョン違いはあるのだろうと思って息子の説明を聞いていたのであるが、どうも、これは何らかの振り付けの一部らしいことがわかった。 最近は息子もインターネットでの検索の仕方を心得ているので、「お父さん、ゆーちゅーぶで《マル・マル・モリ・モリ》検索してみて。」と言う。それで動画が見つかったわけ。 息子は嬉々として動画に合わせて踊っているが、もう私くらいの年代になるとあれだけ複雑な振り付けは無理だ。(あ、年代ではなくて個人的資質の問題ですか、そうですか) ***** そういえば、最近、息子は母親を「ママ」と呼び、父親を「お父さん」と呼ぶ。しかも、時々「お父さん」を「お母さん」と言い間違える。「お父さん」のアイデンティティが危ぶまれている今日この頃。

  • ぐらぐら

    今朝起きてきた息子が、いきなり「歯がぐらぐらする」と言い出した。確かに見てみると下の前歯(医学用語では右下Aと言うんですかね?)が斜めになって今にも抜けそうになっている。「自然に抜けるからそっとしておけばいいよ」とは言っているんだが、やはりむずがゆい様子でしきりに歯を触っている。 今日は親子でヘアカット。息子はいつも切ってもらっているお姉さんとの会話が好きなようで、いろいろ話をしているのだが、今日は執拗にお姉さんの年齢を聞いていた。止めろっちゅーに。 電子レンジが壊れたので、街中の大規模家電ショップ「SATURN」で新しいものを買おうと思っていたのだが、今日は街中でトライアスロン大会が開催されているようで(実は日曜日だけかと思っていた)、街中をちょこちょこ移動するのは難しそうである。帰宅がてら郊外にあるショッピングセンター「ELBE」に寄る。 また例によって KIOSK のようなところに寄って、サッカー関連の雑誌が出ていないかどうか探す。昨シーズンのブンデスリーガの「ベスト 100 ゴール」を収録した DVD がついた雑誌を発見。DVD がついて 5.5 ユーロは安いなあ。買っておく。