Author: musicabella

  • シューマンの交響曲

    今日聴いた曲メモ。 トマス・ダウスゴー指揮スウェーデン室内管弦楽団によるシューマンの交響曲(+管弦楽曲)全集。 どうも最近、体が「現代音楽」を受け付けなくなってしまっているので、18世紀〜19世紀の音楽ばかり聞いている。 単に、そろそろ秋が終わり冬が始まろうとしているドイツの気候がそういった雰囲気を醸し出しているのか、あるいは体や心が変調をきたしているのか? Naxos Music Library ではサヴァリッシュ/ドレスデン・シュターツカペレ(EMI)という名盤(らしい)が聞けるのだが、私としてはどうもピンと来なかった。そこで、BIS というレーベルは好きだし、「室内管弦楽団」という編成にある種の軽快さを期待して、これらの盤を聞いてみた。 大正解。こういう演奏はモダン楽器を用いたピリオド奏法とでもいうのだろうか、響きは軽快でダイナミクスはメリハリが効いている。ともすると、ピリオド楽器を使ったピリオド奏法は音色がトゲトゲしくなってしまうきらいがある。それよりはこういうアプローチの方が聞きやすいのかも知れない。(そういえば、去年の今頃はホグウッドによるモーツァルトの交響曲にはまっていたんだった。) 数年前の自分だったら絶対シューマンなんか(「なんか」というのも失礼ですが …)聞こうとは思わなかっただろうが、とりあえず興味がある楽曲をすぐに聞くことができる(そして、ある演奏が気に入らなかったら、すぐに別の演奏を試し聞きできる)Naxos Music Library の恩恵を感じている今日この頃。 とりあえず、フリアントっぽいリズムの第3楽章のスケルツォとか、シンコペーションが特徴的な第4楽章を持つ第1番《春》が気に入ったのでありました。

  • おいでませハンブルクへ(予告編)

    明日から出張者とのミーティング … のはずだったが「遅れます」とのメールが。 東名自動車道で事故があって、豊橋あたりで道路が封鎖されてしまったためにセントレアまでにたどり着けず、当初予定していたフライトをキャンセルして関空からのフライトに振り替えたとのこと。結局、ハンブルクに到着するのは水曜日のお昼過ぎになりそう。 当初の予定では水曜日の朝一番からデモを行うことになっていたのでその準備に余裕ができるのはありがたい。うまくセットアップできればそんなに時間はかからないのだが、不測の事態があったりすると解決するのに時間がかかるし、ひょっとして車内の他の人の助けを借りないといけないかも知れない。そういった作業を火曜日の夕方から準備を始めるのはちょっとリスキーだな、と思っていたところである。まあ、それよりも全般的に打ち合わせのスケジュールを見直さなければいけないのがちょっと大変なのだが …    

  • 反響

    昨日のブログエントリーを作曲家の中橋愛生さんが Twitter で参照してくださったため、反響がものすごい。 このエントリーへのアクセスも一気に増えたし、それに関連する個人メール、それに付随する吹奏楽データベースの間違いの指摘、など多くの方にレスポンスをいただいた。まさに Twitter 恐るべし。 まだ本が手元にないので、後日内容をご紹介する機会もあるのではないかと思う。気長にお待ちいただけると幸いです。 やはり、現代ではいわゆる「プル型」のブログよりも、いわゆる「プッシュ型」の Twitter や SNS の方が興味を持っている人たちの目に留まりやすいのでは?と今さらながらに(本当に今さらですが …)思ったしだい。 と はいえ、日記代わりに日々の記録を書き留めているブログは止めたくないし、Twitter へのつぶやきも空き時間によって粗密があるのもなんだかなあ、と思っていたところなので、ブログ(というか WordPress)と Twitter の連携を図ってみることにした。 というわけで、うまくいっているかな?

  • 日本の学校における吹奏楽と文化的アイデンティティ

    という本を友人が書いたので、ちょっと宣伝。 Wind Bands and Cultural Identity in Japanese Schools (Landscapes: the Arts, Aesthetics, and Education) そもそもは、彼が私のホームページを見たか(最近はもう止めたけどホームページ開設当初は申し訳程度の英文コンテンツも用意していた)、私が英語の吹奏楽メーリングリストに投稿した記事を見たか(その昔は掲示板やSNSなどもほとんど普及していなかった)して、彼がメールを送ってきたのがきっかけだった。 私が伊藤康英さんと知己を持っていたことは知らなかったようだが、結局彼を伊藤さんに引き合わせることができた。 それから交友が始まり、彼が日本に調査に来た時に会ったり、彼が住んでいたシアトルを訪ねたり、私がハンブルクに来てからも近くのヘルシンキで会ったりと、細々とではあるがずっと連絡を取っていた。 会うたびに「本を書いている」という話を聞いていたのだが、やっと流通に乗ったということを彼のブログで知った。 こちらのページで抜粋を読むことができるが、真島俊夫、伊藤康英、保科洋、天野正道、松下功、櫛田(月失)之扶という彼が取材した各氏、「日本吹奏楽の父」ともいえる秋山紀夫氏、著名な音楽学者である細川周平氏(ちなみにこの方、教授との共著もあります)にはさまれて、私にも言及してくれているのが、気恥ずかしくもあり、うれしくもある。 音楽教育学者(彼のもともとの専攻)としての立場から、また加えて外国人という極めて客観的な立場からの視点に「日本の吹奏楽」というある意味特殊なコミュニティがどう映るのか非常に興味深い。 300ページ近い英文を読むのは大変そうですが …  

  • 第59回全日本吹奏楽コンクール

    取り急ぎ、今年度の全日本吹奏楽コンクールの結果を更新しました。 関係者の皆様、お疲れ様でした。 間違い等ご指摘いただければ幸いです。  

  • 10/29の徒然

    怒濤の一週間が過ぎてしまった … 来週来られる日本からの訪問者のための下準備をしたり(得てして、こういうのはスムースにいかなかったりするのだ)、想定外の緊急事態に対応したり、今週は本当にあっという間だった。 さて、今日は息子のサッカーの試合。試合日程が重複してしまったために2チームを編成して別々のところで試合をする事態になってしまった。まあ、出場機会が多い(というか交代要員がいない)のはいい経験なのかも知れない。 息子のチームのフォーメーションは 2-1-2 (つまり合計6名)。息子はミッドフィルダーをやっていた。「少しフォワードをやって、少しディフェンダーをやれ。」とも指示されていたらしい。 フォワードの2人はキープ力もあって突破力もある(というか、かなり自分で行きたがる)ので、攻撃時にはなるべくパスをもらいやすいポジションを取れ、と言っておいた。おかげで、たまにクロスが入ったり、囲まれてどうしようもなくなったフォワードからこぼれ球が出てきたりしていた。1本シュートを打ったが、おしくもゴール脇にそれてしまった。 結局2人のフォワードが4点取って4-2で勝利。息子も試合の中でポジショニングを少しずつ調整していて、以前よりはフラストレーションのたまらない試合だった。 ところで、審判は通常は父兄が行うか、試合をしている子供たちの判断で行わせることも多いのだが、今回はかなり本格的な人が笛を吹いた。(あとに控えていた、もう少し年齢層の高い人たちの試合のために呼ばれたのかも知れないが。) 息子に言われると「とても怖かった」らしいのだが、ファールはきっちり笛を吹くとか、スローインの時のファールスローを厳しく取ってやり直させるといった妥協のないレフェリングは、小さい年代の子供たちにとってはいい勉強になるのではないかなあ。 ***** 午後、「トイ・ストーリーのようなDVDを見たい。マイルス・デイヴィスとクセナキスはなし。」という息子のリクエストにより、まったりしながら「レミーのおいしいレストラン」のDVDを見る。息子と妻はすでに(私の単身赴任中に?)見ていたらしいのだが、私は初めて見る。(このDVD買ったの、いつだっけ?) 今年のイースターにパリに行って、それなりに「おいしいレストラン」で食事をしてきたので、その思い出を反芻しながら見るのも楽しい。 前半はかなり面白いのであるが、中盤でちょっと共感しかねるエピソードになってしまったり(やはり反社会的/インモラルなエピソードはよくないんじゃない?)、クライマックスではそれなりに感動はするが、ある意味「安易な」ハッピーエンドになってしまったり、とストーリー展開は(ピクサーの作品としては)ちょっと弱いが、雰囲気は楽しめる。  

  • 中学の部と高校の部

    ということで、今週末は全日本吹奏楽コンクールの中学の部(土曜日)と高校の部(日曜日)が開催された。 時差の関係で、だいたい朝起きた時間に前半の部の成績が発表され、だいたい昼食を食べた後くらいに後半の部の成績が発表される。全日本吹奏楽連盟の速報ページを見て更新した。 ちょっとホームページ上でやりたいことがでてきて、このままのレイアウトではうまくいかないことがわかったので、レイアウト(スタイル)の変更を決意。ちょっとコーディングを始める。 近々、衣替えをするつもりなのでお楽しみに。  

  • ハンブルガーSV対ヴォルフスブルク

    今日の試合は土曜日の夜、午後6時30分から行われる。 長谷部が出場する試合ということで、日本人学校の関係者(妻の知人や息子の友人)もたくさん見に行くらしいし、妻は買い物をしている時に息子と同じサッカースクールに通う親子に会って「うちも行くわよ」みたいな世間話をしたらしい。(ちなみに私の同僚はドルトムントまで香川を見に行ったらしい。) というわけで、午後5時過ぎくらいにうちを出てスタジアムに向かう。日曜日の夜に行われた前回のシャルケ戦同様、今日もスタジアムの最寄り駅周辺は人が少なく、シャトルバスへの乗り換えもスムースだった。いつもよりも警察が多いように見えたのは、ヴォルフスブルクがハンブルクに近くてサポーターが大挙して押し寄せるからか? そして、前回同様「家族ブロック」で観戦。 開始早々 HSV のミスからボールをとられ、あっけなくゴールを取られてしまった。 HSV は元ドイツ代表のヤンゼンが中盤の左サイドで久しぶりの出場。悪くはなかったが左サイドバックのアオゴとの連携が少しぎこちなかったかな。前半の中盤で右サイドにポジションを変更した方がいい動きをしていた。 ゴールキーパーのドロブニーの守備はシーズン序盤に比べて安定してきたが、フィードが悪過ぎ。せっかくゴール前でファインセーブをしても、そのあとのフィードでみすみす相手ボールにしたら意味がない。 センターバックのライコビッチが不安定。後半、ライコビッチを下げてディークマイヤーを入れ、ヴェスターマンをセンターバックにしたら少しは安定してきた。フォーメーションとしてはこちらの方がいいのでは?先シーズンから右サイドバックで使われているディークマイヤーはけっこういい選手だと思うのだが、今シーズンはあまり使われていない。 相変わらずペトリッチが豊富な運動量で(というか、動き回らざるを得ないというか)何とか攻撃のチャンスを作ろうとする。後半、細かいパスをつないだところでペトリッチがゴール前に入っていき、シュート。これで1-1の同点。ゲレーロの調子がもうちょっとよくなればペトリッチも楽になるのだろうけど。 珍しく優勢に試合を進めたが、結局どちらも追加点を取れずに1-1のドロー。やっと最下位脱出。

  • 吹奏楽コンクールデータベース更新しました

    データベースのバグを指摘して下さった方がいた。 ずばりご指摘いただいたように、「作曲者ごとの演奏記録一覧」(例えば高昌帥の場合)で「年度が複数ページにまたがって表示されている場合」 かつ「支部大会のデータのみが表示されている場合」に前後のページで重複したデータが表示される不具合があった。 全く意味のない不定データを検索キーにして並べ替えを行っていたのが原因。そのため検索ごとのソート順が不定になり、1ページ目のデータを検索した場合と、2ページ目のデータを検索した場合に同じデータがひっかかる可能性があった。 ということでデータベース検索プログラムを修正/更新しました。 やはり久しぶりにソースコードを見直したら、手直ししたいところ/最適化したいところがたくさん見つかってしまった。が、全日本吹奏楽コンクールに向けてアクセスが増えると思われるので、下手に修正して二次バグを出したくない。修正は全日本吹奏楽コンクールの波が退いてから年末にかけてやりたいと思っています。 (ちょっと前から「違うフレームワークに手を出してみたい病」が発症して、Yii とか lithium とかに関する記事をいろいろ読んでいたのだが、やはり今のホームページをもう少し仕上げないと。) ついでに東京都大会の昔のデータを入力し忘れていたので一部追加しました。 ***** 数日前から「喉が痛い」と言っていた息子がついにダウン。今日は長めの睡眠を取っているので十分休息をとって回復すればいいのだが。 (私と同じように)旅行中に風邪をひいて休んでいた日本人の同僚が今日から職場復帰。そろそろ寒くなって空気が乾燥していること、それに加えて旅行やイベントなどで疲れていたりすると風をひきやすくなるようだ。気をつけましょう。 … とはいえ、今週末の土曜日のよるはハンブルガーSV対長谷部擁するヴォルフスブルクの試合を見に行く予定。実は長谷部を生で見るのは今回が初めて。  

  • バイオフィリア

    最近、新譜が出るごとにアルバムを買うアーティストがめっきり減ってしまったのだが、ビョークはそんな数少ないアーティストのうちの一人。 前作「ヴォルタ」から4年ぶりのアルバム「バイオフィリア」が届いた。 バイオフィリア タイトルは「生を愛する」という意味であるが、もともとこういう言葉(概念)はあったらしい。こういうタイトルの本もあるみたいだし。 £500(約60000円)もする究極のパッケージもあったようだが、今回は3トラックが追加された普通のデラックス・エディションを買ってみた。 第一印象はかなり地味。「メダラ」の時に感じた印象と似ている。「メダラ」はその前の傑作アルバム「ヴェスパタイン」の余韻を、この「バイオフィリア」は開放的な「ヴォルタ」の余韻を引きずっているような感じ。音数が少なくテンションもそれほど高くない省エネなサウンドプロダクションである。 「ヴェスパタイン」の研ぎ澄まされた冷たいサウンドが極北の地に置いていかれるような感覚だとすれば、この「バイオフィリア」の控えめなサウンドはしんとする宇宙空間の果てまで連れて行かれるような感覚である。(女声合唱がフィーチャーされているので、ホルストの《惑星》(海王星)のその先を連想してしまうのかも) 個人的な評価としては、すぐに飽きてしまった「メダラ」よりは繰り返しに耐えそうだけど、「ヴェスパタイン」や「ヴォルタ」ほどの愛聴盤にはならないかな、という感じである。意外にライブで見ると面白いのかも知れない。 iPhone / iPad 用のアプリケーションも出るようだがどうなんだろう?とりあえず様子見。