Author: musicabella

  • ゲストとしてのマイルス

    そういえば、こんなCDも買ったんだった。 Special Guest is…Miles マイルス・デイヴィスは、そのキャリアではほとんどリーダーとしてアルバムを作り続け、ゲストとして他のミュージシャンのレコーディングに参加することは少なかった。 ところが晩年(具体的な1980年代の後半)には、かなり積極的に他のミュージシャンのレコーディングにゲストとして参加していた。この CD はそういったマイルス・デイヴィスがゲストとして参加した曲目を集めたものである。 まあ、その頃はオリジナルアルバムにしてもバックはほとんど他のミュージシャンに任せていて自分はトランペットを吹くことに専念していたという感じ(例えば「TUTU」なんかはマーカス・ミラーが作ったバックトラックの上で吹いているというカラオケ状態)なので、耳当たりとしてはそんなに変わらない。曲の雰囲気もしっとりとしたバラードか、エレクトリックな味付けのファンク・ミュージックか、といったところである。 レーベルを超えて TOTO との共演曲が入っているとかうれしい部分もあるが、映画「ホット・スポット」のサントラが半分以上を占めているとか、スクリッティ・ポリッティとの共演や「サン・シティ」が入っていないとか個人的には少々不満。

  • ライブ帝国プラスチックス

    風邪で寝ていたらこんなのが届いていた。 ライブ帝国 PLASTICS [DVD] 個人的にはもっとも「テクノ・ポップ」という言葉が似合っていたと思うバンド、プラスチックスの映像を集めたDVD。最近、店頭で見なくなったのであわてて購入した。 宇崎竜堂が司会をしていた TVK の番組「ファイティング’80s」の映像である。やはりトシ(中西俊夫)のパンキッシュなヴォーカルはかっこいい。POLYSICS のある部分はこのバンドからの影響大だと思う。 シングル《GOOD》のB面に収録されていた《PATE》は唯一のオリジナルアルバム未収録曲。現在聞けるのはこの DVD だけかも。他の作品としっくり来なかったからアルバムへの収録が見送られたらしいが、確かに比較的ゆったりしたビートが多かった「ORIGATO PLASTICO」には合わないのかも。しかし、このスピード感はライヴならでは。(ちなみに《GOOD》のシングルヴァージョンも「ORIGATO PLASTICO」収録のものとは別ヴァージョン。私はシングルヴァージョンの方がソリッドで好き。) キーボードをやっていた佐久間正英(http://www.masahidesakuma.net/)は、実は GLAY や BOOWY のプロデュースもやっている。

  • 偶然の音楽

    風邪ひいた。英気を養うために医者に行って薬をもらった以外はほとんど寝ていた。 偶然の音楽 (新潮文庫) この機に乗じて(?)、ちびちび読んでいた小説を一気に読む。年末に購入した雑誌「ユリイカ」をきっかけに買ってみたオースター/柴田元幸コンビの小説である。 ちょっとした偶然から人生が二転三転してしまう主人公、その理不尽さはほとんど喜劇である。主人公をめぐる状況の変化が喜劇的であるにもかかわらず、その内面の葛藤には非常にリアルなものを感じる。 近年のアメリカ文学には、ふと同じような匂いを感じることがあるのだが、その中に「諦念」という概念があるのではないかと思う。肯定でも否定でもなく、ある状況をあるがままに受け入れようという虚脱感を感じるのである。 この小説の結末はある意味掟破りなのかもしれないが、何とも言えない余韻が残る。他の作品も読んでみたくなった。

  • 空港のための音楽

    Ambient 1: Music for Airports アンビエント・ミュージックのルーツともいえる作品。以前から持っていたのであるが、リマスタリング/紙ジャケで再発売となったので買い直した。年末に購入していたのであるが、やっと聞くことができた。 こういう静謐な音楽は、やはり音がいいと「のめり込める」。以前のCDではここまでまったりと浸れなかったような気がしている。 1曲目のミニマルなフレーズを繰り返すピアノはロバート・ワイアットが参加しているとのこと。最初にこのアルバムを聞いた頃はロバート・ワイアットの音楽なんて全然知らなかったのであるが、カンタベリーを通ってから聞き直すと「さもありなん」という気になる。

  • 出生届などなど

    なんか子供関係のことばっかり書いているなあ ….. 今日は休暇をもらって出生届を出しに行く。 私の勤務先では産前産後に特別休暇がもらえるのであるが、これが一日単位で申請しなければいけない。出生届の処理なんて半日もあれば十分終わるのだが、まあ、もらえる休みはもらっておけということで、一日休んでいろいろと用事を済ませる。 自動車のタイヤ交換。ほとんど限界まで(というか限界を超えて)履き尽くしていたのであるが「危険だから早く変えろ」という各方面からのお達しにより、やっと交換した。通勤手段が変わったので週に一回くらいしか乗らないし、子供ができたという事でそろそろ2シーターなんかに乗っていられない気もしたので安く済ませようと思っていたのであるが、それなりに気合の入ったサイズのタイヤなのでそれなりの値段がしてしまった。 しかし、帰りの道は快適(笑)。今まで本当に無理をして履き続けていたことを実感した。こういう気分になるとまだ乗っていたい気もする。 今年の全日本吹奏楽コンクールのフルスコアとCDもやっと注文できた。私の所属している吹奏楽団はコンクールに出場していないので不要といえば不要なのであるが、たしなみとして一応毎年買うことにしている。 近くのCDショップに行ったら在庫処分のCDが一枚333円。一生懸命探して以下のCDをゲット。 Pagan Poetry, Pt. 1 Hidden Place, Pt. 1 Hidden Place, Pt. 2 いずれもビョークの4枚目のアルバム「ヴェスパタイン」からのシングルカット。ちなみに「ヴェスパタイン」とは歌劇《シチリア島の夕べの祈り》などの「夕べの祈り」という意味です。 VENETIAN SPELLS: GREAT BRITISH MUSIC FOR WIND BAND VOL. 5 エレビーの《ヴェネチアの魅惑》、スパークの《ダンス・ムーヴメント》などが収録されている。

  • みるく

    まあ、どうでもいい話ではあるが、育児書で見つけてなるほどと思ったこと。 生まれたばかりの赤ちゃんはおよそ3時間おきにおよそ100ccのミルクを飲む。 だいたい体重3000gに対して100ccである。 これを体重60kgの大人にあてはめてみると、単純に換算して毎回2000ccのミルクを飲んでいることになる。自分が3時間ごとに2リットルの牛乳を飲んでいるところを想像するとちょっとすごい。 日に日に目に見えて大きくなっているのも無理はないと思ったしだい。 (親馬鹿?)

  • 今日買ったもの

    CBL [ CD BABY LOVE ] 坂本龍一監修によるお母さんと赤ちゃんのための音楽集。ドビュッシーの《夢》、サティの《ジムノペディ》、フォーレの組曲《ドリー》からの《子守歌》など、曲目から見るとクラシックのそれっぽい音楽を集めたオムニバス盤だと思っていた。まあ、我が子の誕生記念にこういうのもいいかな(というか、そういう理由付けがないとたぶん買わない)と思い買ってみたのだが ….. 実際には半野喜弘を中心とする hoon によるかなり斬新なアレンジがされている。「音響派」とか「エレクトロニカ」と言われるジャンルに属することになろうか、メロディが聞こえず、ほとんど原形をとどめないようなアレンジもある。 本当に赤ちゃんが気に入るかどうかはわからないが、企画盤にしては内容は面白い。 Once You’ve been in Love 以前も小曽根真のピアノとのデュオアルバムも出していた伊藤君子。このアルバムは小曽根真がプロデュースするビッグバンドとの共演。

  • 天理高校吹奏楽部 in NHK

    NHK総合で放送される「ライブジャム2005」に天理高等学校吹奏楽部が出演するというので見てみる。 《ウェストサイドストーリー》から1曲、平原綾香の父であり天理高校OBであるサックス奏者平原まことをソリストにした《宝島》、平原綾香をソリストにした《ジュピター》を演奏。 PAバランスが悪いのか、かなり奥まった感じで聞こえる。金管はもっと歯切れよく聞こえていいはずだし、《ジュピター》の静かな部分ではあまり聞こえて欲しくない低音の伴奏が突出して聞こえてしまった(しかもかなり不安定)。 しかし、「堅気の人たち」の前であのマスゲーム的な振り付けはいかがなものかと思うよ。

  • 新年会

    所属する吹奏楽団の新年会。 例年、新年会で団の音楽的方向性を定めるための「スローガン」を発表するのだが、今年は別のイベント報告があってすっかり忘れていた。 2次会での話の流れから急遽2次会で発表することになったのだが ….. 人数少ないし、すでに暴走しまくっているし、誰も聞いちゃいないよね … また改めて発表することにします。>> 団員諸氏

  • ゆかしいよろこび

    “I have no name; am but two days old.” What shall I call thee? “I happy am, Joy is my name.” Sweet joy befall thee! Pretty Joy! Sweet Joy, but two days old, Sweet Joy I call thee: Thou dost smile, sing the while, Sweet Joy befall thee! 「まだ名がない 生まれて たった二日」 では おまえを何とよぼう? 「あたいは楽しい よろこび […]