今週末を利用して会社の引っ越しが行われる。今まではハンブルク中心部からタクシーで30分もかかる辺鄙なところにあったのだが(それでもぎりぎりハンブルク)、新しいオフィスは中央駅から一駅と、かなり街中になる。
うちからの通勤距離は格段に短くなるのだが、渋滞に飛び込んでいくような経路になるので、それが少し憂鬱ではある。
そんなわけで、全社ミーティングで引っ越しに関する説明が行われた。あらかじめ「効率的に進行するため申し訳ないけど説明は全部ドイツ語である」と言われていたのであるが、念のため出席してみた。パワポ(これも当然ドイツ語)の説明で30%くらいはわかったような気がするなあ … というか70%は理解できなかった … という方が正しいのかも知れないが。
そのあとの昼食で上司であるRalfと一緒になったので、わからなかったことをいろいろ質問してみる。理解できたと思っていたところは概ね正しかったのだが、やはり聞き取れなかった部分もかなりあった。
そんな話をしているうちにRalfがしみじみ語ってくれた。「ここでは10年を過ごしたことになるが(注:今のオフィスに引っ越す前はやはり市の中心部にオフィスがあった)、その間はかなりハードな時期だった(注:独立会社→アメリカの会社による買収→今の会社(私の派遣元)による買収という紆余曲折があった)。このオフィスを離れることによって、そういった苦い思い出は忘れられるだろう。そして、それが顕在化するかどうかわからないが、新オフィスへの引っ越しはそれぞれの社員に変化をもたらすだろう。」と。