未来派の音楽

備忘録。今日届いたCD。

妻に指摘されるまでもなく、最近「箱モノ」しか買っていないなあ。よく冗談で「じゃあ、次はモーツァルト全集の170枚組でも買うか」と言っているのだが、実はかなり欲しくて、今さら本当に買ってしまったら逆鱗に触れること間違いなし … という困った状況です。

Musica Futurista

いわゆる「未来派」の音楽を集めた8枚組のアンソロジー。8枚組にしては安かった(amazon.itに注文して送料込みで30ユーロくらい)。

未来派というと個人的には作曲家ルイジ・ロッソロと、彼が考案した「騒音」楽器イントナルモーリくらいしか知らない … し、一度イントナルモーリが発する音を聞いてみたかった。

(もちろん、教授のアルバム「未来派野郎」のタイトルはこの芸術運動から採られていて、収録曲《Variety Show》では未来派の先導者であるマリネッティの演説がコラージュされている。)

まあ当然イントナルモーリやそれに類する音楽が8枚に収録されているわけではなくて、わりと正統的なところではロシアのアレクサンドル・モソロフ、フランスのアルトゥール・オネゲル、アメリカのヘンリー・カウエルの作品なども収録されている。このCDは封も切っていないし、当然ライナーノーツも読んでいないので、どういうかかわりで収録されているのかはまだわからないのだけれど。

1枚目(ピアノ音楽とイントナルモーリなど)と3枚目(独唱曲)あたりから聞き始めたのだが、何の先入観もなく聞いた耳にはひたすら稚拙に響く。既存の価値観の否定とか、機械礼賛といったイデオロギーありきで曲が作られているような感じ。あるテーゼに対するアンチテーゼを標榜するなら、知識や教養において同等のバックグラウンドを持たないと太刀打ちできないんじゃないか?というのが第一印象。

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