日本→ドイツ

ドイツから日本へ帰るのが帰国なのか、日本からドイツへ帰るのが帰国なのか、よくわからなくなっていますが、あっという間に日本での滞在期間が終わり、ドイツへ帰る日になりました。

妻と息子がセントレアまで送ってくれるとのことなので、新幹線→名鉄ミュースカイを乗り継いでセントレアまで。オンラインでチェックインができるようになったので搭乗手続きにかかる時間がかなり短縮されたのは喜ばしいのですが、セキュリティチェックと出国手続きには相変わらず時間がかかります。年末にテロ未遂事件があったのでなおさら。折り返しの待ち行列に並んでいるので見送ってくれる息子の視界からは時々消えてしまうのですが、それでも行列の間から私の姿が見えると息子はいつまでも手を振ってくれます。10日後にはまた日本に帰ってくるので今回はそんなに感傷的になりません。

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機内ではマイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」を見ました。面白いことは面白かったのですが、やはりこういう「遺作」には何かしらの不完全感が付きまとってしまいます。他の例を探すとブルース・リーの「死亡遊戯」とかジョン・レノンの「ミルク・アンド・ハニー」とかになるのでしょうか。それほどマイケル・ジャクソンに対する思い入れがない(つまり、この作品が「最後」であることに大きな意味づけを行えない)私にとって、もう決して見ることができなくなってしまった完成版を見ることなしに、この「不完全版」を見てもそれほど大きな感慨はありません。追悼番組などで見た「完成版」としての過去のステージの方がはるかにインパクトは強かったです。

それから、先日買った山口百恵さんの「蒼い時」を一気に読了。クロニクル的に彼女のキャリアを振り返っているのではないかという期待とのギャップもあったのですが、意外に内容は「普通」でした。特に前半に書かれている自身の出自とか性についての独白は出版当時はセンセーショナルだったのでしょうが、それ以降は率直に言って平凡。残間里江子さんがプロデュースしたとありますが、文章自体の構成や売り方についてのプロデュース力がモノを言ったのではないかと思います。

そうこうしているうちにフランクフルト空港に到着。ちゃんと機内の乗り継ぎ案内でフランクフルトからハンブルクへの乗り継ぎ便が表示されていたにもかかわらず、空港内の案内を見るとキャンセルされていました。どうもフランクフルト付近の豪雪のせいで、フランクフルト発のフライトが軒並みキャンセルされていたようです。

チェックインカウンターに並んでからハンブルクへの代替便のチケットをもらうまで4時間かかりました。午後4時30分に列に並んで私の順番が来たのが午後8時30分。今にして思えばハンブルクまで飛びそうなフライトの搭乗ゲートに行ってごねた方が早く帰られたかも知れません。結局その代替便もディレイしてハンブルクに到着したのは午後11時過ぎ、Sバーンに乗ってアパートに到着したのは午前0時を回っていました。

余談ですが … アパートに日本人が住んでいるらしいことは知っていたのですが、今日初めて会うことができました(笑)。どうやら同じフランクフルト→ハンブルク便と同じSバーンに乗っていたようです。彼はアパートの西方面から、私はアパートの東方面からお互いにばかでかいスーツケースを押してきてアパートの入口でばったり会いました。日本からのフライトは成田発だったそうなので、私より2時間以上フランクフルトに足止めを食っていたことになります。

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