Les camarade de classe

午後から中学時代の同級会に出かける。今まではなかなか都合がつかずに出席できなかった(さすがに普通の週末に開催されてもそれだけのためには帰省できない)のだが、今回は正月三が日に開催するというので出席することにした。たぶん前回出席したのは成人式の時だから20年以上前である。

「時は流れない。それは積み重なる。」

何年くらい前だろう、サントリーウイスキーのCMで使われていたコピーである。出演していたのはショーン・コネリーだったか?

凝固していた時間がゆっくりと動き出すという感覚。やはり、それは過ぎ去ったのではなく、私の中でじっと息を潜めていたのではないかとも思える。実時間で過ごしてきた四半世紀という時間がまったくの「無」であったかのように現在と過去の思い出がつながる。かつて体験したことのない感覚に戸惑う。(「失われた時を求めて」の主人公がマドレーヌを食んだときの感覚もこんな感じだったのだろうか?)

すでに自分が使う方言がたどたどしくなっていることに多少の居心地の悪さを感じ、「きっと、今日集まった面子の中では浮いているんだろうな」と思いつつも、またいつか顔を合わせたいと思う。でも、このデジャヴとノスタルジーが混然となった感覚はもう二度と感じられないのだろう。

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