2007年の第55回全日本吹奏楽コンクールで金賞を取った団体の演奏を集めたDVD。中古がオークションで出ていたので落札してしまった … 睡魔と闘いつつ、ちょぼちょぼと摘まみ見。
いちばん聞きたかったのは、名演との評判が高かった柏市立酒井根中学校の《科戸の鵲巣》(中橋愛生)。噂通りの素晴らしい演奏。
あと、田村文生編曲によるリストの《バッハの名による幻想曲とフーガ》(光ヶ丘女子高等学校)とか、歌劇《ばらの騎士》(埼玉県立伊奈学園総合高等学校)とか、今年大流行の歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》(埼玉栄高等学校)とか、新登場の編曲モノもそこそこ楽しめた。ちょっと前の全国大会と比較すると、曲の多様さが増してみたのではないかな。「《ローマの祭り》何連発!」とか「《ダフニスとクロエ》何連発!!」とかだと、あまり聞く気が起きないので(笑)。
リヒャルト・シュトラウスはやはり吹奏楽で演奏すると「匂い立つもの」がないなあ。
意外に(といっては失礼だが)楽しめたのが、東京都立片倉高等学校の《交響三章》(三善晃)。前半と後半の静寂さ、中盤の強烈なリズム感の対比がおもしろかった。福島県立磐城高等学校の《中国の不思議な役人》(バルトーク)は期待してみたのだが、いまいち。カットが変だと感銘は受けないなあ。