何とか「バンド・クラシックス・ライブラリー 9 アトモスフィア」の曲目解説を脱稿。
課題曲公募に入選した作品についてはなかなか資料がないので、今回は小林徹さん(《吹奏楽のための練習曲》)、青木進さん(《フェリスタス》)、鵜澤正晴さん(《イリュージョン》)からお話をうかがい、当時のエピソードをお聞きすることができた。
《アトモスフィア》は、やはり(というか何というか …..)1985 年の市立川口高校の強烈な演奏が頭に刷り込まれている。その後、愛工大名電もコンクールで演奏しているが、こちらもなかなかすごいカットで、この演奏から作品の全貌をうかがうわけにはいかない。
作曲者の名取吾朗さんは藤田玄播さんとの会話で、「今僕の作品が理解されなくても、何年か経てば、いや僕が死んでからでも演奏されるようになればそれでいいんだ。」と語ったらしい。 今回の《アトモスフィア》の全曲初録音が名取吾朗さん再評価のきっかけになれば、と思う。