月別アーカイブ: 2007年9月

リング・リザウンディング

三連休中の読書。 勢いに乗ると500ページ近い本もあっという間に読んでしまうなあ …..

ニーベルングの指環 リング・リザウンディング

史上初の試みである《ニーベルンクの指環》全曲録音(ショルティ/ウィーン・フィル)のプロデューサーであったジョン・カルショーの回顧録。

歌手のスケジュールに基づいた録音セッションのスケジュール調整、予算管理など、レコード録音の裏舞台を垣間見ることができる。また、ベームのバイ ロイトを批判したり、自分の役柄を勉強してこないジークフリート(結局この歌手は降ろされてしまう。さすがに仮名で書かれているが)など歯に衣着せぬ物言 いも痛烈。

さすがに「指環」4部作のおおまかなあらすじとある程度の役柄を理解していないと面白くないかも知れない。

….. などと偉そうなことを言っている私も実は全曲を見たことはありません …..

実は大学の図書館にこのショルティ/ウィーン・フィルの LP があったので何度か全曲制覇を試みたことはある。なので、《ラインの黄金》は複数回聞いたことがあるのだが、その次の《ヴァルキューレ》は何とか最後まで たどり着いたくらい、たぶん《ジークフリート》までは到達しなかったと思う。

で、大学在学中にパトリス・シェローが演出してブーレーズが指揮したバイロイトでの演奏が NHK-BS で放送された。これも全曲録画したのだがどこまで見たのかなあ …..

就職してから、サバリッシュ/バイエルン国立歌劇場の LD を購入した。これは確か《ライン》《ヴァルキューレ》と見て、《ジークフリート》は飛ばして《神々の黄昏》を見たような気がする。

数年前、安くなったのでレヴァイン/メトロポリタン歌劇場の DVD を購入したのだが、これも購入した直後に子供が生まれたので見る暇がなく、《ラインの黄金》くらいしか見ていない …..

というわけで、死ぬ前に一回くらいは全部見よう …..

コルトレーン

The Complete 1961 Village Vanguard Recordings

近所のタワーレコードでインパルス・レーベルのジャズの CD が叩き売られていた。 ふと見てみると、コルトレーンの(1回目の)ヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴのボックスセットがあった。

その場で買いそうになったのだが、以前、タワーで衝動買いしたら実は amazon で買った方がずっと安くて後悔した ….. という経験が何度もあるので、念のため amazon の価格を調べてから購入することにした。

というわけで、amazon から購入したのだが、いまさらながらに考えると HMV のマルチバイで買った方が安かったらしい …..

このボックスセットは、以前複数枚のアルバムに分散して収録されていたヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ4日間分を演奏日/演奏順に並べたコンプリートもの。 (おそらくいちばん有名な)「ヴィレッジ・ヴァンガード」というアルバムは以前買っていたのだが、つい最近までエリック・ドルフィーも演奏に加わっていることを知らなかった。まだフリージャズに足を突っ込む前のコルトレーンをドルフィーが刺激しているような構図なのだな。

書庫譚(しょこたん)

書庫が単なる物置と化して身動きが取れなくなってきたので打開策を考える。 (これでも少しずつはモノを減らしているんだが …..)

まず思いついたのはエレクタを移動書架にするというアイデア。 1900(高さ)x 900(幅)x 350(奥行)くらいの大きさのエレクタをいくつか並べて、必要な棚だけ引っ張り出す ….. ということを考えたのだが、そもそもエレクタは本をギチギチに収納する目的のものではないし、何より予算が非現実的(棚一つで 4 〜 5 万円かかる)なことがわかったので、ひとまずこの案は凍結。

スチールラックにキャスターつければ何とかなるかな …..

楽器博物館

三連休中のほぼ唯一のイベント。浜松市楽器博物館へ出かける。

リニューアルされてからはおそらく行ったことがなかったような。 1階はアジアの楽器群が置かれている。ガムランとかジェゴックは場所取り過ぎのような気が …..

土地柄というかピアノ/チェンバロ類には力が入っている。 「芸術品」的な側面から言えば、やはりこれらの楽器は見ていて美しい。

息子のペースで回ったのでちゃんと確認できなかったのだが、サリュソフォンはまだあるのだろうか?以前見に行ったときにあった参考音源は《ディオニソスの祭》だった。

楽器博物館が制作している CD のシリーズが面白い。 所蔵している楽器での演奏が録音されているのである。

とりあえず「チェンバロ」を買ってみる。スピネットやヴァージナルも含め 6 種類のチェンバロで弾いた演奏が収録されている。意識して聞いてみると音色に違いがあるのが分かる。

Dokuwiki をいじる

最近、寝る間も惜しんでいじっていたのが Dokuwiki。 ドイツ生まれの wiki システムなのだそうだ。

そろそろ自分がやりたいことが pukiwiki ではできなさそうことがわかってきたので、どこかに乗り換えたいと思っていたところなのである。

いちばんのハードルは、全日本吹奏楽コンクールデータベースやCDデータベースの検索用プラグインを移植できるかどうか、という点だったのであるが、何日か調べるうちにけっこう簡単に移植できるのではないかということに気付いた。

Dokuwiki はページ内に直接 PHP や HTML を埋め込むことができる。 あるページをプラグインに見立てて、処理を行ないたいパラメーターを GET メソッドか何かでそのページに流し込めば、そのページ内に書いた PHP がデータ処理をしてくれる ….. ということがわかってきた。

(最近、仕事では全然プログラミングしていないので、たまにコーディングするとはまってしまうんだよなあ …..)

続く。

第5回浜松市民文化フェスティバル

「第5回浜松市民文化フェスティバル」に出演。 2002年、2005年に続き、積志ウィンドアンサンブルは3回目の出演となった。 (微妙に年度と回数に矛盾がある気がするが、開催されなかった年もあるのかな?うちはスケジュールや参加人数の都合が合うときにしか出演していないのでよくわかりませんが …..)

うちのような小さなバンドだと、単独ではアクトシティ浜松の大ホールで演奏出来る機会はなかなかないので、こういう機会は大切にしたいのである。

  • デヴィッド・ギリングハム/フォスターズ・アメリカ
  • エリック・ウィテカー/オクトーバー

他にも曲は用意していたのだが、各団体の演奏時間が減らされてしまったので結局定期演奏会からの使い回しのみになってしまった。

個人的にはテンポもバランスも全然コントロールできていなかったので、あまりいい手応えはなかったのだが、いただいた感想を聞くとそれほど悪くなかったらしい。

三善/松村/ヤマカズ/ザッパ

タワーレコードのアフィリエイトも始めてみたので、ちょっとリンクを貼ってみる。 (pukiwiki からリンクを貼るのは少々面倒くさいが …..) 最初の3枚はビクターとタワーレコードのオリジナル企画「ヘリテージ・コレクション」第3弾より。


三善晃の世界

三善晃の初期の主要作品を集めたCD。吹奏楽畑の人たちにとっては、なかなか入手し難かった《交響三章》や《変容抒情短詩》の原曲が聞けるのが貴重か。《交響三章》は、以前は矢代秋雄の《交響曲》とカップリングされていた音源。


松村禎三の世界

実は松村禎三の《交響曲》も吹奏楽編曲されて全国大会で演奏されたことがある。第3楽章だけがおぼろげに記憶に残っていた状態でスコア(音楽之友社から出 版されている)を見ながら聞き始めたのだが、なかなかマッシヴな曲。音響に圧倒される。漠然とカレル・フサの作品との共通性を感じた。


山田一雄の芸術 – マーラー:交響曲第2番「復活」、広瀬量平:管弦楽のための迦陵頻伽(カラヴィンカ)

なんか凄いらしいので、ついでに買ってみた。


ZAPPA BOX (LATER WORKS)

フランク・ザッパ後期のアルバム7タイトルを紙ジャケ化/ボックスにしたもの。「毒を食らわば皿まで」の心境だが、アンサンブル・モデルンが演奏した「イ エロー・シャーク」は前から聞きたかったので、まあいいか。《G-スポット・トルネイド》はザッパの中でも好きな曲。アルバム「ジャズ・フロム・ヘル」で は全編打ち込みのバージョンが披露されていたのだが、「イエロー・シャーク」ではもちろん人力。

ジスモンチ/マイルス/ウルトラマン

イン・モントリール

grok さんお薦めのエグベルト・ジスモンチ。 モントリオール・ジャズ・フェスティヴァルでのチャーリー・ヘイデン(ベース)とのデュオのライヴである。

いかにも ECM 的な耳当たりのいいジャズなのであるが、何度も聞いているうちに(最近、CD を何度も聞くという習慣がなくて …..)じわじわと惹かれていく。当然のことながらジスモンチの故郷であるブラジルを彷彿とさせる雰囲気もあるのだが、ジャンルを超越した魅力がある なあ。

解説にある、グレン・グールドとの比較は言い得て妙なのかもしれない。

ライヴ・アット・モンタレー・ジャズ・フェスティヴァル1963

モンタレー・ジャズ・フェスティヴァルでの未公開録音が少しずつ CD 化されるらしい。最初のリリースは、このマイルスとモンクとサッチモだそうである。

この CD はサックスがウェイン・ショーターに変わる前のジョージ・コールマン、すなわち「フォア・アンド・モア」や「マイ・ファニー・バレンタイン」などのクールな中にも熱さを持っていた頃の演奏である。

交響詩「ウルトラマン」「ウルトラセブン」

ううん、手に取ってしまったぞ …..

「ウルトラマン」(宮内国郎)と「ウルトラセブン」(冬木透)の音楽を交響詩風にまとめたもの。 どちらかというと「ウルトラセブン」の方がオケで演奏した時のまとまりがいいような気がする。もともとのオリジナルがオケ編成だったからか?最後はモロに《ジークフリートの葬送行進曲》を思わせる音楽。