月別アーカイブ: 2006年11月

めくらやなぎと眠る女

「めくらやなぎと眠る女」は村上春樹さんの初期の短編。 「蛍・納屋を焼く・その他の短編」という短編集に収録されている。私は長い間このタイトルを「めくらうなぎと踊る女」だと思い込んでいて、頭の中に妙なイメージが浮かんでいたのだった ….. という話はどうでもよくて …..

Blind Willow, Sleeping Woman

「Blind Willow, Sleeping Woman」というタイトルの短編集が今年の7月に英語圏の国々で発行された。日本版にはない独自の編集がされた短編集としては「The Elephant Vanishes(象の消滅)」に続いて2作目となる。(「象の消滅」はその後逆輸入されて日本語版が出た)

久しぶりにオークションサイトを眺めていると、この本にプレミアがついて大変な様子である。

まず、限定1000部の豪華装丁本がある。1冊ごとに著者である村上さんのサインが入っている。それだけならばまだいいが、通常の初版本でも85冊だけサインが入っているものがあって、そちらは豪華装丁本より高い値がついているようだ。

もうちょっと早く気付いていればもうちょっと安い値段で買えたのになあ …..

横浜にて

出張で横浜へ。

3ヶ月ごとに世界各地で開催されている会議への出席。(4月はドイツのドレスデン、7月はアメリカのサンディエゴだった。)会う人たちの顔ぶれや会議の雰囲気に反応した身体が勝手に時差ボケ状態(笑)。午前2時に目が覚めてしまった。

放送禁止映像大全

夜は時間がすっぽり空くので何か本を読もうと思い、近くの書店で購入。 (どたばたで出張の用意をしたので家からは何も持ってこなかった …)

放送禁止というと、ウルトラセブンの「遊星より愛をこめて」とか、怪奇大作戦の「狂鬼人間」などが有名なのだろうが、他にもさまざまな要因で放送/ 発売できない映像作品がたくさんあるのだ。マニアに言わせるとここに書かれている内容は「浅い」のだろう。私も、比較的知っている(つもりの)上記2作品 については情報が足りないと感じた。まあ、1作品について見開き2ページなのでしょうがないか。取り上げている作品の多さで勝負というところ。

表紙は福岡名物「にわか煎餅」のお面かなあ? レトロかつ、無邪気な中に何となく不気味な雰囲気を漂わせているところが本の内容にマッチしている。

「にわか煎餅」のお面は、夕食を取った九州ラーメンの「一風堂」の壁にも飾られていた。 シンクロニシティ?

あなたが私にくれたもの

今年もいただきました。ありがとう。

音楽図鑑坂本竜一―エピキュリアン・スクールのための (1985年)

1985年に発売されたビジュアル版「音楽図鑑」。当時、貧乏生活を送っていた私は躊躇したあげく買わなかったのであるが、その後はなかなか手が出せなかったのである。

ちなみに音版「音楽図鑑」は、その前年にリリースされている。(LP が 2 種類発売されたのはご存知?)YMO 散開後初のソロとして発表されたこのアルバムはリラックスした雰囲気の中にもクオリティの高い曲が揃っている名盤である。何でも50曲近いストックから選 ばれたものらしく、その中の何曲かは日本生命のプロモーション非売品「LIFE IN JAPAN」で聞くことができた。(今は CD で聞ける)

奥村靫正デザインなので、先日見に行った「WORKSHOP MU!」の展覧会で2冊展示されていた。私がボソッと「2冊あるなら1冊売ってくれればいいのに …..」と言ったのを同行の友人が聞いていて、オークションで落札してくれたのだそうだ。

「アレ」より先にもらっていたら私は涙を流していたでしょう。本当にありがとう。

(余談1)

息子はミキティの「アレ」を見て「かわいい」と言っていました。 自分以外に「かわいい」と言ったのは初めてです(笑)。

(余談2)

来年は富士フイルムの非売品テクノバッジとか …..
あ、TECHNOPOLIS 2000-20 のパンフレット「SUTRA」もいいなあ …..
YMO 弁当とかだったら私はあなたの犬になります …..


スケジュール管理

かれこれ20年近く使い続けてきたシステム手帳を捨てて、昨年から PDA に移行したのだが、どうもしっくり来ない。

デジタル機器の方が体積に対する記憶容量が大きいとか、可搬性に優れているとか、通知してくれるとか、いろいろ利点はあるのだろう(というか、あると思って使い始めた)けど、だんだん手書きの手帳に心が傾き始めてきた。

イメージとして全体の粗密を俯瞰して捉えられるアナログなところにメリットを感じ始めたのである。要するに、アナログ時計をパッと見たときに、正確な時刻がわからなくても一日というスパンの中で「今」がどのへんに位置しているのかを感覚的に知ることができるようなものか。

あとは、実はデジタル機器よりも確実に記録が残るということか。何台も PC を渡り歩くと大昔に書いたテキストがいつの間にかなくなっていたりするのだが、手帳はモノさえあればデータは確実にそこにあるのである。 (私は整理下手らしいがモノは無くさないよ。ただ、どこにあるかがわからないだけで(笑) …..)

ということで、ミーハーな私は試しにクオバディスの手帳を使ってみることにした。 以前使っていた、いわゆるバイブルサイズのシステム手帳はリフィルが地層のように死蔵されてしまう(整理下手な私にとっての)デメリットがあるので、1年ぽっきりで使えるモノを使ってみようと思ったのである。

さあ、どうなることやら。