2006年7月24日 アクトシティ浜松大ホール
小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトVII
- マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」
指揮:小澤征爾
管弦楽:小澤征爾音楽塾オーケストラ
ソプラノ:松田奈緒美
コントラルト:ナタリー・シュトゥッツマン
合唱:小澤征爾音楽塾合唱団
復活した小澤征爾の「復活」。
息子の手足口病のため妻が行けなくなったので、今日になってもチケットの引き取り手を探す。幸い、近くの職場の anzu さん(でいい?)が行ってくれることになった(感謝感謝)。
合唱も含めて、ただでさえたくさんの演奏者を要する曲なのに、教授陣もステージに載るためステージ上はギチギチ。管楽器はそれぞれ5割り増しくらい の人数になっている。ちなみに教授陣というのは工藤重典(フルート)、宮本文昭(オーボエ)、吉野直子(ハープ)などといったそうそうたる方々である。
演奏には若干不安定なところがあるのだが、それを気にさせないエネルギッシュな指揮と奏者。相変わらず雄弁な小澤の指揮、それに必死に食らい付いていこうとする演奏者。こういう「身を削る」というか「渾身の」演奏はなかなかプロでは聞けないのではないかと思う。
第4楽章「原光」を歌うナタリー・シュトゥッツマンはさすがの貫禄。素晴らしかった。 しかし、この後に拍手を入れちゃいかんでしょう。オペラのアリアじゃないんだから。 (小澤もさすがに手で制していた) アタッカで第5楽章に続くからこその緊張感があるのに。ここはちょっと残念。