ブレーンのCDを何枚か。
待望の「長生四部作」収録盤。新録音である。
最近は(現実離れした)かなり解像度のよい録音が流行りのような気がするが、この録音はかなりくぐもった感じ。ホールのせいか録音エンジニアの意図かはよくわからないが。
クライマックスなどで少し音色がヒステリックになるところが気になるが、全般的には表現の起伏の大きい演奏である。このあたりは指揮が河原さんから堺さんに代わったことによる要素が大きいのかも知れない。
いつまで続くのか(笑)バンド・クラシックス・ライブラリー・シリーズの最新作。なんか、前作「ランドマーク バンド・クラシックス・ライブラリー4」はレコード芸術で特選盤に選ばれていたらしい。
そういうわけで、今回も解説を書かせていただいた。
コーディルの《バンドのための民話》は満を持して … という感じだが、個人的にはラ=ガッシーの名曲《海の肖像》が収録されたのがうれしい。いわゆる「教育的作品」の中に埋もれさせるにはおしい作品です。ぜひ聞いてみて下さい。