久しぶりに吹奏楽のCDを何枚か

[tmkm-amazon]B0007WFXSU[/tmkm-amazon]

アルフレッド・リードが作曲したシェークスピアにまつわる吹奏楽作品を集めたCD。《「ハムレット」への音楽》や《オセロ》などの有名どころはもちろん、近作で比較的評価の高い《十二夜》や《アーデンの森のロザリンド》なども収録されている。

例によって、リード自らの指揮なのでテンポ設定には賛成できない。必要以上にテンポが遅いので、縦の線がばらついたり緊張感がなくなったりしている。もっとも、《オセロ》の第5楽章(そう、派手な第4楽章で終わるわけではないのですよ)などのもともとテンポが遅い部分についてはかなり充実した音楽が聞ける。

あと、トランペットのトップの音色がきつく突出しているので、それが全体のサウンドのバランスを崩しているように思える。このあたりはちょっと残念。

ミッドウェスト 2004(神奈川大学吹奏楽部)

昨年のミッドウェスト・クリニックに出演した神奈川大学吹奏楽部の演奏を収録した DVD。

同内容の CD も出ているのでどちらがいいのかはちょっと迷うところだが、ミッドウェスト・クリニックの雰囲気を味わえるという意味で DVD を見てみるのもいいだろう。司会者がいろいろ紹介しているのもわかるし、ミッドウェストのコンサートがいかに音楽に向かない会場で行われているのかもわかる(笑)。ちなみにシカゴのヒルトン・ホテルの宴会場に即席のステージと反響板をあつらえて行われている。

個人的には《三つのジャポニスム》(真島俊夫)を映像で見ることができたのが収穫。

空中都市「マチュピチュ」〜隠された太陽神殿の謎/川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団

近年の若手吹奏楽作曲家の中では比較的気に入っている八木澤教司。リベルテの委嘱作品である「マチュピチュ」は、氏お得意のシンフォニックなコラールに、ちょっと不思議な旋法のメロディなども組み合わされていて面白い。演奏難易度はかなり高そう。

リベルテのシャープな音色も私は好きなので演奏は申し分ない。必要以上に鳴らさないから聞いていて疲れないのかも知れない。

プログラム的にも、最近話題の《ミス・サイゴン》とかドアティの《ストコフスキーの鐘》とかチャイコフスキーの《花のワルツ》とかも収録されていてバランスが取れている。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください