スウィング・ガールズなどなど

スウィングガールズ プレミアム・エディション [DVD]

試写会の抽選に外れたので、すっかり見るのを忘れていた。DVD が発売されたところ、かなり評判がいいようなので買ってみることにした。買うとなると、やっぱりいちばん特典映像が収録されているプレミアム・エディション。すでに発売されたあとだったので入手できるかどうか心配だったのだが、行きつけのショップに在庫があったので無事入手できた。

まだ特典映像しか見ていないのだが、ちょっとした感想を。

オーディションで配役が決まったあとに特訓して撮影に望んだと聞いていたので、妙に演奏がうまかったりしたらうそ臭いなあ ….. といらぬ心配をしていたのだが「特訓四ヶ月」相当のサウンドだったので一安心(笑)。

技術的にはいくらでも注文をつけられると思うのだが、スウィングのノリなんかはかなり正統的だし、何よりも演奏者それぞれの自発性が感じられて「楽しさ」がストレートに伝わってくるのが魅力。多くの管楽器奏者にありがちな「吹奏楽部」的な価値観を打破してくれる爽やかさがある。変な先入観(例えばピッチは合わせなきゃいけないとか言われたとおりに演奏しなきゃいけないとか)がないのがかえっていいのかも。

管楽器の経験者にとっては、プレミアム・エディションにしか収録されていない東北地方からニューヨーク、ロサンゼルスにいたる各地でのライヴ演奏の様子が参考になると思う。

黛敏郎:シンフォニック・ムード

NAXOS の日本人作曲家シリーズ第12弾。とりあえず1曲目の《シンフォニック・ムード》しか聞いていないのだが … 黛の吹奏楽曲《トーンプレロマス’55》の解説などを見るとヴァレーズからの影響が大きいとあるが、比較的初期に書かれたこの作品のきらびやかなオーケストレーションはメシアンに近いものを感じる。《舞楽》は秋田南高校がコンクールで取り上げていましたね。

ジャケットは日本のシュルレアリズム画家である古賀春江(ちなみに男性です)の「海」。これも伊福部の時の青木繁「海の幸」のように黛の作風にマッチしているように思う。

戦前日本の名行進曲集~秘蔵名盤篇~

「戦前日本の名行進曲集」シリーズの最後の一枚が遅れて入荷。他の2枚は海軍軍楽隊篇、陸軍軍楽隊篇とそれぞれまとまっていたのだが、このCDは特に収録団体にこだわらずに貴重録音を集めている。どの音源がどのくらい貴重なのかはよくわからないのだが、1935年に録音された、ベルリン・フィルが演奏する《軍艦行進曲》はかなり珍しいのではないか。

What,Me Worry?

これもYMOのメンバーのソロアルバムラッシュから一枚だけ遅れて入荷連絡があったもの。

オセロ/ハムレット

そういえば買ってなかったなあ … ということで。リードの代表作《オセロ》と《ハムレットへの音楽》が収録されたアルバムを2枚まとめて再発したもの。価格もかなり安くなっている。

コンクールで演奏されているこれらの作品しか聞いたことがない人は、全曲を聞くとさぞかし驚くことだろう。《オセロ》の場合、取り上げられるのはだいたい1・3・4楽章だし、《ハムレットへの音楽》にいたっては第1楽章前半から第3楽章に飛んで再び第1楽章に戻ってくるという荒業、通称「天理カット」と呼ばれている構成に慣れてしまっているのではないか。どちらの曲も実は悲劇的な結末で重苦しく終わっているのである。

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