最初は聞きに行こうかどうしようか迷っていたのだが、応募したチケットプレゼントに当選したので行くことにした。 プログラムは以下の通り。
第一部
- フランシス・プーランク/フランス組曲
- オリヴィエ・メシアン/異国の鳥たち
- 武満徹/ガーデン・レイン
- 武満徹/室内協奏曲
第二部
- イーゴリ・ストラヴィンスキー/エボニー・コンチェルト
- ドミトリ・ショスタコーヴィチ/ジャズ組曲第1番
- クルト・ヴァイル/小さな三文音楽
アンコール
- クルト・ヴァイル/小さな三文音楽より「マック・ザ・ナイフ」
よくよく考えると、かなり贅沢な演奏会である。 ほとんど編成の異なる20世紀に書かれた管楽アンサンブルの重要作品を一つの演奏会で聞けるのだから。
第一部はかなり多様な作品が集められたが、第二部はジャズ的な雰囲気を持った作品で統一されている。 第一部が演奏者にも聴衆にも緊張感を強いる作品が多かった(例えば《異国の鳥たち》の変拍子とか、《ガーデン・レイン》の金管楽器の超弱音の持続とか)が、その反面、第二部には演奏者も聴衆もリラックスできる作品が多かった。 そのせいか演奏会が進むにつれ演奏者がだんだんなごんでくるのがわかる。 《ジャズ組曲第1番》《小さな三文音楽》あたりでは、かなり乗った演奏が楽しめた。
演奏会前から「こんな特殊な編成ばかりの演奏会でアンコールに使える曲があるのだろうか?」と要らぬ心配をしていたのだが、《小さな三文音楽》の第2曲、ジャズのレパートリーとしてもよく知られている《マック・ザ・ナイフ》が再び取り上げられた。
佼成のメールマガジンによると、WOWOW のビデオ収録が入っていたらしい。放送されるのかな?
アンケートにも書いたが、また似たような企画で演奏会を開いてほしいものである。 (どんな作品があるかなあ ….. 武満徹の《シグナルズ・フロム・ヘヴン》を第一部と第二部の前に演奏して、クセナキスの《アクラタ》とか、ヴァイルの《ヴァイオリン協奏曲》とか(あれ、 佼成は最近やったっけ?)、ヒンデミットの《演奏会用音楽》あたりはギリギリでOKか?)
岩城宏之さんのサイン入りCDはしっかりゲットしました。