仕事でサンフランシスコに来ているわけだが、今回のミッションの一つに「お買い物」がある。日本では購入できない品物をこちらアメリカで購入して帰らなければならない。決してヤバイものではないが説明しにくいものなので、とりあえず「楽器みたいなもの」ということで。
勤務先の現地法人が運転手兼案内役としてあてがってくれたスタッフと一緒に楽器店へ行った。とりあえずレニー・クラヴィッツあたりをイメージして以下の状況を想像してほしい(笑)。
アメリカではかなり大きい楽器店チェーンである「Guitar Center」のサンフランシスコ店へ行く。もともとのロケーションが少々物騒なところだったので、こじゃれた地区に移転したらしい。「楽器みたいなもの」は2つ必要だったのだが、この店には在庫が1つしかなく、別の店に行くことにした。
次に行く店はオークランドの近くのエル・セリート(スペイン語で小さな山という意味らしい)という街にある。
サンフランシスコのダウンタウンからエル・セリートへ行くにはベイブリッジを渡らなければいけない。有名なゴールデン・ゲート・ブリッジはサンフランシスコから北へ行く場合に使うが、このベイブリッジは東に向かう。この橋は5車線くらいのレーンが2層になっている。サンフランシスコから離れる時には下の層を走り、戻る時には上の層を走ることになる。このくらいの規模でもラッシュを解消することができず(実際、帰りは夕方のラッシュに遭遇してなかなか橋を渡れなかった)、隣にさらに大規模な橋を作っているのだそうである。
ちなみにこの橋は15年くらい前のサンフランシスコ大地震で一部が崩落してしまい、多くの車が落下してしまったそうである。みんなかなりスピードを出しているし、微妙なアップダウンがあって先が見えないのである。
車の中ではいろいろな話をしたのだが、突然アメリカ大統領選挙の話になった。「来週選挙があるのは知ってるよな?どう思う?」どう思うと聞かれても困るのであるが(笑)「よくわかんないけど個人的にブッシュは嫌いなのでケリーに勝って欲しい」と答えたら、「俺も同感だ。でも俺はまたブッシュが勝つと思う」と言っていた。「ブッシュは前回の選挙で不正をした。(フロリダで揉めた件か?)権力を維持するためにはまた似たようなことをやるだろう。」とのこと。こういう見方はアメリカでも多いのかな?
エル・セリートはサンフランシスコ湾に面していて、かなり眺めもいいし、意図的に自然を残している(とレニー・クラヴィッツ氏が言っていた)大きな公園もある。いかにも「郊外」という感じのこじんまりとした家が並んでいて、とても住みやすそうである。
Guitar Center エル・セリート店に入る前に、レニー・クラヴィッツ氏に「さっき買ったレシートを用意しておけ」と言われた。同じ品物を買うので、高かったら値切ってくれるらしい(笑)。幸い、こちらの店の方が安かったので値切る必要はなかったのであるが。
そういえば、Guitar Center に限ったことなのか、ある程度高価な商品を扱う店はみんなそうなのかわからないが、おもしろいシステムがあった。おそらく万引き対策なのだろう、店の出口に関門があって、レシートと持っている品物が一致しないと(ちゃんとシリアルナンバーまで照合する)外に出られないのである。
ということで、無事品物をゲットしたのが午後6時近く。ちょうど日没の時間。帰り道ではベイブリッジの向こうにサンフランシスコのダウンタウンのシルエットが映り、その向こう側に太陽が沈んでいく。なかなか綺麗である。
宿泊先のホテルまで送ってもらってミッションは終了。買った品物はパッケージがオレンジ色なのでハロウィン(10月31日はハロウィンである)のプレゼントに見えなくもない(笑)。
Thank you JAGA and happy halloween!!