ブレーン株式会社から発売予定の「バンド・クラシックス・ライブラリー3」の録音のため広島へ。せっかくお誘いいただいたことだし、貴重な機会でもあるので遠路はるばる出かけることにした。レコーディングは18日からなのであるが、担当の方々と親睦を深めるため(わかりやすく言うと「飲み」(笑))前日から広島入りする。
ふだんはなかなか本を読むための時間を取れないので、新幹線の中で読む本を探した。なんでも村上春樹さんの「ノルウェイの森」より売れたらしいので読んでみた。あえてネタばれにならないような記述にするが …..
まず思ったのは、誰にでも演繹可能なストーリー展開だなということ。つまり、ああいう状況に置かれれば、きっと誰でもああいう考え方をして、ああいう行動に走りたくなるのではないか。そのことが「誰でも感情移入できる」という意味で、多くの共感を得、その結果ベストセラーになったのであろう。しかし、ああいう状況というのはそうそう身近に起こることでもないと思うし、それを単に「お涙ちょうだい」とか「純愛」とかのシチュエーションとして選んだの だとしたら、ものすごく表層的だと思う。
まあ、お手軽なカタルシスというところか。結局、このタイトルはどこから来たのだ?