1997年3月30日(日) 10:00 アクトシティ浜松 大ホール
恒例になった感のある吹奏楽の「選抜大会」。今年は以下の16校が出場しました(出演順)。
- 静岡県立静岡商業高等学校 (静岡県)
- 北海道旭川商業高等学校 (北海道)
- 土佐女子高等学校 (高知県)
- 玉川学園高等部 (東京都)
- 福岡県立嘉穂高等学校 (福岡県)
- 関東第一高等学校 (東京都)
- 福島県立磐城女子高等学校 (福島県)
- 島根県立出雲高等学校 (島根県)
- 東海大学第一高等学校 (静岡県)
- 福岡県立鞍手高等学校 (福岡県)
- 聖カタリナ学園光ヶ丘女子高等学校 (愛知県)
- 柏市立柏高等学校 (千葉県)
- 聖徳大学附属聖徳高等学校 (茨城県)
- 福井県立武生東高等学校 (福井県)
- 秋田県立新屋高等学校 (秋田県)
- 大阪府立淀川工業高等学校 (大阪府)
以下に印象に残ったバンドを。
旭川商業高等学校
管楽器の編成を小さくして合唱を加えたバーバーの「弦楽のためのアダージョ」を取り上げました。(バーバーは「弦楽のためのアダージョ」を無伴奏合唱に編曲した「アニュス・デイ」という作品を残しています。)ちょっと合唱の音程が不安定だったのが残念でしたが意欲的な試みとして印象に残りました。
玉川学園高等部
かつて全国大会で五年連続金賞という輝かしい実績を残している玉川学園高等部。演出に凝る団体が多い中で「演奏そのもの」を聞かせる意欲が伝わってきました。
福岡県立嘉穂高等学校
グラズノフの「ライモンダ」は少ない人数(プログラムによると40人)にも関わらずスケールの大きい演奏でした。審査員の一人だったデ・メエイ氏も「ウィンドアンサンブルの響き」ということで高く評価していました。この日に操業を停止した地元福岡の三池炭鉱に寄せた「炭鉱節」では指揮者の竹森先生が美声(?)を披露。
東海大学第一高等学校
ステージは木管五重奏からスタート。昨年のコンクールの自由曲「インフェルノ」や十八番の「カッポレ」など手慣れたレパートリーを披露しました。この団体はかなり個性的な演奏/解釈が気になるときがあるのですが、今回は自然体のリラックスした雰囲気でよかったと思います。
今大会のグランプリは納得できるものです。
福井県立武生東高等学校
一躍有名になった「日本一のファンキーバンド」。武生市が委嘱した小長谷宗一の「紫式部幻想」のあとにお待ちかねのポップスステージ。
最初はちょっと植田先生が突っ走りすぎて生徒がついていけないようなところもありましたが、やはりポップスにおいては揺るがない個性を持っていると思います。